フィリップスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
病院や家庭などのヘルスケア領域において、世界的なリーダーシップを発揮してきたフィリップスグループ。昨今のAIやIoTの技術革新を追い風に、さらなるグローバルヘルステックカンパニーへと成長を続けています。
日本では歯ブラシや電気シェーバーなどの販売が有名ですが、CTやMRIなどの画像診断機器においては世界的にも高いシェアを誇る同グループ。その日本法人である同社は、日本の医療シーンを支える大きな役割を担っています。
そんな同社については「言いたいことが言える明るい現場。上司もさん付けで呼ぶ」「非常に風通しがよく、理屈が通っていれば若い社員でも意見が言える環境」など、外資系らしい自由な雰囲気が伝わる口コミが多く見受けられます。また、手厚い福利厚生についても満足度が高いようです。
一方で、教育制度はまだまだ充実しているとは言えないかもしれません。やる気や実力がある人は活躍の機会が多く、受け身タイプの人は出世しにくい環境のようです。面接では、「セルフマネジメントができる人にとっては活躍の場が多く、風通しのよい明るい社風」に合う人材かどうか見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
2020年7月時点で、同社の中途採用ページから応募できる職種は「GVP specialist/安全管理スペシャリスト」「薬事マネージャー候補」「IT Integration & Business Process Specialist」などです。また、転職エージェント経由で「BIデータアナリスト」の募集もあります。詳細はキャリコネに掲載されている求人情報を確認してみてください。
選考フローは以下のようになっています。
●応募者管理サイト登録 → 説明会参加(任意・品川本社) → エントリーシート提出(書類選考) →テスト → 一次面接 → 最終面接 → 内定
面接経験者によると、一次面接はその支店のマネージャー、二次面接は同マネージャーとブロック長(または役員)が対応したとのこと。内定までの期間は1ヶ月程度です。英語の使用頻度が高い部門に応募する際は、英語での書類提出が求められることもあるようです。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、志望動機や強み・弱み、失敗経験とそこから得た経験談など、一般的な質問が多いようです。志望動機や転職理由などを答える際は、一歩踏み込んで同社の事業内容や業界の流れ、今後の展望なども絡めながら話を展開するとよいでしょう。そのためには企業研究と自己分析をしっかりとおこなう必要があります。面接経験者によると、「今までの経験をどのようにこのポジションに活かしていけるか」「クレームを受けたらどのように対応するか」など、過去の経験に基づいた具体的な思考を問われることもあります。
また、応募する部門によっては英語力が問われるほか、病院やクリニックでの業務が発生する職種では特に高いコミュニケーション力が必要とされます。このような場で活かせる経験がある人は、積極的にアピールするとよいでしょう。
面接経験者からは、「業績の良い大企業なので応募者は多いです。仕事内容とレベルが合わないと通過は難しいため、職務経験がものをいうと思います」というコメントが寄せられています。面接自体は和やかに進むようですので、落ち着いて今までの経験をPRしてください。
フィリップスの面接攻略法(面接対策)
■フィリップスのビジョンを理解した上で自己分析をする
同社は「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」ことをビジョンに掲げ、「もっと健やかな未来へ」をコンセプトにヘルスケア領域におけるさまざまな製品・サービスを提供しています。
これに基づき、健康的な生活をサポートするヘルスケア家電はより使いやすく、病気の診断をおこなうMRIなどの医療機器はより高精度に、治療や予防に関してもユーザーが使いやすいように改良する方針を示しています。特に高齢化が進む日本において、医療と健康を支える同社の役割は大きいと言えるでしょう。
また、IoTやAIを駆使したヘルステックの領域でも同社は急成長を見せています。例えば在宅呼吸ケアに関わる医療従事者と患者をつなげる「eHomeCare(イー・ ホームケア)呼吸管理プログラム」や携帯型超音波診断装置「Lumify(ルミファイ)」のリリースなど、現代社会のニーズを捉えいち早く製品開発をおこない、健やかな未来を実現しようとしています。
採用面接においては、ヘルステックカンパニーとして成長する同社の役割を理解し、使命・責任を果たせる人材かどうかが見極められます。このビジョン実現のために同社で何ができるか、具体的に言葉にしておくとよいでしょう。
■「なぜフィリップスに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、「同社のことをどのくらい理解しているか」「同社で何がしたいか、何ができるか」を論理的に伝えることが必要です。そのために、「なぜ他社ではなく同社なのか」を明確に言葉にできるようにしておきましょう。
この問いに説得力を持って回答するためには、競合となりうる他社の研究が不可欠です。具体的には、以下のような企業について研究することをおすすめします。
- GEヘルスケア・ジャパン株式会社
- シーメンスヘルスケア株式会社
- 株式会社MEDIK
- プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
フィリップスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が社会において担っている役割や、必要とされている人材像が見えてきたのではないでしょうか。「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに、ヘルステックカンパニーとして成長を続ける同社。面接では、そのビジョンに共感し、同社の社会的役割のために使命・責任を果たせる人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどう回答するか、しっかりとシミュレーションしておきましょう。
[20代後半・男性/ソフトウェア関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
[50代前半・男性/その他] 【結果:入社】
[20代後半・男性/経理] 【結果:入社】
フィリップスの採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「セルフマネジメントができる人にとっては活躍の場が多く、風通しのよい明るい社風」を意識し、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
- フィリップスのビジョンを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜフィリップスなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。