アマダの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

アマダの転職研究 2026年3月期2Q決算に見るキャリア機会

アマダの2026年3月期2Q決算は、大型M&A完了による成長領域の拡大が鮮明に。海外受注は過去最高を更新し、通期売上高予想を4,400億円へ上方修正しました。「板金加工の雄から半導体・EV・AIインフラのパートナーへ」変革期にある同社で、転職希望者がどのような役割を担えるのかを整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

大型M&Aの完了で事業構造を大幅に拡充する

2025年5月に大型プレスのエイチアンドエフ、7月に半導体基板加工のビアメカニクスを相次いで連結子会社化しました。これにより、従来の板金加工主体から半導体やEVなどの成長領域へポートフォリオを拡大しており、エンジニアや営業職にとって新たなキャリア機会が大きく広がっています。

AI関連需要を背景に海外受注が過去最高を更新する

米国を中心にデータセンター向けの需要が拡大し、上期の海外受注高は過去最高を更新しました。特に北米やアジア他での成長が著しく、グローバルな市場での自動化ソリューション提案や現地サポート体制の強化が急務となっており、国際的な活躍を志向する方に最適な環境です。

成長を見据え通期の売上収益予想を上方修正する

新規連結の効果を反映し、通期の売上収益予想を前回公表から350億円増の4,400億円に上方修正しました。短期的な利益面では為替や販管費増の影響がありますが、受注残高は2,046億円(前年同期比32.2%増)と極めて高い水準にあり、中長期的な業績成長への確信が持てる内容となっています。

1 連結業績ハイライト

売上収益は上期として過去3番目の高水準を維持。為替や新規M&Aの影響を含みつつも、通期目標の達成に向けて着実な進捗を見せています。
連結業績サマリー

出典:2026年3月期 第2四半期決算説明会 P.1

売上収益

1,842.8億円

(前年同期比 -0.1%)

営業利益

153.0億円

(前年同期比 -33.9%)

受注高

2,011.9億円

(前年同期比 +10.3%)

当第2四半期累計期間の売上収益は、受注残の消化に遅れが生じたものの、北米やアジアの好調、さらに新規連結会社の寄与により、上期としては過去3番目の高水準を維持しました。営業利益は、販管費の増加や円高ドル安の為替影響(-12億円)により減益となりましたが、これは積極的な人財投資やM&A関連費用といった先行投資の側面も含まれています。特筆すべきは受注高で、省人化投資やAI関連のデータセンター需要が拡大し、将来の売上基盤を強固にしています。 修正後の通期予想(売上収益4,400億円)に対し、売上収益の進捗率は約41.8%となっています。一見低く見えますが、主力製品の据付時期の延伸や、下期からビアメカニクスがフルに寄与することを勘案すると、業績は概ね順調に推移していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

「板金」「プレス」「切削・研削」に加え「半導体基板加工」が新たな柱に。全方位でのモノづくり支援体制が整っています。
事業別売上構成

出典:2026年3月期 第2四半期決算説明会 P.4

金属加工機械事業(板金・微細溶接)

事業内容: レーザ加工機、パンチングマシン、曲げ加工機などの開発・販売。売上の約7割を占める屋台骨事業です。

業績推移: 売上収益は1,397億円(前年同期比8.1%減)。日本・北米での受注残消化遅れが一時的に響きました。

注目ポイント: 受注高は堅調で、特に自動化率が上昇しています。北米のデータセンター向け需要など、高度な自動化システムを設計・提案できる技術者やセールスエンジニアへの期待が高まっています。

注目職種: 機械設計、制御開発、システム提案営業、海外フィールドエンジニア

金属工作機械事業(切削・研削・プレス)

事業内容: 旋盤、マシニングセンタ、大型プレス機械などの製造・販売。2025年5月よりエイチアンドエフが加わりました。

業績推移: 売上収益は408億円(前年同期比27.8%増)。(注:エイチアンドエフ連結により大幅増収)

注目ポイント: エイチアンドエフとの統合により、中小型から大型までフルラインナップ化を実現。自動車業界のEV化対応など、事業間シナジーを活かした新価値創造を担える人材が求められています。

注目職種: プレス機械設計、生産技術、プロジェクトマネジャー、国内・海外営業

その他事業(ビアメカニクス)

事業内容: 半導体パッケージ基板向けドリル穴明機・レーザ加工機等。2025年7月より新たに連結されました。

業績推移: 当第2四半期より31億円の売上を計上。(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)

注目ポイント: AI市場の急拡大を受け、ハイエンド基板加工需要は2030年に向けて年平均成長率12.8%が見込まれる有望分野です。アマダのレーザ技術とビアメカニクスの超精密加工技術を融合させる専門職のニーズが急増しています。

注目職種: 光学・レーザ技術開発、超精密制御エンジニア、半導体業界向け技術営業

3 今後の見通しと採用の注目点

「長期ビジョン2030」の実現に向け、既存事業の収益確保と新市場への進出を加速。トランプ関税等の不透明要因も機動的に対応する方針です。
通期業績予想と修正

出典:2026年3月期 第2四半期決算説明会 P.10

アマダは、ビアメカニクスの連結化や足元の旺盛な需要を踏まえ、通期の売上収益を4,400億円へと引き上げました。M&Aを起点とした「技術×顧客」の成長加速を掲げており、2030年には売上高5,000億円を目指しています。 懸念されるトランプ関税の影響についても、原則として関税アップ分は現地販売価格への転嫁(サーチャージ)で対応する方針を明確にしており、コストアップの約9割をカバーする見込みです。また、人手不足を背景とした自動化ニーズは世界的に不変であり、AI制御やIoTを活用した「V-factory」などのデジタルソリューション領域での採用が今後も継続的に強化されるでしょう。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

「従来のモノづくりに加え、半導体やEV、AIデータセンターといった最先端領域への積極的な業容拡大に魅力を感じた」という視点が有効です。また、海外売上比率が高く、受注高が過去最高を更新している点に触れ、グローバルな社会課題(人手不足・省人化)の解決に貢献したいという意欲を伝えると、企業の志向性と合致しやすくなります。

Q&A 面接での逆質問例

・「エイチアンドエフやビアメカニクスの新規連結により、事業間シナジーを創出するための組織連携はどのように進められていますか?」 ・「北米やアジアでの受注が好調ですが、現地の据付・サポート体制の強化において、中途採用者に最も期待する役割は何でしょうか?」 ・「自動化売上割合(98.8%)が非常に高いですが、今後AI制御やソフトウェア面でどのような進化を予定されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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自分のアイデアを製品に盛り込む事ができた

メーカなので納期はそんなにきつくは無かった。割とじっくりやらせてもらえたので自分のアイデアをじっくり考えて製品に盛り込む事ができた。

(30代前半・制御設計・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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経営方針に問題

経営方針に問題を感じる。商品開発もコンセプトももっと練ってから行った方が良いと思う。

(30代前半・制御設計・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社アマダ 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕
  • 株式会社アマダ 2026年3月期 第2四半期決算説明会資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。

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