【平均年収611.2万円】LIFULLの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【平均年収611.2万円】LIFULLの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収研究シリーズ】LIFULL社員の平均年収は高いのか?実際はいくらもらっている人が多い?給与制度は年俸・月給どっち?ボーナスは年何回で合計いくらもらえるのか?年収額だけでは見えてこないデメリットはあるのか?など、年収に関する話題をデータや口コミから明らかにします。就職・転職の判断にご活用ください。


LIFULLの平均年収は611.2万円

2020年9月期の有価証券報告書によると、LIFULLの平均年収は611.2万円と記載されています。キャリコネに投稿された給与明細を参考にLIFULLの年代別年収レンジを算出したところ、20歳代で440〜540万円、30歳代で540〜640万円、40歳代で640〜740万円となりました。男女あわせた民間の正規雇用者の平均年収は503.5万円(国税庁・平成30年分民間給与実態統計調査結果)ですから、それと比較しておよそ1.22倍の額です。

LIFULLの平均年収推移

基本的には620万円前後を推移

LIFULL・5年間の平均年収・平均年齢・従業員数(単体)の推移

決算月平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数
2020年9月期611.2万円35歳6.2年709人
2019年9月期630.4万円34.4歳5.7年706人
2018年9月期621.5万円34歳5.3年685人
2017年3月期714.1万円34.3歳5.5年533人
2016年3月期636.2万円33.7歳5.1年492人

出典:LIFULL・有価証券報告書

LIFULLの過去5年間の平均年収を見てみると、2017年3月期は714.1万円と突出していますが、それ以外の4年間は610~630万円台を推移しています。

LIFULLの業績は、2020年9月期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により減収していますが、2016~2019年の4年間は連続して過去最高益を達成し続けています。LIFULLの賞与は業績連動制であるため(後に詳述)、平均年収は上昇するはず、ではあるのですが、そうはなっていません。これには、2017年10月1日付で、連結子会社であった株式会社レンターズが吸収合併されたこと、それに伴って従業員数が95名増加したことなどが影響を与えていると考えられます。

2021年9月期は増収増益の予想が立てられていることや、現在掲げられている「新中期経営計画」において、「自分らしい働き方の選択+正社員の給与10%増額」が取り組み項目として設定されていることから、今後は再び平均年収が上昇することが見込まれます。

(注記)2017年6月28日開催の第22回定時株主総会決議により、決算期が3月31日から9月30日に変更されています。

LIFULLの年代別平均年収と中央値

LIFULLの年収中央値は30代で530.9万円

平均年収は収入における目安のひとつですが、実際にもらえる額とは大幅に違うこともしばしばです。年収実態により近いLIFULLの年収中央値を世代別に見ていきます。下の表はLIFULLの20代から60代までの平均年収・平均月収・平均ボーナス・年収中央値一覧です。

LIFULLの年収実態

年代平均年収平均月収平均ボーナス年収中央値
20代485.4万円29.2万円77.6万円436.86万円
30代589.9万円35.5万円94.3万円530.9万円
40代688.5万円41.4万円137.7万円619.65万円
50代735.2万円44.2万円147万円661.68万円
60代505.3万円30.4万円80.8万円454.77万円

※キャリコネの口コミ、有価証券報告書、厚労省・経産省・国税庁発表の調査資料を元に、編集部で独自に算出

不動産情報サイト「ライフルホームズ」を運営、空き家の解消、高齢者や待機児童問題など、様々な領域で新規事業を展開する同社は、業種としては「サービス業(他に分類されないもの)」に該当します。この業種は、平均年収という観点においては、全業種平均に比べてやや下回っていることが特徴です。例えば、30代を見てみると、全業種平均が320.6万円であるのに対し、業種別平均は260.6万円といった具合です。

LIFULLの年収中央値は、すべての年代において業種別平均を大きく上回っています。同じく30代を見てみると、530.9万円と、実に約2倍の水準です。この業種内においては、高い年収水準であることは間違いないと言えます。

LIFULLの年収が高い理由

業績連動制の賞与が大きく年収を引き上げる

LIFULLの年収が高い理由として最も大きいものは、賞与の支給額の大きさです。口コミを見ても、「年収における賞与の比率が高い」という声が多く寄せられています。同社の賞与は業績連動制であり、さらに前述の通り、2019年までは連続して過去最高益を達成を続けていることから、賞与の支給額も年々増加していることが伺えます。

しかし、その一方で「変動が激しい場合、前年度と50万円以上下がることも」という声も見られ、良くも悪くも業績次第で、年収が大きく左右されてしまうことも事実です。

LIFULLの給与体系・内訳

賞与は会社業績によって大きく変動する

LIFULLの給与体系は、基本給と諸手当からなる月給と、年2回(7月・12月)の賞与から構成されています。諸手当は、月40時間相当分の時間外割増手当である「固定残業代」や通勤交通費が主だったものですが、「住宅手当がないことは残念」という声も寄せられています。他にも福利厚生の一つとして、有休を連続で4日以上を取得した際に3万円が支給される「リフレッシュ手当」があることも同社の特徴です。

賞与は業績連動制であり、「会社の営業利益に一定割合を、全社員数で割って単価を決める」ことから支給額の算出は始まります。さらに、「その単価にグレードと業績評価の係数をかけて算出」されるため、会社の業績および自身のグレードによって大きく支給額が変動することが特徴です。

LIFULL社員の給与明細(キャリコネ)

基本給が10万円アップ!

20代技術(非管理職)の 給与明細

20代技術(非管理職)の 給与明細

20代から30代で年収が約2倍!

30代(非管理職)の 給与明細

30代(非管理職)の 給与明細

LIFULLの職種別年収

初任給は学歴・職種によらず一律で設定

LIFULLの職種は、「総合職」「エンジニア」「デザイナー」の大きく3つに分類されていますが、賃金制度は全職種共通であり、職種によって年収に差がつくことはありません。
初任給についても、職種・最終学歴を問わず、一律で以下の通り設定されています。

<初任給>
●月給280,000円(2020年4月実績(大卒・短大卒・専門卒・高専卒))
【月給の内訳】基本給213,900円・ 固定残業代66,100円
※固定残業代は月40時間相当の時間外割増手当として支給。
月40時間相当を超過した場合、時間割手当は別途支給。

年代別の年収目安としては、20~30代が500~600万円、その後は昇格有無によって大きく差がつくことになりますが、口コミによると「マネージャークラスになると1000万円」に到達するそうです。

LIFULL社員の給与明細(キャリコネ)

異職種でも20代はほぼ同年収

20代クリエイティブ(非管理職)の 給与明細

20代技術(非管理職)の 給与明細

30代以降はグレードにより差が生じ始める

30代広告宣伝(非管理職)の 給与明細

30代営業(非管理職)の 給与明細

LIFULLで年収を上げる方法

グレードごとに年収が設定される

LIFULLの給与体系は、グレードごとに設定されています。一般社員は6段階、さらにその上に管理職というグレード分けがされているため、年収を上げるためには、グレードを上げる、つまり昇格することが必要です。同社の評価制度としては、半年ごとに目標設定面談を行い、その成果によって点数が決まり、基準に達すれば昇格する、という仕組みになっています。「明確な評価基準がある」「公平性は確保されている」という声がある一方で、「社内評価基準をクリアするのは中々難しい」と、マネージャークラス以上に昇格することは狭き門であるようです。

同社の人事制度には、上記の評価制度以外にもユニークなものが多々あります。新規事業提案制度「SWITCH」では、新卒3年目で新規事業責任者となったり、小さな子供のいる短時間勤務の女性社員が優秀賞を獲得したりと、若手にも多くのチャンスを与えらています。また、社内外のキャリアアドバイザーに直接相談ができる「キャリア支援室」や週に一度の「1on1」面談など、社員を大切に育成する風土があることが伺えます。

LIFULL社員の口コミ(キャリコネ)

経営ビジョンへの共感が重要なポイント

「経営ビジョンに共鳴できれば、新卒も中途も関係ない 全ては自分次第、自分次第でいかようにもできる……

公平な評価制度ではあるが、昇格は狭き門

「役職を上げる事は努力次第 社内評価基準をクリアするのは中々難しい……

LIFULLのライバル企業と比較

現状ではライバル企業に大きく差をつけられているが

不動産情報サービスを提供する最大のライバルは、「SUUMO」運営のリクルートホールディングスです。また同様のサービスを提供する楽天、Zホールディングス(Yahoo!不動産運営)の2社を加えた3社と比較してみましょう。

楽天を除いた2社は持株会社であるため、純粋な比較はできませんが、平均年収という意味では3社に比べると大きく差をつけられていることが事実です。しかし、今後の成長予測や、急速な事業拡大(空き家活用や介護サービス、海外展開など)により、これら競合会社に追いつく日も近いかもしれません。

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社名平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)売上高
LIFULL611.2万円35歳6.2年709人239億円
リクルートホールディングス964.7万円37.5歳5.5年158人1020.6億円
楽天755.7万円34.4歳4.6年7288人208.2億円
Zホールディングス 1105.3万円41.6歳8.6年63人2120.3億円

出典・参考
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2019年企業活動基本調査速報-2018年度実績-」
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2020年版 業種別 モデル年収平均ランキング」

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この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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