【平均年収899万円】今村証券 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収899万円】今村証券 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

今村証券は、金融商品取引業を中核とする投資・金融サービス業を展開しています。単一セグメントで事業を単独展開しており、直近の事業年度では増収増益となりました。


目次

※本記事は、今村証券株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


今村証券は、金融商品取引業を中核とする投資・金融サービス業を展開しています。顧客に対し資金調達と資産運用の両面で幅広いサービスを提供し、有価証券の売買や引受け、募集・売出しの取扱い、投資一任契約の媒介などを主な業務としています。

単体従業員数は191名です。同社の事業は投資・金融サービス業の単一セグメントとなっています。

同社には関係会社がなく、金融商品取引業を中核とする投資・金融サービス業を単独で展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


今村証券は、従業員の安定したキャリア形成を支援しつつ、個々の能力を最大限に引き出すための環境づくりに注力しています。給与水準は業績連動を基本とし、働きがいのある職場を目指した多様な制度が整備されています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する傾向が見られます。平均勤続年数から、比較的長く勤める従業員が多いことがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 8,987,000円
平均勤続年数 14.9年
平均年齢 37.1歳
単体従業員数 191人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は確定給付型と確定拠出型の両方の退職給付制度を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。

年金資産は4.6億円となっています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


今村証券は、収益構造の変革や預り資産の増加といった経営戦略の実現には役職員の増加が不可欠であると位置づけ、人材戦略を重視しています。優秀な人材の確保と定着、従業員エンゲージメントの向上を目指し、「採用に関する方針」「人材育成方針」「社内環境整備方針」を定めています。

報酬については、会社業績との連動性を確保し、職責や成果を反映した給与体系を採用しています。給与規程等に基づき決定され、経済情勢や同社業績、他社水準を踏まえた定期昇給や給与水準の見直しも行われます。また、役職別の職務定義を明確化し、公正かつ適切な人事評価制度の整備・運用に取り組んでいます。

同社は、個々の役職員の多様性を認め、個性を活かし能力が発揮できる会社を目指しています。採用においては、主体性と自主性、幅広い視野を持ち、時代の変化に柔軟に対応できる多様な人材を求めており、性別や学部・専攻は問いません。

人材育成では、お客様本位の業務運営推進のため、役職員一人ひとりの自発的な能力開発を重視しています。集合研修やOJTによるスキルアップに加え、売買制度や税制改正対応、新商品導入に伴う全社横断的なプロジェクトへの参画を通じて能力向上を図っています。社内環境整備としては、仕事と育児・介護の両立支援、心身の健康保持支援、ハラスメント対策を実施し、公平な人事制度の設計・運用により公正な評価・処遇を実現しています。さらに、確定給付企業年金制度、確定拠出年金制度、従業員持株制度、社内預金制度、社内融資制度といったファイナンシャル・ウェルネスの取り組みも導入しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
女性管理職比率 11.1%
男性育児休業取得率 100.0%

多様性・登用

指標 数値
総合職の新卒採用における女性の割合 7.7%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


今村証券は、金融商品取引業を中核とした投資・金融サービスを提供しています。顧客の資金調達と資産運用の両面をサポートし、幅広いサービスを展開していることが特徴です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


今村証券は、金融商品取引業を中核とする投資・金融サービス業を主な事業内容としています。顧客に対して資金調達と資産運用の両面で幅広いサービスを提供しており、単一セグメントで事業を展開しています。

主たる業務は、有価証券の売買、その媒介、取次ぎ、代理です。また、有価証券の引受け、募集、私募、売出し、取扱いや、投資一任契約の媒介なども手掛けています。上記のほか、金融商品取引業に付随する業務や保険販売も営んでいます。

同社は地域密着型の対面営業を行う証券会社として、株式営業、債券販売、投資信託販売を中心に営業を展開しています。投資信託の預り資産を増加させ、ストックからの収益を増やすことで、株式市況に左右されにくい収益基盤の確立を図っています。

主な収益源は受入手数料であり、委託手数料、募集・売出し等の取扱手数料、その他の受入手数料などで構成されます。特に株券や受益証券からの手数料が増加傾向にあります。

本邦以外の外部顧客への営業収益はなく、海外事業は展開していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の事業年度において、同社の営業収益と当期純利益はともに増加しました。国内外の株式相場が堅調に推移したことが、株券部門や受益証券部門の手数料増加に貢献しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


今村証券は、財務基盤の健全性とキャッシュフローの状況から、安定した経営を維持していることがうかがえます。特に、本業からの資金創出能力が高く、将来に向けた投資もバランス良く行われています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定していることが示されています。手元資金も十分に確保されており、不測の事態にも対応できる耐性があると考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 121億円 132億円
自己資本比率 61.4% 49.6%
ROE(自己資本利益率) - -
現金・預金 62.0億円 89.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、当事業年度において営業活動による資金の増加が大きく、投資活動による資金の減少を上回るフリーキャッシュフローを確保しています。これは、事業活動を通じて安定的に資金を生み出し、投資を賄った上でなお余剰資金がある状態を示しています。前期は営業活動による資金が減少していましたが、当期は大幅に改善しました。

投資活動によるキャッシュフローは、投資有価証券の取得や有形固定資産の取得による支出があり、将来に向けた投資が行われていることがうかがえます。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いにより資金が減少しています。これらの資金の流れから、同社は事業で得た資金を効率的に運用し、安定した経営を維持しながら成長投資も行っている状況が読み取れます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF △11.8億円 33.1億円
投資CF △3.1億円 △3.5億円
財務CF △4.9億円 △2.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △14.9億円 29.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、株式相場の下落や低迷により、委託手数料や募集等に係る手数料が減少する市場の縮小に伴うリスクを認識しています。また、主たる顧客が個人投資家であるため、個人投資家の投資行動の変化が業績に影響を及ぼす収益基盤に関するリスクも挙げています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


今村証券は「百術不及一誠」という社是を掲げ、お客様への誠実な対応を最も大切にしています。独立独歩の精神と未来を先取りする気概を持ち、お客様と共に発展し続ける企業を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「百術不及一誠」(どんなに小細工を弄しても真心にはかなわない)を社是とし、全てのお客様に誠心誠意で接することを基本方針としています。お客様の最善の利益を追求し、お客様とともに発展し続ける企業を目指しています。

また、「独立独歩」「進取の気性」「百尺竿頭進一歩」を経営理念に掲げています。特色ある路線を歩み、常に未来を見据えて先取りし続けることで、お客様に選ばれる証券会社であり続け、日本の資本市場を牽引し、国民経済に寄与することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は社是と経営理念に基づき、「誠心誠意」で接し、「自ら考え、自ら行動する」「未来を見据え、新たなチャレンジを行う」「思い切って一歩を踏み出す」ことができる人材を求めています。採用においては、主体性と自主性を持って行動でき、幅広い視野を有し、時代の変化に柔軟に対応し得る多様な人材の採用に努めています。性別や学部、専攻は問わず、新卒採用とキャリア採用を併用しています。

役職員一人ひとりが自発的に能力開発に取り組み、成長し続けられるよう、集合研修やOJT、学習機会の提供、全社横断的なプロジェクトへの参画を通じて能力向上を図る方針です。また、役職員が仕事と育児・介護を両立し活躍し続けられる環境整備を進め、各種制度の利用を推進しています。心身ともに健康で働き続けられるよう健康保持を支援し、ハラスメント対策も実施しています。公平な人事制度の設計と運用により、公正な評価・処遇の実現を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、企業価値向上に向けた優先課題として「人的資本への投資」を挙げています。持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、役職員の増加が必要不可欠であると認識しています。社員一人ひとりが自発的に能力開発を行うことで成長し続けられる社内環境の整備に努め、従業員エンゲージメントの向上を図っています。

また、同社の成長を牽引する優秀な人材を確保するため、人事評価制度の整備及び給与体系の定期的な見直しを継続的に実施しています。中長期的な経営戦略の重点テーマの一つとして「持続可能な社会への取組み」を掲げ、同社が定めるサステナビリティにおける重点項目に取り組むことで、持続的な成長と企業価値の向上を図る方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


今村証券は、取締役会と監査役会、会計監査人設置会社として企業統治体制を構築しています。取締役会が経営上の意思決定を行い、監査役会が取締役の職務執行を厳正に監査する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


今村証券の筆頭株主は今村直喜氏であり、同氏を含む創業家や関連会社が上位株主として名を連ねています。これにより、特定の株主グループが同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
今村 直喜 26.55%
今村コンピューターサービス 9.77%
今村不動産 8.89%
今村 九治 8.10%
今村証券社員持株会 5.23%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は13名(男性11名・女性2名)で構成され、女性役員比率は15.4%です。代表取締役社長は今村直喜氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
今村 直喜 取締役社長(代表取締役) 1997年山一證券入社、1998年同社入社。今村不動産代表取締役社長、今村コンピューターサービス代表取締役社長を経て、2019年1月より同社代表取締役社長より現職。
今村 九治 取締役会長(代表取締役) 1967年山一證券入社、1968年同社入社。今村不動産代表取締役社長、今村コンピューターサービス代表取締役社長を経て、2019年1月より同社代表取締役会長より現職。
宮田 秀夫 取締役法人部長 1978年同社入社。小松支店長、営業部長、営業推進部長、営業業務部長、富山支店長などを歴任し、2021年4月より同社取締役法人部長より現職。
山内 幸一 取締役コンプライアンス本部長 1985年同社入社。板垣営業所長、板垣支店長、営業本部副本部長などを歴任し、2025年4月より同社取締役コンプライアンス本部長より現職。
池多 将吾 取締役営業本部長 1995年同社入社。砺波支店長、本店長、弥生支店長、営業推進部長を経て、2024年6月より同社取締役営業本部長より現職。
鳥田 一彰 取締役管理本部長 1991年同社入社。加賀支店長、営業業務部次長、内部管理部次長、管理本部副本部長を経て、2024年6月より同社取締役管理本部長より現職。
伊藤 正裕 取締役情報システム部長 1985年三興コントロール入社。ピュアシステム、大電産業を経て、2001年同社入社。システム部長、情報システム部長を経て、2024年6月より同社取締役情報システム部長より現職。
山出 勉 取締役総務部長 1991年同社入社。加賀支店長、総務部長を経て、2024年6月より同社取締役総務部長より現職。


社外取締役は、室屋和菜氏(室屋和菜公認会計士・税理士事務所代表)、小島一郎氏(分析広報研究所代表取締役)です。

今村証券は監査役会設置会社であり、取締役会による経営の意思決定と、監査役会による業務執行の監査が行われています。社外取締役2名と社外監査役2名が、独立した立場から経営の監視・監督機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


今村証券の役員報酬は、基本報酬(固定報酬)、業績連動報酬、および役員退職慰労金で構成されています。社内取締役にはこれら全てが適用され、社外取締役と監査役は基本報酬と役員退職慰労金が支給されます。業績連動報酬は、各期の純営業収益に基づいて算定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 8名 1.6億円 19.8百万円
監査役(社外除く) 2名 13百万円 6.6百万円
社外役員 5名 14百万円 2.7百万円
取締役 - 1.0億円 -


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

個人別報酬が開示されている役員は、今村直喜氏(1.04億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。