【平均年収706.9万円】丸三証券社員の給料は実際いくらもらっているのか？

まずはじめに丸三証券の平均年収を見ていきましょう。丸三証券の平均年収は706.9万円です（丸三証券有価証券報告書）。キャリコネに投稿された給与明細を参考に丸三証券の年代別年収レンジを算出したところ、20歳代で360〜410万円、30歳代で630〜680万円、40歳代で830〜880万円という結果がでました。正規雇用者の平均年収は495.7万円（国税庁・令和2年分民間給与実態統計調査結果）で、比較して約1.43倍の額です。

過去5年間の平均年収の推移をグラフと表組みで示しています。
丸三証券の平均年収は前年を上回り706.9万円でした。
過去5年間では最高額になりました。

続いて年収実態により近い年収中央値を見てみます。20代から50代までの平均年収・平均月収・平均ボーナス・年収中央値を表にまとめました。

丸三証券の年収の高さを実現するのは、賞与の金額の大きさです。同社の賞与は、営業成績によって大きく支給金額が変動します。「基本賞与」は設定されていますが、それに加えて営業成績結果で変動する「営業奨励金」つまりインセンティブが加算されます。この変動部分の金額は大きく、たとえ同期入社だとしても、「トップと最下位では同期でも年収が100万円以上の差がつく」「10数万円の人もいれば、100万円以上の人も」という口コミが多く寄せられています。この「営業奨励金」は、投資信託の販売額、投資信託の純増額、新規顧客の獲得等、様々な営業成果が反映されるものです。

成績によって大きく変動する賞与とは反対に、月給については「成績関係なく、固定給＋残業代」「どんなに成績を伸ばしても基本給に全く反映されない」とのこと。さらに、「年次が上がれば給与が上がる」「完全な年功序列」という声も見られます。安定的で年次を重ねれば確実に上昇する月給と、成績次第で大きく増やすことができる賞与という対照的な制度であることが分かります。

丸三証券の給与体系は、基本給と諸手当からなる月給と、年2回の賞与で構成されています。賞与に関しては上述の通りですが、諸手当は営業奨励金制度（こちらも上述の通り）、住宅手当、営業手当、通勤費などです。住宅手当は、勤務地によって若干金額の差はあるようですが、「大体家賃の50～70％は会社負担してもらえる」とのこと。ただし、「30歳以降は独身の場合家賃補助がなくなる」そうで、結婚後は逆に、「家賃補助が手厚くなり、家賃の約半分が補助される」という制度設計になっています。

またこれ以外に、福利厚生制度として、財形、従業員持株会、互助会（三和会）などのほか、各種クラブ活動として、フットサル部や、ゴルフ部、釣り部、バスケットボール部など様々で、社内コミュニケーションが活発な様子が伺えます。

丸三証券社員の給与明細（キャリコネ）

入社10年で年収が2倍に！

20代営業（非管理職）の 給与明細

30代営業（非管理職）の 給与明細

成績によっては20代と30代で同年収も

20代営業（非管理職）の 給与明細

30代営業（非管理職）の 給与明細

丸三証券の職種は、大きく「総合職（四大卒以上）」と「エリア職Ｅ（短大・専門卒以上）」の2つに分類されています。「総合職」が本社ほか全国の28店舗での勤務（転勤有）であり、営業、引受部門、株式・債券部門、調査部門で活躍する一方で、「エリア職」は勤務地限定で、営業部門で提案営業や資産運用等のアドバイス業務を担当します。賃金制度は職種ごとに別体系となっており、初任給についても以下の通り、職種別・学歴別で設定されています。
＜初任給（2020年4月実績）＞
●大学卒（総合職）：月給240,000円
●大学卒（エリア職Ｅ）：月給230,000円
●短大・専門卒（エリア職Ｅ）：月給210,600円

総合職の職位別の年収目安としては、主任クラスが400～600万円、次席で500～700万円、課長代理代理で700～900万円、課長は900～1000万円、支店長になると1000～1300万円といったあたりです。

丸三証券社員の給与明細（キャリコネ）

職種が違っても、同年齢同年収

20代金融系（非管理職）の 給与明細

20代営業（非管理職）の 給与明細

営業成績によっては同じ20代でも大きな年収差も

20代金融系（非管理職）の 給与明細

20代営業（非管理職）の 給与明細

丸三証券では、総合職にはグレードが設定されており、新入社員→コーチャー（3年目）→主任（5年目）→課長→部長・支店長→経営幹部　という順で昇格していきます。基本給もこのグレードに紐づくため、年収を上げるためには、まず昇格していくことが必要です。

新卒入社して5年たつと、自動的に主任に昇格することができ、ここまでは年功序列です。その後は「営業成績によって昇進スピードが変わってくる」とのこと。また口コミによると「最短で3年ごとに次席、課長代理になれる」ようです。会社としては、「30代前半に課長に昇格、30代後半に支店長、40代に部長」というのを理想的なキャリアパスとして掲げています。

評価制度としては、一人ひとりの「仕事力」を、収益の数字だけでなく、新規顧客の獲得数、残高の純増など、様々な指標を総合的に偏差値化する形式を取っており、さらにこの結果は「内容と順位をガラス張りで公開」して、この結果によって昇進が決定する仕組みです。公正である一方、「支店長まで上がっても、成績不振やマネジメント力が疑われたら、直ぐに降格される」ということもあるようで、シビアな一面もあることが分かります。

丸三証券社員の口コミ（キャリコネ）

支店長まで昇格できても、降格されることも

「出世しやすい人は、営業成績を残した人 支店長まで上がっても、成績不振なら、直ぐに降格……」

5年目主任昇格までは年功序列

「新卒は入社5年経つと自動的に主任に どんな上司の下で働いたかも重要……」

丸三証券の競合や同業界であるいちよし証券、東洋証券、水戸証券の4社で平均年収を比較します。
各社の最新有価証券報告書に記載されている額は、丸三証券が706.9万円、いちよし証券が650.9万円、東洋証券が639.6万円、水戸証券が672.4万円です。
この4社の中で最高額は丸三証券の706.9万円で、最低額が東洋証券の639.6万円。その差はおよそ68万円で、そこそこの差があります。
この比較企業の中では丸三証券は1番目に位置します。

出典・参考
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2021年企業活動基本調査速報－2020年度実績－」
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2022年版 業種別 モデル年収平均ランキング」

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