【平均年収584万円】トヨコー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収584万円】トヨコー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

トヨコーは、塗装業の知見を活かし、SOSEI工法による工場屋根の補強工事や、高出力サビ取りレーザー施工装置CoolLaserの製造・販売を手掛けています。直近の業績は売上高を計上しましたが、損失を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社トヨコー の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


トヨコーは、「キレイに、未来へ」をミッションに、老朽化した社会インフラ構造物のメンテナンス技術を開発・提供しています。インフラメンテナンス現場の「3K」を「3C」に変えることを目指し、SOSEIとCoolLaserの2つのテクノロジーを展開しています。

単体従業員数は48名です。セグメントはSOSEI事業、CoolLaser事業、全社(共通)の3つです。

トヨコーは、塗装業が出自であり、自社開発したSOSEI工法による工場屋根の補強工事を責任施工で行っています。また、高出力サビ取りレーザー施工装置CoolLaserの製造・販売・保守、および試験施工も手掛けています。

トヨコーは、第29期連結会計年度中に連結子会社であったデプスデザイン、フォーカス・エンジニア、TOYOKOH(THAILAND)を清算し、第29期より連結財務諸表を作成していません。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


技術開発とイノベーションを重視するトヨコーは、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、安心して働ける企業環境の実現を目指しています。同社は、持続可能な社会への貢献を事業戦略の中核に据え、その達成を支える人材の育成と働きがいのある職場づくりに注力しています。給与水準や働き方の具体的なデータは、以下の各項目で詳しくご紹介します。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的経験豊富な人材が活躍しており、中途採用の強化を通じて事業拡大に対応しています。従業員がやりがいを持って働ける職場環境の整備にも取り組んでおり、人材の定着を図るための施策を進めています。

項目 数値
平均年間給与 5,841,000円
平均勤続年数 5.5年
平均年齢 45.0歳
単体従業員数 48人
連結従業員数 -


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、多様な従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、安心して働ける企業環境の実現を目指しています。人材戦略の基本方針として、サステナビリティへの取り組みと連動させ、イノベーションによる社会課題解決に貢献する人材の育成を重視しています。

従業員の役割や成果に応じた公正な評価と処遇を実現するため、人事制度を構築しています。職務内容や役割に基づいた評価・処遇を通じて、組織の生産性向上と従業員エンゲージメントの向上を図っています。

一人ひとりが意識をもって行動する人材の育成に注力しており、職場でのOJTを通じた教育に加え、能力、知識や専門性の向上を目的にした研修を役割等に応じて展開しています。

個人の人格・人権を尊重し、不当な差別なくすべての従業員が能力を発揮できる企業環境を目指しています。具体的には、女性従業員の活躍促進、出産・育児・介護に関する支援制度の整備、有給休暇取得の促進など、ワークライフバランスに配慮した支援制度の整備を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示項目は記載を省略しています。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント


同社は中途採用を強化しており、当事業年度の中途採用実績は13名となっています。

指標 数値
離職率 10.0%
年間休日 123日
有給休暇取得率 43.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


トヨコーは、「キレイに、未来へ」をミッションに掲げ、老朽化が進む社会インフラのメンテナンス現場が抱える課題に対し、テクノロジーを活用したソリューションを提供しています。現場の「3K(キツい、汚い、危険)」を「3C(Cool、Clean、Creative)」に変え、循環型社会の実現に貢献することを目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、インフラメンテナンスのテクノロジーとして「SOSEI」と「CoolLaser」の2つの事業を展開しています。これらの技術を通じて、老朽化した社会インフラ構造物を長期的に維持し、次世代へ受け継ぐことを目指しています。

SOSEI事業

高度経済成長期に建設された工場のスレート屋根の老朽化やアスベスト飛散の懸念に対し、同社が独自開発したSOSEI工法を提供しています。この工法は、瞬間硬化する特殊な樹脂を老朽化した屋根に吹き付け補強するもので、作業員の安全確保と断熱効果による省エネに貢献しています。
収益は、施工対象の工場や建物の所有者からの工事の役務提供から得ています。同社は自社で責任をもって施工する「責任施工」にこだわり、作業品質の向上と安全対策を徹底しています。

CoolLaser事業

高出力サビ取りレーザー施工装置「CoolLaser」を展開し、橋梁や鉄塔などの分厚いサビ・塗膜除去を行っています。屋外での高出力レーザー使用に関する安全ガイドライン制定やJIS規格制定にも貢献し、社会実装に向けたルール整備を進めています。産業廃棄物の大幅削減、高品質なサビ・塩分除去、作業負荷の軽減、ロボット化の容易さといった特徴があります。
収益は、CoolLaser装置の販売、工事に用いられる消耗品の販売、システムやレーザーヘッドの定期メンテナンスを行う保守契約、および試験施工を中心とした工事の役務提供から得ています。同社は装置販売と保守契約、消耗品販売による継続収益を企業成長の主軸としています。

当事業年度のセグメント別売上高を見ると、SOSEI事業がCoolLaser事業を上回る規模となっています。前期と比較すると、SOSEI事業の売上高は増加しており、CoolLaser事業の売上高は大幅に増加しています。特にCoolLaser事業は、前期にセグメント損失を計上していたものの、当期はセグメント利益を計上するまでに成長しています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
SOSEI事業 16.0億円 17.8億円
CoolLaser事業 4.2億円 13.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の業績推移を見ると、第28期(2023年3月期)において売上高は11.2億円を計上しています。この期には経常損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 - 11.2億円 - - -
経常利益 - △1.2億円 - - -
経常利益率 - △10.5% - - -
親会社株主に帰属する当期純利益 - △1.2億円 - - -
1株当たり当期純利益(円) - △11.93 - - -

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


トヨコーは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てている状況です。財務基盤は堅固であり、手元資金も確保されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


トヨコーの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の製造業平均を上回る水準で推移しており、安定した状態を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を大きく上回っており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も十分に確保されており、事業運営に必要な資金は確保できている状況です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 2,031百万円 2,979百万円
自己資本比率 52.2% 55.8%
ROE(自己資本利益率) - 22.0%
現金及び預金等 - 2,199百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


トヨコーのキャッシュフローは、本業で得た資金を成長投資に充てている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で安定的に資金を生み出していることがうかがえます。一方で、投資活動によるキャッシュフローは、定期預金の預け入れや有形固定資産の取得などにより支出が継続しています。これにより、フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、将来の事業拡大に向けた積極的な投資フェーズにあることが示されています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れや株式の発行による収入があり、資金調達も行われています。

この資金の流れは、同社が事業の成長を重視し、積極的に投資を行っていることを示しています。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 179百万円 136百万円
投資CF △521百万円 △688百万円
財務CF 1,534百万円 659百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △342百万円 △552百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、特定の販売先への依存リスクを認識しています。SOSEI事業では特定の企業への依存度が高い状況であり、CoolLaser事業でも特定の取引先への依存度が高まる可能性があります。

また、新規参入や技術革新のリスクも挙げられています。レーザー施工や屋根改修の分野で強固な競争優位性を確保しているものの、当社を上回る研究開発能力を備えた新規参入企業が出現したり、新技術が開発されたりすることで、競争優位性が低下し、事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、競争力を維持し持続的成長を実現するために、次世代を担う人材の獲得と育成が重要であると認識しています。必要な人材の継続的な採用や育成ができない場合、または重要な人材が離職した場合には、製品開発力や顧客サポートの質が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


トヨコーは、「キレイに、未来へ」というミッションを掲げ、社会インフラの維持管理と建設業界の課題解決に取り組んでいます。現場主義、市場創造、協創を基本方針とし、持続可能な社会の実現を目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社のミッションは「キレイに、未来へ」です。
少子高齢化社会における建設業界の労働力不足や社会インフラの老朽化といった課題に対し、環境負荷と現場作業負荷を軽減する新たな工法の確立を目指しています。
これにより、現場の作業環境を3K(キツい、汚い、危険)から3C(Cool、Clean、Creative)に変え、担い手の確保に繋げたいと考えています。
社会インフラ構造物を次の世代へ持続可能な状態で受け継ぐことを重要な取り組みテーマとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、経営判断を行う際の基本方針として「現場主義」「市場創造」「協創」の3つを定めています。
「現場主義」では、現場の働き手目線で本質的な課題に向き合い、解決できる工法や装置の開発を重視しています。
「市場創造」では、既存工法では解決できなかった新たな顧客ニーズを捉え、新しい市場を創造することを目指しています。
「協創」では、自社の強みに経営資源を集中させ、他社との協業を積極的に推進することで、イノベーションの実現を図っています。
また、多様な従業員が能力を最大限に発揮し、安心して働ける企業環境の実現に取り組んでいます。
個人の人格・人権を尊重し、性別や信条などによる不当な差別を行わず、すべての従業員が能力を発揮できる企業環境を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、優先的に対処すべき課題として「優秀な人材の確保」と「内部管理体制の強化」を挙げています。
SOSEI事業では若年労働力不足、CoolLaser事業ではエンジニア人材の確保が課題となっています。
これに対応するため、幅広い人材紹介会社との連携や協力会社との関係構築を通じて、採用確度を高める取り組みを進めています。
また、事業拡大に対応できるよう、内部管理体制の継続的な強化を図るとともに、法令遵守の意識を維持し、ガバナンス体制の強化にも取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


トヨコーは、監査等委員会設置会社として、取締役会における監査等委員の議決権付与により監督機能を強化しています。また、指名報酬委員会を設置し、取締役の指名や報酬に関する手続きの公正性・透明性・客観性を高めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


トヨコーの筆頭株主は代表取締役CEOである豊澤一晃氏であり、同氏が3割以上の株式を保有しています。その他、信託銀行や海外の証券会社、事業会社、従業員持株会などが上位株主として名を連ねています。創業者が大株主として経営を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
豊澤 一晃 32.92%
日本カストディ銀行(信託口) 6.15%
PERSHING SECURITIES LTD CLIENT SAFE CUSTODY ASSET ACCOUNT(常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店カストディ業務部) 4.76%
白井 元 4.36%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 4.03%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役CEOは豊澤一晃氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
豊澤 一晃 代表取締役CEO 1996年ジャパンアートプランニングセンター入社後、個人事業主を経て2003年同社入社。同社取締役、2014年より代表取締役CEOに現職。
鈴木 紀行 取締役COO 1999年東光入社、ローム、NVIDIA Corporationを経て、2019年EDGEMATRIX執行役員に就任。2024年同社入社、同年6月より取締役COOに現職。
白井 元 取締役CFO 2009年あらた監査法人入所、フロンティア・マネジメント、有限責任監査法人トーマツを経て、2019年グリンティー代表取締役。2020年同社入社、同年より取締役CFOに現職。


社外取締役は、守屋実氏(守屋実事務所 代表取締役)、佐々木輝氏(佐々木輝公認会計士事務所 設立・常勤監査等委員)、阿部洋氏(アカウンティングフォース税理士法人 代表社員・監査等委員)、川添文彬氏(JTC東京法律事務所 代表弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会における議決権を持つことで監督機能を強化しています。取締役会は社外取締役4名を含む7名で構成され、独立した視点から経営の監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


トヨコーの役員報酬は、株主総会で決定された報酬総額の範囲内で、月例の固定報酬を役位や職責、能力に応じて決定しています。報酬決定プロセスには指名報酬委員会が関与し、客観性と透明性の確保に努めています。取締役(監査等委員を除く)の報酬限度額は年額2億5,000万円以内、監査等委員である取締役の報酬限度額は年額5,000万円以内と定められています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 60百万円 19.9百万円
社外役員 5名 18百万円 3.7百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した取締役1名を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。