【平均年収509万円】マナック・ケミカル・パートナーズ 転職ガイド(マナック株式会社など):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収509万円】マナック・ケミカル・パートナーズ 転職ガイド(マナック株式会社など):知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

マナック・ケミカル・パートナーズは、マナック.2.5、錦海化学などを傘下に持つ持株会社です。臭素化合物を中核に各種化学製品の製造販売を手がけ、幅広い産業分野に貢献しています。直近期は売上高が増加し、利益も大幅な黒字回復となりました。


目次

※本記事は、株式会社マナック・ケミカル・パートナーズ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


マナック・ケミカル・パートナーズは持株会社であり、単体従業員数は4名、グループ連結従業員数は246名です。

同社グループは、各種化学製品の製造及び販売を主たる業務としています。臭素化合物を中核とした少量多品種生産が特徴で、難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連、工業薬品など幅広い産業分野に製品を提供しています。連結子会社3社を中心に事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、マナック.2.5、錦海化学(ファインケミカル事業)などです。

2026年3月31日付で錦海化学株式会社を連結子会社化したことにより、グループ従業員数が35名増加しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、スペシャリティーケミカル事業を通じて社会に貢献する企業として、従業員一人ひとりの自律性と専門性を重視した人材戦略を掲げています。持株会社としてグループ全体の経営管理を担い、事業会社では研究製造部門を中心に人材基盤の強化と育成に注力しています。持続的な成長と企業価値向上を目指し、多様な働き方とキャリア形成を支援する環境づくりに取り組んでいることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社における平均勤続年数は9.2年、平均年齢は43.2歳となっており、比較的長く勤める従業員が多い傾向が見られます。これは、従業員が安定してキャリアを築ける環境が整備されていることを示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,088,892円
平均勤続年数 9.2年
平均年齢 43.2歳
単体従業員数 4人
連結従業員数 246人
単体のグループ内比率 1.6%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
マナック株式会社 42.7歳 16.8年 5,707,941円


同社グループは、確定給付型と確定拠出型の退職給付制度を導入しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は国内グループ会社に適用されています。

退職一時金制度は存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、当連結会計年度で38百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、従業員一人ひとりの自主的な挑戦と専門性を成長の源泉と捉え、「自律性」を人材戦略の柱としています。個々の能力を最大限に発揮できる組織づくりを目指し、持株会社では即戦力となる中途採用を、事業会社では新卒採用と合わせて人材基盤の強化を進めています。計画的なリーダー育成や多能工化を重点的に推進することで、スペシャリティーケミカルによる社会貢献と持続的な企業価値向上を目指しています。

提出会社では、グループ全体の成長につながる成果と目標達成に向けた行動を重視し、個々の主体的な行動や具体的な成果、グループ全体の業績状況を総合的に加味したメリハリのある報酬制度を運用しています。主要子会社であるマナックでは、安全かつ安定した稼働の実現や生産性向上を支えるスキルの習熟度を適切に評価する給与体系を構築し、労働市場の給与水準や業績状況を踏まえた定期的な昇給により、安心して長く定着できる職場環境の実現に努めています。

人材育成においては、各層のレベルアップと人材の確保・育成を推進し、全従業員がプロフェッショナル意識を持って主体的に行動できる集団を目指しています。特に技術開発部門では半導体関連製品の新規案件獲得に向けた人員配置と開発人材の育成に、製造部門では次世代リーダー人材の育成と多能工化に注力しています。また、多様な働き方を推進し、仕事と生活の調和、健康と安全に配慮した働きやすい職場環境の構築にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は法定開示の公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ マナック株式会社

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 2.5%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%

リーダー人材の育成・採用

指標 数値
製造部門における将来のリーダー候補者の育成(資格取得者数)2025年度 11名
製造部門における将来のリーダー候補者の採用(採用者数)2025年度 5名

賃金水準の底上げ

指標 数値
労働組合員平均賃上げ実績(直近3ヵ年平均) 2.12%

働きやすい職場環境の提供

指標 数値
健康経営優良法人の認定(中小規模法人部門) 4年連続更新
年次有給休暇取得率実績 72.0%

教育制度の充実

指標 数値
公的資格免許の取得者数 32名

ダイバーシティー推進

指標 数値
女性の採用実績 2025年度 2名
男性従業員の育児休業取得率 100.0%
障害者雇用率 3.12%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


マナック・ケミカル・パートナーズは、各種化学製品の製造および販売を主たる業務とする持株会社です。同社グループは、臭素化合物を中核とした少量多品種の生産を特徴としています。製品の用途は難燃剤、医薬、試薬、IT素材関連、工業薬品等、幅広い産業分野にわたっています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業の3つのセグメントで事業を展開しています。これらの事業を通じて、多岐にわたる産業分野に化学製品を提供し、収益を上げています。

ファインケミカル事業

多岐にわたる特殊用途向け製品を提供しており、医薬分野やハイテク分野(半導体、電子材料、情報関連)で使用される機能性材料や中間体を取り扱っています。収益はこれらの製品の製造・販売から得ています。運営は、マナック、錦海化学、マナック(上海)貿易有限公司が行っています。

難燃剤事業

電気製品や自動車部品等の産業分野で使用されるプラスチック用難燃剤を提供しています。収益はこれらの製品の製造・販売から得ています。運営は、マナック、マナック(上海)貿易有限公司が行っています。

ヘルスサポート事業

人工透析薬剤用原料、抗菌剤原料、試薬といった製品を提供しています。収益はこれらの製品の製造・販売から得ています。運営は、マナックが行っています。

同社グループの売上高は、日本国内が大部分を占めており、アジアや欧州にも展開しています。主要な顧客としては、第一工業製薬株式会社と中尾薬品株式会社への販売実績があります。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
ファインケミカル事業 39.3億円 50.3億円
難燃剤事業 39.7億円 45.5億円
ヘルスサポート事業 13.9億円 14.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動がありながらも、直近の当期には増加に転じています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に損失を計上しましたが、当期には大幅な黒字回復となりました。これは、ファインケミカル事業における大型案件の貢献や、全事業での販売単価の見直しが主な要因となっています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 107億円 119億円 96.9億円 93.0億円 110億円
経常利益 8.8億円 11.8億円 △10百万円 △2.8億円 8.2億円
経常利益率 8.2% 9.9% △0.1% △3.0% 7.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 7.1億円 8.2億円 82百万円 △8.9億円 7.8億円
1株当たり当期純利益(円) 90.52 103.26 10.30 △110.77 95.97

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益は、前期の損失から当期には黒字に転換しました。これらの指標は、同社グループの生産性が向上している傾向を示しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 44.1百万円 44.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △1.6百万円 3.0百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で着実に利益を上げ、事業活動を通じて安定した資金を生み出しています。将来に向けた投資も行いつつ、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が73.9%と高い水準を維持しており、プライム市場の製造業平均と比較しても強固な状態を示しています。純資産も増加傾向にあり、安定した経営基盤がうかがえます。ROE(自己資本利益率)は6.9%で、プライム市場平均を下回っていますが、手元資金である現金及び預金は40.1億円と潤沢に確保されており、不測の事態にも対応できる財務的な余裕があると言えます。これらの状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 103億円 113億円
自己資本比率 81.5% 73.9%
ROE(自己資本利益率) - 6.9%
現金及び預金 27.7億円 40.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは21.5億円のプラスとなり、前期から大きく増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益の増加や売上債権の回収によるものです。投資活動によるキャッシュフローは16.6億円のマイナスで、有形固定資産や子会社株式の取得に資金を投じています。これにより、事業活動で得た資金を成長投資に回しつつ、4.9億円のフリーキャッシュフローを確保している状況です。財務活動によるキャッシュフローは7.3億円のプラスで、長期借入金の増加が主な要因となっています。全体として、本業で安定的に資金を生み出し、成長に向けた投資も行いながら、資金調達も活用していることがうかがえ、雇用や給与の安定性、今後の成長性にも期待が持てる状況です。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 1.1億円 21.5億円
投資CF △4.9億円 △16.6億円
財務CF △1.3億円 7.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △3.8億円 4.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、製品が多岐にわたる分野の中間材料として使用されるため、国内外の関連市場における最終製品の販売状況や経済情勢の影響を受けます。特に難燃剤市場全体の成長が限定的であることや、ファインケミカル事業の受託案件における顧客側の開発遅延が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、事業を展開する多くの市場で厳しい価格競争にさらされるリスクも存在します。

海外での事業活動においては、中国に現地子会社を有し、インドや欧州市場での販路開拓にも注力していますが、政治体制の変動、法規制の変更、為替の急激な変動、または現地市場での営業展開の遅延が業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


マナック・ケミカル・パートナーズは、化学を基盤とした技術と製品の創出を通じて、社会全体に価値を提供することを目指す企業です。多様なパートナーとの協業を重視し、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、化学を基盤とする技術と製品の創出を通じて、医薬・先端技術分野にとどまらず、社会全体に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献することを経営方針としています。多様なパートナーとの協業を積極的に進めることで、多様な知見や技術を融合させ、より多くの人々にとって“ワクワクする未来”の創出を目指しています。

また、臭素化・ヨウ素化技術を強みとし、環境対応やグローバル・スタンダードへの適合を進めています。高機能・高付加価値製品の提案を通じて、新技術開発と新分野の開拓に取り組む方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、スペシャリティーケミカル(機能性化学品)の活用を通じて人々の生活に貢献することを目指しています。ステークホルダーとの共存共栄を目指し、迅速かつ果断に挑戦し続けることで、持続的成長と企業価値向上を実現する方針です。

主要子会社であるマナックでは、全従業員がプロフェッショナル意識を持ち、主体的に判断し行動する集団となることを目指しています。従業員一人ひとりがコンプライアンスに対する意識を持ち、個性を最大限に発揮できる組織を目指すとともに、多様性、人格、個性を尊重する働き方を実現する方針です。仕事と生活の調和、健康と安全に十分配慮した働きやすい職場環境の構築に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、人材確保環境の変化を踏まえ、重点事業への人員配置や現場の工夫による改善を進めています。AI等のデジタルツールによる業務の支援と効率化を推進するとともに、人材の確保・育成を行っています。

また、社会的責任を認識し、内部統制の強化とコンプライアンスの徹底を図る方針です。安全操業や環境への配慮、サイバーセキュリティや自然災害に備えたBCP運用等、事業リスク最小化に向けた施策を継続しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会は社外取締役を多数含む構成で、経営の監督機能の強化を図っています。指名諮問・報酬諮問委員会も設置されており、取締役の指名や報酬決定の独立性・客観性を高める体制が整備されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社は、事業会社である東ソーを筆頭株主とし、一般財団法人や代表取締役会長兼社長の個人株主が上位に名を連ねる資本構成となっています。特定の株主グループが上位に複数存在しており、多様な主体によって支えられていることがうかがえます。

株主名 持株比率
東ソー 19.67%
一般財団法人松永財団 16.40%
杉之原 祥二 5.69%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役会長兼社長は杉之原祥二氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
杉之原 祥二 代表取締役会長兼社長 1973年4月マナック㈱入社、2006年4月同社代表取締役社長、2021年10月同社代表取締役会長、2022年6月同社代表取締役会長兼社長より現職。
花﨑 保彰 取締役 1986年4月東洋曹達工業㈱(現 東ソー㈱)入社、2010年5月マナック㈱入社、2022年6月同社取締役執行役員、2025年6月同社取締役より現職。
吉田 誠吾 取締役 2009年1月マナック㈱入社、2022年10月同社経営企画室長兼財務室長(転籍)、2025年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、井本英昭氏(東ソー執行役員)、黒松敦氏(㈱ミテリ・アソシエイツ代表取締役)、生越由美氏(東京理科大学専門職大学院嘱託教授)、内海康仁氏(光和物産代表取締役会長兼社長・監査等委員)、森信茂樹氏(財務省財務総合政策研究所特別研究官・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役9名のうち5名が社外取締役であることで、客観的な視点と豊富な経験や知識を経営に反映し、企業統治の有効性を強化する体制をとっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、株主総会で決議された報酬総額の範囲内で、固定報酬と譲渡制限付株式報酬によって構成されています。報酬等の決定にあたっては、独立役員である社外取締役の過半数で構成される指名諮問・報酬諮問委員会が審議し、取締役会に助言・提言を行う方針がとられています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 98百万円 19.6百万円
監査等委員(社外除く) 1名 10百万円 10.0百万円
社外役員 5名 19百万円 3.8百万円


役員報酬等の総額は1.27億円であり、対象となる役員の員数は11名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。