【平均年収459万円】学びエイド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

【平均年収459万円】学びエイド 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

学びエイドは、教育デジタル事業を単一セグメントで展開し、映像授業コンテンツと学習管理サービスを学習塾などに提供しています。直近期は売上高が増加し、損失幅が縮小しました。


目次

※本記事は、株式会社学びエイド の有価証券報告書(2026年4月期、2025年5月1日 ~ 2026年4月30日、2026年7月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


学びエイドは、「教育の『意欲』の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさん作る企業」という企業理念のもと、教育デジタル事業を単一セグメントで展開しています。鉄人講師から調達した映像授業コンテンツと学習管理サービスを学習塾などに提供し、生徒へ教育を届けるビジネスモデルです。

単体従業員数は30名です。同社は教育デジタル事業の単一セグメントで事業を展開しています。

学びエイドは、鉄人講師や教育関連事業者から映像授業コンテンツを調達し、学習塾や生徒に映像授業・学習管理サービスを直接提供しています。また、直営学習塾の運営も行っています。

2025年5月にはNOVAホールディングス株式会社との資本業務提携に基づき、ITTO個別指導学院への「学びエイドマスター」導入や学習塾運営システムの共同開発を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


学びエイドは、教育DXサービスを通じて社会課題の解決を目指す企業です。従業員を重要な経営資本と位置付け、個人の成長と多様な働き方を支援する環境づくりに注力しています。教育分野での専門性を高めながら、柔軟な働き方を実現したい方にとって、魅力的な職場環境が期待できるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が40代前半であり、比較的幅広い年齢層の従業員が活躍していることがうかがえます。平均勤続年数は4年弱となっており、新しい人材が加わりながら組織が成長している傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 4,590,000円
平均勤続年数 3.8年
平均年齢 41.4歳
単体従業員数 30人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


学びエイドは、「教えたいと教わりたいをていねいに紡ぐ」というミッションの実現に向け、人材を持続的な企業価値向上を支える重要な経営資本と位置付けています。教育市場の変化に対応するため、教育に関する専門性と変化への適応力を兼ね備えた人材の育成と組織能力の向上を重視しています。

全役職員には「teach it」「learn it」「study it」「and play it all」という行動指針を掲げ、これを基盤とした人事評価制度を運用し、学び続ける組織文化の醸成に取り組んでいます。従業員一人ひとりの役割、能力、成果を総合的に評価し、適正な処遇を実現することを基本方針としています。業績への貢献だけでなく、行動指針に沿った行動や成長への取り組みも評価対象とし、職務内容や責任の大きさ、能力、成果等を踏まえた公正な処遇とキャリア形成・能力開発を支援しています。

また、映像授業制作や学習塾支援で培われた知見やノウハウを組織全体で共有し、サービス開発や業務改善に活用することで、組織としての学習能力と実行力の向上を図っています。多様な人材が能力を最大限発揮できる環境づくりを推進するため、リモートワークや柔軟な勤務形態の活用を通じて、多様な働き方を支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、法定開示項目は記載されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


学びエイドは、教育デジタル事業を単一セグメントとして展開しています。企業理念である「教育の『意欲』の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさん作る企業」の実現を目指し、「教えたい」と「教わりたい」をつなぐビジネスモデルを構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、鉄人講師や教育関連事業者が持つ「教えたい」という衝動から映像授業コンテンツを調達しています。これらのコンテンツを、学習塾などの「教えたい」側へ提供するほか、エンドユーザーである生徒に直接届けることで教育サービスを提供しています。

主なサービスは「学びエイド」「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」の4つです。これらのサービスは、2026年4月期において同社の売上高の大部分を占めています。

「学びエイド」は、無料の一般会員と有料のプレミアム会員向けにオンライン映像学習サービスを提供しています。1コマ5分程度の「マイクロ講義」が特徴で、プレミアム会員は月額定額制で全科目の講義が見放題となります。講師へのコンテンツ使用許諾料は、レベニューシェア方式で支払われています。

「学びエイドマスター」は、小規模から中規模の学習塾向けに、映像授業と塾運営を効率化する管理機能を提供しています。収益は、サービス開始時の初期導入費用と、月額基本費用、利用生徒数に応じた生徒アカウント費用から得ています。

「学びエイドマスターforSchool」は、中規模から大手の全国展開する学習塾本部向けに、カスタマイズされた映像授業や学習管理システムを提供しています。システム利用料や、オリジナル映像授業・学習管理システムの開発規模に応じたカスタマイズ開発費等が収益源です。

「学びエイドforEnterprise」は、教科書会社や参考書出版会社などの教育関連事業者向けに、紙媒体の「映像授業化」と配信システムを一体で提供しています。コンテンツ・システム開発費、運用・利用料、成果報酬(レベニューシェア)が収益源となっています。

同社の事業は、豊富な鉄人講師・登録講師ネットワークと、タイムパフォーマンスを重視したマイクロ講義の制作実績が特徴です。教育分野に特化した映像制作により、専門性と安心感を提供しています。なお、本邦以外の外部顧客への売上高はありません。

当事業年度の売上高は、サービス区分別に見ると「学びエイドマスターforSchool」が全体の過半数を占め、前期から大きく増加しています。一方、「学びエイドforEnterprise」は前期から減少しています。また、株式会社自分未来ホールディングスや株式会社やる気スイッチグループといった特定の相手先への販売実績が、総販売実績の10%以上を占めています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


当事業年度の売上高は前期から増加しています。営業損失、経常損失、当期純損失はいずれも前期から損失幅が縮小する結果となりました。

これは主に売上総利益が増加したこと、および販売費及び一般管理費が減少したことによるものです。キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動による資金の使用額が前期から減少しています。また、財務活動による資金の獲得額は前期から大きく増加しており、これは株式発行による収入が主な要因となっています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の単体従業員数は30人です。平均勤続年数は3.8年となっています。

平均年間給与は4,590千円であり、前期から減少しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業活動によるキャッシュフローがマイナスとなっています。しかし、資本業務提携による資金調達により、資金繰りに関する重要な懸念は解消されたと判断されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、当期の自己資本比率が86.7%と、プライム市場平均と比較して高い水準にあります。純資産が大幅に増加しており、財務の安定性を示しています。

一方で、ROE(自己資本利益率)はマイナスとなっており、収益性の改善が課題となっています。手元資金である現金及び預金は4.6億円と増加しており、事業運営に必要な資金を確保している状況です。

指標 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
純資産合計 1.4億円 5.4億円
自己資本比率 61.6% 86.7%
ROE(自己資本利益率) △234.9% △33.4%
現金及び預金 30百万円 4.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業キャッシュフローは、税引前当期純損失の計上などにより、当期もマイナスとなっています。しかし、前期と比較するとマイナス幅は減少しています。

投資キャッシュフローは、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出があり、事業への投資が行われている状況です。その結果、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。

一方で、財務キャッシュフローは株式発行による収入が大きく、大幅なプラスとなりました。これにより、継続企業の前提に関する重要な懸念は解消されたと判断されています。今後は、本業での安定的な資金創出が、雇用や給与の安定性、そして持続的な成長に繋がる重要な要素となります。

項目 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
営業CF △2.2億円 △1.1億円
投資CF △22百万円 △12百万円
財務CF 1.3億円 5.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △2.4億円 △1.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


同社は、営業損失および営業活動によるキャッシュフローのマイナスが継続していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在していました。しかし、第三者割当増資による新株式発行と資本業務提携により、資金繰りに関する重要な懸念は解消されたと判断されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社は、売上高の97.6%を「学びエイドマスター」「学びエイドマスターforSchool」「学びエイドforEnterprise」の特定サービスに依存しています。これらのサービスに問題が生じた場合や競争激化により、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、少子化の進行により学齢人口が減少しており、主要顧客である学習塾の生徒数減少や閉鎖増加が、同社の経営成績および財政状態に影響を与えるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社は、今後の事業拡大のために優秀な人材の確保と育成を重要な課題と認識しています。必要な人材を確保できない場合や、育成した人材が事業に十分に貢献できない場合には、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社学びエイドは、教育の「意欲」の機会均等を目指し、前向きな人を育むことを企業理念としています。教育現場の課題解決と持続可能な社会の実現に貢献することを使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「Be a player.~教育の「意欲」の機会均等をあまねく達成し、前向きなひとをたくさんつくる企業~」を企業理念に掲げています。また、「教えたいと教わりたいをていねいに紡ぐ」を経営理念としています。

この経営理念に基づき、良質な映像コンテンツの提供、経営管理体制、人材育成を強化する方針です。情報的・経済的・地域的・世代的格差を超えて、教育の「意欲」の力強い循環を達成し、教育の熱き意欲をていねいに紡ぐ企業となることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、人材を持続的な企業価値向上を支える重要な経営資本と位置付けています。全役職員に対し、「熱心に教える姿勢(teach it)」「素直に教わる姿勢(learn it)」「知見を磨く姿勢(study it)」「さらに、もっとおもしろいことはできないかを考える前向きな姿勢(and play it all)」を行動指針として掲げています。

この行動指針の浸透を図るため、人事評価制度や社内研修等を通じて企業風土の醸成に取り組んでいます。多様な人材が能力を発揮できる職場環境の整備にも取り組んでおり、リモートワークや柔軟な勤務形態の活用を通じて、多様な働き方を支援しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、信頼回復とガバナンスの強化を成長戦略の一つとしています。監査等委員会設置会社への移行や執行役員制度の導入を通じて、意思決定の迅速化と取締役会の実効性向上を図っています。

また、コーポレート・ガバナンス体制の強化と適切な情報開示を推進し、ステークホルダーとの信頼関係の構築に努めています。現場力の底上げも重点テーマであり、映像授業制作で培ったノウハウと学習塾運営受託で得られる知見をサービスやプロダクトに反映し、教育現場の課題解決力を高めることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会が経営に関する重要事項の決定と業務執行の監督を行っています。監査等委員会が取締役の職務執行を監査・監視する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主はいなよしキャピタルパートナーズであり、代表取締役社長である廣政愁一氏も上位株主として名を連ねています。複数の投資事業有限責任組合も主要株主として同社を支える資本構成です。

株主名 持株比率
いなよしキャピタルパートナーズ 33.35%
廣政 愁一 23.71%
K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合 11.93%
K&Pパートナーズ3号投資事業有限責任組合 4.01%
SBI証券 2.63%


なお、いなよしキャピタルパートナーズは、2025年6月16日に同社が第三者割当増資のため発行した株式1,138,300株を引受けたことにより、主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長は廣政愁一氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
廣政 愁一 代表取締役社長 1992年東進ハイスクール予備校講師。1995年㈲RGBサリヴァン設立、代表取締役。2015年同社設立、代表取締役社長より現職。学校法人先端教育機構社会構想大学院大学教授も務める。
杉浦 久恵 取締役管理部長兼総務課長 2007年資生堂入社。2018年同社入社後、管理部長を経て、2021年同社取締役管理部長兼総務課長より現職。
鈴木 健一 取締役 1997年日本システムテクノロジー入社。2019年同社入社後、技術部長、取締役技術部長を経て、2025年同社製品開発管掌取締役より現職。
平林 明日樹 取締役営業部長兼営業1課長 2009年ジー・トレーディング入社。2019年TOE代表取締役。2022年同社入社後、コンサルティング部、営業管掌取締役を経て、2025年同社取締役営業部長兼営業1課長より現職。
隈井 恭子 取締役 1999年ノヴァ入社。NOVAホールディングス専務取締役、NOVAランゲージカンパニー代表取締役社長、GABA代表取締役などを務め、2025年同社取締役就任より現職。


社外取締役は、石塚亮平氏(麻布総合会計事務所代表・監査等委員)、大西ひとみ氏(阿部・井窪・片山法律事務所弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の議決権を持つことで、取締役会の監督機能強化と透明性の高い経営を目指しています。社外取締役2名を含む3名の監査等委員が、取締役の業務執行を監査・監視しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、取締役(監査等委員を除く)および監査等委員である取締役ともに基本報酬(固定)のみで構成されています。中長期的な企業価値向上を目的としたストック・オプションも、必要に応じて非金銭報酬として支給される場合があります。報酬決定にあたっては、指名・報酬委員会が検討した内容を取締役会に答申し、審議・決定するプロセスが採用されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 43百万円 8.6百万円
社外監査役 3名 3百万円 1.1百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した取締役及び監査役を含みます。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示はありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。