【平均年収807万円】センチュリー21・ジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収807万円】センチュリー21・ジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

センチュリー21・ジャパンは、不動産仲介業のフランチャイズシステム「センチュリー21」を日本で展開するフランチャイザーです。加盟店の事業承継やM&Aサポートも開始し、直近の業績は増収、経常利益と当期純利益も増加となりました。


目次

※本記事は、株式会社センチュリー21・ジャパン の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


センチュリー21・ジャパンは、不動産フランチャイズ事業を単一セグメントとして展開しています。同社は、不動産仲介業のフランチャイズシステム「センチュリー21」を日本において展開するフランチャイザーであり、加盟店にシステムやブランドを提供し、加盟金やサービスフィーを受け取っています。

単体従業員数は93名です。同社の事業は不動産フランチャイズ事業の単一セグメントで構成されています。

同社は加盟店の事業承継とM&Aサポートを開始し、当期中にM&Aの第1号案件が成立しました。また、ITシステム資産移管に伴い、システム利用料の計上を開始しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社センチュリー21・ジャパンは、不動産フランチャイズ事業を展開する企業です。同社では、従業員の成長と働きがいを重視し、多様な働き方を支援する環境整備に力を入れています。公正な評価と報酬制度を通じて、従業員が能力を最大限に発揮できる職場づくりを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員が長期的にキャリアを形成できる環境が整っている傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、経験豊富な人材が安定して在籍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 8,066,000円
平均勤続年数 11.6年
平均年齢 49.4歳
単体従業員数 93人


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付制度を採用しています。退職一時金制度では、退職給付として、給与と勤務期間に基づいた一時金を支給しております。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、フランチャイズ本部員として、全国の加盟企業の事業経営発展と、経営者および従事者のWell-being実現を支援する人材の育成を基本方針としています。臨機応変で柔軟な思考力、企業経営者との信頼関係を築く人間力、そして自己と異なる価値観を包摂できる人材の育成を図っています。

人事・報酬制度は、従業員が職責に応じた能力を最大限に発揮し、企業価値向上に貢献できるよう公正かつ合理的に構築されています。正社員は職掌に応じて総合職および事務職の8つの等級に区分され、評価結果に基づき昇格・降格が決定されます。給与は等級に対応した給与テーブル(号俸制)に基づき決定され、年次の行動評価結果に応じて昇給号数が決まる仕組みです。

評価制度は「行動評価」と「業績評価」の2種類で構成され、行動評価は基本給、業績評価は賞与額に影響します。賞与は経常利益の前年比と予算比のマトリックスにより総額が決定され、従業員ごとの業績評価の結果に基づき支給率が決定されます。また、2025年度には若手メンバーを中心とした社内変革プロジェクトを実施し、社内コミュニケーション不足に起因する課題改善に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

従業員エンゲージメント

指標 数値
従業員エンゲージメントスコア 56.6%

人材活用の拡大と人材流動性

指標 数値
離職率 4.6%
従業員数 93人

健康・安全

指標 数値
平均有給休暇消化率 86.9%

人材戦略に関する重要指標

指標 数値
従業員1人当たり営業総利益 34.1百万円

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか

株式会社センチュリー21・ジャパンは、不動産フランチャイズ事業を単一セグメントとして展開しています。同社は、不動産仲介業のフランチャイズシステム「センチュリー21」を日本国内で展開するフランチャイザーです。米国デラウェア州法人センチュリー21・リアルエステートLLC(国際本部)が開発した「センチュリー21マーク等」と「センチュリー21システム」を加盟店に提供しています。

収益は、加盟店から受け取る加盟金、更新料、サービスフィーを主な源泉としています。具体的には、フランチャイズ加盟店の募集、経営者や営業スタッフへの教育・研修、各種情報システムの提供、マスメディアやウェブによる共同広告の実施、金融・保険サービスの斡旋、加盟店をバックアップするための各種サービス業務を行っています。ITサービス収入は、センチュリー21フランチャイズ広告基金組合からのITシステム資産移管に伴い、システム利用料の計上が開始されたことで増加しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移

当事業年度における同社の営業収益は増加傾向を示しました。これは主にサービスフィー収入とITサービス収入の増加によるものです。経常利益および当期純利益も増加となりました。

一方で、営業利益はわずかに減少する結果となっています。これは、加盟店支援力向上を目的とした社内研修費用や外部コンサルティング費用、ホームページのリニューアル費用、人件費などの販売費及び一般管理費の増加が影響しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業活動を支える基盤として重要です。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


営業活動によるキャッシュフローは、本業の資金の動きを示しています。当期は資金の収入があり、前期と比較して増加する傾向が見られます。これは主に税引前当期純利益の計上によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、将来に向けた投資の状況を表しています。当期は資金の使用があり、前期と比較して使用額が減少する傾向を示しています。これは主に投資有価証券や有価証券の取得によるものです。

財務活動によるキャッシュフローは、資金の調達や返済の状況を示しています。当期は資金の使用があり、前期と比較して使用額が増加する傾向が見られます。これは主に配当金の支払いによるものです。これらの資金の動きを総合すると、同社は本業で安定した資金を生み出しつつ、投資活動を継続しています。財務活動では配当金の支払いが見られ、資金の流出があります。全体として、事業活動による資金創出と投資・配当への資金配分が行われている状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社の事業構造・収益性に関するリスクとして、営業収益の大半を占めるサービスフィー収入が不動産市況や競争環境などの外部環境の影響を受ける可能性が挙げられています。また、フランチャイズ事業においては、加盟店舗数の順調な増加が事業成長の鍵となるため、加盟店舗数の大幅な減少が生じること等により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクとして、不測の事態に伴う人員の流出や、人材採用が予定どおり進まないことにより、同社の業績及び事業活動に影響を与える可能性が記載されています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


センチュリー21・ジャパンは、「センチュリー21」ブランドを企業価値の根幹とし、加盟店とともにブランド価値の向上と永続的な成長を目指しています。不動産流通業界のリーダーとして、社会への貢献を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、「センチュリー21」ブランドを企業価値の根幹と位置づけ、そのブランド価値向上を最大のミッションとしています。「住まいを想う仕事、人生を輝かせる使命」をブランドビジョンに掲げ、店舗数とサービス品質の両面で業界のリーダーであることを目指しています。企業価値向上と社会への貢献を追求し、事業戦略の基本として「センチュリー21ネットワークの規模拡大」と「加盟店成長の為の経営支援」を両輪とし、社会との共生を前提とした持続可能な成長を実現することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、常に厳しい行動基準と高い倫理観をもって事業を運営しています。地域社会に根差した加盟店ネットワークを活かし、地域の人々の住宅環境や社会課題への対応を経営の重要事項と捉え、持続可能な社会の実現を目指すサステナビリティ基本方針を掲げています。社員が互いの価値観を認め合い、能力を最大限に発揮できる心理的安全な環境づくりを重視しており、多様な考え方や仕事のあり方を包摂する職場環境を目指しています。また、同社独自の行動基準として「5軸」(コンプライアンス、フェアネス、当事者意識、チームワーク、人材育成)を掲げ、その浸透を図っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、すべてのステークホルダーの利益を前提とした事業活動を推進し、センチュリー21グループ全体で不動産流通市場の拡大・活性化、顧客の生活基盤の維持、住み続けられるまちづくりへの貢献を掲げています。対処すべき課題として、加盟店の営業支援のための人材採用・教育支援強化や、業務効率化に向けた独自のシステムやAIの活用促進に取り組んでいます。また、国際ネットワークを活用した加盟店のグローバル取引支援や、不動産事業者の事業承継問題への対応、サステナブルな社会の実現に向けた施策の継続・拡大も重点テーマです。成長の基盤となる社内体制の確立においては、コーポレート・ガバナンスと内部管理体制の強化、人的資本経営を意識した人材活性化、社員研修の充実と評価制度運用、柔軟な働き方の実現に向けた施策の推進、業務基幹システムの運用強化を進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役制度を採用しており、取締役会と監査役会が経営の監視機能を担っています。取締役会は重要案件が生じた際には臨時開催され、迅速な経営判断が行える体制が整えられています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社である伊藤忠商事であり、そのほかにも複数の事業会社や金融機関が上位株主として名を連ねています。特定の事業会社が大きな割合を占める資本構成となっています。

株主名 持株比率
伊藤忠商事 48.44%
中央日本土地建物 6.82%
三井住友信託銀行 4.87%
日本生命保険相互会社 2.34%
和田昌彦 2.23%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長社長執行役員は高坂勇介氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
高 坂 勇 介 代表取締役社長社長執行役員 1988年伊藤忠商事入社、同社建設第一部長、建設・不動産部門長代行、建設・不動産部門長を経て、2025年同社専務執行役員、同年代表取締役社長兼社長執行役員より現職。
高 橋 龍 二 取締役専務執行役員フランチャイズサポート第1本部長 1987年伊藤忠商事入社、同社大阪建設部長代行、同社社長室長、経営企画部長兼広報部長、取締役社長補佐兼西日本支社長、常務取締役西日本営業本部長、常務執行役員東日本営業本部長、取締役兼常務執行役員企画本部長兼経営企画ビジネスユニット長、取締役兼専務執行役員企画本部長を経て、2025年取締役兼専務執行役員フランチャイズサポート第1本部長より現職。
今 川 憲 之 取締役執行役員営業本部長 1987年オフィス・ジャパン入社、2000年同社入社、東京マーケティング部部長、東日本マーケティング部部長、東京第2本店長兼東日本マーケティング部部長、開発部門長、九州支店長、営業本部長代行兼九州支店長、取締役兼営業本部長代行兼九州支店長、取締役兼執行役員営業本部長兼本社営業部門長を経て、2026年取締役兼執行役員営業本部長より現職。


社外取締役は、矢野孝一氏(伊藤忠商事アジア・大洋州住生活グループ長兼伊藤忠シンガポール)、森田道明氏(中央日本土地建物上席常務執行役員)、吉本好伸氏(東西土地建物顧問)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名および社外監査役3名を選任しています。社外取締役は取締役会に出席し、経営に対する監視・助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、会社の業績や貢献度、世間水準などを考慮した体系となっています。業務執行取締役には基本報酬と業績連動報酬が支給され、監督機能を担う社外取締役には基本報酬のみが支払われます。業績連動報酬は、当期純利益の予算比などの業績指標に対する達成度を反映した現金報酬として設計されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 59百万円 11.8百万円
監査役(社外除く) 1名 4百万円 3.7百万円
社外役員 8名 21百万円 2.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。