【平均年収395万円】ブッキングリゾート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

【平均年収395万円】ブッキングリゾート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年4月期)

ブッキングリゾートは、宿泊施設の集客支援と直営宿泊事業を展開しています。自社運営ノウハウを集客支援に活かし、当事業年度より施設再生・リセール事業も開始しました。直近の業績は売上高が増加し、経常利益と当期純利益も増加しました。


目次

※本記事は、株式会社ブッキングリゾート の有価証券報告書(2026年4月期、2025年5月1日 ~ 2026年4月30日、2026年7月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ブッキングリゾートは、「宿泊業界をUP DATEする」という理念のもと、宿泊施設の魅力を最大限に引き出し、売上最大化を支援しています。宿泊・滞在自体を楽しむ施設づくりを支援し、特色ある宿泊施設を多数掲載した予約プラットフォームを提供しています。

単体従業員数は48名です。事業セグメントは、集客支援事業と直営宿泊事業の2つです。

ブッキングリゾートは、宿泊施設向けの集客支援サービスを提供する「集客支援事業」と、自ら宿泊施設を運営する「直営宿泊事業」を主体としています。特に、自社で宿泊施設を運営することで得られたノウハウを集客支援に活かす点が特徴です。

ブッキングリゾートは、従来集客事業の単一セグメントで事業を営んでいましたが、当事業年度より施設再生・リセール事業を開始しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ブッキングリゾートは、宿泊業界の変革を目指す企業として、従業員の成長と働きやすい環境づくりに力を入れています。若手人材が活躍し、専門性を高めながらキャリアを築けるような環境が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ブッキングリゾートでは、比較的若い年齢層の従業員が中心となっており、平均勤続年数からは新しい人材が継続的に加わり、組織が成長している傾向が見られます。従業員一人ひとりの成長を支援する環境が整っているため、自身のスキルアップを目指したい方にとって魅力的な職場と言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 3,950,000円
平均勤続年数 1.7年
平均年齢 33.1歳
単体従業員数 48人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ブッキングリゾートは、持続的な企業価値向上と中期経営戦略の達成において、人材を最大の原動力と位置付けています。急速に変化する観光・宿泊市場で競争優位性を確立するため、「ハイブリッド型人材」の育成を不可欠な要素としています。

具体的には、現場での実践的なOJTを軸に、階層別・職能別の社内研修プログラムを体系化し、データ分析やコンサルティング、ホテルマネジメントスキルの早期習得と底上げを図っています。また、直営施設や再生活動で培ったノウハウを社内データベースや事例研究会を通じて共有し、組織全体の知見として活用する仕組みを構築しています。

社内環境整備においては、オフィスへの出社を基盤としたリアルなコミュニケーションを重視し、迅速な意思決定と部署間の連携を促進しています。多様な業界出身者の知見を融合させるとともに、成果や貢献度に応じた透明性の高い評価制度と適正なインセンティブ設計により、意欲ある人材が長期的に活躍できる環境を構築しています。給与その他の給付の額と内容は、従業員一人ひとりの経験、能力、職責、業務遂行状況および貢献度等を適切に評価し、その能力を十分に発揮できる処遇を行うことを基本方針としています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないものの、一部の指標を任意で開示しています。男性育児休業取得率および男女の賃金の差異については記載を省略しています。

指標 数値
管理的地位にある従業員に占める女性労働者の割合 40.0%
採用した従業員に占める女性従業員の割合 63.6%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ブッキングリゾートは、「宿泊業界をUP DATEする」という理念のもと、宿泊施設の魅力を最大限に引き出し、旅行者へのPRを通じて顧客施設の売上最大化を図ることを目的としています。単に寝泊りするだけでなく、宿泊・滞在そのものが旅行の目的となるような魅力ある施設づくりを支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


株式会社ブッキングリゾートは、「宿泊業界をUP DATEする」という理念のもと、宿泊施設の魅力を最大限に引き出し、旅行者への適切なPRを通じて顧客施設の売上最大化を図ることを目的としています。単に寝泊りするだけでなく、宿泊・滞在そのものが旅行の目的となるような魅力ある施設づくりを支援しています。また、特色ある宿泊施設を多数掲載した予約プラットフォームを旅行者に提供し、顕在的・潜在的なニーズの掘り起こしに取り組んでいます。

同社は、提供するサービスの内容に応じて「集客支援事業」と「直営宿泊事業」の二つに事業を区別しています。集客支援事業では、グランピングやリゾート施設に特化した「リゾートグランピングドットコム」、ペットツーリズムに特化した「いぬやど」といった予約プラットフォームを運営しています。顧客施設に対しては、開業支援から運営・集客支援まで一貫したコンサルティングサービスを提供し、ブランドコンセプト設計、施設個別の予約サイト構築、各種広告運用など多角的な支援を行っています。

集客支援事業の主な収益源は、宿泊施設から受領する成功報酬型の集客手数料です。同社が運営する予約プラットフォームや施設個別の予約サイトを通じて宿泊予約が成立した場合にのみ手数料収入が発生する仕組みであり、施設側の初期費用負担を大幅に軽減しています。また、完全集客支援の対象となる顧客施設に対しては、施設個別の予約サイト制作費用やプロモーション費用などを同社が負担し、施設側は一定の売上が発生するまでこれらの支援サービスを実質無償で利用できる点が特徴です。直営宿泊事業では、施設運営に関するノウハウの蓄積を目的として、同社自ら宿泊施設を運営しています。本邦以外の外部顧客への売上高はないため、海外事業は展開していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の業績を見ると、同社の売上高は増加傾向にあります。当事業年度の売上高は前期と比較して大きく伸びています。一方で、営業利益は前期からわずかに減少しています。しかし、経常利益と当期純利益は前期に比べて増加しており、収益性の改善が見られます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ブッキングリゾートは、本業で安定的に資金を生み出しつつ、将来に向けた積極的な投資を進めている段階にあります。財務基盤の健全性を維持しながら、事業拡大のための投資を継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ブッキングリゾートの財務基盤は、高い自己資本比率と堅実な収益性を示しています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して非常に高く、財務の安定性がうかがえます。ROEもプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができている状況です。手元資金は前期から減少していますが、事業活動や投資活動を支える資金は確保されています。

指標 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
純資産合計 19.0億円 17.8億円
自己資本比率 74.5% 75.3%
ROE(自己資本利益率) - 20.1%
現金及び現金同等物 12.9億円 6.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ブッキングリゾートの営業活動によるキャッシュフローは、当期に3.3億円の増加となりました。これは主に税引前当期純利益による収入や減価償却費の計上によるものです。前期と比較すると減少していますが、本業で安定的に資金を生み出している状況を示しています。

投資活動によるキャッシュフローは、当期に△3.9億円の減少となりました。事業譲受や投資有価証券の取得など、将来の成長に向けた積極的な投資を行っていることが要因です。前期と比較して投資額が増加しています。

財務活動によるキャッシュフローは、当期に△5.7億円の減少となりました。自己株式の取得や長期借入金の返済による支出が主な要因です。前期は資金調達により増加していましたが、当期は自己資金を活用した支出が中心となっています。

これらの結果、フリーキャッシュフローは当期に△0.6億円となりました。前期はプラスでしたが、当期は事業譲受や投資有価証券の取得といった成長投資を積極的に行ったため、マイナスに転じています。本業で稼いだ資金を成長戦略に充てている状況であり、将来の事業拡大に向けた基盤を構築している段階にあると言えます。

項目 2025年4月期(前期) 2026年4月期(当期)
営業CF 4.6億円 3.3億円
投資CF △1.3億円 △3.9億円
財務CF 7.0億円 △5.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.3億円 △0.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

グランピング市場は近年成長を続けていますが、景気の停滞や新たな規制導入など、予期せぬ外部要因により市場成長が想定を下回る可能性があります。また、OTA市場やグランピング市場には多数の競合他社が存在しており、今後さらなる新規参入者が見込まれるため、競争が激化する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

事業の持続的な成長には、高付加価値なサービスの提供が可能な人材の確保と業務効率の継続的な改善が不可欠であると認識されています。必要な人材の確保および育成が計画どおりに進まない場合、競争力の低下や事業拡大の制約が生じる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ブッキングリゾートは、「宿泊業界をUP DATEする」という理念のもと、宿泊業界に新たな価値と常識を提案する「宿泊施設の総合支援会社」として、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「宿泊業界をUP DATEする」という理念を掲げ、宿泊業界の既存の“常識”をアップデートし、新たな“常識”を創り出すことを目指しています。時代の変化や多様化する旅行者ニーズに柔軟に対応し、従来の枠組みにとらわれない新たな宿泊スタイルを提案することで、施設そのものの魅力を最大限に引き出すことを重視しています。

単なる集客支援会社にとどまらず、宿泊施設の企画・開発から運営、プロモーション、ブランディング支援まで、多様な課題に対しワンストップでの支援を可能とする体制を構築しています。これにより、宿泊業界に新たな価値と常識を提案する「宿泊施設の総合支援会社」として、持続的な成長と企業価値の向上を目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献する新たな価値を創造し、持続的な成長を目指すサステナビリティ経営を重視しています。経済的価値に加え、環境的・社会的価値の創出を追求することで、持続可能な社会の実現と継続的な発展に貢献することを基本方針としています。

人的資本領域においては、高度な専門性を有する人材の確保・育成を最重要課題と認識しています。多様性を尊重する職場文化の醸成、柔軟な勤務制度の整備、育児・介護との両立を可能とする支援策の充実などにより、働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、サービスの認知度を一層向上させ、新たな利用者の獲得を継続的に推進することを重要な課題と認識しています。SNSを活用した情報発信や各種広告展開、デジタルマーケティング活動をさらに強化・拡充し、効果的かつ戦略的なマーケティングを推進する方針です。

また、小規模な宿泊施設が抱える後継者や運営人材の不足といった経営課題に対し、集客支援サービスのさらなる拡充が必要であると考えています。具体的には、人員の手配や旅行者からの問い合わせ対応、予約管理業務などを同社が担う「運営管理サービス」の構築を想定しています。

さらに、高度な専門性を有する人材の確保及び育成も不可欠な課題です。社内研修の充実や優秀な人材の採用活動の強化に継続的に取り組み、集客支援事業及び直営宿泊事業における既存領域の成長と新規領域への取り組みを推進していく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ブッキングリゾートは、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置する体制で、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。独立性の高い社外役員を選任することで、経営の透明性、機動性、適正性の確保を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ブッキングリゾートの筆頭株主はエス・エヌ・ホールディングス有限会社です。同社は、特定の事業会社または資産管理会社として、ブッキングリゾートの経営に一定の影響力を持つ株主構成となっています。上位株主には、信託銀行や投資会社も名を連ねています。

株主名 持株比率
エス・エヌ・ホールディングス有限会社 35.31%
日本カストディ銀行 4.17%
日本大同投資 3.85%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性6名・女性3名)で構成され、女性役員比率は33.0%です。代表取締役は坂根正生氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
坂根 正生 代表取締役 2008年4月株式会社クローバー入社、2011年3月株式会社レジタイズ(現デジタルストレージ)入社。2013年5月に同社を設立し、代表取締役に就任より現職。
今井 裕二 取締役 2010年4月ありがとうサービス株式会社入社、2011年10月今井織物株式会社入社。2020年10月に同社に入社し、2021年4月より取締役に就任より現職。
橋本 紘史朗 取締役 2007年4月クラウンエクステリア株式会社入社、2012年10月有限会社炭平旅館入社。2020年10月に同社に入社し、2021年4月より取締役に就任より現職。


社外取締役は、井出久美氏(井出久美公認会計士事務所 所長)、清水奈津氏(清水奈津公認会計士・税理士事務所 所長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役と社外監査役の選任により、経営の透明性、機動性、適正性の確保を図っています。社外取締役は取締役会における意思決定の妥当性及び適正性の確保に資する助言・提言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ブッキングリゾートの役員報酬は、同社の業績と連動した体系を採用しています。役位や職責、担当職務、各期の業績への貢献度を総合的に勘案し、月次の基本報酬が設定されています。加えて、事業年度の会社業績や各取締役の業務成果、個人評価に基づいた年次賞与も支給されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 43百万円 14.2百万円
監査役(社外除く) 1名 6百万円 6.2百万円
社外役員 5名 24百万円 4.7百万円


同社の役員報酬総額は73百万円で、対象となる役員は合計9名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。