※本記事は、株式会社アルマード の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
アルマードは、ヘルスケア事業を展開する企業として、従業員一人ひとりの成長と働きがいを重視しています。多様な人材が能力を最大限に発揮できるよう、職場環境の整備や人材育成に積極的に取り組む姿勢が見られます。給与水準や在籍傾向、人的資本に関する具体的な指標から、同社の働き方の特徴を詳しく見ていきましょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均年齢が40代前半であり、比較的幅広い年齢層の社員が活躍していることがうかがえます。平均勤続年数は4年弱となっており、人材の流動性がある一方で、新たな経験を積む機会も期待できる環境と言えるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,342,577円 |
| 平均勤続年数 | 3.9年 |
| 平均年齢 | 41.4歳 |
| 単体従業員数 | 93人 |
同社は、従業員の退職給付制度として、確定給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。これらの制度は国内の従業員を対象としています。退職一時金制度も存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
アルマードは、企業理念と経営方針の実現に向け、事業の持続的な成長を支える人材の確保と育成を基本方針としています。従業員一人ひとりが能力を十分に発揮できる職場環境の整備にも注力しており、研究開発から販売チャネル運営、管理部門まで、各領域で専門性と変化対応力を持つ人材の育成に取り組んでいます。
給与や報酬の決定においては、各従業員の役割、職責、能力、業績、そして会社業績や外部環境を総合的に勘案し、社内規程に基づいて決定される方針です。管理職への登用など人事評価制度においては、性別、国籍、社歴等で区分せず、意欲と能力のある従業員が平等に機会を得られるよう整備されています。
また、従業員が企業の成長を支える重要な存在であるとの認識のもと、多様な人材が仕事と家庭を両立し、最大限の能力を発揮できる企業風土の醸成を目指しています。キャリア開発や能力開発に関する多様なニーズに対応し、個人の成長に向けた各種支援を通じて、従業員が自身の成果と組織への貢献のつながりを実感できるような人材育成を推進しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 48.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
人的資本に関する主な指標と実績
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 健康診断受診率 | 100.0% |
| ストレスチェック受診率 | 100.0% |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、鶏卵の殻の内側にある薄い膜である「卵殻膜」に着目し、その美容・健康効果を科学的に解明しながら、関連する食品や化粧品の製造販売を手掛けています。アンチエイジングの側面から社会貢献を目指し、卵殻膜商材を市場に供給しています。
卵殻膜は、シスチンを含む18種類のアミノ酸、プロテオグリカン、ヒアルロン酸等で構成されており、美容・健康成分を含んでいます。同社は、大学や他企業との共同研究を通じて、卵殻膜の創傷治癒、皮膚の弾力性増加、肝機能改善、潰瘍性大腸炎改善、脂質代謝への有効性に関するエビデンスを蓄積しています。
同社は、高品質な卵殻膜原料の製造技術(微粉砕技術及び加水分解技術)と、その原料を活用した食品・化粧品加工技術を独自に開発しています。これらの技術・知見の一部は特許として出願されており、多数の卵殻膜関連特許を保有しています。製品の製造はすべて外部に委託しており、同社は「卵殻膜ヘルスケア事業」の単一セグメントとして事業を展開しています。
収益は主に複数の販売チャネルから得ています。TVショッピング専門チャンネルを通じた「TV通販」、取引先ブランドとして販売する「OEM製品の販売」やドラッグストアなどへの「卸販売(一般流通)」といった外部間接販売(外販)、そして自社ECサイトや他社ECサイトを通じた「自社直接販売(直販)」があります。
直近の業績では、直販(EC)において新規顧客獲得数と定期会員数が好調に推移し、ECモール販売も順調に拡大したことで売上高が増加しました。外販(一般流通)もドラッグストアやバラエティショップへの導入店舗数拡大により売上高が大幅に増加しています。一方で、外販(OEM販売)は受注数の減少により売上高が減少し、TV通販も大型番組の予算未達により売上高が減少しました。
同社は、株式会社オージオや株式会社QVCジャパンといった主要な取引先への販売実績があります。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高が増加した一方で、営業利益、経常利益、当期純利益は減少する結果となりました。売上高は、直販(EC)での新規顧客獲得が好調に推移したことや、外販(一般流通)が堅調に推移したことにより、前事業年度を上回りました。しかし、新規顧客獲得を狙った広告宣伝費の積極的な運用や人件費の増加が販売費及び一般管理費を押し上げ、利益は減少しています。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
アルマードの経営の安定性について、財務基盤と資金の流れから現状を把握します。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
アルマードの財務基盤は、自己資本と手元資金の厚みによって評価されます。これらの指標は、事業の安定性や将来の成長投資の余力を示すものです。入社後の雇用や給与の安定性を判断する上で、財務基盤の健全性は重要な要素となります。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
アルマードのキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動における資金の流れを示しています。これらの資金の流れは、同社が本業でどれだけ資金を生み出し、将来の成長のためにどのような投資を行い、どのように資金を調達・返済しているかを反映します。キャッシュフローの状況は、同社の資金繰りの健全性や成長戦略の方向性を理解する上で重要な情報となりますが、現状では詳細な分析を行うための情報が不足しています。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
アルマードは、主力商品の原材料である卵殻膜の仕入れを特定の取引先に依存している状況です。また、販売先においては、株式会社QVCジャパンと株式会社オージオの2社が大口販売先として売上構成比の約10%を占めています。
競合環境の変化としては、卵殻膜の認知度向上に伴い、競合他社が卵殻膜配合商品を多数発売する可能性があり、競争環境が悪化するリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
アルマードは小規模組織であり、人員の拡充が計画通りに進まない場合や、人材が流出する場合には、内部管理体制や事業拡大に支障が生じる可能性があります。同社は採用活動を通じて安定した人材確保に努めています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
アルマードは、卵殻膜とバイオテクノロジーを核に、人々の健康と美しさに貢献することを目指しています。多様な人材が活躍できる環境を重視し、持続的な成長と企業価値向上に取り組む会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
アルマードは、「世界の人々の人生に健康と美しさをもたらす。卵殻膜とバイオテクノロジーで。」という経営理念を掲げています。同社の経営ビジョンは、先進諸国に到来する高齢化社会において、卵殻膜を通じて人々の健康、若さ、美しさの維持・向上による“生活の質”の向上に貢献することです。
卵殻膜の多機能な効果及び効能を科学的に解明し、常にユニークで最高品質の商品を世界に提供すること、そして美容と健康分野に新しい価値観を浸透させることを目指しています。化粧品と健康食品を通じて、世界の人々の人生に健康、若さ、美しさをもたらすことを使命としています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
アルマードは、地球環境問題への配慮や人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮、公正・適切な処遇など、サステナビリティに関する課題への対応を重要な経営課題と認識しています。同社は、従業員が企業の成長を支える重要な存在であるとの考えのもと、多様な人材が仕事と家庭を両立し、最大限の能力を発揮できる職場環境や企業風土の醸成に取り組んでいます。
管理職及びそれに準ずる役職者への登用においては、性別や国籍、社歴等で区分せず、意欲と能力のある従業員が平等に機会を得られるような人事評価制度を整備しています。また、キャリア開発・能力開発に関する多様なニーズに対応し、個人の成長に向けた各種支援等を実施していく方針です。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
アルマードは、会社全体の業務プロセスの見直しを継続的に図り、内部統制をより一層充実させコーポレート・ガバナンスを強化することで、社会やステークホルダーからの信頼を得られる企業を目指しています。また、経営会議及び取締役会において、地球環境問題への配慮や人権の尊重、従業員の健康・労働環境への配慮など、サステナビリティを巡る課題への対応を重要な経営課題と認識し、積極的・能動的に取り組むよう検討しています。
人的資本の重要性を認識し、多様性・働きがい、健康維持等の観点から指標を設定しています。特に、管理職における女性比率の向上や男性の育児参加の促進、健康診断やストレスチェック受診率向上に注力しており、目標達成に向けた具体的な施策も進めています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
アルマードは、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しています。迅速な経営判断と経営チェック機能の充実を重視し、経営の透明性を高めることを基本方針としています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
アルマードの筆頭株主は株式会社DALMAであり、創業家に関連する資産管理会社と見られます。上位株主には事業会社も名を連ねており、特定の株主グループが同社の経営に影響力を持つ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| DALMA | 16.64% |
| CBC | 13.24% |
| オージオ | 5.45% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は保科史朗氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 保科 史朗 | 代表取締役 社長 | 1985年野村證券株式会社に入社。2014年12月に同社に入社し経営企画部長、2015年1月に常務取締役。2022年6月より代表取締役社長を務めています。 |
| 蕨 博雅 | 常務取締役 管理管掌 | 2006年あらた監査法人に入所。デロイトトーマツコンサルティング合同会社、岡三証券株式会社を経て、2018年8月に同社入社。2022年6月より常務取締役管理管掌を務めています。 |
| 阿曽 勇一郎 | 取締役 営業管掌 | 1999年野村證券株式会社に入社。アムステルダム大学経営大学院修了後、野村證券株式会社に再入社。EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社を経て、2024年6月より同社取締役営業管掌を務めています。 |
社外取締役は、大和田寛行氏(大和田公認会計士事務所代表)です。
同社は監査役会設置会社を採用しています。社外取締役は、財務会計や企業法務に関する豊富な経験と見識に基づき、同社の経営に対する監督と意見表明を通じてガバナンスの強化に貢献しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
アルマードの役員報酬は、取締役については株主総会で決議された報酬総額の範囲内で取締役会が支給額を決定し、代表取締役社長に一任することもあります。監査役の報酬は、株主総会で決議された総額の範囲内で監査役会が決定しています。非金銭報酬として、社外取締役を除く取締役を対象とした譲渡制限付株式報酬を導入しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 3名 | 90百万円 | 30.0百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 20百万円 | 5.0百万円 |
同社の役員報酬等の総額は1.1億円であり、対象となる役員の合計人数は7名です。
該当する役員はいないため、個人別の報酬開示はありません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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