【平均年収716万円】地盤ネットホールディングス 転職ガイド(地盤ネット、ハウスワランティなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収716万円】地盤ネットホールディングス 転職ガイド(地盤ネット、ハウスワランティなど):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

地盤ネットホールディングスは、地盤ネット、ハウスワランティなどを傘下に持つ持株会社です。連結従業員数は185名で、地盤事業とBIM Solution事業を展開しています。直近期は売上高が大きく増加し、親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に増加しましたが、経常利益は減少しました。


目次

※本記事は、地盤ネットホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


地盤ネットホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は12名、グループ連結従業員数は185名です。

同社グループは、地盤事業とBIM Solution事業を展開しています。連結子会社4社で構成されており、住宅の地盤調査・解析から、建設事業者の建築図面作成業務支援まで多岐にわたるサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、地盤ネット、ハウスワランティ(地盤事業)などです。

同社グループは、株式会社ハウスワランティの子会社化を完了し、グループ全体での営業・技術リソースの統合運用を加速させました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


地盤ネットホールディングスは、住生活エージェントとして生活者の安心で豊かな暮らしの創造を目指す同社グループにおいて、「人」を事業価値創造の源泉と位置づけ、人的資本経営を推進しています。従業員一人ひとりの成長と挑戦を重視し、多様な働き方を支援する環境づくりに取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数は5年程度となっています。これは、一定の経験を持つ人材が在籍しつつ、新しい人材も加わりながら組織が形成されている傾向を示しています。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 7,160,000円
平均勤続年数 5.3年
平均年齢 40.5歳
単体従業員数 12人
連結従業員数 185人
単体のグループ内比率 6.5%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
地盤ネット 39.8歳 5.4年 5,140,000円
ハウスワランティ 47.7歳 10.4年 5,519,000円


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「人」を資産として位置づけ、その価値を最大限引き出すために人的資本を最重要視した投資を行っています。中期経営計画の重点施策である事業領域の拡大、新規事業の創出、DX戦略の推進、ガバナンス強化と連動した人材戦略を遂行しています。

具体的には、専門資格取得支援制度の拡充、中途採用の継続強化、DX人材育成のための社内・外部研修、グループ横断異動によるスキル移転の促進、管理職層の計画的育成、コンプライアンス研修などを実施しています。また、ハウスワランティの子会社化に伴い、グループ全体の人材ポートフォリオの再設計を進め、2027年4月を目途に人事制度・評価制度の統一を図る方針です。

人材育成・社内環境整備においては、「成長の実感」「挑戦できる組織づくり」「多様性の推進」「働き方改革」の4つの軸を基本方針とし、高い専門性を持つ社員の活躍の場創造や、心理的安全性のある企業文化醸成、社員が誇りを持って働ける職場環境の整備に取り組んでいます。

従業員の給与は、職務内容・成果・行動評価(コンピテンシー)・市場水準を総合的に勘案して決定されます。基本給は成果評価および行動評価の結果に基づき、物価動向や人材確保の観点から毎年のベースアップ方針を取締役会で審議・決定しており、2026年3月期には既存従業員に対して約3%の給与引き上げを実施しました。賞与は会社全体の業績(連結営業利益等)と個人の評価結果に連動する業績連動賞与制度を採用し、外部賃金調査データを参照して市場競争力のある水準の維持に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人的資本


同社グループは、柔軟かつ強靭な人材で組織運営を行い、社会に新たな価値を提供する企業を実現するために、「成長の実感」「挑戦できる組織づくり」「多様性の推進」「働き方改革」の4つの軸を定め、以下の指標を公開しています。管理職に占める女性労働者の割合は、JIBANNET ASIA社を含めた内容です。男性労働者の育児休業取得率の2026年3月31日における実績は対象者0名です。

指標 数値
エンゲージメント調査での「働きがいがある」割合 69%
管理職に占める女性労働者の割合 38%
男性労働者の育児休業取得率 -%
全労働者の年次有給休暇取得率 70%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


地盤ネットホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営戦略を統括し、主に住宅の地盤に関する事業と、建築分野のデジタル変革を支援するBIM Solution事業を展開しています。同社グループは、これらの事業を通じて、安全な住まいづくりと建築業界の効率化に貢献しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、住宅の地盤に関する専門サービスと、BIM(Building Information Modeling)を活用したソリューションを提供することで収益を上げています。地盤事業では、住宅建築に不可欠な地盤調査・解析から、万が一の地盤事故に備える品質証明・補償までを一貫して手掛けています。BIM Solution事業では、建築設計の効率化や可視化を支援するサービスを提供しています。

地盤事業

同社グループの地盤事業は、工務店等からの依頼に基づき、住宅の地盤調査データから地盤の強度や沈下の可能性を解析し、適正な住宅基礎仕様を判定するサービスを提供しています。判定結果を記載した地盤解析判定書や、地盤品質証明書を提供することで収益を得ています。また、地盤品質証明書を発行した住宅で地盤事故が発生した場合には、地盤修復工事費用等を賠償する体制を整えています。株式会社ハウスワランティの子会社化により、取引顧客数が大幅に増加し、売上高が大きく伸長しました。さらに、系統用蓄電所建設における地盤コンサルティングなど、エネルギーインフラ分野でのサービス提供も本格化しています。

BIM Solution事業

BIM Solution事業では、BIMを活用したモデリング業務や、3Dパース(完成予想図)、ウォークスルー動画、VRの販売を行っています。顧客からの依頼を受けて各種BIMデータを作成・提供し、顧客がサービスに対する支配を獲得した時点で収益を認識しています。BIMモデリング業務や3D点群データを活用したモデリングサービスなど、高付加価値案件の受注が増加しています。一方で、戸建住宅着工戸数の減少に伴い、CGビジュアライゼーション関連の受注は減少しました。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
地盤事業 15.8億円 29.2億円
BIM Solution事業 3.0億円 2.7億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動がありつつも、当連結会計年度には大きく増加しました。経常利益は前期から減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅に増加しています。これは、株式会社ハウスワランティの子会社化による売上高の伸長や、特別利益の計上が影響しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 22.2億円 23.1億円 18.8億円 18.8億円 31.9億円
経常利益 △29百万円 1.0億円 △59百万円 1.1億円 46百万円
経常利益率 △1.3% 4.4% △3.1% 5.9% 1.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 △47百万円 73百万円 △95百万円 74百万円 2.0億円
1株当たり当期純利益(円) △2.04 3.21 △4.15 3.25 8.82

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、当期に前期から増加しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少する結果となりました。これは、売上高の増加と同時に、将来の事業拡大を見据えた体制強化のための先行投資等が発生したことが影響していると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 12.9百万円 17.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.7百万円 0.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


地盤ネットホールディングスは、財務基盤の安定性とキャッシュフローの状況から、現在の経営状態を把握できます。
当期は本業で資金を稼ぎつつも、将来に向けた積極的な投資を行っている成長投資フェーズにあることが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


地盤ネットホールディングスの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で69.9%となっており、前期の80.4%から減少しています。これはプライム市場の平均と比較しても高い水準を示しています。
ROE(自己資本利益率)は当期で15.0%と、前期の6.2%から大きく改善しており、プライム市場平均を上回る水準です。
手元資金である現金及び預金は当期末で5.7億円となっており、前期末の8.2億円から減少しています。これらの財務状況は、同社グループが安定した経営基盤を維持しつつ、収益性を向上させていることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 11.9億円 14.3億円
自己資本比率 80.4% 69.9%
ROE(自己資本利益率) 6.2% 15.0%
現金及び預金 8.2億円 5.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


地盤ネットホールディングスのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは当期に48.9百万円の資金を獲得しており、前期の67.3百万円から減少しています。これは税金等調整前当期純利益やのれん償却費、仕入債務の増加があった一方で、売上債権の増加や損害補償引当金の減少が影響しています。

投資活動によるキャッシュフローは、当期に4.1億円の資金を使用しており、前期の25.4百万円の使用から大幅に増加しました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が影響しています。
財務活動によるキャッシュフローは、当期に1.1億円の資金を獲得しており、前期の1.9億円の使用から獲得に転換しています。これは主に短期借入金の純増額や長期借入による収入によるものです。

これらの資金の流れから、同社グループは本業で安定的に資金を稼ぎつつ、子会社取得による事業拡大のための積極的な投資を行っていることがわかります。フリーキャッシュフローは当期に3.6億円のマイナスとなっており、成長のための投資が先行している状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 67.3百万円 48.9百万円
投資CF △25.4百万円 △4.1億円
財務CF △1.9億円 1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 41.9百万円 △3.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループは地盤事業を核として事業を展開しており、特定事業への依存によるリスクを認識しています。事業環境の激変や競争激化により、地盤事業が縮小した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、国内の住宅市場における新設住宅着工戸数の減少により、地盤関連の市場規模の縮小が予想されており、これが同社グループの業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループは少人数の組織体制を志向しており、事業拡大に伴う優秀な人材、特に経験豊富な営業人材や地盤解析能力の高い人材の確保が課題として挙げられています。計画通りに人材を確保できない場合や、事業の中核をなす従業員に不測の事態が生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


地盤ネットホールディングスは、「生活者の不利益解消」という強い使命感を持ち、安心で豊かな暮らしの創造を目指す企業です。データとテクノロジーを駆使し、社会に貢献する企業風土が特徴となっています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


地盤ネットホールディングスは、「“生活者の不利益解消”という正義を貫き、安心で豊かな暮らしの創造をめざします。」という経営理念を掲げています。同社グループは、住宅・建設領域における意思決定の高度化を支援し、その判断に責任を負うことで、安心で豊かな暮らしの実現に貢献することを基本方針としています。専門知識を持たない生活者と供給者間の情報格差を解消するため、データと知見を活用し、公正な判断基準と責任ある仕組みを通じて付加価値の高いサービスを提供しています。今後は、データとテクノロジーに基づくサービスの高度化、顧客接点の多様化、価値提供機会の拡張を通じて事業基盤の強化を図る方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


地盤ネットホールディングスは、経営理念の実践そのものをサステナビリティの取り組みと捉えています。同社グループは、住生活エージェントとして専門性と経営資本を活かし、「地盤調査と解析による地盤データの蓄積と提供」「BIM設計サービスの提供」「人的資本経営」「経営基盤の強化」を重要課題としています。社業を通じて人間社会に貢献し、社会的信頼を基盤に持続可能な事業体質を堅持することで、生活者と環境を守り続けることをサステナビリティの基本としています。また、「人」を事業価値創造の源泉と位置づけ、その価値を最大限引き出すための人的資本投資を重視するカルチャーです。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


地盤ネットホールディングスは、持続的な事業発展のため、高付加価値サービスの提供と事業領域の拡張、経営体制・組織体制の強化を重要な課題と認識しています。具体的には、非住宅市場への展開やBIM分野でのサービス領域拡張、新規デジタルソリューションの収益化、DXおよびデータ活用の高度化に取り組んでいます。また、グループシナジーの創出、自然災害への対応における評価手法の高度化、ガバナンスおよび人的資源の強化、IR・広報活動の強化を通じた企業価値向上も重点テーマとしています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


地盤ネットホールディングスは、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置しています。これらの機関に加え、内部監査部門やコンプライアンス・リスク管理委員会、指名・報酬委員会を設置し、取締役による業務執行の監督と監査体制の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


地盤ネットホールディングスの筆頭株主はHOUSEEPO PTE. LTD.です。同社グループの資本構成には、社外取締役が代表を務めるKaihouが上位株主として名を連ねています。Kaihouは同社グループの「その他の関係会社」に該当し、資本業務提携契約を締結しています。

株主名 持株比率
HOUSEEPO PTE. LTD. 21.40%
Kaihou 9.78%
楽天証券共有口 7.62%
SBI証券 5.74%
山本 強 3.05%


なお、前事業年度末現在主要株主であった山本強氏は、当事業年度末では主要株主ではなくなっています。また、筆頭株主であるHOUSEEPO PTE. LTD.は、2026年3月3日付でKAIHOU SINGAPORE PTE. LTD.に商号及び代表者を変更していますが、名義書換は未了です。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性6名・女性3名)で構成され、女性役員比率は33.3%です。代表取締役社長は荒川高広氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
荒川 高広 代表取締役社長 2003年株式会社プラスアルファ入社、2010年地盤ネット株式会社入社、2017年同社取締役、2021年地盤ネット株式会社代表取締役社長、2024年同社代表取締役社長より現職。
渡辺 可奈子 取締役人事部長 1989年防衛庁入庁、2005年株式会社ジャパンフットサルコート人事部長、2014年同社入社人事総務部長、2021年同社執行役員人事総務部長、2023年同社取締役より現職。
中村 與希 取締役 2008年株式会社リクルート入社、2020年合同会社e-mu創業代表社員、2021年株式会社エンペイ執行役員COO、2023年株式会社Kaihou共同創業、2026年同社取締役より現職。


社外取締役は、保田志穂氏(桜田通り総合法律事務所 弁護士・指名報酬委員会委員長)、中尾麗イザベル氏(BlueBank 取締役CFO)、井村俊哉氏(Zeppy 代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置しています。社外取締役は、専門的知見と豊富な実務経験を活かし、独立した立場から経営監督と有益な助言を通じて、経営の透明性とコーポレートガバナンスの強化を図る役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、固定報酬、業績連動報酬、株式報酬で構成されています。社外取締役の報酬は固定報酬のみであり、監査役の報酬も経営に対する独立性と客観性を重視し固定報酬のみで構成されています。報酬額は株主総会で決議された限度額の範囲内で、指名報酬委員会での審議を経て決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 73百万円 18.3百万円
社外役員 5名 17百万円 3.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。