【平均年収522万円】ICDAホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収522万円】ICDAホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ICDAホールディングスは、ホンダ四輪販売三重北、マーク・コーポレーションなどを傘下に持つ純粋持株会社です。自動車販売からリサイクルまで一貫したバリューチェーンを構築し、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、ICDAホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ICDAホールディングスは純粋持株会社であり、単体従業員数は18名、グループ連結従業員数は392名です。

同社グループは、自動車販売関連事業と自動車リサイクル事業を展開しています。連結子会社3社を中心に、新車・中古車の販売から買取、アフターサービス、リサイクルまで一貫した流通経路を網羅し、「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を推進しています。

主な国内グループ会社は、ホンダ四輪販売三重北(自動車販売・関連事業)、マーク・コーポレーション(自動車・リサイクル・事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ICDAホールディングスグループは、持株会社としてグループ全体の人材育成と多様性確保に注力しています。社員一人ひとりの能力や適性を重視し、成長を支援する環境づくりに取り組んでいます。働きがいとエンゲージメントを高めるための働き方改革や、仕事と育児・介護の両立支援にも積極的に取り組む方針を示しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が比較的長く、従業員の定着傾向が見られます。平均年齢も40代前半であり、経験豊富な人材が活躍していることがうかがえます。多様なキャリアを持つ社員が長期的に働きやすい環境が整備されていると考えられます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,220,000円
平均勤続年数 14.6年
平均年齢 40.6歳
単体従業員数 18人
連結従業員数 392人
単体のグループ内比率 4.6%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。この制度は国内グループ会社に適用されています。退職一時金制度も採用されていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
なお、退職給付債務は6.9億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ICDAホールディングスグループは、社是を基本理念とする「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を永続的に行うため、人材の多様性確保と育成を重視しています。社員一人ひとりの能力や適性を常に検討し、その実力や素質を伸ばせる職場や職種への人材配置を基本方針としています。見識・行動・成果に結びつくような社内外の教育・研修機会を多様に提供し、次世代の管理職や経営層の育成にも計画的に取り組んでいます。

給与決定においては、職務等級制度を基礎とし、職務の困難度、責任の度合い、個々の能力、勤務実績を考慮した水準を設定しています。賞与は同社グループの業績と従業員の勤務成績を反映させ、営業スタッフには業績連動のインセンティブも導入することで、企業業績向上と個人の成果創出意欲の両立を図っています。昇給は年1回、人事評価制度に基づき、能力の伸長や勤務成績を総合的に評価して決定され、年功序列に偏らない賃金体系を目指しています。

福利厚生では、企業型確定拠出年金制度を活用したライフプラン給制度や慶弔見舞金制度を整備し、従業員の安心・安定した就業と中長期的な生活設計を支援しています。また、2020年からは女性活躍推進プロジェクトを立ち上げ、管理職や中核人材として成長・活躍できるまでをサポートする育成方針を掲げています。働き方改革として、育児・介護休業規則の拡充や短時間勤務制度の整備、男性従業員の育児休業取得促進にも積極的に取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は従業員数が100名以下のため、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく開示を行っておりません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社2社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱ホンダ四輪販売三重北

正規雇用労働者における賃金差異の要因は、同社グループにおける賃金体系の属性の違いによるものであり、属性が同じ男女間での賃金の差異はありません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 71.4%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 66.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 57.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 107.8%


▼ ㈱オートモール

正規雇用労働者における賃金差異の要因は、同社グループにおける賃金体系の属性の違いによるものであり、属性が同じ男女間での賃金の差異はありません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 25.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 63.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 54.8%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 195.6%

多様性・登用

指標 2026年3月期実績 2028年3月期目標
役員に占める女性の割合 14.3% 14.0%
管理職に占める女性の割合 0.0% 5.0%以上
マネジメント職にある者に占める女性(女性幹部候補)の割合 7.3% 10.0%以上

育児・介護支援

指標 2026年3月期実績 2028年3月期目標
男性の育児休業取得率 54.5% 60.0%以上

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ICDAホールディングスは、自動車の販売からリサイクルまでを一貫して手掛ける「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を展開する持株会社です。同社グループは、自動車販売関連事業と自動車リサイクル事業の二つのセグメントで構成されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、自動車のライフサイクル全体をカバーするビジネスモデルを構築しています。新車・中古車の販売から、車検・点検整備などのアフターサービス、そして使用済み自動車のリサイクルまで、幅広いサービスを提供しています。

自動車販売関連事業

この事業では、三重県を中心に、本田技研工業の新車ディーラーであるホンダ四輪販売三重北と、輸入車の新車ディーラーであるオートモールを展開しています。中古車販売においては、ホンダ中古車専門のユーセレクト、全メーカー対応のヴァーサス、低年式多走行車を扱うPOINT⑤など、多様な業態で展開しています。車検・点検整備などのサービス部門も手掛けており、自動車保険の販売も行っています。

収益は、新車・中古車の販売、車検・点検整備等のサービス提供から得ています。運営は、ホンダ四輪販売三重北、オートモールが行っています。前期と比較して売上高は増加しています。

自動車リサイクル事業

この事業は、マーク・コーポレーションが「鈴鹿オートリサイクルセンター」として運営しています。使用済自動車の解体、リサイクル資源やリユースパーツの国内外への販売を行っています。三菱マテリアルとの協業による希少希土類回収事業も進めています。

収益は、使用済自動車の解体によるリサイクル資源やリユースパーツの販売から得ています。運営は、マーク・コーポレーションが行っています。前期と比較して売上高は減少しています。

同社グループの事業は主に国内市場に集中しており、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
自動車販売関連事業 359億円 375億円
自動車リサイクル事業 22.5億円 14.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


過去5期間の売上高は増加傾向にあります。経常利益も同様に増加傾向を示しています。親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当期は前期からわずかに減少しましたが、全体としては増加傾向にあります。

同社グループの事業は堅調に推移していることがうかがえます。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 285億円 305億円 331億円 382億円 389億円
経常利益 15.6億円 14.0億円 18.3億円 18.4億円 19.9億円
経常利益率 5.5% 4.6% 5.5% 4.8% 5.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 9.8億円 8.8億円 9.3億円 12.7億円 12.7億円
1株当たり当期純利益(円) 464.75 420.75 443.32 606.95 603.85

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。従業員1人あたり営業利益も同様に増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、組織全体の効率化が進んでいることを示唆しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 96.9百万円 99.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.6百万円 5.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、本業で資金を創出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている段階を示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤を構築していることがうかがえます。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができていることを示しています。手元資金は前期から減少していますが、一定の現金を保有しています。これらの財務状況は、事業活動を継続していく上での安定性につながると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 108億円 121億円
自己資本比率 53.9% 52.7%
ROE(自己資本利益率) 13.0% 11.5%
現金及び預金 11.6億円 7.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは22.5億円のプラスとなりましたが、前期と比べると減少しています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や仕入債務の増加による資金増加があった一方で、棚卸資産の増加や法人税等の支払額による資金減少があったためです。

投資活動によるキャッシュフローは35.8億円のマイナスとなり、前期と比べて支出が増加しています。これは主に有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものです。具体的には、試乗車や代車の取得、本部機能拡充のための用地や新店舗用地の購入、ホンダカーズ三重北の店舗CI変更など、将来に向けた積極的な投資が行われていることを示しています。

財務活動によるキャッシュフローは8.9億円のプラスとなり、前期の資金支出から資金獲得に転換しました。これは主に長期借入れによる収入や短期借入金の増加によるものです。結果として、フリーキャッシュフローは13.2億円のマイナスとなり、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資の段階にあることがうかがえます。これは、同社グループが事業拡大や競争力強化のために積極的に投資を行っており、将来的な成長を目指している状況を示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 56.6億円 22.5億円
投資CF △33.4億円 △35.8億円
財務CF △20.0億円 8.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 23.2億円 △13.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、自動車販売市場の縮小傾向やEV化へのシフトといった市場環境の変化による影響をリスクとして認識しています。また、本田技研工業㈱からの仕入が連結ベースの総仕入高の51.6%を占めており、特定仕入先への依存度が高いこともリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、消費嗜好や生活スタイルの変化による「自動車離れ」の影響で就業希望者が減少傾向にあるため、人材確保・育成に伴うコスト増加や生産性の低下が業績に影響を及ぼす可能性をリスクとして挙げています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ICDAホールディングスは、自動車流通事業を通じて社会に貢献し、お客様、社員、社会の満足を追求する企業グループです。持続的な成長を目指し、多様な人材が活躍できる企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ICDAホールディングスグループは、「我々は、すべての商品に愛情と情熱を持ち、つねに初心を忘れず、真心をもってお客様に接しご満足していただくことを誇りとする。」を社是としています。この社是に基づき、自動車流通事業を通じて社会に必要とされる事業を構築し、「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」の革新を実現することを経営の基本方針としています。お客様満足(CS)、社員満足(ES)、社会的責任(CSR)のベスト経営を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、お客様、社員、社会の満足を追求する「CS・ES・CSRのベスト経営」を掲げ、企業価値向上を目指しています。モビリティの販売・サポートにおいて部門や企業の壁を超えた企業間連携を効率的に行う「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」を強化しています。多様性を尊重し、個々の能力や適性を最大限発揮できる企業文化の醸成に努めています。社員一人ひとりの夢の実現のため、働きがいやエンゲージメントを高める働き方改革を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、経営の健全性と効率性の向上を目指し、コーポレート・ガバナンスの充実と内部統制の強化を重要な経営課題としています。モビリティの販売・サービスに加え、自動車リサイクルという多岐にわたる分野において、優秀な人材の確保と継続的な従業員教育、次世代の幹部育成教育を推進しています。また、「SDGs×脱炭素経営」に向けた取り組みとして、CO2排出量削減のための環境配慮型店舗開発を進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ICDAホールディングスは監査等委員会設置会社であり、取締役会を通じて経営の監督機能を強化しています。社外取締役が過半数を占める監査等委員会を設置し、透明性の高い経営体制を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ICDAホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主はエム・エフであり、その後に代表取締役社長の向井弘光氏、代表取締役副社長の向井俊樹氏が続きます。創業家およびその関連会社が上位を占めており、経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
エム・エフ 25.20%
向井 俊樹 13.40%
向井 弘光 12.97%


なお、2025年12月2日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、株式会社フラクタル・ビジネス及びその共同保有者である奥村学が2025年11月26日現在で株式を所有している旨が記載されていますが、2026年3月31日現在の実質所有株式数の確認ができないため、上記の大株主の状況には含められていません。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は向井弘光氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
向井 弘光 代表取締役社長 1967年5月向井自動車商会創業、1972年9月向井自動車販売設立代表取締役、2009年10月同社設立代表取締役社長より現職。
向井 俊樹 代表取締役副社長 1997年4月ホンダクリオ三重北(現ホンダ四輪販売三重北)入社、2014年6月同社代表取締役副社長より現職。
松原 佳代 取締役 1997年4月ミサワホーム東海(現ミサワホーム)入社、2005年9月協同組合三重オートリサイクルセンター(現マーク・コーポレーション)入社、2020年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、髙木純一氏(学校法人鈴鹿医療科学大学理事長)、中西貞徳氏(元鈴鹿市消防長・監査等委員)、渡辺義彦氏(元百五銀行顧問・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しており、社外取締役が過半数を占める監査等委員会を設置することで、取締役会の監査・監督機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ICDAホールディングスでは、取締役(監査等委員を除く)の報酬は取締役会で決定され、業績連動報酬制度は採用していません。基本報酬は月例の固定報酬としており、世間水準や会社業績、社員給与とのバランスを考慮して決定されています。監査等委員である取締役の報酬は、監査等委員である取締役の協議によって決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 66百万円 21.9百万円
監査等委員(社外除く) 1名 6百万円 6.4百万円
社外役員 3名 5百万円 1.8百万円


なお、退職慰労金は役員退職慰労引当金繰入額を記載しています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。