※本記事は、株式会社テーオーホールディングス の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
テーオーホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は26名、グループ連結従業員数は440名です。
同社グループは、当社及び子会社11社で構成され、木材、流通、建設、不動産賃貸、自動車関連を主たる業務としています。多様な事業を展開し、持続可能な企業成長を目指しています。
主な国内グループ会社は、テーオーフォレスト・5(木材、その他)、テーオーリテイリング・5(流通(ホームセンター事業))、テーオーデパート、テーオー総合サービス(その他)、小泉建設・5(建設)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
同社グループは、人的資本を価値創造の源泉と捉え、人材の育成と能力開発、社内環境の整備に継続的に取り組む方針です。若手からシニアまで幅広い世代への投資を通じて、グループ全体の持続的成長を目指しています。多様性を尊重し、雇用形態や年齢、性別にとらわれない採用活動も推進しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も比較的長い傾向が見られます。これは、従業員が長期的にキャリアを築きやすい環境であることを示唆しています。多様な事業を展開するグループにおいて、安定した人材基盤を形成していることがうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,283,501円 |
| 平均勤続年数 | 13.3年 |
| 平均年齢 | 42.6歳 |
| 単体従業員数 | 26人 |
| 連結従業員数 | 440人 |
| 単体のグループ内比率 | 5.9% |
同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されます。
退職一時金制度も設けられています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
当連結会計年度末における退職給付債務は8.4億円、年金資産は8.5億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「人」を最大の経営資源と位置づけ、人材への積極的な投資を推進しています。人材戦略の3つの柱として、若手世代への投資、子育て世代への支援、シニア世代の活躍推進を掲げ、人材確保、育成、定着率向上を目指しています。
従業員の給与は、年齢や性別、勤続年数にとらわれず、社員一人ひとりに期待される役割の重要度、難易度、専門性に応じて役割等級・区分を決定し、基本給を設定する方針です。これにより、公正な賃金体系の構築に努めています。
人的資本の成長のための育成と能力開発、社内環境の整備に継続的に取り組み、経営戦略・事業戦略の達成とグループの持続的成長を実現する方針です。ダイバーシティ促進にも注力し、雇用形態、年齢、性別に拘わらない採用活動を実施しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 16.7% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 57.3% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 55.4% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 50.4% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ ㈱テーオーリテイリング
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 4.5% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 59.2% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 78.4% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 91.4% |
▼ 函館日産自動車㈱
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 4.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 74.6% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 70.6% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 72.7% |
▼ 北見日産自動車㈱
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 4.0% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 87.8% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) | 84.8% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) | 82.2%
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
株式会社テーオーホールディングスは、持株会社として同社グループ全体の経営戦略を統括し、多岐にわたる事業を展開しています。木材、流通、建設、不動産賃貸、自動車関連の5つの主要セグメントを中心に、地域社会のニーズに応える幅広いサービスを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、木材、流通、建設、不動産賃貸、自動車関連を主たる業務としています。各事業セグメントは、それぞれの市場分野で顧客との契約から収益を得るビジネスモデルを構築しています。
木材
一般建築用建材や合板の販売を行っています。収益は、主に建築資材の販売から得ています。前期と比較して売上高は減少しています。
流通
家具販売、消費者ローン、DIY用品や食料品などの販売、DVD・CDレンタル、書籍・雑誌販売など、多角的な小売事業を展開しています。収益は、商品販売、リフォーム工事、レンタル業、利息収入、不動産賃貸収入などから得ています。売上高は前期から微減となりましたが、営業利益は前期を大きく上回っています。
建設
土木建築工事を手掛けています。収益は、建築工事や土木工事、不動産賃貸収入から得ています。前期と比較して売上高は大きく増加しましたが、営業利益は減少しています。
不動産賃貸
不動産賃貸業を営んでいます。収益は、賃貸物件からの収入が中心です。売上高は前期を下回りましたが、営業利益は増加しています。
自動車関連
自動車の販売および修理を行っています。収益は、新車・中古車の販売、整備サービスなどから得ています。同社グループ内で最も売上高の大きいセグメントであり、前期と比較して売上高は減少しましたが、営業利益は前期と同水準を確保しています。
その他の事業セグメント
住宅事業、損害保険代理店業、持株会社である同社の経営指導料などが含まれます。収益は、顧客との契約から生じる収益、利息収入、不動産賃貸収入などから得ています。前期と比較して売上高は増加しています。
| セグメント | 売上高(2025年5月期) | 売上高(2026年5月期) |
|---|---|---|
| 自動車関連 | 98.4億円 | 89.7億円 |
| 流通 | 80.0億円 | 78.9億円 |
| 木材 | 34.2億円 | 30.7億円 |
| 建設 | 23.8億円 | 29.5億円 |
| その他の事業セグメント | 2.9億円 | 4.2億円 |
| 不動産賃貸 | 2.6億円 | 2.3億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、直近5年間で減少傾向にあります。経常利益は変動が見られますが、当連結会計年度は前期から減少しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度および前期ともに損失を計上しています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業での資金創出力は維持されている状況です。
| 項目 | 2022年5月期 | 2023年5月期 | 2024年5月期 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 277億円 | 265億円 | 256億円 | 242億円 | 235億円 |
| 経常利益 | 23百万円 | 52百万円 | 2.2億円 | 1.0億円 | 48百万円 |
| 経常利益率 | 0.1% | 0.2% | 0.9% | 0.4% | 0.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △28百万円 | △5.2億円 | 1.1億円 | △8百万円 | △53百万円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △4.41 | △81.40 | 17.40 | △1.18 | △8.24 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して増加しています。これは、連結従業員数が減少する中で、効率性の改善が進んだことを示唆しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から横ばいとなっています。これらの指標は、同社グループの生産性に関する傾向を示しています。
| 指標 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 52.1百万円 | 53.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 0.5百万円 | 0.5百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務基盤は、本業で資金を生み出しつつ、投資活動も行っている状況です。純資産は減少傾向にあり、今後の推移が注目されます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率はプライム市場平均と比較して低い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もマイナスとなっており、収益性には課題が見られます。一方で、現金及び預金は増加しており、手元資金は厚みを増しています。これらの状況は、今後の事業展開や経営戦略に影響を与える可能性があります。
| 指標 | 2025年5月期(前期) | 2026年5月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 6.0億円 | 5.3億円 |
| 自己資本比率 | 2.7% | 2.1% |
| ROE(自己資本利益率) | -1.7% | -12.6% |
| 現金及び預金 | 6.8億円 | 13.7億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは増加し、資金を獲得しています。これは主に棚卸資産の減少や仕入債務の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは有形固定資産の取得により資金を使用しています。財務活動によるキャッシュフローも長期借入金の返済により資金を使用しており、フリーキャッシュフローはプラスで推移しています。本業で資金を生み出し、投資活動も行いながら、手元資金を増やしている状況です。
| 項目 | 2025年5月期(前期) | 2026年5月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 10.6億円 | 18.0億円 |
| 投資CF | △4.7億円 | △7.0億円 |
| 財務CF | △3.8億円 | △4.2億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 5.9億円 | 11.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、建設における公共投資の増減や不動産賃貸における保有不動産の時価変更により、売上高に影響を受ける可能性があります。また、自動車関連事業では特定取引先との特約販売契約を締結しており、特定取引先の経営戦略や生産・供給状況が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
テーオーホールディングスは、「全ての人」の物心両面の豊かさと社会貢献を経営理念に掲げ、グループ一体での経営と透明性の高い組織運営を目指しています。活力ある組織づくりを通じて、持続的な成長と社会への貢献を追求する企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
テーオーホールディングスは、「テーオーグループに関わる『全ての人』を『物心ともに豊か』にして、『社会に貢献』する」ことを経営理念としています。この理念に基づき、全従業員とステークホルダーの幸せ、地域貢献・社会貢献の達成を目指しています。中長期的には「次世代に向けた成長と持続可能な事業展開」を目標に掲げています。2026年6月からは「収益の安定と未来創造の両立」を新たなステージとして、企業価値の向上に取り組む方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、全体最適を指向した「グループ一体経営」、公明正大を指向した「ガラス張り経営」、全員参加・適材適所を指向した「活力ある組織」を築くことを基本方針としています。サステナビリティ基本方針では、経営理念に基づき地域とともに持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。また、ESG(Environment、Social、Governance)の観点から重要課題を特定し、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。人的資本を価値創造の源泉と捉え、育成と能力開発、社内環境整備に継続的に取り組む方針です。ダイバーシティ促進として、雇用形態、年齢、性別に拘わらない採用活動を実施しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、中長期的な目標として「次世代に向けた成長と持続可能な事業展開」を掲げています。2026年6月からは「収益の安定と未来創造の両立」を新たなステージとし、既存事業の収益力強化を通じて業績回復と財務体質改善を図り、企業価値向上に繋げる取り組みを進めています。また、多様性の確保を含む人材育成や社内環境整備に関する方針は策定済みです。しかし、ポートフォリオの再構築による組織・人員体制の変動が大きいため、現時点では測定可能な目標設定には至っておらず、今後具体的な指標と目標を検討していく方針です。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
株式会社テーオーホールディングスは持株会社体制を採用しており、取締役会と監査役会が経営を監督する体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、筆頭株主は個人であり、創業家と見られる複数の個人株主が上位に名を連ねています。また、取引先による持株会も上位株主として存在しており、特定の株主グループが経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 小笠原 康正 | 13.48% |
| 損害保険ジャパン | 7.57% |
| 小笠原 勇人 | 5.77% |
| 小笠原 正 | 5.70% |
| テーオー取引先持株会 | 4.94% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は小笠原康正氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 小笠原 康正 | 代表取締役社長 | 1979年4月北海道銀行本店営業部入社、1982年4月同社入社、2004年8月同社代表取締役社長就任、2021年7月小泉建設代表取締役会長就任より現職。 |
| 小笠原 翔大 | 取締役副社長 | 2012年3月同社入社、2018年5月fika代表取締役社長就任、2025年8月同社取締役副社長就任より現職。 |
| 西谷 英樹 | 取締役 | 1986年4月同社入社、2017年2月テーオーリテイリング代表取締役社長就任、2019年8月同社取締役就任より現職。 |
| 亀田 文雄 | 取締役 | 2011年4月熊本日産自動車常務取締役、2020年4月函館日産自動車代表取締役社長就任、2021年8月同社取締役就任より現職。 |
社外取締役は、佐藤等氏(佐藤等公認会計士事務所所長・指名報酬委員会構成員)、田矢徹司氏(ホワイトウッド代表取締役・指名報酬委員会構成員)です。
社外監査役は、宮川富孝氏(宮川富孝税理士事務所所長・監査役会構成員)、髙橋悠一氏(公認会計士髙橋悠一事務所所長・監査役会構成員)です。
同社は監査役会設置会社であり、社外取締役および社外監査役を選任することで、独立した立場からの経営監督・監視機能の強化を図っています。社外役員は、企業経営や専門的知識に基づく見識から、経営に対する提言や職務執行の監督を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役の報酬は、月例の固定報酬と賞与で構成されています。報酬額は、役位や職責、同社の業績、従業員給与の水準などを総合的に考慮し、社外取締役を含む任意の指名報酬委員会が審議した上で取締役会で決定されます。賞与は内規に基づく基準に達した場合に支給される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 5名 | 46百万円 | 9.3百万円 |
| 監査役(社外除く) | 2名 | 6百万円 | 2.8百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 9百万円 | 1.8百万円 |
連結報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。
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