【平均年収640万円】True Data 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収640万円】True Data 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

True Dataは、ビッグデータとテクノロジーを活用し、全国の小売業から集信されるID-POSデータを基軸としたデータマーケティングサービスを提供しています。メーカー向けやリテール向け、リテールメディアなどのソリューションを展開し、直近の業績は大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社True Data の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


True Dataは、「データと知恵で未来をつくる」という企業理念のもと、ビッグデータとテクノロジーを活用したデータマーケティングサービスを提供しています。全国の小売業から集信されるID-POSデータを基軸に、メーカー向け、リテール向け、リテールメディアなどのソリューションを展開しています。

同社の単体従業員数は93名です。同社はデータマーケティング事業の単一セグメントで事業を展開しています。

同社は、ドラッグストアやスーパーマーケットなど全国の小売業から集信されるID-POSデータを基軸に、データマーケティングサービスを提供しています。メーカー向け、リテール向け、リテールメディアその他の3領域でソリューションを展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社は、データと知恵で未来を創造するというパーパスを掲げ、データマーケティング事業を展開しています。従業員の働きがいを重視し、柔軟な働き方やキャリア形成支援を通じて、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力しています。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社の従業員に対する考え方や制度を詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の自律的なスキルアップを支援し、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる組織風土の醸成に努めています。柔軟な働き方を推進することで、生産性の向上とワークライフバランスの充実を両立する環境整備を進めている傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 6,395,000円
平均勤続年数 6.2年
平均年齢 41.7歳
単体従業員数 93人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。この制度は国内の従業員に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、「データと知恵で未来をつくる」というパーパスのもと、人材を最も重要な資本と認識しています。持続的な企業価値向上のため、「データの力」と「人の力」を最大化することを人材戦略の基本方針としています。

従業員の報酬は、個人の役割と成果、会社業績への貢献度を公正に評価し、処遇に反映させることを基本方針としています。優秀な人材の定着のため、外部市場をベンチマークした競争力のある報酬水準を維持しています。役割の大きさと成果、同社の価値観である『True Data Values』の体現度に基づき、従業員の等級と報酬額を決定する制度を導入しています。

専門人材の確保と育成にも力を入れており、データサイエンティスト等の採用強化に加え、「True Data Leadership」を推進しています。これには、日々の課題整理やキャリア深化を促す「コーチング」、仲間の強みを理解しチームをリードするヒントを得る「ストレングスセッション」が含まれ、自律的なスキルアップを支援しています。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる組織風土の醸成にも努めており、リモートワークとオフィスワークを融合した「ハイブリッドワーク」やフレックスタイム制を活用し、柔軟な働き方を推進しています。

また、従業員の自律的な学びを促進・支援するため、資格取得手当制度を継続的に運用しています。マネジメント層を対象としたエグゼクティブコーチングをミドルマネジメント層にも拡大し、従業員の成長を支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。女性管理職比率は課長級以上の役職に占める女性の割合を集計しており、管理職の定義はグループ長以上です。各指標の算出対象から一部の取締役を除外しています。男女の賃金差異は、職種・職掌内区分別人数構成の差が主要因であり、同一労働の賃金に差はありません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 16.0%
男性労働者の育児休業取得率 80.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 66.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) 78.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(うちパート・有期労働者) 48.2%

任意開示

指標 数値
役員に占める女性の割合 37.5%
有給休暇取得率 81.1%
女性育児休業取得率 100.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


True Dataは、「データと知恵で未来をつくる」という企業理念のもと、ビッグデータとテクノロジーをマーケティングに活用できるようにするサービスを提供しています。小売業や消費財メーカーの持続的な成長や業務品質の向上に貢献することを目指しています。

同社の主力事業は、全国のドラッグストアやスーパーマーケットなどの小売業から集信される顧客ID付きPOSデータ(ID-POSデータ)を基軸としたデータマーケティングサービスです。データ、テクノロジー、活用ノウハウの3領域全てで顧客企業に価値を提供できる点が特徴となっています。同社が取り扱う小売業のデータは全国6,500万人規模に達し、国内最大級のデータエコシステムを構築しています。

テクノロジー領域ではGoogle、SAP、ニールセン、SalesforceなどのグローバルプラットフォーマーやAIスタートアップと協業を進めています。活用ノウハウは教育プログラムとして外部に提供し、データ活用の実践教育を支援しています。提供領域はメーカー向けソリューション、リテール向けソリューション、リテールメディアその他の3領域に分かれています。

「イーグルアイ」や「ドルフィンアイ」といったサービスをメーカー向けに提供し、「ショッピングスキャン」をリテール向けに提供しています。リテールメディアその他では、広告用購買データを活用した広告配信におけるターゲティングや効果検証などのリテールメディア関連サービス、消費者購買データや分析レポート、AI技術を用いたデータ活用支援サービスを提供しています。これらの主力サービスは年間契約のストック型モデルとして提供されており、収益基盤の安定性につながっています。

大量かつ多様なデータを独自のマスタとクレンジング技術で標準化する精製プロセスは、同社ビジネスモデルの模倣困難性となっています。直近の販売実績では、リテール向けソリューションが大きく伸びており、メーカー向けソリューションやリテールメディアその他も堅調に推移しています。同社は、小売業・消費財メーカー双方のデータを多面化・統合化し、意思決定を支える「共通の基盤」を提供するプラットフォーム企業として、次世代のリテール戦略を支える「意思決定基盤(OS)」の構築を推進しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


True Dataは、「データと知恵で未来をつくる」という企業理念のもと、誰もが新しいデジタル時代の道具であるビッグデータとテクノロジーをマーケティングに活用できるようにすることを目指しています。あらゆる企業や自治体の持続的な成長や業務品質の向上に貢献することを事業の目的としています。

同社の主たる事業は、ドラッグストアやスーパーマーケットなど全国の小売業から集信される顧客ID付きPOSデータ(ID-POSデータ)を基軸としたデータマーケティングに関わるサービスです。このサービスは、メーカー向けソリューション、リテール向けソリューション、リテールメディアその他の3領域に分かれて提供されています。同社は、データ、テクノロジー、活用ノウハウの3領域全てにおいて顧客企業に価値を提供できる力を備えている点が特徴です。

収益モデルとしては、「ショッピングスキャン」や「イーグルアイ」といった分析ツールを年間契約のストック型モデルで提供しています。これにより、安定した収益基盤を構築しています。また、データ活用セミナーの開催やサポートデスクによる伴走支援など、データ活用支援サービスをあわせて提供することで、現場のデータマーケティングを活性化し、小売業のデータ外販収益の最大化にも貢献しています。

同社は、全国の小売業から集信する大量かつバラバラな仕様のデータを、独自のマスタ及びクレンジング技術によって標準化されたデータへと精製しています。これにより、全国、地域、商圏単位で生活者の購買行動を可視化できる消費者購買データベースを構築し、幅広い意思決定を支援するソリューションを提供しています。この大量データ処理と標準化の技術は、同社ビジネスモデルの模倣困難性につながっています。

直近の販売実績を見ると、メーカー向けソリューションが全体の約半数を占めており、リテール向けソリューションとリテールメディアその他がそれに続いています。特にリテール向けソリューションは前事業年度から大きく販売高を伸ばしており、同社の成長を牽引しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


True Dataの直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前事業年度から大幅な増加となりました。大手小売向けリテールDXサービスやAIソリューションの垂直展開、主力サービスである「イーグルアイ」の契約社数増加が収益基盤の強化につながっています。

中長期的なさらなる収益拡大を見据えた人材投資やAIソリューションの業務洗練化による先行費用はありましたが、それを上回る成長を達成しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務基盤は、事業の持続性や将来の成長力を測る上で重要な要素です。キャッシュフローの状況からは、事業活動で生み出された資金がどのように使われているか、その流れを把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


財務基盤は、企業の安定性や将来の成長力を測る上で重要な要素です。自己資本比率やROEといった指標は、同社の財務健全性や収益性を判断する目安となります。手元資金の厚みは、予期せぬ経済変動や事業環境の変化に対する耐性を示し、雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、本業で安定した資金を獲得し、投資活動への支出を賄った上で、余剰資金を生み出している状況です。営業活動によるキャッシュフローはプラスであり、本業で着実に資金を稼ぎ出していることを示しています。投資活動によるキャッシュフローはマイナスですが、これは主に事業拡大のための出資金の払込や有形・無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済があった一方で新株発行による収入もあり、全体としてはわずかな資金の使用となっています。

これらの状況から、同社は本業で得た資金を成長投資に充てつつ、手元に余剰資金を確保している優良な資金の流れを示しています。これは、入社後の雇用や給与の安定性、そして将来的な成長性にもつながる財務状況であると言えます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 37百万円 189百万円
投資CF △105百万円 △74百万円
財務CF △10百万円 △3百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △68百万円 115百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、国内の大手小売業者からID-POSデータ及びPOSデータの提供を受けて事業を展開しており、データ提供の相当程度を上位数社に依存しています。将来的に契約の終了や取引条件の変更等が発生した場合、事業運営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、豊富な資金力やブランド力を有する大手企業の新規参入や、革新的な技術・コンセプトに基づいたシステムを有する競合他社の出現等により、競争が激化する可能性も指摘されています。このような市場環境の変化により、同社の優位性が低下した場合には、事業運営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、今後の事業展開において、高度な専門知識を有する人材の確保及び育成が不可欠であると認識しています。ITやマーケティング領域の専門人材は労働市場における需給が逼迫しており、獲得競争が激化する可能性があります。計画通りの人材採用・育成が進まない場合や、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、競争力の低下や事業拡大の制約、提供サービスの品質低下を招き、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


True Dataは、「データと知恵で未来をつくる」という企業理念のもと、企業の意思決定を支援し、持続的な成長と社会課題の解決を両立させることを目指しています。データとテクノロジーを通じて、新しいデジタル時代のマーケティングを推進する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


True Dataは、「データと知恵で未来をつくる」という企業理念を掲げています。同社は、誰もがビッグデータとテクノロジーをマーケティングに活用できるようにし、あらゆる企業の持続的な成長に貢献することを目指しています。現在は、従来の「データ分析会社」から、企業の意思決定そのものを支える「意思決定支援会社」への進化を加速させている段階です。実店舗からECまでを横断する購買データとAIを融合させた「意思決定基盤(OS)」の提供を通じて、需給の最適化や在庫・廃棄ロスの削減を実現し、顧客と社会のサステナビリティへの貢献を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


True Dataは、データやテクノロジーを使う「人」の育成を重視し、持続的な成長と社会課題の解決の両立を目指しています。行動指針として、「社会に貢献し、持続的な成長を追求する」「地域や規模を超え、あらゆる組織のデータ活用を支援する」「データやテクノロジーを使う人の教育を推進する」の3点を掲げています。同社は、データの力と人材の力を競争力の源泉と捉え、価値観に共感し自ら成長を求める人材の採用と育成に注力しています。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を整え、互いの成長を支援する風土を醸成することで、自律的なプロフェッショナルが魅力と感じる企業を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


True Dataは、業績の持続的成長と社会課題解決への貢献の両立を経営活動の基本戦略としています。データマーケターの育成、地方行政や教育研究機関、自治体との連携によるSDGsやESGに関わる指標づくり、地域雇用の活性化、女性のエンパワーメントといった取り組みに注力しています。また、組織と人材の強化も重要なテーマです。同社は、良質な人材の確保を経営上の重要課題と認識し、価値観に共感し自ら成長を求める人材の採用と育成に力を入れています。多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できる環境を整え、組織としてのレジリエンシーを高めることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


True Dataは監査等委員会設置会社であり、取締役会は8名で構成されています。社外取締役を中心とした監督体制を構築し、経営監督機能の強化とコーポレート・ガバナンスの向上を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


True Dataの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるプラネットです。その他、第一生命保険やAGB Nielsen Media Research B.V.といった企業が上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
プラネット 24.29%
第一生命保険 9.08%
AGB Nielsen Media Research B.V. 6.60%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長は米倉裕之氏が務めています。社外取締役比率は75.0%です。

氏名 役職 主な経歴
米倉 裕之 代表取締役社長 1990年東京海上火災保険入社、2007年GEコンシューマー・ファイナンス入社、2008年ぐるなび入社し執行役員。2011年同社入社、2012年より代表取締役社長現職。
島崎 尚子 取締役上席執行役員 1987年リクルート入社、1989年リコー入社、2005年ディーコープ入社。2011年同社入社、リテールソリューション部長、執行役員を経て、2024年より取締役上席執行役員データマーケティング事業部長現職。


社外取締役は、玉生弘昌氏(プラネット名誉会長)、結城義晴氏(商人舎代表取締役社長)、伊藤久美氏(オフィスKITO合同会社代表社員)、石原弘隆氏(東京あおい法律事務所弁護士・文部科学省原子力損害賠償紛争審査会特別委員)、村山利栄氏(前田建設工業非業務執行取締役)、保井俊之氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授)です。

True Dataは監査等委員会設置会社を採用しています。社外取締役は、専門的な知見に基づき客観的かつ適切な監督を行い、企業統治の有効性に寄与しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


True Dataの役員報酬は基本報酬を主軸としており、役位や職責、在任年数などを総合的に考慮して決定されています。将来的には業績連動報酬や株式報酬の導入も検討されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 49百万円 24.6百万円
社外取締役 5名 17百万円 3.5百万円


なお、社外取締役のうち1名は無報酬のため、支給人員数には含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。