【平均年収644万円】ブティックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収644万円】ブティックス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ブティックスは、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業を展開しています。直近の連結業績は、売上高と経常利益が増加しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。


目次

※本記事は、ブティックス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ブティックスは、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業の3つの事業を展開しています。介護・IT分野のBtoB展示会運営を主軸に、介護・医療・IT業界のM&A仲介や新卒向け人材採用支援サービスを提供しています。

単体従業員数は234名です。同社の事業セグメントは、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業の3つです。

ブティックスは、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業の3つの事業を自社で展開しています。当事業年度末において連結子会社はありません。

ブティックスは2025年10月1日付で連結子会社であった株式会社リアライブを吸収合併し、非連結決算へ移行しました。2027年3月期からは人材採用支援事業を展示会事業に統合する予定です。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ブティックスは、M&A仲介事業や展示会事業を展開しており、成長市場に位置する企業です。ここでは、同社で働く上での給与水準や人材育成、多様性に関する取り組みについてご紹介します。同社がどのような環境で、どのような人材を求めているのか、その全体像を把握する一助となるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的若く、勤続年数も短めの傾向にあります。これは、事業の成長に伴う積極的な人材採用や、活発な組織運営が背景にあると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 6,437,000円
平均勤続年数 2.6年
平均年齢 32.6歳
単体従業員数 234人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、企業理念である「マッチング・ファースト」の実現に向け、優秀な人材の確保と研修制度の充実、KPI管理による個々の成長を重視しています。各事業部門に採用専任チームを置き、管理本部と連携しながら、事業成長に合わせた新卒・中途採用を積極的に行っています。

入社後は各事業部の育成プログラムに基づき、業界未経験者でも即戦力として活躍できる研修を実施しています。従業員一人ひとりのKPIやタスクを可視化した目標を設定し、その達成度合いに応じて昇格・降格、賞与査定、昇給が定まる透明性の高い人事考課制度を導入しています。

部門長によるきめ細やかな進捗チェックを通じて、目標達成による達成感ややりがいを促進し、個々の成長が企業価値向上につながる組織風土の醸成に努めています。同社のM&A仲介事業は、介護・医療・障害福祉・保育・建設・IT・調剤といった専門業界に特化しており、事業承継を通じて社会課題解決に貢献しています。

譲渡価額だけでなく社風の相性も考慮した最適なマッチングを目指し、業界最安値の手数料設定で中小事業者へのサービス提供を可能にしています。M&A仲介事業では、自社開発の工程管理システムを導入し、作業工程の可視化と上長による全案件管理で不正防止を図っています。

環境面では、IT分野の展示会でブース装飾などを再利用し、廃棄物を最小限に抑える取り組みも行っています。経営会議では長時間労働や有給休暇取得状況などの労務状況を確認・指導し、従業員の健康と士気の維持に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しており、役職構成における男女比率の違いに起因するものです。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 34.8%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 68.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 71.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(有期雇用労働者) 46.1%

多様性・登用


基準日は提出日時点のデータです。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 40.0%
役員に占める女性の割合 16.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ブティックスは、展示会事業、M&A仲介事業、人材採用支援事業の3つの事業を展開しています。これらの事業を通じて、介護・医療・ITなどの専門分野における企業間のビジネスマッチングや事業承継、人材採用を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、主に国内市場において、専門性の高いビジネスマッチングの機会を提供することで収益を上げています。展示会事業とM&A仲介事業が同社の主要な収益源となっており、特に展示会事業が最も大きな割合を占めています。

展示会事業

介護分野の「CareTEX」とIT分野の「DXPO」という専門展示会の開催・運営を行っています。出展企業からの出展料が主な収益源です。リアル展とオンライン展を組み合わせ、出展ブースを複数社でシェアする「シェアブース」方式を採用することで、出展しやすい価格設定を実現しています。また、2026年には採用支援分野の展示会「Growth就活DXPO」の新規開催も予定しています。

M&A仲介事業

介護・医療・障害福祉・保育・建設・IT・調剤業界におけるM&A仲介サービスを提供しています。譲渡契約締結による成功報酬型の仲介手数料が収益源です。同社が保有する豊富な譲受希望者リストと独自の「M&A工程管理システム」を活用し、効率的なマッチングと成約期間の短縮を図っています。業界最安水準の手数料でサービスを提供していることが特徴です。

人材採用支援事業

新卒向けの採用イベント「ジョブトラアカデミー」の運営や、新卒者の人材紹介を行っています。企業からの採用イベント出展料や人材紹介手数料が収益源です。学生と企業双方にきめ細かい情報提供とマッチングの場を提供し、ミスマッチの少ない採用活動の実現を目指しています。なお、同社は2027年3月期より、この事業を展示会事業に統合する予定です。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
展示会事業 - 29.8億円
M&A仲介事業 - 22.6億円
人材採用支援事業 - 2.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の連結業績は、直近2期間において売上高と経常利益が増加傾向にありました。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しています。当期は連結財務諸表を作成していないため、連結ベースでの業績推移は記載されていません。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 - - 44.1億円 51.7億円 -
経常利益 - - 9.1億円 12.3億円 -
経常利益率 - - 20.6% 23.7% -
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 6.1億円 2.5億円 -
1株当たり当期純利益(円) - - 60.82 25.75 -

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員1人あたりの売上高および経常利益は、前期の連結ベースで一定の水準を示しています。当期は連結財務諸表を作成していないため、前期との比較はできません。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 23.0百万円 -
従業員1人あたり経常利益(連結) 5.5百万円 -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務基盤とキャッシュフローの状況、そして事業を取り巻くリスクについて解説します。これらの情報は、入社後の雇用や給与の安定性を判断する上で重要な要素となります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤を見ると、前期の自己資本比率は39.2%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。また、ROE(自己資本利益率)は12.5%であり、プライム市場平均を上回っています。これらの指標は、同社の財務の健全性と収益性を反映しており、入社後の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本比率 39.2% -
ROE(自己資本利益率) 12.5% -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、前期の営業活動によるキャッシュフローは15.9億円のプラスとなっています。これは本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。投資活動によるキャッシュフローは△2.6億円のマイナスであり、事業拡大に向けた投資を行っている状況です。

その結果、フリーキャッシュフローは13.3億円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回り、自由に使える資金が確保されている状態です。この資金状況は、同社の事業が安定した基盤を持ち、将来の成長に向けた余力も持ち合わせていることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にも良い影響を与える可能性があります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 15.9億円 -
投資CF △2.6億円 -
財務CF △6.8億円 -
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.3億円 -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

介護関連市場は介護保険制度の影響を受け、法令改正や報酬改定により取引先介護事業者が影響を受ける可能性があります。また、M&A市場では、将来的な譲渡ニーズや買収ニーズの減少、M&A仲介業務に対する規制強化の可能性がリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は事業拡大のため、展示会主催の専門知識やM&Aコンサルタントとしての成長が期待できる人材の獲得、育成、維持を重要な課題と認識しています。人材を適時に確保できない場合や、人材が社外流出した場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ブティックスは『マッチング・ファースト』を企業理念に掲げ、最適なマッチングを通じて産業を活性化し、豊かな社会の実現を目指しています。同社は、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献するサステナビリティ経営を推進しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ブティックスは「マッチング・ファースト」を企業理念とし、最適なマッチングで最高の満足を提供することで、産業を活性化し、豊かな社会を実現することを目指しています。この理念に基づき、同社は五つの経営理念を定めています。具体的には、マッチングの満足度を最大化すること、新しいサービスの創造で新しい市場を創造すること、利益を伸ばし続けることがみんなの幸せになること、不正を行わず誠実にビジネスを行うこと、そして変わらず生き続けるために変わり続けることを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は「マッチング・ファースト」の企業理念のもと、公正で透明性の高い経営に取り組むことを基本的な考えとしています。顧客、取引先、従業員、株主、環境、社会といった各ステークホルダーとの良好な関係を築き、エンゲージメントを大切にするサステナビリティ経営を実践しています。M&A仲介事業においては、譲渡価額だけでなく社風の相性も考慮した最適なマッチングを目指し、中小事業者が利用しやすい業界最安値の手数料設定でサービスを提供しています。

また、同社は持続的な成長と発展のため、人材の確保を重視し、新卒・中途採用を積極的に実施しています。透明性の高い人事考課制度を設け、優秀な人材の獲得と社外流出防止を図っています。入社後の社内教育体制も整備・仕組化することで、効率的な運営を実現しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社が事業を行う介護業界では、異業種からの新規参入による競争激化や人材採用難が継続しており、M&Aによる事業承継への需要が高まっています。このような環境に対応するため、同社は人材採用支援事業を「展示会事業」の「採用支援分野」として再構築し、大規模就活イベントを軸に収益力向上を図る予定です。

M&A仲介事業においては、実務能力が高く即戦力となるコンサルタントの育成と積極的な採用を継続しています。また、案件管理体制を再開し、正副事業部長によるダブルチェック制度を導入することで、案件進捗の精度向上に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ブティックスは、監査等委員会設置会社として、社外取締役が取締役会の議決権を持つことで経営の監督機能を強化しています。これにより、透明性の高い経営と経営の機動性向上を図る体制が構築されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役社長である新村祐三氏が筆頭株主であり、創業家が上位株主として名を連ねています。これにより、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
新村 祐三 48.93%
新村 佐麻美 6.54%
山口 貴弘 4.98%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は新村祐三氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
新村 祐三 代表取締役社長 キャリア事業部管掌 1990年リードエグジビションジャパン株式会社(現RX Japan株式会社)入社、2004年同社取締役就任。2006年同社設立時に代表取締役社長に就任。2025年10月より同社代表取締役社長キャリア事業部管掌として現職。
武田 学 常務取締役 メディア事業部管掌 1994年リードエグジビションジャパン株式会社(現RX Japan株式会社)入社。2003年ブレインワークス株式会社(現株式会社セレブリックス)入社。2018年同社入社後、2024年4月より常務取締役メディア事業部管掌として現職。
速水 健史 常務取締役 コンサルティング 事業部管掌 2001年株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほ銀行)入社。2006年株式会社日本テクノロジーベンチャーパートナーズ入社。2011年同社入社後、2024年2月より常務取締役コンサルティング事業部管掌として現職。


社外取締役は、田中智行氏(ブリッジコンサルティンググループ株式会社取締役・監査等委員)、森川友尋氏(三宅坂総合法律事務所パートナー・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会の議決権を有することで、経営の監督機能の強化を図っています。社外取締役は、客観的・中立的な立場から経営全般への助言と監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目的として、適切かつ公正な体系で設計されています。社内取締役の報酬は固定報酬と業績連動報酬で構成され、職責や業績、貢献度を総合的に勘案して決定されます。業績連動報酬には営業利益等の目標達成率が評価指標として用いられ、戦略目標の達成度も個人考課部分として反映されます。また、金銭報酬に加えて普通株式による非金銭報酬も導入されています。社外取締役の報酬は固定報酬のみであり、独立した立場で経営への関与と助言を行う役割を重視した設計となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 77百万円 25.8百万円
監査等委員(社外除く) 1名 11百万円 11.2百万円
社外役員 2名 6百万円 3.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。