【面接対策】NTTコムウェアの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】NTTコムウェアの中途採用面接では何を聞かれるのか

NTT主要8社に数えられるユーザー系システムインテグレータ、NTTコムウェア。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


NTTコムウェアの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

日本電信電話(現・NTT)の社内システム部門にルーツを持つNTTコムウェアは、1997年にNTTコミュニケーションウェアとして設立されました。以降、NTTグループにおける情報管理システムの設計・開発・保守運用業務を担い、通信インフラを支えています。NTT主要8社の一角であり、高い技術力を活かしてグループ内外のシステム開発・運用を手がけるシステムインテグレータです。

2022年にはNTTグループの組織再編にともなってNTTドコモの完全子会社となり、新生ドコモグループの一員として事業展開しています。

NTTコムウェアの口コミからうかがえるのは、NTTグループならではの恵まれた労働環境です。「一般的な企業と比べると(報酬を)もらえているほう」「プライベートと仕事のバランスが取れる」「福利厚生が充実している」などの声が挙がり、待遇や福利厚生制度に満足している社員は多い様子。ただ、「年功序列」「上がつまっていると出世できない」「良い意味でも悪い意味でも保守的」といった口コミも散見され、巨大企業系列ゆえの日本的な企業風土も垣間見えます。

一方で、大規模な開発プロジェクトに携われることや、上流工程に関われることにやりがいを見出す人が目立ちます。企業規模が大きいことからさまざまプロジェクトに参画でき、担う業務の幅も広いことが仕事の充実感につながっているようです。「NTTグループ事業の大動脈を支えている」と、社会的意義を強く感じる人もいました。安定した環境とやりがい、どちらも追求する人には適したフィールドと言えるでしょう。

「保守的な一面はあるものの、働きやすい環境のもとでやりがいをもってシステム関連業務を進める」。中途採用面接では、こうしたNTTコムウェアの社風にフィットする人物かどうかが見極められます。「どのような環境で働きたいか」「自分の求めるやりがいは何か」にも着目して面接対策を進めましょう。

選考は何次まで?

2022年12月現在、NTTコムウェアでは、アプリ開発エンジニア、プロジェクトリーダ、ITサービス企画職など、さまざまな職種で中途採用をおこなっています。

コーポレートサイト内の「経験者採用」ページに募集要項が掲載されており、そこからエントリーする流れとなっています。その後の選考フローについては記載がありませんが、口コミによると、内定までには2回程度の面接があることが多いようです。書類選考通過後に筆記試験をはさむこともあるため、必ず事前対策をしておきましょう。

また、新卒採用情報ページにも、NTTコムウェアを知るためのコンテンツが豊富に用意されています。事業内容のほか、NTTコムウェアでのキャリアや働き方、人材育成などについても理解を深められる内容になっているため、面接前にはぜひ目を通しておきましょう。

面接内容の傾向は?

口コミによると、NTTコムウェアの面接では、意表をついた質問をされることは少ないようです。面接内容を「マニュアル通り」と感じた人もいるように、基本的な質問を中心に進行する傾向が見られます。中途採用面接でよく聞かれる志望動機のほか、「学生時代に力を入れたこと」「これまでのキャリア」などについて、わかりやすく端的に伝えられる準備をしておくとよいでしょう。

オーソドックスな質問で「コミュニケーション能力を見られる」との意見も散見されました。面接に臨む際は、落ち着いた対応を心がけ、回答に論理的矛盾がないか気を配るようにしましょう。

また、「異動には対応できるか」「雇用形態は契約社員だが問題ないか」など、採用にあたって確認が必要な事項について聞かれることもあります。こうした内容についてどう切り返すか、自分のなかで答えを出しておくのがおすすめです。

NTTコムウェアの面接攻略法(面接対策)

NTTドコモグループの中期戦略を理解した上で自己分析をする

NTTコムウェアの面接を受ける前に、同社を傘下に置くドコモグループの中期戦略を理解しておきましょう。

NTTグループ公式サイトより

NTTグループでは、コロナ禍の影響からリモート・分散型社会が拡大していることを受け、中期経営計画「Your Value Partner 2025」を上図のように軌道修正しています。デジタルトランスフォーメーションの加速を背景に、国内外事業を強化したいNTTグループでは、その一環として「新生ドコモグループの競争力強化・成長」を施策のひとつとして推進する方針です。

NTTドコモ コーポレートサイトより

この中期経営計画のもと、NTTドコモグループでは、上図のように中期戦略が策定されています。NTTコミュニケーション・NTTコミュニケーションズ・NTTコムウェア、3社の機能を統合し、そのシナジーを最大限に発揮できるよう、「法人事業の拡大」「ネットワークの競争力強化」「サービス創出・開発力強化とDX推進」の角度から事業に取り組む姿勢です。NTTコムウェアにはソフトウェア開発力の強化が期待されており、社会基盤としての安定性と高パフォーマンス性を備えたプラットフォームの開発や、先進的な技術の追求などに取り組んでいくとしています。

こうした戦略を踏まえると、NTTコムウェアは中途採用においても、事業の社会的な意義を理解したうえでソフトウェア技術力の向上に貢献できる人材を求めていると言えます。面接の際は、視座の高さや先進的な技術への感度、論理的思考力などを示せるとよいでしょう。

「なぜNTTコムウェアか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

中途採用面接で頻出する質問のひとつに、志望動機に関するものがあります。この「なぜ当社なのか」という質問では、企業理解の深度はもちろん、同業他社との違いをどのように理解しているかを問われます。

説得力のある回答を提示し、面接を突破するためには、企業研究の際に他社研究もあわせておこなうのがおすすめです。以下のようなシステムインテグレータについても研究するほか、NTTグループ内の同業他社とも比較しておきましょう。

  • 株式会社NTTデータ
  • 株式会社野村総合研究所
  • アクセンチュア株式会社
  • SCSK株式会社

NTTコムウェアの採用面接で実際に聞かれた質問内容

NTTコムウェアの経営戦略や求める人物像が企業研究を通じてつかめたのではないでしょうか。NTTコムウェアの中途採用面接を受ける際には、「保守的な一面はあるものの、働きやすい環境のもとでやりがいをもってシステム関連業務を進める社風」を意識して、「事業の社会的な意義を理解したうえでソフトウェア技術力の向上に貢献できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問にどう答えるか、ぜひシミュレーションしてみてください。

[20代前半・男性/工業デザイナー] 【結果:一次面接で不採用】

質問

志望動機や学生時代に頑張ったことについて

回答

難しい質問はありませんでした。志望…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/システムエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】

質問

異動は大丈夫か

回答

できれば関東圏、特に東京勤務を希望するが、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】

質問

契約社員でも大丈夫ですか?

回答

はい。募集要項に応じて参加したので大丈夫です。ちなみに…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/ネットワーク設計・構築] 【結果:入社】

質問

当社でやりたいことはなんですか?

回答

人がよいという印象を受けた。圧迫面接と…(口コミの続きとアドバイスを見る

NTTコムウェアの採用面接に向けて

NTTコムウェアの採用面接を受けるにあたって、その社風や経営戦略のほか、面接の傾向など、事前に理解しておきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「保守的な一面はあるものの、働きやすい環境のもとでやりがいをもってシステム関連業務を進める社風」を意識して、「事業の社会的な意義を理解したうえでソフトウェア技術力の向上に貢献できる人材」であることを、具体的なエピソードや数値を交えてアピールする。

  • NTTドコモグループの中期戦略に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究することで、「なぜNTTコムウェアなのか」という質問に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備をおこない、面接当日は自分の言葉でアピールすることが大切です。入社にかける熱意を、誠意をもって伝えましょう。

この記事の執筆者

大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。