【平均年収791万円】ジェイ・エスコムホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収791万円】ジェイ・エスコムホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ジェイ・エスコムホールディングスは、東京テレビランド、マフィンホールディングスなどを傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は55名で、直近期は売上高が増加し、経常利益は黒字に転換しました。


目次

※本記事は、ジェイ・エスコムホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ジェイ・エスコムホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は4名、グループ連結従業員数は55名です。

同社グループは、連結子会社9社により構成されており、テレビ通販による通信販売、デジタルギフトおよびリワード広告の提供、マーケティングを通じたイベント開催などを主な事業としています。

主な国内グループ会社は、スープ(その他の事業)、東京テレビランド(通信販売事業)、マフィンホールディングス(デジタルマーケティング事業)、JEマーケティング(広告代理事業)などです。

同社グループは当連結会計年度よりセグメント区分を変更し、広告代理事業を報告セグメントに追加しました。また、前事業年度には日本のデジタルギフト事業を譲渡しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ジェイ・エスコムホールディングスは持株会社として、多様な事業セグメントを擁する同社グループ全体の人材戦略を策定しています。各セグメントの専門性を尊重しつつ、グループ全体で従業員の成長と働きがいを重視する方針です。専門知識を持つ人材の登用と育成に力を入れ、従業員が自己実現できる環境づくりを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ジェイ・エスコムホールディングスは、比較的若年層が中心となり、中途採用を通じて専門知識を持つ人材を積極的に登用する傾向が見られます。現場でのOJTを通じた育成にも力を入れており、個人の能力を最大限に引き出す環境づくりを目指しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,914,375円
平均勤続年数 5.4年
平均年齢 39.3歳
単体従業員数 4人
連結従業員数 55人
単体のグループ内比率 7.3%


同社グループは、従業員の退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、主に在外連結子会社の従業員に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
年金資産は97百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ジェイ・エスコムホールディングスグループは、「すべてのステークホルダーの皆様に高い満足度を提供する」という経営理念のもと、従業員の人格と多様性を尊重し、公平な処遇と能力発揮の場を提供することを基本方針としています。各事業セグメントの独立性を重視し、専門知識を持つ人材の中途採用を積極的に行い、必要なスキルを持つ人材は管理職として登用しています。育成においては、現場でのOJTを通じて専門知識を深め、将来的にグループ経営を担える人材の育成に注力しています。

報酬制度としては、固定報酬と賞与に加え、株式報酬型ストックオプションを付与する場合があります。固定報酬と賞与は、年2回の管理職面談と各セグメントの実績に基づき、個人の実績値に応じて決定される方針です。株式報酬型ストックオプションの支給については、外部機関を含めた検討を経て、株主総会の決議により決定されます。

また、同社グループはサステナビリティに関する方針に基づき、人材及び社内環境整備に関する育成方針を定めています。地球環境への配慮、人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮、公正・適正な取引を重視し、日常業務における「ムリ・ムダ・ムラ」の排除や省資源・省エネルギーを徹底することで、環境にやさしい職場を目指しています。従業員が安心して効率的に業務に取り組める安全で快適な職場環境を整備し、自己研鑽を奨励することで、社員が自己実現できる場となるよう努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

グループ全体(連結)

指標 数値
女性の管理職比率 29.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ジェイ・エスコムホールディングスは持株会社として、連結子会社9社で構成される同社グループを統括しています。同社グループは、テレビ通販による通信販売、デジタルギフトやリワード広告の提供、そしてマーケティングを通じたイベント開催などを主な事業としています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、テレビ通販、デジタルギフト、リワード広告、マーケティングといった多岐にわたる事業を展開しています。各事業は連結子会社が独立した経営単位として事業戦略を立案し、活動を行っています。収益は主にこれらの事業活動を通じて得られています。

当連結会計年度においては、通信販売事業とデジタルマーケティング事業が同社グループの主要な収益源となっています。特にデジタルマーケティング事業は韓国での展開が中心であり、海外での事業活動も活発に行われています。

また、特定の顧客への収益集中も見られ、株式会社インフォマーシャルプロダクトへの売上高は同社グループ全体の売上高の33.1%を占めており、通信販売事業に関連するものです。

通信販売事業

テレビ通販「ショップ島」を中心に、各種テレビ通販による通信販売を行っています。
収益は、放送枠販売などの通信販売活動から得ています。運営は、東京テレビランドが行っています。

デジタルマーケティング事業

デジタルギフト事業及びリワード広告事業を展開しています。
収益は、デジタルギフトやリワード広告の提供から得ています。運営は、Mafin inc.及びSmartcon inc.が行っています。

広告代理事業

マーケティングを通じたイベントの開催などを行っています。
収益は、イベントの企画運営業務の受託などから得ています。運営は、JEマーケティングが行っています。

その他の事業セグメント

投資事業及びその他の事業を含んでいます。
収益は、M&Aアドバイザリー業務やその他の事業活動から得ています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
デジタルマーケティング事業 9.5億円 7.8億円
通信販売事業 3.7億円 5.7億円
広告代理事業 - 33百万円
その他の事業セグメント 5百万円 32百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で増減を繰り返しながら、直近の当連結会計年度では前期から増加に転じています。経常利益は、過去数期にわたり損失が続いていましたが、当連結会計年度で黒字に転換しました。

親会社株主に帰属する当期純利益は、過去5年間で損失と利益を繰り返しており、当連結会計年度では損失を計上しています。これは、デジタルマーケティング事業に係る固定資産の減損損失を特別損失として計上したことが一因となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、直近の当連結会計年度では支出が大幅に増加しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 9.4億円 16.2億円 15.9億円 13.2億円 14.1億円
経常利益 16百万円 △28百万円 △2.3億円 △2.2億円 12百万円
経常利益率 1.7% △1.7% △14.7% △16.9% 0.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 4百万円 41百万円 △2.9億円 3.7億円 △54百万円
1株当たり当期純利益(円) 0.40 3.83 △25.15 32.03 △4.65

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期の損失から当期は黒字に転換しており、収益性の改善を示しています。

これらの指標は、同社グループが従業員数の減少と並行して、事業効率の改善に取り組んでいる状況を反映していると考えられます。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 22.4百万円 25.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.8百万円 0.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動や投資活動における資金の流れから、現在の経営状態を把握できます。
特に、資金の出入りを示すキャッシュフローの状況は、今後の事業展開や安定性を判断する上で重要な情報となります。当期は営業活動によるキャッシュ・フローおよびフリーキャッシュ・フローがマイナスとなっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期に改善し、非製造業のプライム市場平均を上回る水準となっています。これは財務の健全性を示す指標の一つです。一方で、ROEは当期にマイナスに転じており、収益性の課題を示しています。手元資金は減少傾向にありますが、事業活動を支える上で重要な要素です。これらの財務状況は、同社グループの事業運営の安定性や将来の成長投資の余力に影響を与える可能性があります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 7.3億円 6.8億円
自己資本比率 19.3% 31.5%
ROE(自己資本利益率) 86.2% △7.6%
現金及び預金 16.7億円 9.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度は営業活動によるキャッシュフローが支出となりました。これは主に前渡金や前受金の減少、法人税等の支払いが主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは収入となっており、定期預金の払戻しによる収入が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローも支出となり、短期借入金の純減額や長期借入金の返済によるものです。

結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは当期にマイナスとなりました。前期はプラスでしたが、当期は資金の流出が上回る状況です。このキャッシュフローの状況は、同社グループが事業再編や資金繰りの調整を行っていることを示しており、今後の事業展開や資金調達の動向が、雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 0.1億円 △3.1億円
投資CF 3.6億円 2.7億円
財務CF 1.0億円 △4.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.7億円 △0.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

通信販売事業は、感染症流行やタレントの不祥事等により番組制作・提供に問題が生じ、新規番組制作が滞ることで業績に影響を及ぼす可能性があります。デジタルマーケティング事業では、デジタルギフトという商品の特性上、システムトラブルが発生した場合に業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは、感染症等の感染拡大により従業員の安全と健康に影響が生じた場合、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ジェイ・エスコムホールディングスは、社会への貢献とステークホルダーへの高い満足度提供を経営理念に掲げ、持続的な成長を目指す企業です。従業員の能力開発や働きやすい環境づくりにも力を入れています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ジェイ・エスコムホールディングスは、「会社の社会的責任」を経営方針に掲げ、「信頼をかち得る企業」を目指しています。同社グループの経営理念は「すべてのステークホルダーの皆様に高い満足を提供する」ことです。

この理念を実現するため、お客様や市場のニーズを的確に捉えながら、社会に貢献し、企業集団の再構築を積極的に行っています。既存事業の安定した黒字化と企業規模の拡大を目指し、継続的な利益確保と企業価値向上を図る方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ジェイ・エスコムホールディングスは、従業員一人ひとりの能力開発と効率的な組織作り、コンプライアンス体制の強化を図っています。同社グループの行動指針は、「地域の健全な発展と快適で安全・安心な生活に資する活動に積極的に参加・協力し、地域との共存を目指す」ことです。

また、「環境に配慮した企業活動を行い、環境と経済が調和した持続可能な社会の構築に寄与する」ことも掲げています。日常業務では「ムリ・ムダ・ムラ」をなくし、省資源・省エネルギーを徹底することで、環境にやさしい職場を目指しています。社員が安心して働き、自己実現できる安全で快適な職場環境の整備にも努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ジェイ・エスコムホールディングスが優先的に対処すべき課題として、人材の増員と職場環境の充実を挙げています。同社グループは業務の効率化を推進し、必要なスキルを持つ人材の採用を進めています。

また、「人材及び社内環境整備に関する育成方針」を定め、生産性の向上と優秀な人材の確保、社内教育による離職防止に努めています。柔軟な働き方を検討し、人材の多様化も推進しています。持株会社としてグループ全体の経営環境を充実させ、コーポレートガバナンスの強化と社会的な責任を果たすことにも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ジェイ・エスコムホールディングスは監査役会設置会社であり、社外取締役と社外監査役が経営の監督機能を担っています。取締役会は経営の基本方針や重要事項を決定し、業務執行状況を監視する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主はKJCインターであり、同社グループの資本構成において重要な位置を占めています。また、ベータグリッドやSBI証券といった事業会社や証券会社も上位株主として名を連ねています。特定の事業会社が上位に複数存在し、同社グループの経営を支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
KJCインター 30.51%
ベータグリッド 9.74%
SBI証券 4.99%
ジャック 4.93%
佐藤 公彦 4.32%


なお、前事業年度で主要株主であった明日クリエイトは、2025年8月1日付にてベータグリッドに吸収合併され、保有する同社株式が承継されたため、当事業年度末現在では主要株主ではなくなっています。また、前事業年度末現在で主要株主ではなかったベータグリッドは、当事業年度中に主要株主となりましたが、当事業年度末現在において主要株主ではなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は大谷利興氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
大谷 利興 代表取締役社長 1994年4月NISグループ入社、2009年6月同社代表取締役。2017年8月ゼストブレイン・コンサルティング設立代表社員。2020年6月同社代表取締役社長より現職。
丁 廣鎭 代表取締役会長 1985年4月日興證券入社。1992年4月ジャック代表取締役。2014年2月KJCインター設立代表取締役。2024年6月同社代表取締役会長より現職。
宗田 こずえ 取締役 業務管理統括本部長 1990年4月スイスユニオン銀行入行。1992年4月ジャック入社。2005年10月同社取締役業務管理統括本部長より現職。


社外取締役は、雙田裕三氏(税理士法人セントラルタックスブレイン社員)、関口博氏(関口博法律事務所代表)です。

同社は監査役制度を採用しており、取締役会は5名、監査役会は3名で構成されています。社外取締役2名と社外監査役2名は東京証券取引所の定める独立役員として届け出ており、独立した客観的な立場から経営陣に対する監督を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループの役員報酬は、職責や業績への貢献度を総合的に考慮して決定されています。報酬制度は固定報酬を基本とし、業績連動型報酬は採用されていません。取締役には固定報酬、賞与、株式報酬型ストックオプションが、監査役には固定報酬のみが支給される体系となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 27百万円 9.0百万円
監査役(社外除く) 1名 0百万円 0.4百万円
社外役員 5名 2百万円 0.4百万円


なお、上記には2025年6月26日開催の第20回定時株主総会終結の時をもって辞任した監査役2名が含まれています。また、監査役の対象となる役員の員数は、無報酬の監査役1名を除いております。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。