【平均年収644万円】サインド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収644万円】サインド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

サインドは、理美容店舗向けにクラウド型予約管理システムなどを提供し、店舗運営のDXを支援する理美容ソリューション事業を展開しています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社サインド の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


サインドグループは、理美容ソリューション事業を展開しており、理美容店舗向けにクラウド型予約管理システム「BeautyMerit」と予約一元管理システム「かんざし」を提供しています。集客からアフターフォローまで、店舗運営のDXを支援するサービスです。

単体従業員数は96名、連結従業員数は127名です。セグメントは理美容ソリューション事業の1つです。

主な国内グループ会社は、パシフィックポーター(理美容ソリューション事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社サインドは、理美容業界向けのシステム提供を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的若く、活気のある組織であることがうかがえます。同社グループは、人材を重要な経営資源と位置づけ、働きやすい環境と明確な人事制度を通じて、従業員の成長と定着を重視する姿勢を示しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が比較的短く、平均年齢も若めであることから、組織の新陳代謝が活発である傾向が見られます。従業員の定着を促しつつ、新たな人材の流入も積極的に行われていることが推測されます。

項目 数値
平均年間給与 6,441,000円
平均勤続年数 4.4年
平均年齢 34.2歳
単体従業員数 96人
連結従業員数 127人
単体のグループ内比率 75.6%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、顧客基盤の拡大や新規サービス開発を通じた継続的な成長のため、多岐にわたるバックグラウンドを持つ優秀な人材の採用と組織体制の強化を重要視しています。従業員が働きやすい環境の整備と人事制度の構築に努め、理念に共感し高い意欲を持った人材の確保を目指しています。

同社の人事制度は、「役割」「成果」「行動」の3要素が有機的に関連し、処遇や配置、昇進、能力開発に反映される仕組みです。半期に一度の達成度評価と年に一度の給与水準見直しが行われています。具体的には、役割等級制度により役職ごとに役割定義が定められ、社員は自身の等級に応じた成果責任・目標を設定します。

成果評価制度では、OKR(Objectives and Key Results)という目標管理方法を用いて、半期ごとに個人目標を設定し、その達成度合いを評価します。毎月1回以上の1on1ミーティングを通じて、OKRの進捗状況や上司とのコミュニケーションを充実させています。行動評価制度では、役職別の行動指針(バリュー)に基づき、職務遂行の期待値(実力)を総合的に評価しています。

また、業務の多様化や職務の専門化に対応するため、「マネジメントライン」と「プロフェッショナルライン」の2つの職務ラインを設けています。一人ひとりが活躍できる組織風土づくりのため、半期に一度のキックオフMTGで業績の振り返りやMVP・永年勤続表彰を行い、ビジョンや情報共有を図っています。優秀な人材の確保と育成にも力を入れており、入社時研修、部署内研修、メンター制の導入、社外セミナーへの参加など、社内外の教育機会を拡充しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント

指標 目標 実績
中途採用純増数 5名 8名

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


株式会社サインドは、「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」というミッションのもと、理美容店舗向けのクラウド型予約管理システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」と、予約一元管理システム「かんざし」を提供しています。同社グループは、株式会社サインドと連結子会社であるパシフィックポーター株式会社の計2社で構成されています。

同社グループの事業は理美容ソリューション事業の単一セグメントであり、理美容店舗の集客から予約、施術、会計、アフターフォローまで、店舗と顧客のつながりをサポートするサービスを展開しています。収益モデルは、主に月額課金制のサブスクリプションモデルが中心です。新規導入時の初期費用や、追加機能のオプション費用、決済機能・EC機能の利用による決済手数料も収益源となっています。

「BeautyMerit(ビューティーメリット)」は、理美容店舗公式のスマートフォンアプリ作成サービスを提供し、顧客体験の向上と店舗の働き方改革を支援しています。複数の集客サイトやPOSシステムとの連携による予約管理の自動化、SNSを活用した集客をサポートするWeb予約機能、キャッシュレス決済機能「BeautyMerit Pay」による会計業務の効率化やノーショー対策、EC機能による店販商品の販売促進、そしてデータ分析による店舗経営の見える化など、多岐にわたる機能を提供しています。

「かんざし」は、パシフィックポーター株式会社が運営しており、複数の理美容店舗の集客サイトや自社予約エンジンの在庫・料金を一元管理できる予約一元管理システムです。これにより、理美容店舗は予約管理の業務負担を大幅に削減し、効率的な運用体制を構築できます。同社グループは、理美容業界を牽引する店舗や有力理美容チェーンにもサービスを提供しており、強力なパートナーネットワークを構築することで、理美容店舗の利便性を追求しています。

同社グループのサービスは、日本国内の理美容店舗を対象としており、本邦以外の外部顧客への売上高はありません。また、特定の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先もありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近の5期間において売上高が継続的に増加傾向にあります。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、一時的な減少が見られたものの、その後は再び増加に転じています。特に直近の連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前年同期と比較して増加しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 - 13.0億円 19.5億円 22.4億円 25.4億円
経常利益 - 3.5億円 1.5億円 2.3億円 2.7億円
経常利益率 - 26.7% 7.9% 10.2% 10.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 2.3億円 38百万円 1.1億円 1.7億円
1株当たり当期純利益(円) - 40.21 6.60 19.23 28.50

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も同様に増加傾向を示しています。これらの指標の改善は、同社グループの生産性が向上していることを示唆しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 19.3百万円 20.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.0百万円 2.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務基盤は堅固であり、本業で安定的に資金を生み出しながら、将来に向けた投資も進めている状況です。手元資金も厚く、経営の安定性がうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は安定しており、自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回るものの、前期から改善傾向にあります。手元資金である現金及び預金も増加しており、不況時にも耐えうる資金力を有していることがうかがえます。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも良い影響を与えるものと考えられます。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 33.2億円 34.9億円
自己資本比率 68.2% 71.5%
ROE(自己資本利益率) 3.4% 5.1%
現金及び預金 20.7億円 22.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローはプラスであり、本業で安定的に資金を生み出している状況です。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスですが、これは主に有形固定資産の取得や長期貸付けによる支出が要因となっています。財務活動によるキャッシュ・フローもマイナスであり、長期借入金の返済を進めていることが示されています。

これらの結果、フリーキャッシュ・フローはプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出している優良な状態です。この資金の流れは、同社グループが安定した経営基盤を持ち、今後の成長に向けた投資余力も確保していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながるものと考えられます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 4.2億円 5.4億円
投資CF △1.4億円 △18百万円
財務CF △2.1億円 △3.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 2.8億円 5.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、理美容領域におけるインターネットサービスの提供を事業領域としており、競合企業の存在や新規参入により競争が激化する可能性があります。また、理美容ソリューション事業は特定のサービスに依存した事業となっており、競争激化等が経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性を認識しています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、継続的な事業拡大のためには優秀な人材の確保、育成及び定着が最も重要であると認識しています。求める人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、継続的な業務運営及び事業拡大等に支障が生じる可能性を認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


サインドは、「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」というミッションを掲げ、テクノロジーを活用して最適な顧客体験を構築し、事業者の経済成長を支えることを目指しています。同社グループは、このミッションの実現を通じて企業価値の最大化を図っています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」というミッションを掲げています。インターネットとテクノロジーを駆使し、経済活動における「売り手」と「買い手」、そしてその関係をつなぐ「取引」において、一人ひとりに最適な顧客体験を構築する仕組みを提供しています。

これにより、事業者の経済成長を支え、企業価値の最大化を目指すことが同社グループの経営方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、ミッション実現のための行動指針(Value)として、「目的でつながる」「データでつながる」「スピードでつながる」の三つを挙げています。クライアント・パートナーを含むすべての関係者を一つのチームと捉え、目的を共有し当事者意識を持って行動することを重視しています。

データに基づいた戦略決定と、目的から逆算した最短距離での行動、そしてチーム全体での学びと成長を大切にする企業風土です。また、人事制度は「役割」「成果」「行動」の3要素から処遇を決定し、経営戦略と人事制度の連結を図り、透明性や納得感のある処遇・評価を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優先的に対処すべき課題として、サービスの向上とシステムの安定稼働・強化を挙げています。顧客満足度向上と低い解約率の確保のため、機能追加・改善を継続的に実施する方針です。

また、情報管理体制の強化も重要な課題であり、社内規程の厳格な運用やセキュリティシステムの整備を進めています。組織体制の強化も重点テーマであり、優秀な人材の採用と働きやすい環境の整備、人事制度の構築に努めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


サインドは、取締役会と監査役会を設置し、社外役員による監督・監査機能を重視したガバナンス体制を構築しています。経営の意思決定と業務執行の監督を通じて、企業価値の向上を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


サインドの株主構成を見ると、代表取締役社長である奥脇隆司氏が筆頭株主となっています。また、代表取締役副社長の高橋直也氏、取締役の亀井信吾氏も上位株主に名を連ねています。このように、同社の経営陣が主要な株主として名を連ねていることが特徴です。

株主名 持株比率
奥脇 隆司 35.94%
高橋 直也 29.34%
亀井 信吾 5.77%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は奥脇隆司氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
奥脇 隆司 代表取締役社長 2011年4月に比較.com株式会社(現 手間いらず株式会社)に入社。同年10月に同社を設立し、代表取締役社長に就任。2023年2月よりパシフィックポーター株式会社の取締役も務めています。
高橋 直也 代表取締役副社長 兼管理部長 2008年4月に比較.com株式会社(現 手間いらず株式会社)に入社。2011年10月に同社取締役に就任し、2019年10月より代表取締役副社長兼管理部長を務めています。
亀井 信吾 取締役 兼開発部長 2003年4月に株式会社アド・ホックに入社後、比較.com株式会社などを経て、2019年8月に同社取締役に就任。2023年5月より取締役兼開発部長を務めています。


社外取締役は、菅野隆氏(株式会社NERON 社外取締役)、峰﨑揚右氏(株式会社パプレア 代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役と監査役会による監督・監査機能を重視した体制を採用しています。これにより、経営の透明性と健全性の確保を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


サインドの役員報酬は、株主総会で定められた上限額の範囲内で支給されています。取締役の報酬は、代表取締役社長が作成した素案を報酬会議で審議し、具体的な報酬額を決定する仕組みです。監査役の報酬は、監査役の協議により決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 60百万円 20.1百万円
社外取締役 2名 6百万円 3.0百万円
社外監査役 3名 14百万円 4.8百万円


同社グループの役員報酬等の総額は80百万円であり、対象となる役員の合計は8名です。

個人別報酬が開示されている役員はいません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。