【平均年収579万円】IKホールディングス 転職ガイド(アイケイなど):知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収579万円】IKホールディングス 転職ガイド(アイケイなど):知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

IKホールディングスは、アイケイ、フードコスメなどを傘下に持つ持株会社です。グループ全体で事業を展開し、雑貨類・食品類・化粧品類のダイレクトマーケティング事業とセールスマーケティング事業を手掛けています。直近の業績は売上高が減少しましたが、利益は黒字を維持しています。


目次

※本記事は、株式会社IKホールディングス の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


IKホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は28名、グループ連結従業員数は177名です。

同社グループは、雑貨類・食品類・化粧品類を最終消費者に直接販売するダイレクトマーケティング事業と、これらの商品を卸販売するセールスマーケティング事業を展開しています。連結子会社3社を中心に事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)アイケイ.3. 4(セールスマーケティング事業)、(連結子会社)フードコスメ. 5(ダイレクトマーケティング事業)などです。

当連結会計年度において、アイケイがプライムダイレクトを吸収合併し、ストック型事業を承継した株式会社PDがプライムダイレクトに商号変更しました。SNS広告事業は新設子会社である株式会社getpopに譲渡されています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、グループ経営理念である「ファンつくり」を軸に、人材育成と社内環境整備に力を入れています。従業員の成長を促す多様な研修制度や、ライフステージに合わせた柔軟な働き方を支援する制度を整備していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社単体では、平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も比較的長い傾向が見られます。これは、従業員が一定期間定着し、キャリアを築いていることを示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,791,760円
平均勤続年数 8.6年
平均年齢 37.4歳
単体従業員数 28人
連結従業員数 177人
単体のグループ内比率 15.8%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
株式会社アイケイ 12歳 33.5年 7,000円


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の退職給付制度を採用しています。この制度は、同社及び一部の連結子会社で、従業員の退職給付に充てるため採用されています。
退職一時金制度があり、給与と勤務期間に基づいた一時金が支給されます。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「ファンつくり」を経営理念に掲げ、その実践指針である「IK WAY」を全社員で共有し、共通価値観の形成を人材戦略の柱としています。
人事制度ハンドブックに基づき、従業員の成果を反映する評価制度を整備しており、定期昇給や業績連動給与、各種手当の新設・増額を通じて、従業員のモチベーション向上と成長を促進しています。また、3年に一度、昇給・昇格の適正性を検証し、必要に応じてプラス補正を行うことで、公平性を保っています。

人材育成を最重要視しており、新卒・中途採用者向けの「育ての親、里親」制度や、将来の経営者育成を目的とした「ベビーボードメンバー」「ジュニアボードメンバー」制度など、計画的な育成プログラムを導入しています。
OJT研修やeラーニング研修、幹部候補養成研修といった多様な育成制度に加え、育児・介護と両立できるようフレックスタイム制を導入し、多様な働き方を支援しています。年に一度のエンゲージメントアンケート調査を通じて、社員の満足度向上にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。パート・有期労働者の男女賃金差異は開示されていません。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 20.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 63.5%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 72.2%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 株式会社アイケイ

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 18.2%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 68.7%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 79.7%


▼ 株式会社プライムダイレクト

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 40.0%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 71.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 82.0%


▼ 株式会社フードコスメ

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 83.3%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 38.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 53.1%

女性活躍推進


同社グループの女性活躍推進に関する目標と実績です。

指標 数値
管理職に占める女性社員の比率 37.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


IKホールディングスは、雑貨類・食品類・化粧品類を最終消費者に直接販売するダイレクトマーケティング事業と、これらを卸販売するセールスマーケティング事業を展開する持株会社です。同社グループは、これらの事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


IKホールディングスグループは、持株会社であるIKホールディングスと複数の連結子会社で構成されています。主に雑貨類、食品類、化粧品類を最終消費者に直接販売するダイレクトマーケティング事業と、これらを卸販売するセールスマーケティング事業を営んでいます。同社グループの収益は、主にこれらの販売活動から得られています。

同社グループの事業は、セールスマーケティング事業が売上高の大部分を占めており、主要な収益源となっています。当連結会計年度においては、セールスマーケティング事業の売上高は前期から増加した一方で、ダイレクトマーケティング事業の売上高は前期から減少しました。

セールスマーケティング事業

同社グループのセールスマーケティング事業は、生活協同組合、通信販売会社、小売店舗、海外企業等への卸売事業を展開しています。雑貨や食品、韓国コスメなどを幅広い販路で提供しており、当連結会計年度においては店舗ルートでの韓国コスメの売上拡販や生協ルートでの雑貨・食品の増収が見られました。収益は、これらの卸売販売から得ています。

ダイレクトマーケティング事業

ダイレクトマーケティング事業では、TVショッピング、インターネットショッピング、店舗での韓国化粧品販売といった小売事業を行っています。TVショッピングでは定期購入型商品に注力しており、WEBショッピングや韓国コスメのSHOP展開も行っています。収益は、最終消費者への直接販売から得ています。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
セールスマーケティング事業 112億円 117億円
ダイレクトマーケティング事業 40.3億円 28.3億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期の業績を見ると、売上高は増減を繰り返しながら推移しています。直近の当連結会計年度では、売上高は前期から減少しました。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益も前期から減少しましたが、直近2期は黒字を維持しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは当連結会計年度に増加しており、本業でのキャッシュ創出は継続していることが示されています。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 163億円 142億円 140億円 152億円 146億円
経常利益 △3.2億円 △2.1億円 3.4億円 4.2億円 1.0億円
経常利益率 △2.0% △1.4% 2.4% 2.7% 0.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 △9.1億円 △4.6億円 2.3億円 3.2億円 2.1億円
1株当たり当期純利益(円) △115.95 △60.34 29.79 42.35 28.37

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から減少しており、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少しています。これは、同社グループ全体の売上高と営業利益が前期から減少したことと連動しています。組織全体の効率性を示す指標として、これらの数値は同社グループの収益体質や事業運営の状況を把握する上で参考となります。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 84.5百万円 82.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.4百万円 1.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均を上回る水準にあります。事業活動で安定的に資金を創出し、財務的な健全性を維持している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っており、前期からは減少しています。手元資金である現金及び預金は前期から減少しているものの、事業運営に必要な資金を確保している状況です。これらの財務状況は、事業の安定性を示す指標となります。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 23.9億円 25.5億円
自己資本比率 39.1% 43.5%
ROE(自己資本利益率) 14.2% 8.7%
現金及び預金 4.7億円 3.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが前期から増加し、3.0億円のプラスとなりました。これは主に棚卸資産や売上債権の減少、貸倒引当金の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、貸付による支出が増加したことにより、前期から減少して△1.4億円となっています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済による支出が長期借入による収入を上回ったため、前期から減少して△2.4億円となりました。

これらの結果、本業で得た資金で投資を賄い、さらに余剰資金を生み出すフリーキャッシュフローは1.6億円のプラスとなり、前期から増加しています。この状況は、同社グループが事業活動で安定的に資金を創出し、財務的な健全性を維持していることを示しています。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 1.1億円 3.0億円
投資CF △0.3億円 △1.4億円
財務CF △1.9億円 △2.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.8億円 1.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループのセールスマーケティング事業は、生活協同組合ルートの売上比率が40%台と高くなっています。今後の生活協同組合の動向によっては、同社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

また、ダイレクトマーケティング事業及びセールスマーケティング事業では、売上拡大のために一定の広告宣伝費が必要です。放映料や紙の取引価格が高騰した場合、コスト上昇により業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは個人情報取扱業者であり、情報漏洩による被害を防止するため内部管理体制の強化を図っています。万が一、個人情報が外部に漏洩した場合には、同社グループの信用失墜に繋がり、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


IKホールディングスは、「ファンつくり」を共通の経営理念に掲げ、お客様立場主義を追求する企業です。グループ全体の最適化を通じて企業価値の向上を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの経営方針は、「ファンつくり」を共通の経営理念に掲げています。事業の永続発展のために最も大切なものが「ファンつくり」であると考えています。

お客様をファン化させる重要なファクターとして「お客様立場主義」を追求しており、商品・サービス・お客様対応など、あらゆる面でのお客様立場主義の実践を目指しています。

グループ経営においては、グループ内の経営資源を適切に結合・配分することで最大のシナジーを生み出しています。常にグループ全体の最適化を図りながら企業価値を高めていく経営を推進しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「ファンつくり」を共通の経営理念とし、「お客様立場主義」を追求する姿勢を大切にしています。商品を通じてお客様の満足度向上とサスティナブルな社会を実現することを、同社グループの存在意義と位置付けています。

多様な人材がそれぞれの能力、スキルを学ぶための各種人材育成制度を設けています。育児・介護など社員のライフステージに合わせて働き方を選択できるフレックスタイム制を導入し、多様な就業形態や活躍機会を整備しています。

社員の会社に対するエンゲージメント度合いを確認するため、年に一度アンケート調査を実施しています。エンゲージメントレベルの向上に向けた改善に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、成長戦略の柱であった韓国コスメの拡大において、代理店ビジネスであるためマーケットへの機動的な対応が困難であるという課題を認識しています。これにより計画と実績との乖離が発生し、中期経営計画「IK WAY to 2028」を取り下げました。

今後は新たな会議体として「グループ経営改革会議」を設置し、同社グループの企業価値を最大化させるべく、抜本的な成長戦略の再構築や組織再編を検討することとしています。これらを通じてグループの企業価値増大に努めていく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


IKホールディングスは監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会での議決権を持つことで、経営の監督機能の向上と効率性の確保を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


IKホールディングスの筆頭株主は株式会社AMであり、同社グループの資本構成において重要な位置を占めています。また、飯田裕氏をはじめとする創業家関係者や、アイケイ取引先持株会が上位株主として名を連ねており、安定した資本基盤を形成していることがうかがえます。

株主名 持株比率
株式会社AM 15.64%
飯田  裕 2.35%
アイケイ取引先持株会 2.24%
飯田 清子 1.82%
飯田 悠起 1.81%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は長野庄吾氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
長野 庄吾 代表取締役社長 1995年同社入社、2005年同社取締役、2015年同社代表取締役社長兼COO、2025年同社代表取締役社長より現職。
飯田  裕 取締役会長 1977年大東京火災海上保険株式会社入社、1982年アイケイ商事有限会社設立取締役、1990年同社代表取締役社長、2025年同社取締役会長より現職。
高橋 伸宜 常務取締役 管理統括 1983年ツルカメ商事株式会社入社、2000年同社入社、2005年同社取締役管理チームマネージャー、2012年同社常務取締役管理統括より現職。


社外取締役は、山本あつ美氏(山本あつ美公認会計士事務所所長・監査等委員)、和田圭介氏(オリンピア法律事務所パートナー・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。この体制により、社外取締役である監査等委員が取締役会での議決権を有し、取締役会の監督機能の向上と経営の効率性向上に資する体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


IKホールディングスの取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を取り入れています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬、業績連動を考慮した賞与、および非金銭報酬である株式報酬(ストックオプション・譲渡制限付株式報酬)で構成されています。監督機能を担う社外取締役には、その職務に鑑み、基本報酬と賞与が支払われる仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 1.2億円 41.2百万円
監査等委員(社外除く) 1名 5百万円 4.6百万円
社外役員 2名 15百万円 7.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。