スターツコーポレーションの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
スターツは、1969年に「千曲不動産」として創業しました。以後、精力的に事業分野を拡大し、建設、出版、飲食、金融、高齢者支援などの事業をおこなう子会社や店舗を設立。「総合生活文化企業」へと成長しました。2005年に持株会社として商号を「スターツコーポレーション」に変更し、現在では81のグループ会社と約8500人の従業員を擁しています。
同社の口コミには、「ヒューマニティーに溢れた会社」「社内イベントや親睦旅行があり、アットホームな雰囲気」といったコメントが並びます。充実した教育・人事制度やメンタルヘルスケアに言及する人も多く、同社の企業理念である「人が、心が、すべて。」を体現していることがわかりました。
また、同社は性別や肩書きの隔てなく社員を扱い、仕事の過程や頑張りにも焦点を当てています。その成果か、「新入社員のうちからどんどん仕事を任せてもらえる」「自発的に仕事を提案できる」と感じる社員が多いようです。同社が求める人物像にあげる「向上心のある人」や「出る杭になれる人」が、実際に活躍できる土壌を整えていると言えます。
ノルマ制や出来高制ではなく、完全固定給制を採用しているところにも、「人財」を企業の価値とする考え方が反映されています。しかし「ぬるま湯に浸かっているような社員もいる」という口コミも見られ、こうした制度に安住することなく、自律心を持って仕事に励む姿勢が求められるでしょう。
面接では、企業理念に基づき人間性を重視するアットホームな社風にフィットし、自律的に仕事に取り組める人材であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
スターツコーポレーションでは、グループ一括採用をおこなっています。2021年5月現在、建設、不動産、ITなど各分野の事業会社において、さまざまな職種の中途採用を募集しています。同グループのキャリア採用サイトにて、詳細の確認と応募が可能です。また、サイトに掲載のない職種への応募を希望する場合は、その旨を明記の上、履歴書と職務経歴書を人事部宛てに郵送しましょう。
選考フローは、「エントリー→書類選考→適性試験(SPI)→2~3回の面接」となっています。これにくわえ、設計職志望者にはどこかの段階で設計の試験が課されます。選考期間は最短で2週間程度となっていますが、スケジュールに制約がある場合などは、あらかじめ申し出るようにしましょう。
なお、同社への応募には普通自動車免許の保有が必須条件となっています。これから免許を取得する場合は、余裕を持ったスケジューリングが必要です。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、企業理念に則した人物重視の面接であると言えるでしょう。口コミを寄せた面接経験者のほとんどが、人柄に関する質問をされています。「小学生時代はどんな人物だったか」「友人からはどんな人だと言われるか」「過去最も頑張ったことは」「どのように苦労を乗り越えたか」などのほか、自身の長所と短所を3つずつあげるよう求められた人もいます。さらに、履歴書に自分史を書いて提出したという口コミも複数見受けられました。
これらは自己PRに直結する内容です。自身の人間性や歩み、考え方をじっくりと考える時間をとり、回答のシミュレーションを重ねておきましょう。人柄については、家族や友人に尋ねるなど、他者からの客観的な評価を把握しておくことも有効です。
面接は穏やかなムードで進行することが多いようなので、過度な緊張は必要ないでしょう。しかし、志望動機や経歴、仕事に対する考え方など基本的な事項についても、自信を持って論理的に述べられるように対策を講じてください。
スターツコーポレーションの面接攻略法(面接対策)
■スターツグループの事業戦略を理解した上で自己分析をする
採用面接を受けるにあたり、スターツグループの事業戦略を理解しておくことが重要です。同グループは、幅広く展開する事業ポートフォリオを生かし「積層型ビジネスの強化」「ストックビジネスとフロービジネスの組み合わせによる成長」などの事業戦略を立てています。
2020年3月期時点の連結売上高において、約74%を占めた不動産管理・建設・売買仲介・賃貸仲介の4つの主要セグメントにくわえ、細かな6つのセグメントを有するスターツ。この積層型ビジネスを効率的に展開することで、法人・個人を問わずワンストップでのサービス提供が可能になるのです。同社はこのビジネスモデルの深化を図り、収益の拡大を見据えています。
また、今般のコロナ禍でも管理物件数を増やした不動産管理事業や、完成工事高を上げた建設事業などは、安定経営の基盤となっています。これらストックビジネスの着実な成長と、コンサルティング事業などのフロービジネスのシナジーを最大化させることが、同社の成長戦略の要です。こうした戦略を、域密着型で推進していく考えだと言います。
「人が、心が、すべて。」という企業理念に沿い、人物重視の面接をおこなう同社ですが、人間性のアピールのみならず事業への理解度を示すことも大切です。新事業の提案・創出や自発的な行動を歓迎する企業風土の中で、戦略的に企業活動を盛り上げるべく、いかにアイデアを出し貢献できるかを、自身の経験・実績を踏まえ考えておくとよいでしょう。
■「なぜスターツコーポレーションに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接を受けるにあたり、「なぜスターツなのか」という質問に明確に回答できるようにしておきましょう。この質問は、候補者の経歴やビジョンのみならず、同社への理解度を測る意味も持ちます。その回答はそのまま同社への志望度の高さとしても受け取られます。
同社に対する理解を深めるためには、競合他社についての研究が有効です。事業内容、経営方針、最新動向などを比較・研究することは、スターツの独自性を把握することにつながります。他社にはない同社の魅力を認識し、確固たる志望動機の構築に役立てましょう。
具体的には、以下のような企業について調べてみることをおすすめします。
- 大東建託株式会社
- 大和ハウス工業株式会社
- 東急不動産株式会社
スターツコーポレーションの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通し、同社の求める人物像や事業戦略が少しずつわかってきたのではないでしょうか。
同社の場合、「企業理念に基づき人間性を重視するアットホームな社風」の中で「仲間を大切にし、高い向上心と自律心を持って新たな事業の創出に寄与できる人材」であると印象づけられるよう、多角的に自己アピールの戦略を練りましょう。具体的なエピソードを交えて話すことで、さらに説得力が増します。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどのように答えるかシミュレーションをするなど、面接対策をすすめましょう。
スターツコーポレーション株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:面接中止】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】
[30代前半・男性/海外営業] 【結果:最終を辞退】
スターツコーポレーションの採用面接に向けて
スターツコーポレーションの中途採用面接に向けて、押さえておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3点です。
- 「企業理念に基づき人間性を重視するアットホームな社風」の中で「仲間を大切にし、高い向上心と自律心を持って新たな事業の創出に寄与できる人材」であると印象づけられるよう、自己アピールの戦略を練る。
- スターツグループの事業戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についてもよく研究し、「なぜスターツなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらを意識して面接の準備を進め、当日は自身の人間性を素直に出し切り、入社意欲や同社で成し遂げたいことをアピールしましょう。
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