【面接対策】スターツ出版の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】スターツ出版の中途採用面接では何を聞かれるのか

出版事業とメディアソリューション事業の2軸で業績を伸ばしているスターツ出版。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


スターツ出版の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

スターツ出版は大手スターツグループにおいて、出版・メディア事業を担っています。メディアソリューション事業では、「オズマガジン」などの発行やWebサイト「オズモール」の運営、これらに伴うイベントの企画運営などを行っています。

書籍コンテンツ事業では、書籍やコミックの出版の他、ユーザーが無料で投稿して読むことができる小説投稿サイト「野いちご」「Berry’s Cafe」「ノベマ!」を運営。紙媒体とデジタルを組み合わせ、メディア力、マーケティング力を活かした独自のソリューションを提案できることが同社の強みです。

そんな同社の口コミからは、風通しの良い社風が見えてきます。「社員同士の仲がよく意見も言いやすい」「お互いを認め合いコミュニケーションが活発な社風」という意見が多数挙がっていました。一方で「ほぼ年功序列」という意見もあり、系列グループの影響からか日本企業の典型的な面も残しているようです。

「風通しの良い社内で積極的に発言し、紙とデジタルの相乗効果を生む」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。

選考は何次まで?

2023年2月現在、同社では「コミック編集」と「企画営業職」の中途採用を行っています。どちらの職種も履歴書・職務経歴書に加え、ホームページから「応募書類の取り扱い同意書」をダウンロードして必要事項を埋め、メールで送付してください。応募後、1週間以内に書類選考の結果が届きます。

コミック編集は「書籍、雑誌、コミックの編集経験2年以上」が必須です。選考フローは書類選考の後、「一次面接→SPI適性検査→役員面接→最終面接」となります。

企画営業職は「オズマガジン」などの広告企画営業や、「オズモール」掲載店舗のコンサル営業を行います。こちらは「営業経験2年以上」が必要ですが、出版・広告業界未経験者でも歓迎されます。書類選考後の面接回数は2~3回です。

面接内容の傾向は?

コミック編集の面接では、過去の編集経験を重点的に聞かれます。また、初回の面接はリモートもOKで、その際に業務内容を詳しく説明されるようです。企画営業職は「オズ」関連のサービスに携わることから、これまでの経験を「オズ」に活かせるかどうかが問われます。面接の前に「オズマガジン」や「オズモール」に目を通し、サービス内容を理解しておきましょう。

面接は明るい雰囲気で進むようです。過去の選考経験者は社風に合わせて「タフさやガッツがあることをアピールするといい」とアドバイスしています。また雑談の一環なのか、「血液型はなんですか?」と聞かれた人もいました。こうした質問からコミュニケーション能力や人柄をチェックされるようです。一見選考と関係ないように思える質問でも、明るく受け答えしましょう。

スターツ出版の面接攻略法(面接対策)

スターツ出版の中期経営計画を理解した上で自己分析をする

スターツ出版の面接を受ける前に、2022年12月期から2024年12月期を対象とする同社の中期経営計画を理解しておきましょう。

コロナ禍の影響による落ち込みを見せた2020年度から一転、同社は2021年度売上高を順調に回復させました。2022年度以降もこのまま業績を伸ばし、3年で売上高66億円、営業利益率18.2%を目指すとしています。同社はこの目標達成に向け、書籍コンテンツ事業・メディアソリューション事業のそれぞれにおいて「成長戦略」を策定しました。

書籍コンテンツ事業では、「男性マーケット(異世界ジャンル)でのポジション確立」「女性向けコミック発刊点数の拡大」「新規レーベルの毎年創刊」などを打ち出しています。

スターツ出版 コーポレートサイトより

メディアソリューション事業では、「オズモール」の価値向上をメインに行っていきます。そのための主な戦略が「SEO・CRM・販促・提携・分析力の強化」「VPP(競合他社には真似できない自社ならではの価値)による差別化」です。

スターツ出版 コーポレートサイトより

2つの事業それぞれにおいて、今後強化していく上記の領域における経験があれば、具体的なエピソードを整理しておきましょう。

「なぜスターツ出版か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜスターツ出版なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「出版・広告業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。

業界や職種の枠を超えてスターツ出版という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜスターツ出版なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とスターツ出版との違いを調べてみてください。

  • 株式会社KADOKAWA
  • 株式会社集英社
  • 株式会社リクルート
  • 合同会社DMM.com

スターツ出版の採用面接で実際に聞かれた質問内容

スターツ出版が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。スターツ出版の場合「風通しの良い社内で積極的に発言し、紙とデジタルの相乗効果を生む」という社風を意識して、「今後強化していく書籍ジャンルや『オズモール』の価値向上に貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[30代前半・女性/企画営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

1分程度で自己アピールをしてみてください。

回答

自分の経験を交えながら自分の人となりを話せるように意識して話しました…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/プログラマ] 【結果:最終を辞退】

質問

当社のサイトは知っていましたか?

回答

知りませんでした。利用しようと思いましたが、サイトが重く、あまり…(口コミの続きとアドバイスを見る

スターツ出版の採用面接に向けて

スターツ出版の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「風通しの良い社内で積極的に発言し、紙とデジタルの相乗効果を生む」という社風の中で、「今後強化していく書籍ジャンルや『オズモール』の価値向上に貢献できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • スターツ出版の中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜスターツ出版なのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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