※本記事は、株式会社ジンジブ の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ジンジブは、「これからを生きる人の夢を増やす」というパーパスのもと、高校生に特化した新卒採用支援事業、高卒社会人の教育・転職支援サービス事業、およびDX人材の育成・研修サービスなどの教育事業を展開しています。若手人材不足という社会課題の解決に貢献しています。
単体従業員数は176名です。同社は高卒人材採用支援事業の単一セグメントで事業を展開しています。
ジンジブは、高校生に特化した新卒採用支援事業や高卒社会人向けの教育・転職支援サービス、DX人材育成研修サービスなどを自社で展開しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
同社は、若年層のキャリア形成支援に注力しており、従業員の平均年齢が比較的若い傾向にあります。働き方については、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な制度を推奨し、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めていることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均年齢が若く、平均勤続年数も比較的短い傾向が見られます。これは、事業特性として若手人材の活躍を重視していることや、成長フェーズにある企業の特徴を反映していると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,087,000円 |
| 平均勤続年数 | 3年6ヶ月 |
| 平均年齢 | 30.0歳 |
| 単体従業員数 | 176人 |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、サステナビリティを重要な経営課題と認識し、中長期的な企業価値向上に向けて、公正かつ透明性の高い経営と多様な人材が活躍できる環境整備に取り組んでいます。人材の育成及び社内環境整備に関する方針として、従業員個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を推奨しています。具体的には、テレワークや業務時間の選択を推奨するほか、従業員のレイヤーに沿った研修コンテンツの提供を行っています。
また、同社は2023年3月に「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」の認証を受けており、女性役員・女性管理職の比率向上に向けた取り組みを継続して進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 30.8% |
多様性・登用
同社は、取締役を含めた管理職に占める女性の割合について、50.0%を目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 取締役を含めた管理職に占める女性の割合 | 30.8% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
株式会社ジンジブは、「これからを生きる人の夢を増やす」というパーパスのもと、若手人材不足という社会課題の解決を目指しています。高校生に特化した新卒採用支援事業、高卒社会人の教育・転職支援サービス事業、そしてDX人材の育成・研修サービスなどの教育事業を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、高校生の就職活動における情報不足や入社後のミスマッチによる早期離職といった課題に着目し、高校生および高卒社会人に特化した就職・キャリア支援を行っています。収益は、主に企業からの掲載料、参画料、利用料、制作費、委託費、人材紹介の成功報酬などから得ています。
具体的には、高校生向け求人情報メディア「ジョブドラフトNavi」の運営や、職業体験・就職イベント「おしごとフェア」「ジョブドラフトFes」の開催を通じて、企業の高校新卒採用を支援しています。また、入社後のミスマッチ防止をサポートする適性検査アプリ「ジョブドラフトSurvey」も提供しています。これらの採用支援サービスに加え、求人ナビ原稿作成や採用パンフレット、企業紹介動画の制作といった企画制作サービス、高校訪問や求人票発送の代行支援サービスも手掛けています。
教育領域では、高校生向けのキャリア教育支援「ジョブドラフトCareer」や、企業向け新人育成定着支援研修「ROOKIE’S CLUB」、社会人向けデジタルマーケティング人材育成研修「DMU」を提供しています。さらに、高卒第二新卒の就転職を支援する「ジョブドラフトNext」や、専門スキル講座を提供する「ジョブドラフトSchool」も展開しています。
同社の事業は、高卒就職というニッチ市場に特化している点が特徴です。全国の高校との強固なネットワークを構築しており、2026年3月期には2,664校の高校を訪問しています。また、2023年6月からは「ジョブドラフトNavi」と連携する学校向けシステム「ジョブドラフトTeacher」を提供し、高校網の拡大に繋げています。金融機関との連携にも注力しており、2026年3月末現在で106行と提携し、安定的な商談確保を実現しています。本邦以外の外部顧客への売上高はなく、特定の相手先への販売実績が総販売実績の10%以上を占めることはありません。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高が前期から増加し、各利益も大幅な増益となりました。特に当期純利益は、前期の当期純損失から黒字に転換しています。営業利益、経常利益も前期と比較して大きく伸びており、事業進捗が復調していることがうかがえます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、本業で着実に資金を生み出しながら、事業拡大に向けた投資も進めている状況です。財務基盤の安定性と資金の流れは、入社後の働きやすさや将来の成長性に関わる重要な要素となります。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
自己資本比率やROE(自己資本利益率)は、企業の財務健全性や収益性を判断する上で重要な指標となります。手元資金の厚みは、予期せぬ経済変動や事業投資への対応力を示し、入社後の雇用や給与の安定性にも関わる要素です。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | -% | -% |
| ROE(自己資本利益率) | -% | -% |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キャッシュフローは、企業の資金の流れを示し、事業の健全性や成長戦略を理解する上で重要です。営業活動によるキャッシュフローは本業でどれだけ資金を生み出したかを示し、投資活動によるキャッシュフローは将来に向けた投資の状況を表します。財務活動によるキャッシュフローは、借入や返済、配当などによる資金の動きを示しています。これらの資金の流れは、同社の安定性や成長性、ひいては雇用や給与の安定性に影響を与える要素です。
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、高校生に特化した新卒採用支援事業や教育・転職支援サービス事業などの就職支援事業を展開しています。労働市場の景気変動による企業の採用活動意欲の低下や、新卒ニーズの低減が事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、Webによる求人広告事業は参入が比較的容易であり、大規模な資本を持つ企業や競争力のある新規参入企業との競合により、同社の優位性が薄れるリスクも存在します。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、今後の事業拡大や社内管理体制の強化のため、優秀な人材の確保・育成が不可欠であると認識しています。適格な人材を十分に確保できなかった場合、事業展開に支障が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
株式会社ジンジブは、若者の未来を支援し、社会課題の解決に貢献することを目指す企業です。高校生のキャリア形成と企業の採用活動を支援する事業を通じて、社会に新たな価値を創造しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ジンジブは「これからを生きる人の夢を増やす」というパーパス(存在意義)を掲げています。そして、「若者に希望を与えるNo.1企業になる」というビジョンを実現するため、事業を展開しています。同社は、未来を担う高校生と成長に向かう企業を輝かせ、人生のあらゆるシーンで寄り添う企業を目指しています。高卒就職支援市場のリーディングカンパニーとして、市場を牽引・拡大し、高い成長性を継続することを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ジンジブは、公正かつ透明性の高い経営の実現と、多様な人材が活躍し働きやすい環境の整備に取り組んでいます。従業員の健康・労働環境への配慮や公正・適切な処遇、取引先との公正・適切な取引を重要な経営課題と認識しています。人材の育成及び社内環境整備に関する方針として、様々な人材が多様な働き方で能力を発揮できるよう、テレワークや業務時間の選択を推奨しています。また、従業員のレイヤーに沿った研修コンテンツの提供も行っています。同社は「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」の認証を受けており、女性役員・女性管理職の比率を上げるための取り組みも進めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ジンジブは、事業拡大と継続的な成長のために、顧客開拓、サービス開発・改良、ジンジブキャリアとのPMI、個人情報の管理、業績予想の精緻化を優先的に対処すべき課題として認識しています。特に、新卒入社者が入社後1年で離職してしまう早期離職や、早期離職後の転職市場の不存在といった社会課題の解決を目指しています。高校生が自己選択意識を持って就職先を選べるよう、求人企業の魅力発信やキャリア教育支援を強化しています。また、企業側のHR課題全般に対するアドバイザリーも必要であると考えています。チエルコミュニケーションブリッジ株式会社の進路情報事業買収に伴うジンジブキャリアとのPMI(Post Merger Integration)を進め、生産性の高い企業グループの構築を実現していきます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ジンジブは、取締役会、監査役会、会計監査人を設置する体制を採用しています。社外取締役2名と社外監査役3名全員が社外役員であり、客観的な視点から経営に対するチェック機能を高め、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は代表取締役社長である佐々木満秀氏であり、同氏が経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には事業会社や証券会社も名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 佐々木 満秀 | 45.77% |
| 人と未来 | 11.29% |
| SBI証券 | 9.62% |
なお、前事業年度末において主要株主でなかった人と未来は、当事業年度末現在では主要株主となっています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は佐々木満秀氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 佐々木 満秀 | 代表取締役社長 | 1999年7月有限会社ピーアンドエフ設立代表取締役社長就任、2015年3月人と未来グループ(現:ジンジブ)設立代表取締役社長就任より現職。 |
| 森 隆史 | 専務取締役 HRコンサルティング部 及び営業推進部管掌 | 2006年4月ピーアンドエフ入社、2016年7月人と未来グループ(現:ジンジブ)取締役就任、2023年7月同社専務取締役就任より現職。 |
| 新田 圭 | 常務取締役 経営企画部及び経営管理部管掌 | 2010年10月ハウスドゥ(現And Doホールディングス)入社、2018年1月人と未来グループ(現:ジンジブ)取締役就任、2023年7月同社常務取締役就任より現職。 |
| 星野 圭美(戸籍上の氏名:渡邊 圭美) | 取締役 キャリア教育開発部 及びカスタマーサポート 部管掌 | 2003年4月ベンチャー・オンライン(現:ウィルプラウド・ホールディングス)入社、2020年4月ジンジブ執行役員就任、2022年9月同社取締役就任より現職。 |
社外取締役は、池田良介氏(ウィルグループ取締役会長)、杉浦佳浩氏(代表世話人代表取締役)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会、監査役会、会計監査人を設置しています。社外取締役2名と社外監査役3名全員が社外役員であり、客観的な視点から経営を監督する体制を構築しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社では、取締役の報酬は役職や経営上の重要性を基に、株主総会で決議された総額の範囲内で、社外取締役を含む報酬委員会の諮問結果に基づき取締役会で決定されています。監査役の報酬は、株主総会で決議された限度額の範囲内で監査役会の協議を経て決定されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 6名 | 71百万円 | 11.8百万円 |
| 社外役員 | 6名 | 25百万円 | 4.1百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した取締役1名および社外監査役1名を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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