【平均年収539万円】ソーシャルワイヤー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収539万円】ソーシャルワイヤー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ソーシャルワイヤーは、デジタルPR事業を主たる業務とし、グループ各社とともに企業の広報活動を支援しています。直近の連結会計年度では売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに増加し、回復基調を示しています。


目次

※本記事は、ソーシャルワイヤー株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ソーシャルワイヤーは、デジタルPR事業を主たる業務としています。同社グループは、インフルエンサーPR、リリース配信代行、クリッピング、リスクチェックといった多角的なサービスを提供し、企業の広報活動を支援しています。

単体従業員数は105名、連結従業員数は153名です。同社グループのセグメントはデジタルPR事業の単一です。

主な国内グループ会社は、アットクリッピング(デジタルPR事業)、iHack(同)などです。

2025年9月には株式会社iHackを連結子会社化し、インフルエンサーPR事業を強化しました。また、MK1 TECHNOLOGY VIETNAM COMPANY LIMITEDは同月に持分法適用関連会社となっています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ソーシャルワイヤーは、デジタルPR事業を通じて社会に貢献することを目指し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力しています。従業員一人ひとりの成長を重視し、柔軟な働き方を支援する制度を導入しています。

同社グループの給与水準や働き方の具体的な特徴は、以下の詳細なデータから読み取ることができます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ソーシャルワイヤーでは、平均勤続年数と平均年齢から、比較的若手の人材が多く活躍している傾向が見られます。これは、同社が推進する「ポジションが人を育てる」という育成方針とも関連していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,390,000円
平均勤続年数 3年11ヶ月
平均年齢 33.2歳
単体従業員数 105人
連結従業員数 153人
単体のグループ内比率 68.6%


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ソーシャルワイヤーは、「全ての魅力にスポットライトがあたる社会へ」というコーポレートビジョンの実現に向け、「デジタルPRのパイオニア」を行動指針としています。顧客への付加価値追求とともに、生成AI開発・導入を通じて従業員の生産性向上にも力を入れています。

人材育成においては「ポジションが人を育てる」という方針を掲げ、積極的な管理職登用と権限委譲を推進しています。評価会議では、評価者によるノイズを極小化する運用システムを導入し、相対評点と基準給の相関関係をチェックすることで、平等な人事評価制度を運用しています。

また、時代の変化に対応するため、性別や国籍、雇用形態にとらわれない多様な人材の採用と活躍できる就労環境の整備を重視しています。具体的には、11時から15時をコアタイムとする柔軟な勤務時間制度や、リモートワーク環境の整備を進めています。通年採用制を取り入れ、中途採用では外国籍人材の登用も行うなど、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる機会を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体のデータを示します。男女間賃金格差は、2025年4月~2026年3月の期間において、正社員を対象に「女性賃金/男性賃金」にて算出されています。男性育児休業取得率は、2025年4月~2026年3月の期間において、「育児休業等をした男性労働者/配偶者が出産した男性労働者」にて算出されています。

指標 数値
女性管理職比率 39%
男女間賃金格差 82%
男性育児休業取得率 100%

多様性に関する指標


正社員の女性比率は、2026年3月時点の集計結果です。正規雇用者の元非正規雇用者率は、2026年3月時点に提出会社と雇用関係にある従業員を対象に、元非正規雇用者の比率を算出したものです。

指標 数値
正社員の女性比率 61%
正規雇用者の元非正規雇用者率 5%
管理職の元非正規雇用者率 3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ソーシャルワイヤーグループは、デジタルPR事業を主軸に、企業の情報拡散や認知拡大を支援しています。SNSメディアを活用したPRモデルの高度化に注力し、顧客の多様なニーズに応えるサービスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、デジタルPR事業の単一セグメントで事業を展開しています。インフルエンサーPR、リリース配信代行、クリッピング、リスクチェックの4つのサービスを柱としています。

インフルエンサーPRサービスでは、「Find Model」「iHack」「Find Model Circle」を提供し、Instagramを活用したインフルエンサーマーケティングを支援しています。専門的な知見と実績に基づき、顧客のSNS活用をサポートすることで収益を得ています。

リリース配信代行サービス「@Press」は、顧客のプレスリリースを自社WEBサイトに掲載し、多様なニュースメディアに配信するサービスです。生成AIを活用した原稿校正や配信先選定、SNS拡散機能の強化により、情報品質と拡散力を高め、利用料を収益としています。

新聞・雑誌・WEB情報のクリッピングサービスは、「@クリッピング」と「Clip Master」のブランドで運営されています。各種メディアから顧客が必要とする記事を選別・報告し、ブランディング調査や競合調査などに活用されています。この情報提供サービスが収益源です。

リスクチェック(リファレンス)サービス「RISK EYES」は、クリッピング事業で培った情報収集・分析ノウハウを活かしたSaaS型ツールです。取引先のリスクチェックを効率化し、コンプライアンス強化を支援することで、利用料を収益としています。

同社グループの売上高は、インフルエンサーPR事業の伸長により増加しています。国内の外部顧客への売上高が連結売上高の大部分を占めており、特定の主要顧客への収益集中は見られません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績は、売上高が一時的に減少したものの、直近の連結会計年度では増加に転じています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、過去に損失を計上した期間がありましたが、直近の連結会計年度では大幅な増益を達成し、回復基調を示しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 46.3億円 47.7億円 36.7億円 29.1億円 35.1億円
経常利益 1.4億円 △2.0億円 △27百万円 73百万円 2.1億円
経常利益率 3.0% △4.2% △0.7% 2.5% 5.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 29百万円 △8.8億円 △1.5億円 1.7億円 2.2億円
1株当たり当期純利益(円) 4.79 △146.82 △24.52 16.54 18.95

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、組織全体の生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、事業構造改革と経営管理体制の効率化が寄与していることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 17.5百万円 23.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.8百万円 1.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ソーシャルワイヤーは、事業活動で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てている段階にあります。財務基盤や資金の流れから、同社グループの経営状況を詳しく見ていきます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を上回る水準にあり、安定した財務基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用がうかがえます。手元資金として一定の現金及び預金を確保しており、事業運営の安定性につながる要素です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で重要な情報となります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 15.8億円 18.1億円
自己資本比率 61.2% 51.2%
ROE(自己資本利益率) 21.0% 13.4%
現金及び預金 14.1億円 12.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費の増加により、前期から増加してプラスとなっています。これは本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得や連結子会社株式の取得による支出が増加したため、前期よりもマイナス幅が拡大しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の借入による収入があったものの、前期からは減少しています。結果としてフリーキャッシュ・フローはマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資フェーズにあることがうかがえます。この積極的な投資は、将来的な事業拡大とそれに伴う雇用・給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 1.6億円 2.9億円
投資CF △1.9億円 △10.2億円
財務CF 11.0億円 5.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △0.3億円 △7.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、策定した成長戦略の効果が限定的であった場合や想定を下回る場合に、事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性を認識しています。また、提供するサービス分野は新規参入が比較的容易であり、競合他社との差別化が困難となった場合には、受注や採算性の確保が困難となるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、管理職人材の育成を重要な課題としています。管理職層の指導力や事業運営能力の育成が適正かつ持続的に実施されない場合、中長期の事業成長に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

同社グループは、当連結会計年度において構造改革費用を14百万円計上しています。この費用は事業再編・拠点統廃合・人員削減等に伴うものであり、転職先を検討する際に留意すべき情報です。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ソーシャルワイヤーは、「全ての魅力にスポットライトがあたる社会へ」というコーポレートビジョンを掲げ、企業や個人の持つ価値を広く伝えることを使命としています。同社グループは、付加価値の追求による企業価値向上を目指し、事業再編や成長投資を進めています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ソーシャルワイヤーは、「全ての魅力にスポットライトがあたる社会へ」というコーポレートビジョンを掲げています。これは、あらゆる企業や商品、個人が持つ魅力や価値を、事業を営む地域や規模に関係なく世の中に広く伝えることを同社の使命とする方針です。

経営方針としては「付加価値の追求による企業価値の向上」を掲げ、収益率の高い事業への経営資源集中と成長投資を進めています。中期的なテーマは「ソーシャル時代のPRリーダーへ」であり、技術面での優位性確保とM&A活用による高成長を実現させるとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ソーシャルワイヤーは、コーポレートビジョンの実現と持続性ある経営のため、時代の変化に対応できる多様性のある従業員が活躍できる環境構築を重視しています。同社は「ポジション(ポスト)が人を育てる」という育成方針のもと、管理職への積極的な登用と権限委譲を推進しています。

性別や年齢、雇用形態にとらわれない平等な人事評価制度を運用し、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる職場環境を目指しています。また、コンプライアンス憲章において「人権の尊重」「個性の尊重」「安全と健康管理」の遵守を定めています。柔軟な働き方を支援するため、コアタイム制やリモートワーク環境の整備も行っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ソーシャルワイヤーは、複数の経営課題に取り組んでいます。法規制等の変動に対しては、迅速かつ適切に対応するための体制整備を重視し、外部専門家との連携も行っています。

マネジメント人材の育成とエンゲージメント向上も重要な課題であり、外部連携や教育制度の充実、社内コミュニケーションの活性化を通じて組織体制の強化を図っています。また、情報管理体制の強化とサイバー攻撃への対処、AIテクノロジーを活用したサービス価値の創出、そして内部管理体制の強化も重点テーマとして推進しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ソーシャルワイヤーは、意思決定のスピード化、企業行動の透明性の確保、アカウンタビリティの充実をコーポレート・ガバナンスの基本的な考え方としています。同社は監査役会設置会社を採用しており、取締役会と監査役会が連携して経営を監督する体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ソーシャルワイヤーの筆頭株主はジーニーであり、同社グループの資本構成において大きな割合を占めています。代表取締役社長である矢田峰之氏も上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
ジーニー 49.00%
矢田 峰之 9.70%
SBI証券 5.05%
佐藤 幹雄 3.06%
ユナイテッド 2.70%


なお、ユナイテッドは2026年4月10日現在で315,100株を所有している旨が変更報告書に記載されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は矢田峰之氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
矢田 峰之 代表取締役 社長 1997年4月ソフトバンク入社、2001年3月日本電子決済企画入社、2005年7月ワイズノット取締役就任。2006年9月同社設立代表取締役就任、2023年4月同社代表取締役就任より現職。
藤原 直美 取締役 2006年1月ワイズノット入社、2007年1月同社入社。2012年5月同社取締役就任、2024年4月同社取締役COO就任より現職。2025年9月iHack取締役就任。
工藤 智昭 取締役 2006年4月リクルート入社、2010年4月ジーニー設立代表取締役社長。2023年4月JAPAN AI代表取締役社長、2024年7月同社取締役就任より現職。2025年4月ジーニー代表取締役社長兼代表執行役員兼グループCEO。
中村 利之 取締役 2010年4月内田洋行入社、2014年6月インターネットイニシアティブ入社。2017年9月ROLL代表取締役就任。2024年7月同社取締役CTO就任より現職。2026年5月ジーニー執行役員。
大山 泰生 取締役 2006年4月JWord入社、2014年7月トーチライト入社。2017年7月電通入社、2019年2月Bytedance入社。2026年6月同社取締役就任より現職。2025年6月ジーニーデマンドサイドビジネス営業責任者兼デマンドサイド事業部部長。
北原 圭一郎 取締役 2019年4月ジーニー入社。2025年6月同社取締役、2026年6月同社取締役就任より現職。2026年4月ジーニーデマンドサイドビジネスCOO兼デマンドサイド事業部プロダクトマネジメント部部長代理。
河東 健二郎 取締役 2005年4月エスアールエル入社、2020年4月H.U.グループホールディングス入社。2024年10月ジーニー入社、2026年6月同社取締役就任より現職。2025年2月ジーニー経営企画室IRグループ。


社外取締役は、大野誠一氏(ライフシフト・ジャパン代表取締役CEO)、白川久美氏(with River代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、監査役会が取締役の職務執行を監査する体制をとっています。社外監査役は専門的知識と豊富な経験を有しており、独立した立場で経営を監督しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ソーシャルワイヤーの役員報酬は、担当職務、各期の業績、貢献度を総合的に勘案して決定することを基本方針としています。取締役の報酬は月例の固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は採用していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 18百万円 8.8百万円
監査役(社外除く) 1名 12百万円 11.9百万円
社外役員 4名 11百万円 2.7百万円


なお、報酬等の総額には使用人兼務役員の使用人分給与を含んでいません。また、人数及び報酬等の総額には無報酬の取締役8名(退任及び辞任取締役3名含む)を含んでいません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。