ナイキジャパンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「Just Do It.」というメッセージを訴求し続け、スポーツ関連用品で世界トップの地位を築くナイキ。ナイキの代名詞とも言えるのがスニーカーで、「エアマックス」「エアジョーダン」など、数々のヒット商品を世に送り出してきました。その日本法人として、さまざまなスポーツシーンを支えているのがナイキジャパンです。
その絶大なブランド力から社員のロイヤリティが高く、他の外資系企業に比べて勤続年数が長い傾向にあると言われています。社員にスポーツ経験者や愛好家が多いのも特徴です。組織はフラットで風通しが良い反面、スピード感やリーダーシップが求められる社風のため、主体的にチャレンジできない人には向かないかもしれません。
また、多様性を大切にする組織風土が醸成され、国籍、年齢、性別などが障壁となることはなさそうです。口コミには、「ダイバーシティという言葉を大切にしている」「女性だからということは一切なく、男性と切磋琢磨しながら仕事をしている」といった内容のコメントが多く見られました。
スポーツを愛する気持ちを持ちながら、「Just Do It.」の精神で主体的にチャレンジしていく。このような社風にフィットして活躍できる人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社の中途採用情報は、コーポレートサイトに設けられたキャリアページから検索が可能です。2021年4月時点では、日本においてヒューマンリソースマネージャーが募集されています。このページでは、同社が擁するさまざまなチームについての説明が記載されていますので、必ず目を通しておきましょう。
選考フローに関しては明記されていませんが、口コミ等の情報によると、中途採用試験は書類選考と複数回の面接で構成されているようです。現在はコロナ禍ということもあって、一部にオンライン面接も取り入れられています。面接回数は応募職種やポジションによって異なりますが、2〜3回程度と考えておくとよいでしょう。オフィス勤務の場合には英語面接が実施されることを念頭においた対策が必要です。
■面接内容の傾向は?
志望動機に関する質問はマストです。特に、「なぜ、他のスポーツブランドではダメなのか」と聞かれることが多いため、ナイキブランドに対する思いなどを具体的なエピソードを交えて語りたいところです。自らのスポーツ経験やスポーツにまつわるエピソードも整理しておくとよいでしょう。なかには、「ナイキの商品を身に着けて面接に挑んだ」という口コミも。ナイキのブランドイメージにふさわしい印象を残せるように、元気で積極的な対応を心がけてください。
面接は和やかな雰囲気ですすめられることが多いようです。オフィス勤務の場合には英語面接があることが一般的ですので、英語でアピールできるよう、事前の対策をしっかりおこないましょう。
ナイキジャパンの面接攻略法(面接対策)
■ナイキのインパクトレポートを理解した上で自己分析をする
ナイキは、20年にわたってインパクトレポート(ナイキの環境や社会への影響に関する報告)を発表しています。2019年のレポートには、「NIKEの目標は、スポーツを通じて世界を1つにし、健全な地球、活発なコミュニティ、すべての人にとって平等な社会を創り出すこと」と記載がありました。2020年のレポートでは、2025年に向けた新たな目標を設定。この目標実現に向け、人・地球・遊びに焦点を当てた5年間を目指しています。
具体的には、「会社全体の労働力における女性の割合を50%に」「米国の本社勤務の従業員における人種および民族のマイノリティの割合を35%に」など、ダイバーシティ&インクルージョンに関する目標が多く見られます。また、「所有、運営する施設での温室効果ガス排出量の確実な削減」といった地球環境に関する数値目標や、スポーツを通じたコミュニティ構築に関する数値目標などを掲げています。
ここにある数値目標は同社のビジョンを具現化したものですので、内容をしっかりと把握し、自らの価値観や行動と合致するものであるかを確認する必要があります。そのうえで、どういった分野でどんな貢献ができるのかを具体的に語れるとよいでしょう。
■「なぜナイキジャパンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
同社の面接で必ずと言っていいほど聞かれるのが、「なぜ、ナイキジャパンか」という質問です。この質問の意図は、ナイキブランドへの愛着度をはじめとして、同社のビジョンを理解しているか、同社の社風にフィットした人材かといった重要な要素を見極める点にあります。なぜなら、こうした点を見極めることが、入社後のミスマッチを防ぐことにつながるからです。
同社では、前述したように、「なぜ、他のスポーツブランドではダメなのか」と聞かれることが多いため、他社と比較したうえで回答する必要があります。以下を参考に競合となりやすい企業の研究をおこない、「なぜ、ナイキジャパンに転職したいのか」を明確にして面接に臨みましょう。
- アディダスジャパン株式会社
- プーマジャパン株式会社
- ミズノ株式会社
- 株式会社アシックス
ナイキジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、ナイキジャパンの方向性や求める人材像が明らかになってきたのではないでしょうか。
同社の面接では、スポーツを通じてどんな社会を実現したいのかというビジョンを自分の言葉で語れることが大切です。また、絶大なブランド力を誇る同社への転職には、ブランドコンセプトに対する理解が欠かせません。同社のブランドイメージに合致し、多くの人にその良さを伝えられる人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを用意して臨みましょう。
また、面接の傾向を知るためにも、過去実際にあった質問内容をおさらいしておくことが大切です。以下に面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。面接の総仕上げとして、自分ならどう答えるかをシミュレーションしておくとよいでしょう。
株式会社ナイキジャパンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[30代前半・女性/マーケティング] 【結果:一次面接で不採用】
[30代前半・男性/経営企画] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/ショップスタッフ] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/フロアスタッフ] 【結果:入社】
ナイキジャパンの採用面接に向けて
ナイキジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「スポーツを愛する気持ちを持ちながら、「Just Do It.」の精神で主体的にチャレンジしていく」という社風にフィットした人材であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
- ナイキのインパクトレポートを理解し、これに沿った自己分析をおこなって有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ、ナイキジャパンか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて自らの考えを深めておき、面接当日は自身の経験・能力、入社後のビジョンなどを積極的にアピールして内定につなげましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。