【平均年収1109万円】クリエイトSDホールディングス 転職ガイド(クリエイトエス・ディーなど):知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収1109万円】クリエイトSDホールディングス 転職ガイド(クリエイトエス・ディーなど):知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

クリエイトSDホールディングスは、クリエイトエス・ディーなどを傘下に持つ持株会社です。ドラッグストアを中核にスーパーマーケットや介護事業など多角的に展開し、直近の連結会計年度では増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社クリエイトSDホールディングス の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月20日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


クリエイトSDホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は10名、グループ連結従業員数は5,478名です。

同社グループは、医薬品や化粧品などの小売販売を主たる業務としています。子会社8社で構成されており、ドラッグストアを中核に、スーパーマーケットや介護事業など多角的な事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、ウェルライフ.(有料老人ホームの経営)、サロンデイ(デイサービス施設の経営)、百合ヶ丘産業(スーパーマーケットの経営)などです。

2025年8月にはサンエフを子会社化し、2026年3月には吸収合併しました。また、同年10月には八百半ホールディングスを連結子会社化し、食品スーパー事業を拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、持続的な成長と企業価値向上の実現のため、多様な視点や価値観を尊重した人材の採用を継続的に行っています。従業員が長く活躍できる、働きやすく働きがいのある「ずっと働きたい会社」を目指し、職場環境の整備や能力開発に取り組んでいることが特徴です。

また、従業員の給与及び報酬の決定においては、職務、成果、貢献度等を総合的に勘案し、評価や役割に応じた適正な処遇を基本方針としています。持続的な人材確保と従業員の定着に資するよう、適切な水準の維持に努める方針です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均勤続年数は22.6年と長く、平均年齢も50.4歳であることから、従業員が長期にわたって在籍し、経験を積んでいる傾向がうかがえます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 11,085,553円
平均勤続年数 22.6年
平均年齢 50.4歳
単体従業員数 10人
連結従業員数 5,478人
単体のグループ内比率 0.2%


なお、直近の主要子会社のデータは以下の通りです。

会社名 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
株式会社クリエイトエス・ディー 34.0歳 8.1年 5,433,120円


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。これらの制度は、一部の連結子会社に適用されています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

確定給付制度における退職給付債務は40.7億円、年金資産は9.7億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な成長と企業価値向上の実現のため、ジェンダー、国籍、職歴、年齢などに拘らず、多様な視点や価値観を尊重した人材戦略を掲げています。経験・技能・経歴が異なる人材の採用を継続的に行い、それぞれの人材が長く活躍できる「ずっと働きたい会社」を目指し、職場環境の整備や能力開発のための研修・ジョブローテーションなどに取り組んでいます。

従業員の給与及び報酬の決定にあたっては、従業員が担う職務、成果、貢献度等を総合的に勘案し、評価や役割に応じた適正な処遇を行うことを基本方針としています。昇給や賃金改定については、会社業績、経済情勢、物価動向及び労働市場環境等を踏まえ、持続的な人材確保及び従業員の定着に資するよう、適切な水準の維持に努めています。特に、薬剤師、登録販売者、管理栄養士等の専門人材については、競争力のある処遇の確保に努める方針です。

重点テーマとしては、ダイバーシティ&インクルージョンの推進や人財の育成と活躍推進を掲げています。女性の中核人材への登用に積極的に取り組むだけでなく、国籍や新卒者、中途採用者の区別なく中核人材への登用を進めています。具体的な施策として、女性が働きやすい作業環境の整備、ワークライフバランス視点を踏まえた定期的な個別面談の実施、次世代育成支援の取り組み、健康維持と健康増進の促進、検診率向上、特例子会社における雇用創出などを行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示データ


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱クリエイトエス・ディー

賃金格差の主な要因として、女性の勤続年数・年齢・管理職比率が低いこと、出産・育児休職から復職直後の女性の一部が短時間勤務であること(正規雇用労働者)、賞与のないアルバイトは男女比が均衡しているのに対し、賞与支給のあるパートの女性比率が98.7%であること(パート・有期労働者)があげられます。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 14.2%
男性労働者の育児休職取得率 96.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 67.9%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 79.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 105.9%

グループ全体(連結)


指標の算出にあたっては、提出会社と連結子会社4社を含めた各会社の指標を平均して算出しています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 15.4%
男性労働者の育児休職取得率 94.8%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 68.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 79.6%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 104.7%

女性活躍推進に関する指標(株式会社クリエイトエス・ディー)

指標 数値
新任店長・薬局長への女性登用比率 33.5%
役職者に占める女性比率(店長・薬局長含む) 20.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


クリエイトSDホールディングスは、医薬品や化粧品などの小売販売を主軸に事業を展開する持株会社です。同社グループは、地域に根差したドラッグストア事業を中心に、スーパーマーケット事業や介護事業も手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、医薬品、化粧品、食料品、日用雑貨品等の小売販売を主たる業務としています。ドラッグストア事業が中心であり、医薬品や調剤薬局、化粧品、食料品、日用雑貨品などの幅広い商品を販売しています。また、プライベートブランド商品の製造企画も行っています。

収益は、これらの商品の販売や調剤サービスから得ています。スーパーマーケット事業では食料品や日用雑貨品を販売し、介護事業では有料老人ホームやデイサービス施設を運営しています。

同社グループの売上高は、国内の顧客との取引から生じており、本邦以外の外部顧客への売上高はありません。また、特定の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%を占める相手先は存在しません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。直近の連結会計年度においても、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のすべてが増加となりました。

この増収増益は、新規出店やM&Aによる店舗数の増加、生活必需品を中心としたEDLP(エブリデイ・ロープライス)施策の継続推進、調剤薬局売上の堅調な推移が主な要因となっています。また、増収効果による売上総利益の確保と、人件費をはじめとする販売費及び一般管理費の適正なコントロールに努めた結果でもあります。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 3,507億円 3,810億円 4,223億円 4,571億円 4,971億円
経常利益 187億円 194億円 209億円 234億円 252億円
経常利益率 5.3% 5.1% 4.9% 5.1% 5.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 126億円 129億円 137億円 157億円 170億円
1株当たり当期純利益(円) 199.24 204.46 215.61 242.82 263.00

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から当期にかけて増加しています。これは、従業員一人ひとりの売上貢献度が高まっていることを示しています。

一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から当期にかけてわずかに減少しています。これは、売上高の増加に対して、営業利益の伸びが緩やかであったことを示唆しています。

指標 2025年5月期 2026年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 90.3百万円 90.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.5百万円 4.4百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社クリエイトSDホールディングスグループの財務状況は、安定した経営基盤を示しています。本業で得た資金を投資に充てつつ、余剰資金も確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


クリエイトSDホールディングスグループの財務基盤は、高い自己資本比率と安定したROEを示しています。自己資本比率はプライム市場平均と比較して高い水準にあり、強固な財務体質を構築していることがうかがえます。ROEもプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができている状況です。手元資金である現金及び預金も潤沢に確保されており、事業運営における安定性が期待できます。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 1,427億円 1,543億円
自己資本比率 60.3% 60.4%
ROE(自己資本利益率) 11.5% 11.4%
現金及び預金 377億円 371億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


クリエイトSDホールディングスグループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、それを成長投資に充てている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは254.4億円の収入となり、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上、仕入債務の増加などが主な要因となっています。これは、同社グループが事業活動を通じて着実に資金を創出していることを示しています。

投資活動によるキャッシュフローは△204.1億円の支出となりました。これは主に新規出店に伴う有形固定資産の取得や子会社株式の取得によるものであり、事業拡大に向けた積極的な投資が行われていることがうかがえます。その結果、営業活動で得た資金から投資活動の支出を差し引いたフリーキャッシュフローは50.3億円のプラスとなっており、本業の稼ぎで投資を賄い、なお余剰資金を確保している優良な状態です。

財務活動によるキャッシュフローは△56.8億円の支出となりました。これは配当金の支払いなどが主な要因であり、株主還元も行いつつ、資金の健全性を維持している状況です。これらのキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した事業運営と将来への投資を両立しており、雇用や給与の安定性、そして持続的な成長が期待できる財務状況にあることを示しています。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 236.3億円 254.4億円
投資CF △207.0億円 △204.1億円
財務CF △33.9億円 △56.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 29.3億円 50.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、ドラッグストア業界における同業他社や他の小売業との出店競合の激化を事業リスクとして認識しています。計画通りの出店ができない場合、業績見通しに影響を及ぼす可能性があります。また、医薬品販売の規制緩和や販売自由化が進展し、異業種との競争が激化した場合には、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があるとしています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、薬剤師および医薬品登録販売者の確保を重要な課題として認識しています。今後の店舗数拡大において、これらの専門人材の確保状況が出店計画に影響を及ぼす可能性があるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


クリエイトSDホールディングスは、「お客様≒患者様との『ふれ合い』」を大切にする経営理念を掲げ、地域社会の健康と生活を支える総合ヘルスケアサポート企業を目指しています。顧客第一主義と誠実な事業活動を通じて、持続的な成長と社会貢献を追求する企業文化が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


クリエイトSDホールディングスは、「私たちはいつもお客様≒患者様の近くにいて、『ふれ合い』を大切にします」という経営理念を掲げています。同社グループは、この理念に基づき、「極めて感じの良い応対(挨拶)」と「整理・整頓」を経営基本方針として重視しています。

地域のかかりつけ薬局を目指し、地域での総合ヘルスケアサポートに根ざした強固なドミナント形成を通じて、世の中の変化に適応しながら事業を展開していくことを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


クリエイトSDホールディングスは、社是である「謙虚」の精神を企業風土の根幹に置いています。お客様≒患者様との「ふれ合い」を大切にする経営理念のもと、「極めて感じの良い応対(挨拶)」と「整理・整頓」を具体的な経営基本方針として掲げています。

同社グループは、常に相手を主語に考え行動し、社会に貢献することで信頼を得て持続的に成長することを目指しています。また、サステナビリティへの取り組みを重視し、誠実かつ公正な事業活動を通じて、持続的な企業価値向上と持続可能な社会の実現の両立を図ることを基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


クリエイトSDホールディングスは、優先的に対処すべき課題として、調剤事業戦略の強化に取り組んでいます。具体的には、薬剤師の対人業務強化や近隣医療機関との連携を通じて、在宅医療も含めたかかりつけ機能の強化を進めています。

また、ローコストオペレーションの徹底も重要なテーマです。店舗作業の見直しによる効率改善、人員の適正配置、人時コントロールにより、経費抑制と生産性向上を図っています。さらに、サステナビリティ経営の推進として、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の各項目において、ステークホルダーと協働しながら持続的な企業価値向上と社会の実現を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


クリエイトSDホールディングスは、東京証券取引所プライム市場に上場する持株会社です。監査等委員会設置会社として、経営監視機能の充実を図るガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


クリエイトSDホールディングスの株主構成を見ると、創業家である山本氏が上位を占めています。筆頭株主の山本洋平氏をはじめ、山本久雄氏、山本いつ子氏が主要な株主として名を連ねており、創業家が同社グループの経営に強い影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
山本 洋平 28.69%
山本 久雄 21.63%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.95%
山本 いつ子 4.85%
CEP LUX-ORBIS SICAV 3.19%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.7%です。代表取締役社長は廣瀨泰三氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
廣瀨 泰三 代表取締役社長 1990年12月株式会社コーエイドラッグ代表取締役社長就任。2007年10月株式会社住商ドラッグストアーズ代表取締役社長就任。2012年8月同社代表取締役社長就任より現職。
山本 久雄 代表取締役会長 1983年5月有限会社みどりドラッグストア(現株式会社クリエイトエス・ディー)代表取締役社長就任。1998年4月有限会社ヤマモト(現同社)代表取締役社長就任。2008年10月同社代表取締役会長就任より現職。
瀧屋 幸彦 取締役 1989年5月有限会社みどりドラッグストア(現株式会社クリエイトエス・ディー)入社。2023年9月同社代表取締役社長兼店舗運営本部長就任。2024年8月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、安保洋子氏(サンライズ法律事務所弁護士・監査等委員)、上田真氏(元ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役3名(うち社外取締役2名)が経営監視機能を担っています。独立した立場の社外取締役が経営の健全性向上に貢献する体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


クリエイトSDホールディングスの役員報酬は、監査等委員である取締役を除く取締役に対しては、定額の月額報酬と中期的な会社業績に基づく業績連動報酬(賞与)で構成されています。監査等委員である取締役の報酬は、その独立性を考慮し定額報酬のみとなっています。同社グループでは株式報酬は導入せず、業績連動報酬は金銭報酬として支給する方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 2.6億円 85.7百万円
監査等委員(社外除く) 2名 9百万円 4.5百万円
社外取締役(監査等委員) 3名 12百万円 4.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。