【平均年収593万円】ハンモック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収593万円】ハンモック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

ハンモックは、IT資産管理やセキュリティ対策、営業支援、AI OCRなど幅広いITソリューションを提供するソフトウェア開発・販売会社です。製品のほとんどを自社開発し、顧客ニーズを捉えた提案を行う点が特徴です。直近の業績は、売上高、利益ともに前期から増加する増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ハンモック の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ハンモックは、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスのもと、IT資産管理やセキュリティ対策、営業支援、AI OCRによるデータエントリーといった幅広いソリューションを提供しています。顧客の経営課題をITで解決し、業務の生産性向上と信頼性向上を支援するソフトウェアの開発・販売を手掛けています。

単体従業員数は218名です。事業セグメントはネットワークソリューション、セールスDXソリューション、AIデータエントリーソリューションの3つです。

ハンモックは、製品のほとんどを自社開発し、直接顧客や代理店経由で販売する際も顧客と直接接点を持ち、ニーズを的確に捉えた製品開発と営業提案を行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社は、テクノロジーの力で新しい体験を提供し、社会を豊かにすることを目指す企業です。人材を最も重要な経営資源と位置付け、従業員一人ひとりの専門性と主体性を重視した育成に力を入れています。ワークライフバランスを支援する柔軟な働き方も推進しており、従業員が能力を最大限に発揮できる環境づくりに注力しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、比較的若い年齢層の従業員で構成されており、中長期的なキャリア形成を支援する環境が整っている傾向が見られます。従業員一人ひとりの成長を重視し、専門性を高めながら長く活躍できるような組織づくりを目指していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,928,000円
平均勤続年数 6.4年
平均年齢 36.5歳
単体従業員数 218人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、確定給付型の制度として退職一時金制度を採用しております。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人材を企業価値向上の源泉となる最も重要な経営資源と位置付け、経営戦略と連動した人材戦略を推進しています。事業の拡大と高度化に対応するため、採用・育成・配属・評価・報酬を一体的に設計し、人材ポートフォリオの最適化を図っています。事業成長に資する専門性と、組織全体のパフォーマンスを高める主体性・協働性を兼ね備えた人材の育成を目指し、従業員一人ひとりが自律的に成長し続ける組織の実現を重要な方針としています。

人事制度は役割および等級に応じた基準を設定しており、業績および能力開発の達成状況を踏まえた評価・処遇を実施しています。評価にあたっては、半期ごとに設定した業績目標および能力開発目標の達成度に加え、業務遂行における行動特性や組織への貢献度等を人事考課に反映させ、総合的に評価しています。評価結果は昇給・昇進および賞与に反映され、従業員へのフィードバックを通じて将来の成長課題の明確化につなげています。

報酬水準の決定にあたっては、同社の業績動向、外部労働市場における水準、各職務の価値および個人の貢献度等を総合的に勘案し、競争力のある水準の維持に努めています。給与および給付水準は、経済環境や労働市場の動向を踏まえつつ、定期的な見直しを実施し、外部競争力のある水準の維持に努めています。

具体的な施策としては、新卒採用、中途採用、第二新卒採用を組み合わせることで、中長期的な人材育成と即戦力確保の両立を図っています。半期ごとに設定する業績目標および能力開発目標に基づき、評価と育成を一体的に運用するマネジメントサイクルを構築し、上長との定期的な面談とフィードバックを通じて個々の成長を支援しています。階層別研修や管理職研修を体系的に整備し、資格取得支援制度の運用により、従業員の主体的な学習とスキル向上を支援しています。また、ワークライフバランス向上のため、フレックスタイム制やリモートワークへの対応も進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異は、育児介護休業法および女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 18.9%

指標及び目標

指標 目標 実績(当事業年度)
管理職に占める女性労働者の割合 20.0% (2027年3月まで) 18.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ハンモックは、IT資産管理やセキュリティ対策、営業支援、AI OCRによるデータ入力業務効率化といった幅広いITソリューションを自社開発し、提供しています。顧客の経営課題を解決し、業務の生産性向上と信頼性向上を支援することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ハンモックは、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパスのもと、ITで経営課題を解決し、業務の生産性向上・信頼性向上を図るためのソリューションを提供しています。具体的には、「ネットワークソリューション」「セールスDXソリューション」「AIデータエントリーソリューション」の3つのソリューションにおいて、ソフトウェアの開発及び販売を行っています。

同社の製品提供形態は、オンプレミス型とクラウド型の両方があり、世の中のクラウド化ニーズを捉えつつ、セキュリティ等の理由でオンプレミス型を希望する顧客ニーズにも対応しています。ビジネスモデルは、クラウド型やオンプレミス型における保守契約などの月額料金によるリカーリング型に移行しており、既存顧客からの安定的な収益を確保しつつ、アップセルや新規売上の拡大を目指しています。

同社製品のほとんどは自社開発であり、他社製品との連携に拘束されることなく、顧客ニーズを反映した製品開発が可能です。また、直接顧客と接点を持ち、営業及びカスタマーサクセスを実施することで、顧客のニーズを的確に捉えています。顧客は民間企業から官公庁まで、大手企業から中小企業まで幅広く導入されており、幅広い業種に対応しています。

ネットワークソリューションは、PCやPCネットワーク等のIT資産管理やセキュリティ対策を行う「AssetView」シリーズを提供しており、当事業年度の売上は前期から増加しました。セールスDXソリューションは、法人営業の生産性向上・業務効率化を支援する「ホットプロファイル」及び「ホットアプローチ」を提供しており、当事業年度の売上は前期からほぼ横ばいでした。AIデータエントリーソリューションは、AI OCR技術をベースとしたデータ入力業務効率化のソリューションを提供しており、当事業年度の売上は前期から減少しました。

なお、株式会社大塚商会への販売実績は、当事業年度の総販売実績の11.5%を占めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


ハンモックの直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加しています。特に当期純利益は前期から大きく伸びており、堅調な成長を示しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業活動を通じて安定的に資金を生み出し、健全な資金の流れを維持していることを示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は前期から横ばいで推移し、プライム市場の非製造業平均と比較しても高い水準にあります。また、ROE(自己資本利益率)も高い水準を示しており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金である現金及び預金も増加傾向にあり、安定した財務基盤が雇用や給与の安定性につながる可能性があります。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 27.3億円 32.1億円
自己資本比率 44.4% 45.2%
ROE(自己資本利益率) - 23.1%
現金及び預金 31.7億円 47.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の営業活動によるキャッシュ・フローは前期から増加し、本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の支出から当期は収入超過に転換しました。これは主に投資有価証券の売却による収入が要因となっています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いにより支出となっています。フリーキャッシュ・フローはプラスであり、本業の稼ぎが投資を上回っている状況です。この資金の流れは、同社が事業活動を通じて着実に資金を確保し、将来に向けた投資余力も維持していることを示しており、雇用や給与の安定性、そして今後の成長性にもつながる基盤があると言えます。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 9.2億円 16.2億円
投資CF △3.7億円 0.6億円
財務CF △0.4億円 △1.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 5.6億円 16.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、IT業界の変化や技術革新、特に生成AIの急速な普及に伴う市場ニーズの変化により、製品へのニーズが減少する可能性を認識しています。また、競合他社の新規参入や安価な価格設定による競争激化が、同社の事業運営や経営成績に影響を及ぼすリスクも挙げています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、継続的な事業成長のために優秀な人材の確保と育成が最も重要であると認識しています。採用が計画通りに進まない場合や想定以上の退職者が発生した場合、事業運営や経営成績に影響を及ぼす可能性があるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ハンモックは、テクノロジーの力で新しい体験を創造し、社会に貢献することを目指している会社です。従業員一人ひとりが輝き、顧客の課題をITで解決するリーディングカンパニーを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ハンモックは、「テクノロジーの力で、未来をつくる新しい体験を提供し、ひとりひとりが輝く社会へ」というパーパス(目的)を掲げています。顧客の課題やニーズをITで解決するため、世の中になかった機能をスピーディーに開発し、高品質で適切な価格のソリューションを提供することを目指しています。

同社は、高付加価値のITソリューションを様々な業務領域で提供することで、顧客の業務生産性や信頼性を向上させ、企業価値の向上に貢献する社会になくてはならないリーディングカンパニーを目指しています。製品やサービスは業種業態を問わず必要とされ、中堅中小企業でも導入可能なものを提供することを目指しているのが特徴です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ハンモックは、人材を企業価値向上の源泉となる最も重要な経営資源と位置付けています。パーパスを体現するため、従業員一人ひとりが強みを発揮し、主体的に挑戦と成長を続ける組織づくりを重視しています。

営業、開発、カスタマーサクセス、事業戦略、管理など全ての領域で、専門性と主体性を備え、顧客への価値提供を通じて新たな体験を創出できる人材の育成を推進しています。多様な人材が意欲をもって活躍する活力ある組織の構築を目指しており、性別や年齢などに関係なく能力を発揮できる環境や仕組みを整備しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ハンモックが優先的に対処すべき課題として、優秀な人材の確保を挙げています。同社の継続的な成長のためには、各部門で優秀な人材を確保することが重要であると考えています。

そのため、パーパスに共感し高い意欲を持った人材の採用に加え、教育体制の強化、従業員へのパーパスの浸透、資格取得支援などにより人材の定着率向上に努めています。また、情報セキュリティ体制の強化も重要な課題であり、情報資産管理の徹底やISMS・Pマークの取得、継続的な研修や試験を通じて体制強化を図っています。

さらに、経営基盤の強化も重点テーマの一つです。コーポレート・ガバナンスの強化を図り、リスクマネジメントによる守りと攻めを強固にし、迅速な意思決定ができる経営基盤の強化を進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ハンモックは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営の意思決定と監督を担っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は代表取締役社長の若山大典氏です。上位株主には若山氏の親族とみられる個人株主が複数名を占めています。これにより、創業家が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
若山 大典 35.36%
若山 正美 9.49%
若山 悠 8.52%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.50%
高野 紀子 6.36%


なお、前事業年度末において主要株主であった若山正美は、当事業年度末では主要株主ではなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は若山大典氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
若山 大典 代表取締役社長 1997年7月㈱アルファ入社、1999年3月㈱カーナルアソシエーツ入社、2000年9月同社入社、2009年6月同社取締役就任、2014年5月同社常務取締役就任、2018年4月同社代表取締役社長より現職。
冨來 美穂子 取締役CFO兼管理本部長 1988年4月㈱リクルート入社、2000年10月朝日監査法人入所、2009年3月㈱エスクリ入社、2015年6月同社取締役就任、2021年9月同社取締役CFO兼管理本部長より現職。


社外取締役は、小林保裕氏(セレス常務取締役兼管理本部長)、後藤恒久氏(ネットイヤーグループ内部監査室長)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役4名のうち2名が社外取締役、監査役3名全員が社外監査役です。社外役員は、高い専門性と見識に基づき、客観的かつ中立的な観点から経営への助言・提言を行う役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬は導入されていません。取締役の個別の報酬は、職責や貢献度、業績を考慮し、指名報酬委員会の答申を経て取締役会で決定されます。監査役の個別の報酬は、業務分担を考慮し、監査役の協議によって決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 73百万円 24.3百万円
社外役員 5名 24百万円 4.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。