ポーラ・オルビスホールディングスの転職研究 2025年12月期3Q決算に見るキャリア機会

ポーラ・オルビスホールディングスの転職研究 2025年12月期3Q決算に見るキャリア機会

ポーラ・オルビスホールディングスの2025年12月期3Q決算は、営業利益が前年比10.5%増と好調に推移。北京法人の清算やJurliqueの損失改善など、構造改革が着実に利益へ貢献しています。「なぜ今ポーラ・オルビスHDなのか?」転職希望者が担えるグローバル成長の役割を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

構造改革によりJurliqueの営業損失を大幅に改善させる

海外ブランドのJurliqueにおいて、2025年12月期第3四半期までに徹底した費用コントロールと組織の構造改革を推進しました。その結果、売上高は微減したものの、営業損失が前年同期比で9億5,000万円改善しており、収益性の底打ちが鮮明になっています。不採算領域の整理が進むことで、グローバル展開における効率的なキャリア機会の創出が期待されます。

ORBISが高付加価値戦略で国内事業を牽引する

オルビスブランドは、戦略商材である「オルビス ザ クレンジング オイル」等の販売が奏功し、国内事業で増収増益を達成しました。特筆すべきは、直販チャネルにおいて顧客数と購入単価が共に上昇している点です。CRM(顧客関係管理)の強化とLTV(顧客生涯価値)向上を重視する経営方針により、マーケティングやデジタル活用領域での専門人材の重要性が一段と高まっています。

新ビル稼働により不動産事業が第3の収益柱へ成長する

2024年3月に竣工した「ポーラ青山ビルディング」のフル稼働に伴い、不動産事業の営業利益が前年同期の5,500万円から3億7,500万円へと急拡大しました。ビューティケア事業に次ぐ安定的な収益源としての存在感が増しており、グループ全体の経営基盤がより強固なものへと進化しています。多角的な事業展開により、安定した経営環境でのキャリア構築が可能です。

1 連結業績ハイライト

連結営業利益は前年同期比10.5%増と順調に推移し、管理費の削減と不採算部門の改善が収益を押し上げています。
連結業績ハイライト

出典:2025年12月期 第3四半期 決算補足資料 P.2

売上高 1,250億2百万円 (前年同期比 Δ0.3%)
営業利益 119億52百万円 (前年同期比 +10.5%)
親会社株主帰属純利益 76億52百万円 (前年同期比 +10.1%)

2025年12月期第3四半期の売上高は、基幹ブランドであるポーラの減収影響を受け微減となりましたが、販管費の効率化や管理費の削減により営業利益率は前年の8.6%から9.6%へ上昇しました。特に、北京法人の清算に伴う法人税等の減少(約13.4億円)が最終利益に大きく貢献しています。

通期計画に対する進捗率は、売上高が71.8%で概ね順調、営業利益は82.4%と計画を上回るペースで推移しており、業績は非常に順調と言えます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

国内既存顧客の回帰と海外の構造改革が同時に進んでおり、各ブランドで攻めと守りの戦略が明確になっています。
セグメント別業績

出典:2025年12月期 第3四半期 決算補足資料 P.7

ビューティケア事業(ポーラ・オルビス等)

事業内容:ポーラ、オルビス、Jurlique、育成ブランド(THREE、DECENCIA、FUJIMI)を展開するグループの基幹事業です。

業績推移:売上高1,204億円(Δ0.9%)、営業利益118億円(+1.0%)と、増益を確保しています。

注目ポイント:最高峰シリーズ「B.A」のリニューアル発売により、国内の既存顧客売上が増加に転換しています。Jurliqueの損失改善も進んでおり、国内外でブランド価値の再構築を担えるブランディング、営業企画、デジタルマーケティング職のニーズが強まっています。

注目職種:ブランドマネジャー、EC戦略立案、CRMスペシャリスト、グローバルマーケティング

不動産事業

事業内容:オフィスビルの賃貸や子育て支援特化型マンションの展開を行っています。

業績推移:売上高22億円(+42.0%)、営業利益3.7億円(+572.4%)と驚異的な成長を記録しました。

注目ポイント:ポーラ青山ビルディングの稼働が寄与しており、極めて高い収益率を誇ります。アセットマネジメントやプロパティマネジメントの知見を持つ人材にとって、安定したキャッシュフローを活かした新たな価値創出に関われる好環境と言えます。

注目職種:アセットマネジメント、ビル運営管理、新規物件企画

その他(ビルメンテナンス等)

事業内容:ビルの運営管理、リニューアル工事、清掃等を行うビルメンテナンス事業です。

業績推移:売上高23億円(+0.9%)と堅調ですが、工事単価の変動等により営業利益は1.2億円(Δ34.1%)となりました。

注目ポイント:グループ内外の施設管理を一手に引き受けており、安定受注が強みです。リニューアル工事の企画や、現場のマネジメントを担う人材の活躍の場が広がっています。

注目職種:施工管理、施設管理マネジャー、営業(ビルリニューアル)

3 今後の見通しと採用の注目点

中期経営計画「STAGE 2」として成長事業への投資を加速。グローバルでの存在感を高めるフェーズに突入しています。
今後の取り組み

出典:2025年12月期 第3四半期 決算補足資料 P.14

2026年までの第2段階(STAGE 2)では、グローバル展開の飛躍と新規事業の成長を掲げています。具体的には、ポーラの最高峰シリーズ「B.A」を軸としたLTV向上の徹底や、オルビスにおける外部チャネル(ECモールや他社店舗)でのタッチポイント拡大を推進しています。

また、サステナビリティと独自性を兼ね備えた研究開発体制の強化も重要な戦略です。佐賀県唐津市に精油の蒸留所をオープン(2025年10月)させるなど、自社独自の新素材や技術を活用したブランド価値の向上に注力しており、研究・開発・製造に関わる技術人材にとっても挑戦しがいのあるマイルストーンが続きます。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は現在、「国内の安定的収益」から「グローバルでの成長加速」へと大きく舵を切っています。特に海外ブランドJurliqueの赤字縮小や、中国・ASEAN市場での展開は急務です。自身の経験を「不採算事業の立て直し」や「海外市場でのブランド浸透」といった文脈で語ることができれば、非常に強力な志望動機になります。

Q&A

面接での逆質問例

「今回のB.Aシリーズのリニューアルでは既存顧客の売上が増加に転換したとのことですが、新規顧客の獲得における現状の課題は何でしょうか?」「オルビスで成果を上げている外部チャネル戦略を、他の育成ブランドにも展開する計画はありますか?」など、資料に基づいた具体的な戦略に踏み込む質問が効果的です。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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ワークライフバランスはとれる

残業時間も決算を除くと少なく、有給もとれたことから、ワークライフバランスもとれる状態でしたので、そこの兼ね合いでこのぐらいの給料なら悪くはないのでしょうか。

(30代前半・経理・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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新卒採用で社歴の長い人が優遇されている

出世については基本的に新卒採用で社歴の長い人が優遇されています。

(30代前半・経理・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2025年12月期 第3四半期 決算補足資料
  • 2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。

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