【平均年収438万円】ベネフィットジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収438万円】ベネフィットジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ベネフィットジャパンは、グループ各社とともに通信を起点とした多様な生活インフラサービスを展開しています。インターネット通信やウォーターサーバー、リユースなど幅広い事業を手がけています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ベネフィットジャパン の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、「通信を起点に生活インフラとテクノロジーを束ね、顧客課題を解決し続ける」をミッションに掲げ、多様な生活インフラサービスを展開しています。強固な顧客基盤と広範な販売パートナー網を軸に、顧客ニーズに応じた最適なサービスやソリューションを提供しています。

単体従業員数は193名、連結従業員数は279名です。セグメントはインターネット通信サービス事業、ロボット事業、ウォーターサーバー事業、リユース事業の4つです。

主な国内グループ会社は、ライフスタイルウォーター(ウォーターサーバー事業)、モバイル・プランニング(インターネット通信サービス事業)、SENKA(リユース事業)などです。

当連結会計年度より、ベネフィットジャパンは株式会社SENKAを連結子会社化し、リユース事業を新たな報告セグメントに追加しました。また、ウォーターサーバー事業も「その他」区分から独立したセグメントに変更しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ベネフィットジャパンは、多様な事業を展開しながら、人材を重要な経営資源と位置づけ、従業員の成長と働きがいを重視しています。給与制度は個人の評価や業績に連動する仕組みを取り入れ、従業員のモチベーション向上を図っています。また、多様な人材が活躍できる職場環境の整備にも積極的に取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ベネフィットジャパンでは、従業員の平均年齢が比較的若く、勤続年数も一定の期間を示しています。これは、若手社員がキャリアを築きながら、長期的に活躍できる環境が整っていることを示唆しています。人材の定着と成長を重視する企業文化がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,376,722円
平均勤続年数 7.0年
平均年齢 32.9歳
単体従業員数 193人
連結従業員数 279人
単体のグループ内比率 69.2%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ベネフィットジャパンは、「経営資源は人材そのものである」という認識のもと、人材の資質向上と豊かな人間性の育成を持続的な企業価値向上の要と位置づけています。従業員一人ひとりがお客様と接する喜びと責任、そして誇りを実感できる企業風土の醸成を目指しています。人材戦略は、社外パートナー企業との強固なネットワークによる事業拡大という経営戦略と連動して策定されています。

人材育成では、「行動指針に基づく顧客・パートナーとの信頼関係構築能力の向上」、「生成AIを活用した業務効率化」、「経営課題を自分ごととして捉える意識の醸成」などを目指した内部及び外部研修を実施しています。また、「心身の健康と心理的安全性に配慮した職場環境の整備」と「多様な人材が活躍できるダイバーシティ&インクルージョンの推進」を重点テーマに掲げ、健康と安全に配慮した職場づくりに取り組んでいます。

従業員の給与は、持続的な成長による収益を社員に還元することを目指しており、等級ごとに範囲給を設定し、毎年の行動評価結果に基づき昇降給を決定する「基本給」と、職務責任に応じた「管理手当」で構成されています。賞与は、個人の職務・等級に応じた「基本賞与」と個人業績及び会社業績に応じた「業績連動賞与」で構成されており、従業員のモチベーション向上を通じて企業価値最大化を支える制度運用を実現しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。属性(勤続年数、役職)が同じ男女労働者間での賃金の差異はありません。非正規雇用労働者の男女賃金差異は開示されていません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 20.0%
男性労働者の育児休業取得率 86.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 73.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 76.3%

指標及び目標

指標 目標 実績(当連結会計年度)
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 2028年3月31日までに20%以上 25.0%
男性労働者の育児休業取得率 2028年3月31日までに30%以上 86.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ベネフィットジャパンは、通信を起点に生活インフラとテクノロジーを組み合わせ、顧客の課題解決を目指す企業です。強固な顧客基盤と広範な販売パートナー網を活かし、多様なサービスやソリューションを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、モバイル通信インフラを軸としたサービスから、AIを活用したコミュニケーションロボット、ウォーターサーバー、リユース品の買取まで、幅広い事業を展開しています。顧客のニーズに応じた最適なサービスを提供することで、安定的な収益基盤を構築しています。

インターネット通信サービス事業

多様なモバイル通信インフラサービスを提供しており、モバイルWiFiサービス、モバイルWiFiレンタル、MVNE(回線卸)事業、インバウンド・外国人労働者向けのプリペイドSIMカードサービスなどを展開しています。契約の積み上げに伴う毎月の通信料やオプション利用料が安定的に計上される収益モデルを構築しています。全国展開のパートナー網を強みとし、携帯ショップ、テレマーケティング、WEBなど多様なチャネルで顧客を獲得しています。

ロボット事業

AIテクノロジーを活用したコミュニケーションロボットをパッケージ販売しており、サービスブランド「ロボットプラネット」を展開しています。端末の販売による収益に加え、毎月の通信料やコンテンツ・オプション利用料による安定的な収益を創出しています。顧客体験の向上を目指し、体験型の提案やコミュニティ戦略を推進しています。

ウォーターサーバー事業

利便性と経済性を両立したウォーターサーバーサービスを展開しており、浄水型ウォーターサーバー「STILIS」や「STILIS Noah」を提供しています。サーバー端末の販売による収益と、浄水フィルターや安心サービス等による継続的な収益を積み上げるビジネスモデルです。過去の天然水宅配事業の知見と催事販売ノウハウを活かし、販売パートナー網を通じて事業を拡大しています。

リユース事業

持続可能な循環型社会へのニーズに応え、貴金属やブランド品など幅広いリユース品の買取を行っています。直営店およびフランチャイズのネットワークを活用し、多様な買取方法を提供しています。加盟金収入やロイヤリティ収益により、安定的な収益基盤の拡大を図っています。

その他の事業セグメント

上記以外の事業活動も展開しており、同社グループの多角的な事業展開を支えています。

同社グループは本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外比率は低い傾向にあります。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
インターネット通信サービス事業 98.8億円 111億円
ロボット事業 25.4億円 27.3億円
リユース事業 - 24.5億円
ウォーターサーバー事業 1.9億円 19.4億円
その他の事業セグメント 1.3億円 1.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は概ね増加傾向にあり、特に直近の当連結会計年度では大幅な成長を遂げています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、変動はあったものの、直近では増加しています。当連結会計年度は過去最高の売上高を達成し、利益面でも大きく伸長しました。

なお、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、ウォーターサーバー事業の販売急増やインターネット通信サービス事業の新規獲得拡大に伴う割賦売掛金および棚卸資産の増加、代理店手数料等の先行投資により、支出となりました。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 116億円 126億円 131億円 127億円 184億円
経常利益 15.3億円 10.2億円 9.0億円 12.4億円 15.2億円
経常利益率 13.3% 8.1% 6.9% 9.7% 8.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.5億円 5.6億円 7.3億円 8.3億円 10.0億円
1株当たり当期純利益(円) 176.77 94.19 124.06 141.17 169.51

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して増加しています。これは、事業規模の拡大と効率化が進んでいることを示唆しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、組織全体の収益性が向上している傾向が見られます。これらの指標は、同社グループが従業員一人ひとりの貢献を通じて着実に収益を上げていることを示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 52.0百万円 65.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.0百万円 5.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況を見ると、事業拡大に向けた積極的な投資が行われていることがわかります。キャッシュフローは成長投資フェーズにあることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場平均(非製造業24.2%)と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均(9.4%)を上回る水準で推移しており、効率的な資本活用がうかがえます。手元資金は前期から減少していますが、事業拡大のための投資が活発に行われている状況です。これらの財務状況は、事業の安定性や将来の成長性を示す指標となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 79.4億円 87.4億円
自己資本比率 66.8% 60.7%
ROE(自己資本利益率) 11.0% 12.0%
現金及び預金 42.3億円 34.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローがマイナスとなっています。これは主に、ウォーターサーバー事業の販売急増やインターネット通信サービス事業の新規獲得拡大に伴う割賦売掛金および棚卸資産の増加、さらに将来のストック収益拡大に向けた代理店手数料等の先行投資を積極的に行ったことが要因です。投資活動によるキャッシュフローも、収益基盤強化のための固定資産取得やリユース事業参入に伴う子会社株式の取得によりマイナスとなっています。その結果、フリーキャッシュフローもマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入れによる資金調達があったものの、借入金の返済や配当金の支払いによりマイナスとなっています。同社グループは現在、事業拡大に向けた積極的な投資フェーズにあり、将来の成長を見据えた資金運用が行われている状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 12.1億円 △3.3億円
投資CF △1.0億円 △2.8億円
財務CF △96百万円 △1.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 11.1億円 △6.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、新規顧客獲得を販売パートナーに大きく依存しています。新たなパートナーの開拓や既存パートナーの維持、取引量拡大が実現できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、複数の通信事業者から回線を調達してサービスを提供しているため、調達先の方針変更や供給停止が発生した場合、サービス提供が困難となるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループでは、個人情報管理において、システム不具合、内部不正、人的ミス、または委託先の管理ミスなどにより個人情報が漏洩する可能性があります。これにより、民事責任の負担や社会的信用の失墜、主要取引先との契約解除などの事態を招き、業績に影響を及ぼすリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ベネフィットジャパンは、通信事業を基盤とし、顧客の生活に深く寄り添う「生活プラットフォーム」の構築を目指しています。顧客課題の解決をミッションに掲げ、日本一“相談される”企業となることをビジョンとしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ベネフィットジャパンは、創業30周年を機に、事業の枠組みを通信から生活プラットフォームへと進化させることを経営方針としています。同社グループのミッションは「通信を起点に生活インフラとテクノロジーを束ね、顧客課題を解決し続ける」ことです。

ビジョンとしては、「『困ったらまずベネフィットジャパン』と言われる、日本一“相談される”生活プラットフォーム企業」を目指しています。顧客との強固な接点を資産と捉え、生活インフラを束ねる「LTV(顧客生涯価値)経営」を推進し、顧客の生活に深く寄り添う生活プラットフォームの構築を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ベネフィットジャパンは、経営資源を人材そのものと認識し、人材の資質の向上を通じて働く喜びと誇りを共感できる企業風土の醸成を目指しています。スタッフ一人ひとりが顧客と接する喜びと責任、誇りを実感できる環境を整えることを重視しています。

同社グループは、経営の健全性、透明性、客観性を高めることが企業価値向上につながると考え、コーポレート・ガバナンスの強化を重要な経営課題としています。業務の有効性や効率性、法令遵守、資産保全を重視し、適正かつ効率的な企業体制の構築・維持に取り組んでいます。また、ESGに配慮した取り組みを基本方針とし、多様な人材が活躍できるダイバーシティ&インクルージョンの推進にも貢献しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ベネフィットジャパンは、通信サービスを基点にロボット事業、ウォーターサーバー事業、リユース事業を組み合わせ、生活インフラとテクノロジーを融合することで顧客課題を解決する「LTV(顧客生涯価値)経営」を推進しています。同社グループは、各事業で培ってきた顧客接点を重要な経営資産と位置付けています。

顧客データや販売チャネルを横断的に活用し、複数の生活サービスを組み合わせて提案できる体制を整備することで、ARPU(顧客一人当たり収益)およびLTVの最大化を図っています。また、SDGsやESGの観点を重視し、社会課題の解決に貢献する事業展開を進め、持続可能な社会づくりに貢献していくことを重点テーマとしています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ベネフィットジャパンは、取締役会と監査等委員会を設置し、コーポレートガバナンスの強化に取り組んでいます。経営の健全性、透明性、客観性を高めることを重視する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ベネフィットジャパンの筆頭株主は代表取締役社長の佐久間寛氏です。第2位の株主である有限会社サクマジャパンは、代表取締役社長の資産管理会社である旨が注記されています。上位株主には複数の投資事業有限責任組合や事業会社が名を連ねており、創業家およびその関連会社が上位を占める資本構成となっています。

株主名 持株比率
佐久間 寛 22.73%
有限会社サクマジャパン 21.98%
UHPartners3投資事業有限責任組合 8.53%
エヌオーアイ投資事業有限責任組合 7.58%
光通信KK投資事業有限責任組合 7.51%


代表取締役社長佐久間 寛の所有株式数には、同氏の資産管理会社である有限会社サクマジャパンが所有する株式数を含めて表示しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


ベネフィットジャパンの役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は佐久間寛氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
佐久間 寛 代表取締役社長 1996年6月同社設立 代表取締役社長就任より現職。
北鳴 保宏 取締役副社長 CRM本部長 2022年1月同社取締役副社長就任より現職。
吉本 正人 常務取締役 2010年6月同社常務取締役就任より現職。
松下 正則 取締役 管理本部長兼総務部長 2010年6月同社取締役就任 管理本部長より現職。
長谷川 直文 取締役 2011年6月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、三木田のどか氏(ハローコミュニケーションズ代表取締役)、竹井一茂氏(元日本システムディベロップメント取締役・常勤監査等委員)、平野惠稔氏(大江橋法律事務所パートナー・監査等委員)、三嶋政美氏(税理士法人CROSSROAD代表社員・監査等委員)です。

ベネフィットジャパンは監査等委員会設置会社です。社外取締役が客観的・中立的な立場から経営全般を監督する体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、取締役(監査等委員及び社外取締役を除く)の報酬を、基本報酬、業績連動報酬、非金銭報酬等で構成しています。監査等委員である取締役および社外取締役の報酬は、基本報酬のみを支払う方針です。業績連動報酬には連結経常利益を指標としており、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとしています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 1.2億円 23.4百万円
社外役員 3名 14百万円 4.6百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、無報酬の社外役員1名を除いています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。