【平均年収623万円】オプティム 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収623万円】オプティム 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

オプティムは、「ネットを空気に変える」をミッションに、AIであらゆる産業の未来を創造する企業です。売上高と経常利益は増加していますが、親会社株主に帰属する当期純利益は直近で減少となりました。


目次

※本記事は、株式会社オプティム の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


オプティムは、「ネットを空気に変える」をミッションに、AIであらゆる産業の未来を創造する企業です。AX事業とアグリテック事業の2つのセグメントで、インターネットを活用したプロダクト開発を行っています。

単体従業員数は398名、連結従業員数は417名です。セグメントはAX事業、アグリテック事業の2つです。

主な国内グループ会社は、オプティムアグリ・みちのく(スマート農業事業)、オプティム・バンクテクノロジーズ(ファンド事業)、ユラスコア(クラウドCRMの・開発及び販売)などです。

同社グループは、当連結会計年度より報告セグメントを「オプティマル事業」の単一から「AX事業」と「アグリテック事業」の2区分に変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社オプティムは、AI・IoT・Cloud・Mobile・Roboticsといった先進技術を活用し、あらゆる産業のDXを推進する企業です。このような事業特性から、専門性の高い人材が活躍できる環境が期待されます。同社グループは、多様な人材の活躍を支援し、社員の能力発揮を後押しする学びの支援、そして安心して長く活躍できる基盤作りを重視しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


オプティムでは、平均勤続年数と平均年齢から、比較的若い世代が中心となって活躍し、キャリアを築いている傾向が見られます。同社は、新卒・中途問わず優秀な人材を積極的に採用し、社員の自己研鑽を支援することで、多様な人材が長期的に活躍できる環境を整備していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,229,000円
平均勤続年数 5.7年
平均年齢 33.4歳
単体従業員数 398人
連結従業員数 417人
単体のグループ内比率 95.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


オプティムは、AI・IoT・Cloud・Mobile・Roboticsといった先進技術を駆使し、あらゆる産業のDXを推進することで、豊かでサステナブルな未来の実現に貢献することを目指しています。この経営理念に基づき、社会やお客様への価値提供の源泉となる優秀な人材の獲得を重視しています。年齢や性別などの属性を問わず、多様な人材を積極的に採用する方針です。

給与その他の給付の額および内容は、この基本方針に基づいて決定されています。具体的には、社員の能力発揮を最大化するための学びの支援に力を入れており、プロダクト・サービス開発に関連する社内研修や勉強会、合宿の開催、外部研修への参加や書籍購入の支援制度を設けています。IT未経験者でもエンジニアとしてのキャリアを積めるIT研修も実施しています。

また、社員が安心して長く活躍できる基盤作りにも注力しており、在宅勤務制度、時短勤務制度、出産・育児休業取得制度の整備と活用支援を行っています。人事制度や給与制度の継続的な改善、新規施策の検討・導入を通じて、充実したキャリア形成と長期的な活躍を支援する環境を整備しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結グループにおける記載が困難なため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.3%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 68.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 84.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 169.8%

多様性・登用


連結グループにおける記載が困難なため、提出会社単体のデータを示します。

指標 目標 実績(当事業年度)
管理職に占める女性労働者の割合 2030年3月31日までに4.8% 6.3%
女性の新卒採用の比率 毎年15%を目標 12.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


オプティムは、「ネットを空気に変える」というコンセプトのもと、インターネットが持つ創造性や便利さを誰もが意識することなく享受できる社会の実現を目指しています。AIを活用してあらゆる産業の未来を創造するというビジョンを掲げ、事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ITリテラシーを必要としないインターネット利用をサポートするプロダクト開発に注力しています。これまで単一セグメントとしていた事業を、当連結会計年度より「AX事業」と「アグリテック事業」の2区分に変更しました。

AX事業

AX事業は、AIトランスフォーメーションを推進する多様なサービスを提供しています。具体的には、情シスAXサービス、建設・土木AXサービス、医療AXサービス、オフィスAXサービス、コミュニケーションAXサービスなどがあります。
主力サービスの一つであるMDMサービス「OPTiM Biz」は、国内で高いシェアを誇り、ライセンス数を順調に伸ばしています。収益は、主にこれらの各種AXサービスのライセンス販売を中心としたストック型ビジネスモデルから得ています。
同社グループの売上高のうち、KDDI株式会社への販売が一定の割合を占めています。

アグリテック事業

アグリテック事業は、農作物の生産から流通までの各工程における課題を解決するスマート農業サービスを展開しています。これにより、「楽しく・かっこよく・稼げる農業」の実現を目指しています。
特に、水稲向けのドローン農薬散布AXサービスは、日本最大のサービスへと成長しました。収益は、スマート農業サービスの提供を通じて得ています。
同社グループは、AI新サービス・新機能開発やAI開発体制、人材への投資を積極的に実施しています。また、長年開発してきた「OPTiM Cloud IoT OS」を新たなサービスプラットフォーム「OPTiM AIR(AI IoT Robotics Platform)」としてリブランディングしました。
同社グループの外部顧客への売上高は、その大部分を日本国内で計上しており、海外比率は低い状況です。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
AX事業 88.5億円 90.9億円
アグリテック事業 17.3億円 26.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期間にわたり一貫して増加傾向にあります。経常利益も同様に増加を続けており、事業規模の拡大とともに収益を伸ばしていることがうかがえます。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の期において減少に転じています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 83.1億円 92.8億円 102億円 106億円 117億円
経常利益 14.9億円 16.3億円 18.4億円 18.6億円 19.5億円
経常利益率 17.9% 17.6% 18.0% 17.6% 16.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 9.4億円 9.6億円 11.7億円 11.8億円 11.1億円
1株当たり当期純利益(円) 17.14 17.49 21.28 21.39 20.25

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期と比較して増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上している傾向を示しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期からわずかに減少しています。これらの指標は、同社グループの事業活動における効率性や収益創出能力を示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 26.3百万円 28.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.8百万円 4.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行いながら、財務基盤を強化しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回る水準で推移しています。

手元資金である現金及び預金は前期から増加しており、財務の安定性を示しています。これらの財務基盤は、事業運営の安定性や将来の成長投資を支える要素となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 85.2億円 93.8億円
自己資本比率 76.0% 74.7%
ROE(自己資本利益率) 15.0% 12.6%
現金及び預金 17.3億円 30.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、当期において15.9億円の資金を獲得しました。これは主に、税金等調整前当期純利益や減価償却費による資金増加、売上債権の減少によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、無形固定資産の取得による支出などにより、12.9億円の資金を使用しています。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入れによる収入が短期借入金の返済による支出を上回り、9.7億円の資金を獲得しました。

フリーキャッシュフローは当期で3.0億円のプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出している状況です。これは、同社グループが事業の安定性と成長への投資を両立していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながるものと考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 21.1億円 15.9億円
投資CF △19.7億円 △12.9億円
財務CF △3.1億円 9.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.4億円 3.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、情シスAXサービスにおいて、市場の成熟化や競合他社による機能拡充、価格競争が継続的に発生しているリスクを認識しています。また、クラウドサービス事業者や統合型ITマネジメントサービス等による代替手段の拡大も進んでいます。

さらに、同社グループのAXサービスプラットフォームにおいては、主要なOEM提供先であるKDDI株式会社向けの売上高が当連結会計年度において28.5%を占めています。OEM提供先や販売パートナーが競合他社への乗り換えや営業施策の変更等により、同社グループ製品の取扱いを停止する可能性もリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、新規サービスの提供やソフトウエア開発、システム構築に高度な技術スキルを有する人材が必要とされており、優秀な人材の確保・育成が想定通りに進まないリスクを認識しています。また、優秀な派遣社員が確保できない場合や派遣料が変動した場合にも、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


オプティムは、「ネットを空気に変える」というコンセプトを掲げ、AIやIoT技術を活用してあらゆる産業の未来を創造することを目指しています。テクノロジーを通じて社会に大きな影響を与える普遍的な価値を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


オプティムは、「ネットを空気に変える」というコンセプトのもと、インターネットを空気のように意識することなく使いこなせる存在にすることをミッションとしています。創業以来、すべての人々がインターネットの創造性や利便性を享受できるよう、製品やサービスの開発に取り組んでいます。

また、同社グループは「世界の人々に大きく良い影響を与える普遍的なテクノロジー・サービス・ビジネスモデルを創出する」ことを目指しています。この方針のもと、“AIであらゆる産業の未来を創造する”というビジョンを掲げ、AIおよびIoT技術を活用したサービス展開を進めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


オプティムグループは、AI・IoT・Cloud・Mobile・Roboticsを使った新しい価値を創造し続け、あらゆる産業のDXを推進することそのものが、豊かでサステナブルな未来の実現に寄与すると考えています。重要課題(マテリアリティ)として「持続可能な社会の実現」「イノベーション提供による地域社会貢献」「コンプライアンス体制構築」を特定しています。

また、社会や顧客への価値提供の源泉である人材の活躍を支援することが重要であると考えています。多様な人材の活躍支援、社員の能力発揮を後押しする学びの支援、安心して長く活躍できる基盤作りなどを通して、人材の活躍を支援しています。サステナビリティへの取り組みは取締役会における主な検討事項の一つであり、リスク管理規程に基づきリスク管理委員会を開催し、各種リスクの特定および評価を実施しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、人材の確保、育成およびAIによる生産性向上を重要な課題としています。事業拡大のスピードに合わせつつ、効率性を重視した採用方針へと移行し、積極的なAI活用による生産性の向上を図っています。同時に、現在の人員に対する研修や勉強会の実施による組織の底上げ、人事・給与制度の改善を通じた人材の定着率向上に努め、各部門の体制強化を図っています。

また、知的財産戦略の強化にも取り組んでいます。事業展開と同期した知的財産権の獲得・活用を基本方針とし、中核技術に関する権利化にとどまらず、機能拡張、利用形態、操作UI、運用方法等を対象とした周辺技術についても、積極的な特許出願を進める方針です。中核技術を中心とした多層的な特許網を構築することで、模倣リスクの低減を図るとともに、事業展開の自由度および中長期的な事業安定性の向上を目指しています。さらに、資本コストや株価を意識した経営として、持続的成長と市場評価の向上、株主還元の充実にも努めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社オプティムは、取締役会と監査役会を設置しており、指名委員会、報酬委員会、特別委員会といった任意の委員会も設けています。
社外取締役と社外監査役が経営の透明性と健全性の確保に貢献する体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


オプティムの筆頭株主は代表取締役社長の菅谷俊二氏であり、同氏が経営に大きな影響力を持つ資本構成となっています。
その他、事業会社であるNTT東日本株式会社や、みずほ信託銀行株式会社(信託口)といった機関投資家が上位株主に名を連ねています。

株主名 持株比率
菅谷 俊二 55.79%
NTT東日本 5.87%
みずほ信託銀行(信託口) 4.74%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.57%
富士フイルムホールディングス 1.08%


なお、みずほ信託銀行は2025年12月18日現在で2,700,000株(4.89%)を所有している旨が大量保有報告書に記載されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


オプティムの役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。
代表取締役社長は菅谷俊二氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
菅谷 俊二 代表取締役社長 2000年6月同社設立、同社代表取締役社長就任より現職。
谷口 玄太 取締役技術担当 2006年4月同社入社、2020年6月同社技術担当取締役就任より現職。
休坂 健志 取締役営業担当 2009年4月同社入社、2020年6月同社営業担当取締役就任より現職。
林 昭宏 取締役管理担当 2010年4月同社入社、2011年6月同社管理担当取締役就任より現職。


社外取締役は、江川力平氏(NTTエレクトロニクス在籍)、竹﨑雄一郎氏(Fairy Devices取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外監査役3名と社外取締役2名を選任することで、経営の公正性と透明性の確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


オプティムの取締役報酬は、基本報酬、業績連動報酬、非金銭報酬(ストックオプション)で構成されています。
業務執行取締役にはこれら全てが適用され、社外取締役には基本報酬のみが支払われる仕組みです。
業績連動報酬は、連結営業利益の達成状況を主な指標として算定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 63百万円 15.7百万円
社外役員 5名 10百万円 2.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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