みずほFGの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券といった多くのグループ会社をまとめ上げるみずほFG。みずほ銀行はメガバンクとして知られ、みずほ信託銀行は「日経金融機関ランキング」顧客満足総合ランキングにおいて第1位を複数回獲得しているなど、銀行業界におけるトップクラスの地位を築いています。
同社は「One MIZUHO 未来へ。お客さまとともに」をスローガンに掲げ、ブランド戦略を展開しています。アジア・欧州・北米・アフリカなど、世界中に拠点をもつ同社。ブランド意識を全社員で共有し、「信頼」「サービス提供力」「グループ力」においてNo.1を獲得することで日本・アジア・世界の発展に貢献し、「お客さまから最も信頼される、グローバルで開かれた総合金融グループ」を目指す方針です。
そんな同社は、業界をけん引する大企業であるためか結果が重視され、競争の激しい環境であるようです。「良くも悪くも実力主義」「個人営業などのノルマはかなり多く、その人の能力によって待遇に差が出る仕組み」といった口コミが寄せられています。しかし、「とにかく成績を上げられる人が出世できる」「ノルマを達成すれば良い待遇を受けられるので頑張る価値はある」ことから、報酬や昇進といった見える形でリターンを受けることができるようです。
「ノルマを達成し続け、顧客から最も信頼される総合金融グループを目指す」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では2021年6月現在、「グループ共通採用」として「財務会計」「税務会計」「リスク管理業務」「サイバーセキュリティ」などの職種で中途社員を募集しています。勤務地は東京都が多いものの、海外勤務となる職種もありますので、応募時に確認しておきましょう。
ほとんどの職種では、その仕事における数年の実務経験が必須とされています。また、応募は1人1職種・1回までで、複数の職種に応募することはできません。
コーポレートサイトからの応募については、履歴書や職務経歴書を添付する形式ではなく、応募ページに直接入力していきます。入力したデータが消えないよう、事前に下書きを作成するとよいでしょう。選考フローは書類選考合格者のみに伝えられ、口コミによると3~4回の面接が実施されます。
■面接内容の傾向は?
面接は堅実な雰囲気で進められ、変わった質問をされることは少ないようです。一般的な質問に対しては、応募者も誠実に回答しましょう。入社後のビジョンや「同社にどのように貢献できるか」を聞かれた選考経験者は、前職のキャリアをどのように生かせるかはっきりと答え、内定を得ています。
また、これまで経験した失敗について問われた場合は、できるだけ具体的なエピソードとともに、同様の失敗を繰り返さないよう、おこなった工夫を回答できるとよいでしょう。
先述のように、「顧客から最も信頼される」ことを目指している同社。このことを念頭に置き、常に顧客第一で仕事に向き合ってきた経歴、あるいはこれから向き合っていく意志を見せ、前向きな姿勢をアピールしましょう。
みずほFGの面接攻略法(面接対策)
■みずほFGの5ヵ年経営計画を理解した上で自己分析をする
みずほFGの面接を受けるにあたっては、同社が2019年度から実施している「5ヵ年経営計画 ~次世代金融への転換」を理解しておきましょう。2021年度現在は、3年間の「フェーズ1」の最終年として、「構造改革への本格的取り組みと次世代金融への確かな布石づくり」をおこなっています。
基本戦略は、強固な顧客基盤、金融機能・市場プレゼンス、グループ協同のビジネス推進体制など、これまで同社が培ってきた強みを生かし、顧客との新たなパートナーシップを構築することです。そこを目指し、「金融そのものの価値」を越え、非金融を含めた新たな価値を創造していきます。効果として、2023年度の連結ROE7~8%、連結業務純益9000億円程度の上昇を目標に設定しています。
重点的に取り組む領域は、「ビジネス構造の改革」「財務構造の改革」「経営基盤の改革」という3点です。
時代が進み、ライフデザインや産業構造にも変革が見られる現代。そのような時代の中で個人や法人のパートナーとして、同社も「ビジネス構造の改革」をおこなっていく方針です。また「財務構造の改革」について、ビジネス領域ごとに事業・収益構造の課題を可視化し、適切な経営資源再配分、アップサイド収益を追求する収益構造へと転換します。「経営基盤の改革」のためには、IT・デジタルの推進や人材バリューを最大化する新たな人事戦略の策定、グループ会社との一体運営の強化をさらに進めます。
このように、同社では現在、さまざまな側面から変革を試みている最中です。これらの指針に共感しつつ柔軟に対応し、改革に貢献できる人材であることをアピールしましょう。
■「なぜみずほFGに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜみずほFGに入りたいのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「金融業界に向いているか」「これまでの経験を生かせるのか」といった点はもちろん、「同社の特色をどこまで理解しているのか」というポイントを見極めます。
業界や職種の枠を超えてみずほFGという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜみずほFGなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とみずほFGとの違いを調べてみてください。
- 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 株式会社三井住友フィナンシャルグループ
- 株式会社ゆうちょ銀行
みずほFGの採用面接で実際に聞かれた質問内容
みずほFGの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。
同社の採用面接を受ける際には、「ノルマを達成し続け、顧客から最も信頼される総合金融グループを目指す」という社風を意識して、「変化に柔軟に対応し、あらゆる側面から改革に貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをおすすめします。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるかシミュレーションし、面接対策をしましょう。
株式会社みずほフィナンシャルグループの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・女性/財務・会計関連職] 【結果:入社】
[女性/財務・会計関連職] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/法務] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
みずほFGの採用面接に向けて
みずほFGの採用面接を受ける際に、意識しておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、次の3つのことです。
- 「ノルマを達成し続け、顧客から最も信頼される総合金融グループを目指す」という社風の中で、「変化に柔軟に対応し、あらゆる側面から改革に貢献できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- みずほFGの5ヵ年経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして有効な自己PRを練る。
- 競合他社についても研究し、「なぜみずほFGを選んだのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、面接当日は自身の経験や能力、同社で成し遂げたいことなどをアピールしましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。