【平均年収609万円】ミタチ産業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収609万円】ミタチ産業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

ミタチ産業は、カーエレクトロニクスや民生機器など幅広いエレクトロニクス製品分野で、半導体や電子部品の販売、電子機器組付装置の販売、受託加工を手掛けています。連結従業員数は624名で、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、ミタチ産業株式会社 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ミタチ産業は、カーエレクトロニクス、民生機器、産業機器、アミューズメント機器など多岐にわたるエレクトロニクス製品分野を対象に、半導体や電子部品の販売、電子機器組付装置の販売を手掛けています。また、同社グループはエレクトロニクス製品やユニット製品の受託加工も行っています。

単体従業員数は148名、連結従業員数は624名です。同社グループの事業セグメントは、国内事業部門と海外事業部門の2つです。

主な国内グループ会社は、MEテック(電子部品の販売)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ミタチ産業は、エレクトロニクス業界で半導体・電子部品の販売を手掛ける企業です。同社グループは、人材を企業価値向上の源泉と位置付け、従業員一人ひとりの成長と能力発揮を重視する方針を掲げています。グローバルな事業展開と変化の激しい業界特性の中で、働きやすい環境整備にも注力していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ミタチ産業の単体データを見ると、従業員の平均年齢は40代前半であり、平均勤続年数も10年を超えています。このことから、比較的落ち着いた年齢構成で、長期的にキャリアを築いている従業員が多い傾向にあることがうかがえます。安定した環境で専門性を深めたいと考える方にとって、参考となるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 6,085,631円
平均勤続年数 12.4年
平均年齢 42.8歳
単体従業員数 148人
連結従業員数 624人
単体のグループ内比率 23.7%


ミタチ産業は、確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)を採用しています。この制度は同社単体で採用されており、海外子会社においては主として自国における公的年金制度に加入しています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ミタチ産業グループは、経営理念である「人間尊重」に基づき、人材を企業価値向上の源泉となる重要な経営資本と位置付けています。中期経営計画では、人的資本への投資や、学びを促す組織づくり、健康経営の推進を重点施策として掲げ、従業員一人ひとりの成長と能力発揮を促進することで持続的な成長を目指しています。変化の激しいエレクトロニクス業界で競争力を維持するため、教育研修の充実、専門スキルの向上、DX人材の育成、グローバル人材の確保・育成にも取り組んでいます。

給与制度については、職務内容、役割、能力、成果、会社業績を総合的に考慮し、公正かつ透明性の高い処遇を基本方針としています。職務遂行能力や経験に応じた基本給をベースに、業績評価や人事評価を反映した昇給・賞与制度を運用し、従業員の意欲向上と組織全体の生産性向上を図っています。心身の健康維持・増進も重視し、健康経営の推進を通じて働きやすい職場環境の整備に努めています。

人材の活躍推進に向けた具体的な取り組みとして、健康経営の推進、従業員アンケートによる課題把握と改善、定期的なジョブローテーションの検討と実施、資格取得支援制度の運用を進めています。また、ハラスメント及びコンプライアンス教育の実施、テレワーク制度の併用、タレントマネジメント環境の構築と運用を通じて、組織全体のパフォーマンス向上を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。各指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定に基づき算出されています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 66.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 63.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 122.7%

健康・安全

指標 数値
健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定取得 2026の認定取得(6年連続)

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ミタチ産業は、エレクトロニクス製品分野を対象に、半導体や電子部品の販売、電子機器組付装置の販売、および電子機器の受託加工を手掛けています。同社グループは、自動車、民生機器、産業機器、アミューズメント機器など多岐にわたる分野の顧客に製品やサービスを提供し、収益を得ています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に国内で事業活動を行う「国内事業部門」と、主に海外で事業活動を行う「海外事業部門」の二つの報告セグメントで事業を展開しています。

国内事業部門

主に国内において半導体、電子部品の仕入販売や組付加工販売を行っています。収益は、これらの製品販売と加工サービスから得ています。運営は、ミタチ産業とMEテックが行っています。

海外事業部門

主に海外において電子機器や電子部品の組付加工販売、半導体、電子部品の仕入販売を行っています。収益は、海外市場での製品販売と加工サービスから得ています。運営は、ミタチ産業、M.A.TECHNOLOGY,INC.、美達奇(香港)有限公司、台湾美達旗股份有限公司、敏拓吉電子(上海)有限公司、美達奇電子(深圳)有限公司、MITACHI (THAILAND) CO.,LTD.、PT. MITACHI INDONESIA、MITACHI INTERNATIONAL (MALAYSIA) SDN.BHD.、MITACHI AMERICA,INC.、MITACHI INDIA PVT.LTDなどが行っています。

同社グループの売上高は、特定の顧客である㈱デンソーグループへの販売が大きな割合を占めています。海外事業部門も展開しており、自動車分野やその他分野の売上が堅調に推移しています。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
国内事業部門 823億円 1,024億円
海外事業部門 159億円 179億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近5年間で売上高と各利益項目ともに増加傾向を示しています。特に前期と当期において、売上高は大きく伸長しました。

経常利益や親会社株主に帰属する当期純利益も、売上高の増加に伴い堅調に推移しています。これは、自動車分野の半導体販売やアミューズメント分野の遊技機関連販売の増加が主な要因です。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 425億円 433億円 389億円 982億円 1,203億円
経常利益 21.3億円 24.5億円 17.1億円 23.8億円 30.5億円
経常利益率 5.0% 5.7% 4.4% 2.4% 2.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 14.7億円 16.9億円 12.2億円 17.0億円 21.3億円
1株当たり当期純利益(円) 184.86 212.87 153.52 212.97 267.25

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期からわずかに減少しています。一方で、従業員1人あたりの営業利益は前期から増加しており、組織全体の収益効率が改善している傾向が見られます。これらの指標は、同社グループの事業運営における生産性の変化を示しています。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 195.6百万円 192.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.3百万円 4.4百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動による資金創出と投資活動のバランスから、安定した経営基盤を示しています。手元資金の厚みやキャッシュフローの状況から、現在の財務の健全性を確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROEの推移から安定性が見られます。当期の自己資本比率は43.7%となり、前期から増加しています。これは製造業のプライム市場平均46.8%と比較してやや低い水準ですが、着実に改善している状況です。

ROE(自己資本利益率)は12.7%で、プライム市場平均9.4%を上回っており、効率的な資本活用ができていることを示しています。手元資金である現金及び預金は52.1億円と、前期から増加しており、事業運営における資金の安定性が確保されている状況です。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる重要な要素となります。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 157億円 179億円
自己資本比率 39.2% 43.7%
ROE(自己資本利益率) 11.3% 12.7%
現金及び預金 43.9億円 52.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、当期において大きく改善しています。本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは24.8億円のプラスとなりました。これは前期の△92.2億円のマイナスから転換しており、売上債権の減少や税金等調整前当期純利益の増加が主な要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは△0.7億円のマイナスで、前期の△2.1億円から減少しています。これは主に有形固定資産の取得による支出があったものの、有形固定資産の売却収入も影響しています。財務活動によるキャッシュフローは△19.3億円のマイナスとなり、前期の107.7億円のプラスから使用に転じています。これは短期借入金の減少や配当金の支払いによるものです。

結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは24.1億円のプラスとなりました。前期は△94.3億円のマイナスでしたが、当期は本業で創出した資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出せる状態に転換しています。このキャッシュフローの改善は、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を強化していることを示しており、従業員の雇用や給与の安定性にも良い影響を与えると考えられます。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF △92.2億円 24.8億円
投資CF △2.1億円 △0.7億円
財務CF 107.7億円 △19.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △94.3億円 24.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、半導体、電子部品、EMSの販売・提供を主としており、市場の需給変動が業績に影響を与える可能性があります。特に、主要販売先である株式会社デンソーグループへの依存度が高いため、その業績動向や購買方針の変化が同社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、取り扱う市場は競争が激しく、技術革新や顧客ニーズの変化に対応し、競争力を維持できない場合には、売上高や利益の低下を引き起こすリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、事業の継続と発展のために優秀な従業員の雇用確保を重要視しています。必要な人材が確保できない場合や、想定を超える人材が流出した場合には、事業遂行や計画の実施に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ミタチ産業は、創業以来の経営理念を基盤に、お客様、仕入先、同社が「三つで成り立つ」という精神を大切にしています。常に新しい視点で創造を続け、変化する時代を勝ち抜く企業を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ミタチ産業グループは、「顧客第一主義」「人間尊重」「一流へのチャレンジ」「創造的革新」「企業の社会的貢献」という創業以来の経営理念を掲げています。社名の由来である「三つで成り立ち」、特定の事業に限定せずあらゆる分野に対応・挑戦する精神のもと、さらなる成長を目指しています。

グローバルなエレクトロニクス商社として、商材とサービスの拡充を追求し、企業価値の持続的な向上を目指す方針です。2025年5月期から2027年5月期までの中期経営計画「中期経営計画2026」を策定し、グループの発展に向けた重点施策を推進しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ミタチ産業グループは、経営理念である「人間尊重」と「一流へのチャレンジ」を基盤に、従業員がお互いを尊重し、自立的に学び、やりがいを持って挑戦し活躍できる環境整備を目指しています。健康経営の推進や、従業員への定期的なアンケートによる課題把握と改善、ジョブローテーションの検討・実施、資格取得支援制度の運用などに取り組んでいます。

また、ハラスメント・コンプライアンス教育やテレワーク制度の併用、タレントマネジメント環境の構築・運用を通じて、組織全体のパフォーマンス向上を図っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ミタチ産業グループは、健全な経営基盤の維持・強化を重要な課題としています。具体的には、グループ視点での人的資本への投資や、従業員が学びたがる組織への仕組みづくりを推進しています。

また、経営理念に基づいた文化・精神・ナレッジ・ノウハウの確かな人的・組織的継承、健康経営の推進、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進にも取り組んでいます。品質の維持・向上と問題の未然予防、ガバナンスの維持・強化、経営リスクの管理とレジリエンス強化も重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ミタチ産業は監査等委員会設置会社として、取締役会と監査等委員会が連携し、経営の健全性、透明性、株主価値の向上に取り組んでいます。指名・報酬委員会も設置されており、公正な手続きを通じてガバナンス体制の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ミタチ産業の筆頭株主は事業会社であるJUです。同社の代表取締役社長である橘和博氏がJUの代表取締役社長も兼任していることから、関連会社が上位株主として同社グループを支えている資本構成となっています。

株主名 持株比率
JU 24.40%
三菱UFJ銀行 2.51%
日本カストディ銀行(信託口) 2.48%
大和証券 2.16%
工藤 雅之 1.64%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


ミタチ産業の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長社長執行役員は橘和博氏が務めています。社外取締役比率は37.5%です。

氏名 役職 主な経歴
橘 和博 代表取締役社長 社長執行役員 1993年4月東芝デバイス入社、1999年10月同社入社、2009年6月同社執行役員、2010年8月同社取締役、2014年8月同社代表取締役社長、2025年8月同社代表取締役社長社長執行役員より現職。
沖 久和 取締役 上席執行役員 民生・産業機器営業統括担当 海外営業統括担当 営業推進部担当 1990年2月ローム入社、2014年1月同社入社、2025年1月同社執行役員、2025年8月同社取締役上席執行役員より現職。
田村 学 取締役 執行役員 新規事業・ソリューション統括 担当 1989年4月東芝入社、2021年4月同社入社執行役員、2021年8月同社取締役、2025年8月同社取締役執行役員より現職。
野村 慎一 取締役 執行役員 車載営業統括担当 1994年3月同社入社、2017年8月同社執行役員、2019年8月同社取締役、2025年8月同社取締役執行役員より現職。


社外取締役は、中浜明光氏(中浜明光公認会計士事務所所長・監査等委員)、松岡正明氏(公認会計士松岡正明事務所所長・監査等委員)、澁谷歩氏(安藤・澁谷法律事務所パートナー弁護士・監査等委員)です。

同社は2020年8月28日をもって監査等委員会設置会社へ移行しています。監査等委員である社外取締役が専門的かつ客観的な視点から経営を監視し、企業統治体制の強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ミタチ産業の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬、業績連動報酬、譲渡制限付株式報酬等で構成されています。監督機能を担う社外取締役には、その職務に鑑み、基本報酬と賞与のみを支払うこととしています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 100百万円 19.9百万円
監査等委員(社外除く) 1名 8百万円 7.5百万円
社外取締役 3名 16百万円 5.5百万円


なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。