島村楽器の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ヤマハの勧誘から、創業者の島村氏が実家の文具店に音楽教室を開設したことをきっかけに、1962年にスタートした島村楽器。当時は珍しさから新聞にも取り上げられたほどでした。その後、生徒にピアノなどを販売しはじめたことから、全国に展開する楽器店へと成長。現在では同社主催のコンサートを開催するなど、音楽界に精通した企業となっています。
口コミには、「音楽好きが多いので知識が得られる」「好きなことに携われる」「立場にかかわらず、さまざまな商品やイベントを任せてもらえる」などの声があり、音楽好きの人にとってはやりがいを感じられる職場のようです。また、「個人面談があるので上司に相談しやすい」「性別に関係なく昇進できる」「実績を出せば給料が上がる」など、人間関係や給与面でも働きやすいという口コミが多くあがっています。
一方で「休みでも職場から電話がかかってくる」「残業が多い」「自分の演奏活動ができない」など、ワークライフバランスのとりにくさを指摘する声も聞かれます。楽器販売・音楽教室ともに接客業であるため、カレンダーどおりの休みを取得することは難しく、自分の時間を大切にしたいという人には厳しい環境かもしれません。
そして、同社は上図のようなテーマを掲げています。このテーマから同社が伝えたいことは、「音楽が人生を豊かにする」ということです。顧客や生徒に音楽の楽しさを伝えるためには、まず自分たち自身が音楽を楽しむ必要があります。「音楽を心から愛し、その楽しさを伝えるために、顧客にとってなくてはならない存在を目指す」社風であることを理解し、これに合致した人材であることを伝えるようにしましょう。
■選考は何次まで?
2020年6月現在、同社では以下の職種にて募集をおこなっています。技術職については、専門学校等でリペア技術を学んだ経験のある人のみが対象となりますので注意してください。
・販売営業職(店頭接客販売、音楽教室運営)
・技術職(ピアノ調律、ギターリペア、管楽器リペア、弦楽器リペア)
各店舗により募集状況は異なるため、希望店舗にて募集をおこなっているか事前に確認しましょう。募集内容は随時更新されますので、希望の募集がない場合もこまめにチェックしてみてください。選考フローは以下のとおりです。
・販売営業職:個人面接→適性テスト→最終面接(マネージャー・役員)
・技術職:書類選考→面接→適性テスト→技術試験
面接はアットホームな雰囲気のようです。実技試験は3〜4分程度と時間に限りがあるため、時間内でも聞き応えのある曲を選ぶと好印象を与えやすいようです。接客業であることを忘れずに、明るくハキハキとした受け答えができるようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では「最近頑張ったこと」「前職で苦労したことと、それをどう乗り越えたか」「10人中何位の成績になりたいか」など、学ぶ姿勢や努力家であるかを見極めるための質問が多く出されています。また、「家族を大切にしているか」「兄弟の職種は?」などの家族に関する質問では、どのような環境で育ち、どんな性格かを判断されるようです。これらから、同社は応募者の人間性や内面を重視していることが分かります。
他には「どうしたら売り場が良くなるか」「子どもとお年寄りのレッスンで気をつけること」など、実践に関わる質問もされます。これらの質問には、コミュニケーション力や行動力を見極める意図があると考えられます。しっかりとプロ意識を持ち、音楽に本気で向き合っている姿勢を見せましょう。
同社のサービスを利用したことがない場合は、面接の前に店舗や音楽教室を訪れてみるとよいでしょう。加えて、できるだけ多くの楽器の知識などを身につけておくことをおすすめします。
島村楽器の面接攻略法(面接対策)
■島村楽器の経営理念と目標を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社の経営理念と目標について理解しておきましょう。
同社の経営理念は、まさに「音楽の魅力と楽しさ」を一人でも多くの人に伝えることです。そのためには、人を魅了する店づくりや、従業員が人として成長できる環境の整備、社会に求められる仕事を生み出していくことが大切だと示しています。
さらに目標の項には、より具体的に理念を実行するための事柄が記されています。楽器販売や音楽教室だけでなく、コンサートや音楽イベントの開催などさまざまな角度から音楽を広めることや、会社の利益を優先するのではなく、社会に貢献できる人材を輩出することに注力しています。
これらから、同社が求めているのは「音楽に本気で向き合い、魅力と楽しさを伝えるために尽力し、常に目標を持って成長できる」人材だと考えられます。面接の際は、音楽にかける熱意と向上心をアピールしましょう。
■「なぜ島村楽器に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接の際には、ほぼ必ず「なぜ島村楽器なのか」という質問が出されます。面接官はこの質問を通して、「当社の理念を理解しているか」「当社で活かせる経歴やスキルがあるか」「音楽にどれだけの情熱を注げるのか」などの側面を見ています。
同社について理解を深めるためには、競合他社の研究が不可欠でしょう。他社についてもを理解することによって、同社の強みや特徴がより具体的に把握できるようになります。以下に競合となりうる企業をあげましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- ヤマハ株式会社
- 株式会社河合楽器製作所
- 株式会社石橋楽器店
- 株式会社池部楽器店
島村楽器の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が求める人材像のイメージが具体的に湧いてきたのではないでしょうか。面接では「音楽を広めることに努力を惜しまない」社風を意識し、「音楽に本気で向き合い、魅力と楽しさを伝えるために尽力し、常に目標を持って成長できる」人材であることを印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておきましょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどう答えるかをシミュレーションし、面接対策をおこないましょう。
[20代後半・女性/その他] 【結果:入社】
[10代後半・女性/ショップスタッフ] 【結果:入社】
[女性/マーチャンダイザー] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/ショップスタッフ] 【結果:一次面接で不採用】
島村楽器の採用面接に向けて
島村楽器の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「音楽を心から愛し、その楽しさを伝えるために、顧客にとってなくてはならない存在を目指す」社風を理解し、「音楽に本気で向き合い、魅力と楽しさを伝えるために尽力し、常に目標を持って成長できる」人材であることをアピールする。
- 島村楽器の経営理念と目標を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ島村楽器なのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。