【平均年収620万円】フィードフォースグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

【平均年収620万円】フィードフォースグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年5月期)

フィードフォースグループは、アナグラム、フィードフォースなどを傘下に持つ純粋持株会社です。デジタルマーケティング・Eコマース領域で企業の課題解決を支援し、連結従業員数は206名です。直近5期にわたり増収増益を達成し、当期も二桁成長となりました。


目次

※本記事は、フィードフォースグループ株式会社 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


フィードフォースグループは純粋持株会社であり、単体従業員数は7名、グループ連結従業員数は206名です。

同社グループは、デジタルマーケティング・Eコマース領域において、運用型広告代行、データフィード、ID連携などのテクノロジーを駆使し、企業の課題解決や生産性向上を支援しています。連結子会社7社を中心に、多様なデジタルプラットフォーマーとのパートナーシップを活かし、包括的なサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)アナグラム、(連結子会社)フィードフォース、(連結子会社)ソーシャルPLUS、(連結子会社)リワイア、(連結子会社)シッピーノなどです。

当連結会計年度では、フィードフォースの「Omni Hub」事業をリワイアへ承継しDX事業に集約しました。また、ECPowerを完全子会社化し、EC支援領域の事業基盤を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


フィードフォースグループは、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」というミッションを掲げ、企業の生産性向上に貢献しています。同社グループは人材を最も重要な経営資源の一つと位置付け、優秀な人材の確保と育成に注力しています。従業員が長期にわたりやりがいを感じて働けるよう、多様な働き方やキャリア形成を支援する環境整備に取り組んでいることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も一定の期間を示しています。このことから、比較的若手から中堅層が中心となっており、従業員が一定期間定着して活躍している傾向が見られます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 6,204,430円
平均勤続年数 5.7年
平均年齢 39.9歳
単体従業員数 7人
連結従業員数 206人
単体のグループ内比率 3.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


フィードフォースグループは、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」というミッションのもと、企業の生産性を向上させるサービス・プロダクトづくりを通じて豊かな働き方を実現することを目指しています。これを担う人材を最も重要な経営資源の一つと位置付け、競争優位性の確保と長期的な成長のために優秀な人材の確保と育成が必要不可欠であると考えています。

給与や賞与は、各社の給与規程等に基づき、従業員の役割・職責および成果を勘案して決定されています。給与水準については、事業環境や市場水準、業績を踏まえて定期的に見直しが行われています。また、従業員の中長期的な財産形成支援と福利厚生の充実を目的として、2026年2月に「フィードフォースグループ従業員持株会」を発足させ、給与からの拠出による当社株式の計画的な取得制度を導入しています。

同社は純粋持株会社であるため、各事業子会社がそれぞれの事業特性に応じた人材の採用・育成・処遇を自律的に行っています。同時に、グループ間での転籍や出向を積極的に推進し、従業員に多様な活躍の機会を提供しています。ライフステージの変化や労働に対する意識の多様化を踏まえ、リモートワークの一定の許容など柔軟な働き方にも対応しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、女性活躍推進法および育児・介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ アナグラム

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 37.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 72.2%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 72.4%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 89.4%

人材育成・エンゲージメント


主要な連結子会社であるアナグラム株式会社における指標、目標及び実績です。

指標 数値
年次有給休暇取得率 66.7%
従業員全体の残業時間(月平均) 16時間55分

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


フィードフォースグループは、デジタルマーケティングとEコマースの領域において、企業の課題解決や生産性向上を支援する事業を展開しています。運用型広告代行、データフィード、ID連携といったテクノロジーを駆使し、企業の情報を適切な形でユーザーに届けることを目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、企業のデジタルマーケティング・Eコマース領域を主軸とし、事業特性や顧客属性に応じたサービス提供方法により、「プロフェッショナルサービス事業」「SaaS事業」「DX事業」の3つの事業セグメントで構成されています。各事業は、多様なデジタルプラットフォーマーとの良好なパートナーシップを構築し、技術的要件に精通することで円滑なサービス提供を可能にしています。

プロフェッショナルサービス事業

この事業では、主にエンタープライズ企業を対象に、運用型広告代行やデータフィードマーケティングの支援を行っています。収益は、インターネット広告の運用代行やデータフィード管理のアウトソーシングサービスから得ています。運営は、アナグラムやフィードフォースが行っており、既存顧客の売上拡大と新規顧客の獲得が進み、前期と比較して増収増益となりました。

SaaS事業

SaaS事業では、エンタープライズからSMBまで幅広い企業に対し、データフィード管理ツールやソーシャルログインシステムなどをSaaS形式で提供しています。収益は、サブスクリプション型のツール提供サービスから得ています。運営は、フィードフォースやソーシャルPLUSが行っており、Shopifyアプリ「CRM PLUS on LINE」を中心としたサービス需要が堅調に推移し、前期と比較して増収増益となりました。

DX事業

DX事業では、主にEC事業者を対象として、Shopifyを活用したWebサイト・システム構築支援やShopifyアプリの開発・提供を行っています。収益は、ShopifyアプリやIDソリューション、EC構築支援サービスから得ています。運営は、リワイア、シッピーノ、ECPowerが行っており、ShopifyアプリやIDソリューション、EC構築支援サービスの顧客獲得が順調に推移し、前期と比較して増収となり、営業利益は黒字転換となりました。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えており、特定の地域に集中しています。また、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める特定の主要顧客は存在していません。

セグメント 売上高(2025年5月期) 売上高(2026年5月期)
プロフェッショナルサービス事業 26.4億円 30.0億円
SaaS事業 12.6億円 13.7億円
DX事業 4.8億円 5.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


フィードフォースグループの連結業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。特に当期においては、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から二桁の成長率を記録しており、堅調な業績推移となっています。

項目 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期 2026年5月期
売上高 30.1億円 39.7億円 42.3億円 43.7億円 49.1億円
経常利益 9.1億円 10.2億円 11.7億円 15.3億円 19.6億円
経常利益率 30.3% 25.7% 27.6% 34.9% 39.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 6.0億円 1.1億円 4.7億円 10.0億円 14.4億円
1株当たり当期純利益(円) 23.20 4.34 18.23 39.69 59.58

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期の22.5百万円から当期は23.8百万円に増加しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期の8.2百万円から当期は9.6百万円に増加しました。これらの指標は、同社グループの従業員一人ひとりの生産性が前期から向上していることを示しています。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 22.5百万円 23.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 8.2百万円 9.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


フィードフォースグループは、安定した財務基盤を構築しており、本業で着実に資金を稼ぎながら、将来に向けた投資も継続しています。事業活動で得た資金が投資を上回る状況が続いています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)の推移から安定していることがわかります。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、ROEも非常に高い水準を維持しています。また、手元資金である現金及び預金も増加傾向にあり、不測の事態への耐性も備わっていると言えます。

指標 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
純資産 33.2億円 37.8億円
自己資本比率 42.0% 43.3%
ROE(自己資本利益率) 33.4% 41.9%
現金及び預金 42.3億円 47.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、その資金を成長投資に充てつつ、手元資金も確保できている状況を示しています。営業活動によるキャッシュ・フローは増加しており、本業の稼ぎが順調に推移しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得や有形固定資産の取得などにより支出となっていますが、これは将来に向けた事業基盤の強化を目的とした投資と考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得や配当金の支払いなどにより支出となっています。

本業で安定した資金を創出し、投資も行いながらも自由に使える資金を確保できていることから、同社グループは安定した経営状況にあると言えます。これは、入社後の雇用や給与の安定性、そして将来的な成長性にもつながる要素です。

項目 2025年5月期(前期) 2026年5月期(当期)
営業CF 14.1億円 15.0億円
投資CF △43百万円 △1.3億円
財務CF △6.5億円 △9.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 13.6億円 13.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、デジタルマーケティング関連サービス及び電子商取引事業者向けのサービスを提供しており、インターネット広告市場及び電子商取引市場の動向が事業に影響を及ぼす可能性があります。景気後退や顧客企業の広告予算削減、市場の成長鈍化が生じた場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、デジタルマーケティング及び電子商取引の領域では技術革新や顧客ニーズの変化が速く、生成AIの普及により商品やサービスの検索、比較、推薦、広告運用の方法が変化しています。新技術への対応が遅れた場合や競合サービスが急速に普及した場合、競争力の低下により事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、持続的な成長に向けて新規サービスの開発や事業再編、M&Aなどを実施する方針です。事業再編により顧客や人材が流出した場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


フィードフォースグループは、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」というミッションを掲げ、顧客ビジネスの業務効率向上を支援しています。デジタルマーケティング分野に特化し、イノベーションを通じて社会に貢献することを目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」をミッションに掲げています。デジタルマーケティング分野に特化し、GoogleやMetaなどのデジタルプラットフォーマーが提供するインターネット広告媒体やID認証を活用しています。広告運用サービスやツールの提供を通じて、顧客ビジネスの業務効率向上を支援することが同社グループの目指す方向性です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、純粋持株会社として7社の事業子会社を有し、グループシナジーの最大化を主要な戦略としています。多様な専門性や経験を有する人材の確保と育成を重視しており、各事業子会社が事業特性に応じた採用や育成、処遇を行っています。従業員にはグループ間の転籍や出向を通じて多様な活躍の機会を提供し、リモートワークを含む柔軟な働き方や研修制度、待遇・福利厚生の充実を通じて、長期的に能力を発揮できる職場環境の整備に取り組んでいます。

また、サステナビリティに関する取り組みでは、取締役会が基本方針の決定と監督責任を担っています。代表取締役を委員長とするリスク管理委員会が事業運営上のリスクを把握し、対応策を協議する体制を構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、新規ビジネスの創出と顧客基盤の拡大を優先的に対処すべき課題としています。デジタルプラットフォーマーが提供するサービスを中小規模事業者でも簡易かつ効果的に利用できるサービスの開発に注力する方針です。

また、グループ会社とのシナジーの最大化と市場の拡大、優秀な人材の確保と育成も重要な課題です。特に幅広い分野に精通したエンジニアの採用を継続的な課題と認識しており、知名度の向上や研修制度の強化、待遇・福利厚生の充実、採用活動の柔軟化を通じて、人材確保と育成に努めています。さらに、同社グループおよびサービスの認知度向上、そして内部管理体制の強化にも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


フィードフォースグループは、取締役会と監査等委員会を設置し、透明性の高い経営と業務執行の監督を重視するガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主は合同会社理力であり、創業家とみられる塚田耕司氏も上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが同社グループの経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
合同会社理力 36.33%
塚田 耕司 20.06%
日本カストディ銀行(信託口) 4.95%
マイナビ 3.63%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 2.99%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性5名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は加藤英也氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
加藤 英也 代表取締役 社長 2006年4月 ㈱セプテーニ入社、2008年10月 ㈱サイバーエージェント入社、2022年3月 ㈱リワイア代表取締役就任、2026年8月 同社代表取締役社長就任より現職。
小山 純弥 取締役 2015年4月 アナグラム㈱入社、2024年8月 アナグラム㈱代表取締役就任、2024年8月 同社グループ執行役員就任、2026年8月 同社取締役就任より現職。


社外取締役は、島田憲和氏(島田憲和公認会計士事務所 所長・常勤監査等委員)、浦勝則氏(東京丸の内法律事務所 パートナー・監査等委員)、佐藤康夫氏(アタラ会長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が取締役会の過半数を占めることで、独立した立場からの経営監視機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループの役員報酬は、基本報酬と非金銭報酬(株式報酬)で構成されています。業績連動報酬は導入されていません。基本報酬は職責や同業他社、同社グループの従業員給与水準を考慮して決定され、非金銭報酬は株式報酬として定期的に付与されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 44百万円 14.7百万円
社外役員 3名 10百万円 3.3百万円


なお、取締役(監査等委員及び社外取締役を除く。)に対する非金銭報酬等の総額の内訳は、ストック・オプションであり、ストック・オプションの付与日に決定した会計上の公正価値を基礎とし、権利確定期間にわたって定額法により費用計上しております。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。