※本記事は、リョーサン菱洋ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
リョーサン菱洋ホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は59名、グループ連結従業員数は1,644名です。
同社グループは、半導体や電子部品の販売および製造等を行う「デバイス事業」と、IT機器や付随するシステムの販売、製造および構築等を行う「ソリューション事業」を展開しています。子会社28社と持分法適用関連会社2社で構成されています。
主な国内グループ会社は、リョーサン、菱洋エレクトロ、リョーヨーセミコン、スタイルズなどです。
2026年4月1日付で、リョーサンは菱洋エレクトロを吸収合併し、商号をリョーサン菱洋株式会社へ変更しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
リョーサン菱洋ホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営戦略と人材戦略を一体的に推進しています。社員一人ひとりの成長と活躍を重視し、成果を処遇に反映する人事制度を通じて、持続的な企業価値向上を目指す方針です。多様な働き方を支援する環境整備にも力を入れています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、平均年齢が高めで、勤続年数も長く、人材が定着しやすい傾向が見られます。社員一人ひとりが長期的にキャリアを築ける環境が整っていると考えられます。なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,648,361円 |
| 平均勤続年数 | 18.0年 |
| 平均年齢 | 47.0歳 |
| 単体従業員数 | 59人 |
| 連結従業員数 | 1,644人 |
| 単体のグループ内比率 | 3.6% |
なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。
| 会社名 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与 |
|---|---|---|---|
| 株式会社リョーサン | 43.2歳 | 16.3年 | 7,001,296円 |
| 菱洋エレクトロ株式会社 | 45.6歳 | 15.8年 | 6,420,017円 |
同社グループは、退職給付制度として、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型の両方を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されています。退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、当連結会計年度末の退職給付債務は71.5億円、年金資産は86.1億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、企業価値向上と持続可能な経済成長の実現に向け、経営戦略と人材戦略を一体的に推進しています。お客様接点の拡大に貢献できる人材の確保・育成に注力し、有能な人材の積極的な登用を通じて組織全体の生産性向上を図っています。
2026年4月には人事制度を刷新し、成果を処遇に確実に反映する仕組みを導入することで、社員の意欲と能力発揮を促進しています。給与は職務内容、責任の大きさ、役割、能力、成果、外部市場水準を総合的に勘案して決定され、賞与は会社業績と個人業績の達成度に応じて決まります。
人材育成においては、社員一人ひとりが会社利益に貢献できる人材へと成長することを重視し、難易度の高いテーマへの挑戦を促すことで自律的な能力向上を後押ししています。営業力強化のための研修や、専門性を活かしたキャリア形成ができる環境整備も進められています。
社内環境整備では、「貢献・協働・賞賛」に基づくコミュニケーションを活発化させ、学びあえる企業文化を醸成しています。ウェル・ビーイング向上にも取り組み、ライフステージに応じた柔軟な働き方を選択できる環境を整備することで、年齢・性別・国籍に関わらず誰もが活躍できる職場づくりを目指しています。健康経営にも力を入れ、人間ドック・健康診断の受診率管理やメンタルケアの強化を通じて、社員が安心して業務に邁進できる環境を整えています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。パート・有期労働者の男女賃金差異が低いのは、該当する女性労働者が年度途中入社であり、かつ少数であることが要因です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 0.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 33.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 59.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 63.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 31.4% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社リョーサン
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 1.8% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 75.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 63.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 65.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 49.6% |
▼ 菱洋エレクトロ株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 15.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 85.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 75.5% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 69.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 95.2% |
▼ 株式会社スタイルズ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 6.6% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 0.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 71.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 71.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 111.2% |
人的資本に関する任意開示指標
これらの実績は、同社グループの国内子会社の実績を含めて算出されています。
| 指標 | 目標(2028年度) | 実績(当連結会計年度) |
|---|---|---|
| 管理職に占める女性労働者割合 | 2029年3月末までに10% | 6.8% |
| 男性労働者の育児休業取得率(配偶者が出産した男性に対する育休取得した男性割合) | 2029年3月末までに100% | 72.2% |
| 労働者の男女の賃金の差(男性賃金に対する女性賃金割合) | 2029年3月末までに80% | 65.8% |
| 営業系管理職における営業力強化研修受講率 | 2027年3月までに100% | - |
| 全営業職における営業力強化研修受講率 | 2029年3月末までに100% | - |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
リョーサン菱洋ホールディングスは、半導体や電子部品の販売・製造を行うデバイス事業と、IT機器やシステムの販売・構築を行うソリューション事業を展開する持株会社です。同社グループは、これら二つの事業を通じて多岐にわたる顧客ニーズに応え、収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、半導体や電子部品の提供からITインフラの構築まで、幅広いエレクトロニクス関連の事業を手掛けています。世界経済の不透明感や半導体分野の厳しい事業環境が続く中でも、企業のDX推進や業務効率化へのニーズを背景に、ソリューション分野への投資は堅調に推移しています。同社グループは、お客様接点の拡大やニーズ把握の強化、統合シナジーの創出、独自性の確立を推進しています。
デバイス事業
半導体や電子部品の販売および製造を主な事業内容としています。テレビやOA機器、産業機器向けの半導体やデバイスの需要変動が事業に影響を与えます。収益は、これらの製品の販売から得ています。前期と比較して売上高は減少しましたが、収益性の高い製品の売上構成が上昇したことにより、営業利益は増加しています。
ソリューション事業
IT機器や付随するシステムの販売、製造、構築などを手掛けています。企業のDX推進や生成AI、クラウド技術を活用したITインフラ整備への投資拡大が事業成長を後押ししています。収益は、幅広い商材の販売や高付加価値型案件の拡大から得ています。前期と比較して売上高、営業利益ともに増加しています。
同社グループの地域別売上高を見ると、日本が最大の構成比を占めており、次いで中国、アジア、その他の地域が続きます。日本国内での事業基盤が強固である一方で、海外市場も重要な収益源となっています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| デバイス事業 | 2,596億円 | 2,547億円 |
| ソリューション事業 | 1,002億円 | 1,053億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの直近の業績は、売上高が前期からほぼ横ばいで推移しています。一方で、営業利益と経常利益は前期から増加傾向を示しています。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に段階取得に係る差益を計上していたことや、投資有価証券売却益が減少したことから、前期と比較して減少しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | - | - | - | 3,598億円 | 3,599億円 |
| 経常利益 | - | - | - | 71.3億円 | 89.3億円 |
| 経常利益率 | - | - | - | 2.0% | 2.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | - | - | - | 93.9億円 | 74.4億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | - | - | - | 234.38 | 185.59 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期からわずかに増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、組織全体の収益を創出する力が強化されていることが示されています。これらの指標の改善は、同社グループが事業活動の効率化を進めていることを示唆しています。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 218.2百万円 | 218.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 5.2百万円 | 6.2百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務の安定性について、自己資本や手元資金の状況、キャッシュフローの動きから現状を把握します。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤を示しています。純資産は前期から増加傾向にあります。
ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っていますが、手元資金である現金及び預金は前期から増加しており、不況時の耐性も一定程度確保されている状況です。これらの財務状況は、同社グループが事業活動を継続していく上での安定性につながるものとなっています。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 1,314億円 | 1,369億円 |
| 自己資本比率 | 57.0% | 54.6% |
| ROE(自己資本利益率) | 7.1% | 5.5% |
| 現金及び預金 | 300億円 | 360億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益があったものの、売上債権の増加により資金が減少しています。これは前期の資金増加から転じています。
投資活動によるキャッシュフローは、投資有価証券の売却による収入等により資金が増加しており、前期の資金減少から増加に転じました。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の減少や配当金の支払いがあった一方で、コマーシャル・ペーパーの増加により資金が増加しています。
これらの結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスとなっており、同社グループが事業運営に必要な資金を確保しつつ、資金を効率的に運用している状況を示しています。この資金の流れは、同社グループの安定的な事業継続と将来への投資余力につながるものとなっています。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 132億円 | △14.9億円 |
| 投資CF | △153億円 | 37.9億円 |
| 財務CF | △176億円 | 16.1億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △20.8億円 | 23.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、国内外の様々なセットメーカーに商品を販売しており、世界マクロ経済環境の変化による顧客の需要減少が財政状態や経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、国内外の複数の仕入先と代理店契約を締結しているため、仕入先の事業再編や販売チャネル政策の見直しが同社グループの財政状態及び経営成績に影響を与えるリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
リョーサン菱洋ホールディングスは、エレクトロニクス商社として、お客様のニーズに応え、社会に必要とされる企業を目指しています。持続可能な社会の実現に向け、ステークホルダーとの「貢献・協働・賞賛」に基づくコミュニケーションを重視する企業文化を醸成しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、「デバイス事業」と「ソリューション事業」を展開するエレクトロニクス商社です。
『お客様のニーズにお応えし 社会に必要とされる企業になる』ことをビジョンに掲げています。
このビジョンのもと、お客様のものづくりや事業成長を支援し、その先のエンドユーザーに至るまでの課題解決に貢献することを通じて、中長期的な企業価値の向上を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、サステナビリティに関する基本的な考え方として「サステナビリティ基本方針」と「サステナビリティビジョン」を定めています。
「サステナビリティ基本方針」では、持続可能な経済成長と地球規模の環境問題、さまざまな社会的課題の解決に取り組み、社会にとっての安心・最適を創り出す企業を目指すとしています。
お客様のみならず各ステークホルダーと「貢献・協働・賞賛」に基づくコミュニケーションを活発に行い、サプライチェーン全体でサステナブルな未来を築くことを掲げています。
また、「サステナビリティビジョン」では、『全てのステークホルダーへの、継続的な正しい貢献』を目標としています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、経営統合による効果を最大限に発揮するため、いくつかの課題に重点的に取り組んでいます。
具体的には、事業子会社統合による営業体制の一体化を踏まえ、お客様接点のさらなる拡大と案件創出力の強化、お客様課題に対する提案力の高度化を推進しています。
IT基盤の活用によるお客様情報の蓄積・分析を通じたニーズ把握の高度化と、商材・サービスメニューの拡充によるソリューション提供力の強化も図っています。
さらに、組織・業務プロセスの統合を通じた一体運営の深化により、シナジー創出と経営効率の向上を目指しています。
専門性の強化と高付加価値サービスの提供を通じて、AI・ロボティクス等の成長領域における事業基盤の強化、多様なマーケティングチャネルによる情報発信を含めた差別化を推進しています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
リョーサン菱洋ホールディングスは、経営の健全性、透明性、効率性を確保し、企業価値の増大と社会的責任を果たすことを重視しています。この方針に基づき、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組んでいます。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
リョーサン菱洋ホールディングスの株主構成を見ると、筆頭株主は信託銀行であり、安定的な機関投資家が上位に名を連ねています。特定の創業家や事業会社が過半数を占めるような構成ではなく、幅広い投資家層に支えられていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 12.43% |
| エス・エッチ・シー有限会社 | 5.28% |
| 住友生命保険相互会社(常任代理人:日本カストディ銀行) | 3.46% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性10名・女性2名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長執行役員は中村守孝氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 遠藤 俊哉 | 取締役常務執行役員 | 1988年3月 同社入社、2013年11月 リョーサンタイランド社長、2024年4月 同社取締役常務執行役員より現職。 |
| 髙橋 則彦 | 取締役常務執行役員 | 1987年4月 三菱銀行入行、2016年7月 同社入社、2024年4月 同社取締役常務執行役員管理本部長 監査部管掌より現職。 |
| 佐野 修 | 取締役常務執行役員 | 1985年4月 菱洋電機入社、2022年4月 同社取締役常務執行役員技術戦略本部管掌、技術戦略本部長、2025年6月 同社取締役常務執行役員より現職。 |
社外取締役は、髙田信哉氏(元三越伊勢丹ホールディングス代表取締役専務執行役員・取締役会議長・指名報酬委員会委員長)、川辺春義氏(クラウドランド取締役・指名報酬委員会委員)、金子好久氏(大和ファンド・コンサルティング代表取締役社長)、小川真人氏(ACEコンサルティング代表取締役・監査等委員会委員・指名報酬委員会委員)、大井素美氏(大井公認会計士事務所開設・監査等委員会委員・指名報酬委員会委員)、福田佐知子氏(千葉市民協同法律事務所入所・監査等委員会委員・指名報酬委員会委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、経営の意思決定・監督機能と業務執行機能を分離する執行役員制度を導入しています。また、過半数を社外取締役で構成する指名報酬委員会を設置し、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、経営理念の実現と企業価値向上への貢献を促すため、職責に応じた体系で設計されています。執行役員を兼務する社内取締役には、基本報酬、業績連動報酬(金銭)、および譲渡制限付株式による株式報酬が支給されます。一方、執行役員を兼務しない社外取締役(監査等委員を除く)と監査等委員である取締役には、固定の基本報酬のみが支払われる構成です。社内取締役の報酬割合の目安は、基本報酬55%、業績連動報酬25%、株式報酬20%となっています。業績連動報酬の指標には、連結営業利益、所管事業会社の営業利益、連結当期純利益、個人別の定性評価が用いられています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 社外取締役(監査等委員) | 3名 | 38百万円 | 12.7百万円 |
取締役の報酬等の額には、使用人兼務取締役の使用人分は含まれていません。
個人別報酬が開示されている役員は、中村守孝氏(1.20億円)です。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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