0 編集部が注目した重点ポイント
① 持株会社体制への移行でグループ構造を刷新する
2025年1月1日付で持株会社体制へ移行し、インターネットインフラ事業と広告・メディア事業を旧GMOアドパートナーズ(現GMOインターネット)へ集約しました。商流の整理によりグループシナジーの創出を加速させており、エンジニアやビジネス職にとっても、よりスピーディーな事業展開に参画できるキャリア機会が拡大しています。
② セキュリティ事業が独立し成長ドライバーへ昇格する
当第1四半期よりセキュリティ事業を独立した報告セグメントに新設しました。社会的なセキュリティ意識の高まりを背景に、サイバーセキュリティ領域の売上が大幅な伸長を記録。ホワイトハッカーによる高度な診断需要が増加しており、専門性の高い技術者にとって非常にやりがいの大きなフィールドとなっています。
③ GPUクラウド事業が単月黒字化を達成し投資回収へ向かう
最注力領域である「GMO GPUクラウド」が当第3四半期内で単月黒字化を達成しました。最先端AI企業への導入が進み、第4四半期にはフル稼働を見込むなど、AIインフラの提供主体としての地位を固めています。AI・ロボティクス革命を支える最前線でのエンジニアリングや事業開発のチャンスが生まれています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会 P.5
売上高
2,138.1億円
+3.7%
営業利益
444.8億円
+24.2%
経常利益
414.9億円
+19.6%
当第3四半期累計期間の実績は、売上・利益ともに過去最高を更新しました。特にインフラ事業が3四半期連続で最高益を塗り替えるなど、グループ全体の収益基盤である「岩盤ストック収益」が着実に積み上がっています。金融事業においても、前年のタイ証券引当金の影響が剥落したことで大幅な増益に寄与しており、バランスの取れた高収益構造を維持しています。
業績の進捗については、金融市場や暗号資産市場の変動要因により連結予想は非開示とされているものの、主力であるインターネットインフラ事業やセキュリティ事業は計画を上回るペースで極めて順調に推移しています。持株会社体制への移行後初となる通期決算に向け、盤石な体制が整っています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会 P.27
インターネットインフラ事業
【事業内容】
ドメイン、クラウド・レンタルサーバー、決済、EC支援、プロバイダーなどのネットワーク基盤を提供。GMOペイメントゲートウェイなどが中核。
【業績推移】
売上高447.2億円(前年同期比+7.1%)、営業利益102.0億円(同+28.4%)。四半期で最高業績を更新。
【注目ポイント】
決済事業のトランザクション拡大に加え、GPUクラウドの垂直立ち上げが収益を押し上げています。NVIDIAの最新GPUを搭載したインフラ開発や、大規模決済システムの安定運用を支えるエンジニア、カスタマーサクセスの需要が非常に高い状態です。
インターネットセキュリティ事業
【事業内容】
電子認証(GlobalSign)、サイバー攻撃対策(IERAE)、ブランド保護を提供。2025年より独立セグメント化。
【業績推移】
売上高51.4億円(前年同期比+19.6%)、営業利益1.2億円。サイバーセキュリティが牽引。(前年同期比+4億円の改善)
【注目ポイント】
世界トップレベルの技術を持つホワイトハッカー集団を抱え、脆弱性診断やペネトレーションテスト(侵入テスト)の需要が激増しています。SaaS型セキュリティツールの開発も強化しており、技術を軸にしたグローバル展開に挑戦できる環境です。
インターネット広告・メディア事業
【事業内容】
広告代理サービスおよび自社メディア(ポイントタウン、タウンWiFi等)の運営。リサーチ事業も含む。
【業績推移】
売上高82.7億円(前年同期比▲3.1%)、営業利益6.1億円(同▲24.3%)。フロー型からストック型へのシフトを推進中。
【注目ポイント】
従来の広告代理から、自社メディアを活用したストック型DX支援への転換を進めています。美容医療向けやMEOなどの店舗集客支援が成長しており、デジタルマーケティングの知見とSaaSのビジネスモデルを融合できる人財が求められています。
インターネット金融事業
【事業内容】
証券取引、FX、CFD等のオンライン金融サービス。GMOクリック証券、GMO外貨などが中核。
【業績推移】
売上高87.0億円(前年同期比▲31.1%)、営業利益27.5億円(同▲16.8%)。市場要因で軟調も顧客基盤は拡大。
【注目ポイント】
ボラティリティ低下による減収増益(※前年引当金影響除くベース)となっていますが、預かり証拠金残高は過去最高を更新するなど顧客基盤は極めて堅固です。高度なトレーディングシステムの開発や、膨大なデータを活用したAI審査・分析などの領域でプロフェッショナルが活躍しています。
暗号資産事業
【事業内容】
暗号資産の交換事業(GMOコイン)、マイニング事業、決済事業(ステーブルコイン)を展開。
【業績推移】
売上高22.9億円(前年同期比+51.2%)、営業利益5.9億円(同+164.2%)。
【注目ポイント】
市場の活況を受け、交換事業が高い収益性を維持しています。加えてステーキングなどのストック収益も拡大中。ステーブルコイン「GYEN」などのWeb3領域での新規事業開発や、法規制に対応した安全なプラットフォーム構築を担う人財が必要です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年12月期 第3四半期 決算説明会 P.29
今後の最大の見所は、新設された「GMO AI&ロボティクス商事」を軸とした新領域の拡大です。2025年4月からは「ロボット人材派遣型サービス」の開始を予定しており、単なるソフトウェア提供にとどまらない「社会実装」のフェーズへ移行します。これに伴い、AI活用ノウハウだけでなく、ハードウェアとの連携や現場での実用化を担う人財の採用が強化される見込みです。
また、セキュリティ領域では「ネットのセキュリティもGMO」プロジェクトを通じて、第一想起ブランドの確立を狙っています。既存のインフラ顧客基盤を活用したクロスセルが加速しており、中長期の成長ドライバーとしての期待がさらに高まっています。100年単位で続く企業グループを目指し、全方位で「岩盤ストック化」を進める同社において、特定の事業領域に縛られない多様なキャリアパスが提示されています。
4 求職者へのアドバイス
「AIで未来を創る」という強力なビジョンのもと、グループ全体でAI・ロボティクス活用に舵を切っています。「自社開発・自社運用」にこだわる風土があるため、自分の作ったサービスで世の中のインフラを支えたいという想いを、具体的な「No.1サービスへの貢献」と結びつけるのが有効です。また、セキュリティ事業の独立など構造的変化をチャンスと捉え、新領域の立ち上げに貢献したい姿勢は高く評価されるでしょう。
・「持株会社体制への移行により、グループ各社間のエンジニア交流や技術シナジーの創出方法にどのような変化がありましたか?」
・「GPUクラウドの単月黒字化達成を受け、今後はどのようなAI関連の新規プロダクトの開発に注力していく予定ですか?」
・「セキュリティ事業が独立セグメントとなりましたが、既存のインターネットインフラ顧客へのクロスセルを促進するための営業・開発体制はどのように強化されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
【使用した主な公開資料】
・2025年12月期 第3四半期 決算説明会資料(2025年11月13日公開)
・2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2025年11月13日公開)



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