SHIFTの転職研究 2026年8月期1Q決算に見るキャリア機会

SHIFTの転職研究 2026年8月期1Q決算に見るキャリア機会

SHIFTの2026年8月期1Q決算は、売上高+15.5%の増収、積極的な採用投資により営業減益。ニッセイコム社買収やAI事業の急拡大など「構造的な変化」が進行中。「なぜ今SHIFTなのか?」「AIネイティブな環境でどんな役割を担えるのか」を整理します。


Gemini said

0 編集部が注目した重点ポイント

採用費131%増の積極投資で体制を強化する

第1四半期(Q1)は採用費を前年同期比で131.4%増と大幅に投下し、エンジニア等の採用活動を正常化させました。これにより一時的に利益率は低下しましたが、Q2以降の高成長に向けた土台作りを完了させています。

「AIネイティブSI」への転換を加速させる

「AIネイティブなSIカンパニー」を目指し、AI関連売上高はQ1時点で17.6億円(売上対比5%)に到達しました。独自のAI開発手法「DQS」やテスト自動化など、AIを活用した高付加価値サービスの展開が進んでいます。

ニッセイコム社のM&Aで事業規模を拡大する

2026年4月(Q3)より、株式会社ニッセイコム(売上規模約200億円)が連結範囲に加わる予定です。これにより公共・製造・流通分野の顧客基盤が大幅に強化され、グループ全体の成長角度が変わる構造的な変化が生じます。

1 連結業績ハイライト

売上高は前年同期比15.5%増と順調に成長。利益面は戦略的な採用投資により前年同期を下回るも、計画範囲内で推移しています。
連結損益計算書の実績数値

出典:2026年8月期 第1四半期 決算説明会資料 P.4

売上高

348億4,500万円 +15.5%

(前年同期比)

営業利益

28億1,700万円 △19.9%

(前年同期比)

調整後営業利益

33億1,600万円 △18.4%

※調整後営業利益 = 営業利益 + のれん償却費 + 顧客関連資産償却費 + M&A諸経費

2026年8月期第1四半期の売上高は前年同期比+15.5%と2桁成長を維持しました。通期売上目標1,500億円に対する進捗率は23.2%ですが、下期に大型M&Aの連結効果も見込まれるため、売上進捗は概ね順調と評価できます。 利益面では、前年同期に抑制していた採用活動を再開し、採用費が前年同期比+131.4%(約15.6億円)となった影響で減益となりました。これはQ2以降の高成長に向けた意図的な先行投資であり、会社側は「Q2と同様に堅実なPLの積上げ」を見込んでいます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力のテスト事業が堅調に推移する一方、その他領域が大幅に伸長。AI技術の現場浸透が進み、エンジニアに求められるスキルセットも変化しています。
サービス別売上高とAI売上高

出典:2026年8月期 第1四半期 決算説明会資料 P.23

ソフトウェアテスト関連サービス

事業内容: ソフトウェアの品質保証、テスト設計・実行、コンサルティング、セキュリティ支援など。

業績推移: 売上高 226億4,900万円(前年同期比+17.5%)、セグメント利益 42億6,200万円(同△10.4%)。

注目ポイント: 顧客目線での提案徹底により売上は伸長しましたが、採用費増により減益となりました。AIを活用したテスト自動化(TD AI Assistant等)のPoCが完了し、本格展開が始まっています。

注目職種: QAエンジニア、PMO、セキュリティエンジニア

ソフトウェア開発関連サービス

事業内容: システム開発、IT戦略策定、システム企画、データ分析など。

業績推移: 売上高 104億7,100万円(前年同期比+8.0%)、セグメント利益 4億3,800万円(同△38.4%)。

注目ポイント: 「AIモダナイゼーション」や「AI駆動開発」を推進しています。設計書をソースコードからAI生成する技術など、開発プロセスのAI化が進んでおり、従来型開発からの脱却を図っています。

注目職種: フルスタックエンジニア、AIエンジニア、開発PM

その他近接サービス

事業内容: Web企画制作、マーケティング、キッティング、クラウドサービス、M&A/PMIなど。

業績推移: 売上高 32億2,700万円(前年同期比+39.0%)、セグメント利益 3億3,400万円(同+838.9%)。

注目ポイント: Windows11入れ替え需要などを捉え、一部グループ会社が好調に推移しました。利益面でも前年同期比約9.3倍と劇的な改善を見せており、多角化戦略が奏功しています。

注目職種: プリセールス、インフラエンジニア、マーケター

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年4月からのニッセイコム社連結により、売上規模が一段階拡大します。AI活用とM&Aの両輪で「SHIFT 3000」の達成を目指します。
M&A ニッセイコム社の概要

出典:2026年8月期 第1四半期 決算説明会資料 P.32

今後の最大の注目点は、2026年4月(Q3)から連結予定の株式会社ニッセイコム(売上高206億円規模)の統合効果です。公共・製造・流通領域に強みを持つ同社の参画は、SHIFTの顧客ポートフォリオを強化し、プライム案件の獲得加速に寄与すると見込まれます。 また、AI関連事業では、FY2026中に売上100億円/年(Q1時点のペースは70億円/年)を目指しています。Q2以降は、Q1で行った戦略的な採用投資の効果が顕在化し、稼働率の回復とともに高成長軌道への回帰が計画されています。採用においては、AIを使いこなせる人材へのシフトが鮮明になっており、プロフェッショナル層の比率を高める方針です。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

SHIFTは現在、「AIネイティブなSIカンパニー」への転換を強力に推進しています。単なる開発やテストの経験だけでなく、AIを活用した業務効率化や品質向上の具体的アイデア、あるいは新しいツールへの適応能力をアピールすることが重要です。また、Q1の積極採用に見られるように組織拡大が続いており、変化の速い環境で自律的に動けるマインドセットも評価されるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例

・御社独自の開発手法である「DQS(AI駆動開発標準)」は、現場のエンジニアにどの程度浸透しており、入社後のキャッチアップ体制はどのようになっていますか?

・4月から連結されるニッセイコム社との協業プロジェクトにおいて、私のスキルセット(例:製造業向け知見など)を活かせる機会は想定されますか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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社内の制度が厳しく、従業員を信用しない風土

社内の制度が厳しく、従業員を信用しない風土と感じる。オンラインでの業務が多いせいか、毎日、日報を書かされる。

(40代後半・テストエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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ニーズはこれからも大いにあり有望市場

会社自体はソフトウェアテストという隙間産業でニーズはこれからも大いにあり有望市場だと思います。そういう発展企業で働くことそのものはやりがいにつながります。

(30代前半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

  • 2026年8月期 第1四半期 決算説明会資料
  • 2026年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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