【平均年収525万円】テクノホライゾン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収525万円】テクノホライゾン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

テクノホライゾンは、映像&ITとロボティクスを事業の柱とし、グループ各社とともに関連商品の開発・製造・販売を展開しています。直近の業績は増収増益となり、親会社株主に帰属する当期純利益も黒字転換しました。


目次

※本記事は、テクノホライゾン株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


テクノホライゾンは、映像&ITとロボティクスを事業の柱とし、関連商品の開発・製造・販売を手掛ける企業グループです。同社グループは、子会社23社とともに事業活動を展開しています。

単体従業員数は588名、連結従業員数は1,506名です。同社グループの事業セグメントは「映像&IT」と「ロボティクス」の2つです。

主な国内グループ会社は、アドワー、アポロ精工などです。

ロボティクス事業では、中国市場の経済停滞を受け、当期に抜本的な構造改革を実施しました。販売体制の最適化と経営効率の改善を進め、収益体制の再構築を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


テクノホライゾンは「映像&IT」と「ロボティクス」をコア技術とし、グローバルな社会貢献を目指す企業です。同社グループは「人」を最大の資産と位置づけ、社員一人ひとりの可能性を引き出し、心身ともに健全に成長できる環境づくりを推進しています。仕事の達成と社会貢献を通じて、個人と企業がともに成長する人的資本経営を重視しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が4.4年と比較的短めである一方、平均年齢は45.8歳と中堅層が中心となっています。これは、多様な経験を持つ人材が活躍する環境を示唆していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,246,000円
平均勤続年数 4.4年
平均年齢 45.8歳
単体従業員数 588人
連結従業員数 1,506人
単体のグループ内比率 39.0%


同社グループは確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方の退職給付制度を採用しています。国内連結子会社は確定拠出型、国外連結子会社は確定給付型(退職一時金制度)を採用しています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、確定給付制度に係る退職給付債務は26百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


テクノホライゾンは「人」を最大の資産と捉え、多様な人材が集い、社員一人ひとりが持つ無限の可能性を引き出す人的資本経営を推進しています。仕事の達成や社会への貢献を通じて、個人と企業がともに成長する環境と風土づくりを目指しています。

従業員の給与は、基本給が職位に求める「保有能力・職務スキル」で決定され、昇給額は総合考課の結果をもとに決定されます。賞与は個人の業績評価と会社の業績を基に決定される仕組みです。これにより、専門性や成果に基づく適正な評価・処遇を通じて、自律的な成長と挑戦を促し、経営戦略の実現に必要な高度専門人材の育成・活躍につなげています。

具体的な人的資本戦略として「ダイバーシティの推進」と「健全な成長の推進」を掲げています。ダイバーシティの推進では、意思決定層の多様性実現のために女性管理職を増やし、女性がチャレンジできる環境づくりに取り組んでいます。また、管理職を対象としたキャリアアップ支援研修や、法的雇用率以上の障がい者雇用率を目指す取り組み、将来の幹部候補として新卒の継続採用も行っています。健全な成長の推進では、社員一人ひとりが心身ともに安全で生き生きと働ける環境づくりを進め、有給休暇の積極的な取得推進を通じてワークライフバランスの充実と生産性の高い職場環境を実現しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データであり、グループ企業からの受入出向者は除外して計算されています。男女賃金差異は、管理職の男女構成比の差や一般職における男女間の月平均残業時間の差が主な要因です。

指標 数値
女性管理職比率 12.2%
男性育児休業取得率 57.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 61.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 77.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 58.8%

ダイバーシティの推進


基準日は2026年3月31日です。

指標 数値
障がい者雇用率 3.2%
新卒採用人数 0名

健全な成長の推進


基準日は2025年度実績です。

指標 数値
健康診断受診率 100.0%
健康診断再検査受診率 75.0%
ストレスチェック受診率 92.0%
高ストレス者率 18.5%
休業災害率 0%
有休取得率 83.2%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


テクノホライゾンは、映像&IT事業とロボティクス事業を主軸に、商品の開発・製造・販売活動を展開しています。これらの事業を通じて、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する仕組みやソリューションを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、「映像&IT」と「ロボティクス」の二つの事業セグメントで構成されています。それぞれの事業は、コア技術を活かした製品やサービスを提供し、多様な市場で収益を上げています。

映像&IT事業

この事業では、光学技術や画像処理技術を用いた映像機器、各種センサーを組み込んだIoT技術やクラウドサービスを活用したIT機器・サービスを提供しています。具体的には、電子黒板、書画カメラ、セキュリティカメラ、経営管理ソフトウェア、画像処理ソフトウェア、その他クラウドサービスなどを展開しています。
収益は、国内教育市場におけるICT機器の更新需要や、海外でのサイバーセキュリティのディストリビューター事業から得ています。

ロボティクス事業

この事業では、ロボット工学と長年培ったノウハウを駆使し、自動化、省力化、省人化、最適化を実現するロボット制御機器の設計・製造・販売を行っています。
収益は、国内FA関連機器市場における高付加価値製品や開発案件、半導体製造向けのハイエンドX線検査装置などから得ています。中国市場の経済停滞による影響もありましたが、事業構造改革を進めています。

同社グループの売上高は、当連結会計年度において映像&IT事業が前期から増加し、ロボティクス事業は前期から減少しました。海外売上高はシンガポールやマレーシアなどで伸長しており、特に映像&IT事業の収益性向上に貢献しています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
映像&IT事業 358億円 378億円
ロボティクス事業 148億円 136億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期間で概ね増加傾向にあります。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は変動が見られ、一時的に損失を計上した期もありましたが、当期は大幅な増益となりました。特に当期は、親会社株主に帰属する当期純利益が前期の損失から黒字に転換し、大きく改善しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 345億円 438億円 486億円 506億円 514億円
経常利益 9.6億円 △4.1億円 17.1億円 3.7億円 28.9億円
経常利益率 2.8% △0.9% 3.5% 0.7% 5.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.3億円 △15.5億円 10.0億円 △6.2億円 24.6億円
1株当たり当期純利益(円) 31.99 △115.26 74.30 △45.72 182.68

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期からわずかに減少しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から大きく増加しており、収益性の改善が見られます。これは、同社グループの事業効率が向上していることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 34.7百万円 34.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.3百万円 1.5百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


テクノホライゾンは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


テクノホライゾンは、自己資本比率が前期から改善し、財務基盤の強化を進めています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場の平均を上回る水準を示しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も増加傾向にあり、安定した事業運営を支える基盤が整っている状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 101億円 123億円
自己資本比率 27.0% 31.2%
ROE(自己資本利益率) - 22.0%
現金及び預金 34.4億円 46.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益の増加や棚卸資産の減少などにより、大幅に増加しました。これは本業で安定的に資金を生み出している状況を示しています。投資活動によるキャッシュフローは、前期の支出から当期は収入に転じています。これは、有形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出があった一方で、子会社株式の売却による収入があったためです。

フリーキャッシュフローは大幅なプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回る状況です。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の純減少や長期借入金の返済により支出が上回っています。同社グループは、営業活動で得た資金を元に、将来の成長に向けた投資と財務基盤の健全化を進めている状況です。これにより、安定した事業運営と成長への余力が確保されていると考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 8.5億円 45.1億円
投資CF △9.6億円 1.3億円
財務CF 1.4億円 △35.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.1億円 46.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、「教育ICT」「企業・自治体DX」「ビジョンシステム」「FAロボット」の市場において事業を展開しており、市場の需要動向や競合他社の戦略が業績に影響を与える可能性があります。また、電子黒板の売上が文教市場の予算執行時期に偏る傾向があるほか、ロボティクス事業では工作機械業界及びエレクトロニクス業界の需要縮小が業績に影響を及ぼす可能性を示しています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、持続的成長のために常に新しい差別化技術の開発と市場投入が必要であり、研究開発の成果は不確実であるとしています。また、技術スキルの高い人材の確保と育成ができなかった場合には、同社グループの業績並びに成長に対し大きな影響を及ぼす可能性を示しています。

④ 雇用安定性・リストラ

当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローの要因として、事業構造改善費用140百万円が計上されています。この費用は事業再編・拠点統廃合・人員削減等に伴うものであり、転職先を検討する際に留意すべき情報です。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


テクノホライゾンは、映像&ITとロボティクスを核に、グローバルな社会貢献を目指す企業です。技術を活かし、人々の役に立つことで、持続可能な社会の実現に貢献する価値観を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの経営理念は、「グローバルな『人と社会』に貢献する」ことを事業ミッションとしています。映像&IT及びロボティクス事業を核に、教育ICT、企業・自治体DX、ビジョンシステム、FAロボットの4つの市場分野で製品とサービスを提供しています。

技術を活かし、人々の役に立ち、豊かな社会を実現することを一貫して追求し、「輝く地平線(ホライゾン)」を目指して前進しています。人と技術が共に生きる未来、そして人々が安心して学び、働き、暮らせる持続可能な社会の実現を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、運営の基本原則として「コンプライアンスの徹底」「顧客満足に徹すること」「公正かつ透明な事業活動を行うこと」を掲げています。不確実性の時代においても、役員・従業員が一丸となって前進する姿勢を大切にしています。

「ベンチャー企業の機動力」と「大手企業の力強さ」を兼ね備え、他社にはできないことに取り組む企業体を目指しています。同社は「人」を最大の資産と捉え、多様な人材が集い、一人ひとりの可能性を引き出す人的資本経営を推進しています。

仕事の達成や社会貢献を通じて、個人と企業が共に成長できる環境と風土づくりを重視しています。性別、年齢、人種を問わず、社員が心身ともに健全で成長できる環境構築を進め、「ダイバーシティの推進」と「健全な成長の推進」を人的資本戦略としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、技術革新の速い「映像&IT」と「ロボティクス」の領域において、デジタル化・自動化・省人化に対応する製品・サービス提供をビジネスチャンスと捉えています。

具体的な経営課題として、買収先企業のシナジー追求やM&Aの推進を通じて、事業の付加価値向上と企業価値の最大化に努めています。また、最適な生産体制の構築と社内インフラのDX化を推進し、仕事の効率化と働き方改革に取り組んでいます。

グローバル化の加速も重点テーマであり、欧米やASEAN地域での事業拡大を目指しています。さらに、事業拡大に伴う人材の確保と育成を急務とし、研修体制の充実やグループ企業の人材登用を進めています。コーポレート・ガバナンス体制の充実も図り、社外取締役の登用やリスク管理委員会の設置、CSR活動の推進、コンプライアンスの徹底、情報開示、環境配慮などを実践しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


テクノホライゾンは監査役会設置会社であり、社外取締役および社外監査役を選任することで、経営の透明性と監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成は、創業家関連の法人が上位を占める特徴があります。

株主名 持株比率
有限会社野村トラスト 10.98%
有限会社野村興産 4.34%
楽天証券共有口 2.13%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は野村拡伸氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
野村 拡伸 代表取締役社長 1995年1月タイテック入社後、同社代表取締役を経て、2010年4月テクノホライゾン設立取締役。2013年7月より代表取締役社長に現職。
口野 達也 取締役 1992年4月タイテック入社。2018年4月テクノホライゾン管理部部長を経て、2019年6月より取締役に現職。
加藤 靖博 取締役 1992年4月東海銀行入行。2006年9月タイテック入社後、2010年4月テクノホライゾン総務部長。2022年6月より取締役に現職。


社外取締役は、寺澤和哉氏(寺澤会計事務所所長)、Anis Uzzaman氏(Pegasus Tech Ventures CEO)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役は経営の監督を通じて、公正かつ透明性の高い経営と意思決定の質の向上に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、担当職務、各期の業績、貢献度を総合的に勘案して決定されています。報酬体系は固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は支給されていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 42百万円 13.8百万円
監査役(社外除く) 1名 13百万円 13.2百万円
社外役員 5名 25百万円 5.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。