※本記事は、Cocolive株式会社 の有価証券報告書(2026年5月期、2025年6月1日 ~ 2026年5月31日、2026年8月20日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
Cocoliveは、住宅・不動産業界に特化したBtoBクラウドサービス事業を展開しています。マーケティング活動を自動化する「KASIKA(カシカ)」を自社開発し、工務店・ハウスメーカー、不動産売買仲介業者、分譲マンション事業者などの不動産会社に提供しています。
単体従業員数は131名です。同社はクラウドサービス事業の単一セグメントで事業を展開しています。
Cocoliveは、自社開発したKASIKAを直接不動産会社に提供するほか、パートナーシップ契約を締結した代理店経由での販売も行っています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
Cocoliveは、テクノロジーとマーケティングの力を活用し、住宅・不動産業界の生産性向上を目指すクラウドサービス事業を展開しています。このような事業特性を持つ同社で働く環境は、どのような特徴があるのでしょうか。給与水準や人材育成への考え方、多様な働き方を支える制度について見ていきましょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
Cocoliveでは、従業員の平均勤続年数が比較的短く、平均年齢も若年層に集中している傾向が見られます。これは、事業の成長フェーズにおいて新しい人材が積極的に加わり、組織が常に活性化している状況を示唆しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,162,000円 |
| 平均勤続年数 | 3.0年 |
| 平均年齢 | 34.9歳 |
| 単体従業員数 | 131人 |
| 連結従業員数 | - |
| 単体のグループ内比率 | - |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
Cocoliveは、不動産業界特化型マーケティング・オートメーションツール「KASIKA」の提供を通じて、顧客への価値最大化と事業拡大を目指しています。この目標達成のため、人材を重要な経営資本と位置付け、経営戦略と連動した人材戦略を推進しています。
同社は、中長期的な成長には優秀な人材の確保と育成が不可欠であると考えており、従業員が能力を最大限発揮できる体制構築に注力しています。具体的には、生成AIの社内導入による業務効率化を強力に推進し、テクノロジー活用で業務負担を軽減することで、事業成長に見合った機動的かつ持続可能な組織運営を目指しています。
報酬決定においては、持続的な企業価値向上を支える優秀な人材の確保と定着を目的としています。報酬体系は、役割や能力に応じた基本給と諸手当、全社業績に連動する業績賞与、そして中長期的な企業価値向上への意識醸成を目的としたストック・オプションで構成されています。評価は短期的な業績だけでなく、業務効率化へのプロセスや自己成長への取り組み姿勢も総合的に勘案され、創出された付加価値に対して適正に報いる仕組みが整備されています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
同社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
Cocoliveは、住宅・不動産業界に特化したBtoBクラウドサービスを提供しており、テクノロジーとマーケティングの力で業界で働く人々の力を最大限に引き出す仕組みを創造しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
Cocoliveは、住宅・不動産業界向けのBtoBクラウドサービス事業を展開しています。主力サービスは、不動産会社のマーケティング活動を自動化する「KASIKA(カシカ)」です。KASIKAは、日本国内の工務店・ハウスメーカー、不動産売買仲介業者、分譲マンション事業者を主な顧客としています。
同社は、不動産業界における「追客」の課題解決に強みを持つITツールとしてKASIKAを自社開発しました。KASIKAは、自動メール返信機能、営業アクションの管理、属性に応じたメールマガジンの一斉自動送信、契約確度の高い消費者の絞り込みといった基本機能を提供しています。さらに、SMS送信オプションやAI査定オプションといった追加機能も拡充し、顧客の利便性向上を目指しています。
KASIKAの収益モデルは、店舗数課金とユーザ数課金が中心となるサブスクリプション型です。初期費用と月額利用料金が設定されており、オプション機能にもそれぞれ月額料金と初期費用が発生します。解約不可期間は設けられておらず、顧客の利用満足度を重視する姿勢がうかがえます。同社の売上高は、本邦の外部顧客への売上が大部分を占めており、国内市場に注力した事業展開を行っています。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高が増加傾向にある一方で、営業利益と経常利益は減少傾向を示しています。売上総利益は増加しましたが、販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫する形となりました。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社の従業員1人あたり売上高は、前期と比較して減少傾向を示しています。これは、事業拡大に伴う従業員数の増加が売上高の伸びを上回ったことによるものです。組織全体の効率性や、従業員一人ひとりの生産性向上に向けた取り組みが、今後の同社の成長において重要な要素となることが示唆されます。
| 指標 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 12.8百万円 | 11.0百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社の財務の安定性に関する詳細な数値は開示されていません。企業の現在地を把握するためには、財務基盤や資金の流れを理解することが重要です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤に関する詳細な数値は開示されていません。自己資本比率やROE、手元資金の状況について具体的な情報が不足しています。
これらの指標は、企業の安定性や成長性、不況時の耐性を示す重要な要素です。入社後の雇用や給与の安定性を判断する上で、これらの情報が不足している状況です。
| 指標 | 2025年5月期(前期) | 2026年5月期(当期) |
|---|---|---|
| - | - | - |
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社のキャッシュフローの状況に関する詳細な数値は開示されていません。事業活動、投資活動、財務活動それぞれにおける資金の流れについて、具体的な情報が不足しています。
これらの情報は、企業が本業でどれだけ資金を生み出し、将来の成長のためにどのような投資を行い、どのように資金を調達・返済しているかを示す重要な指標です。入社後の安定性や成長性を判断する上で、キャッシュフローの状況を把握することは重要ですが、現状では判断が難しい状況です。
| 項目 | 2025年5月期(前期) | 2026年5月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、競合するシステムの普及に伴う解約リスクを認識しています。マーケティング・オートメーションツール市場は競合企業が複数存在し、新規参入の可能性もあります。
また、同社の売上高は特定の事業サービスであるKASIKAに依存している状況です。KASIKAの売上高が著しく減少した場合、同社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、優秀な人材の採用及び定着に関するリスクを認識しています。事業拡大のためには優秀な人材の確保、育成及び定着が不可欠であり、これらが不足した場合、事業運営に支障が生じる可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
Cocoliveは、テクノロジーとマーケティングの力で住宅・不動産業界の働き方を革新することを目指しています。顧客の課題解決を通じて、社会の持続的な発展に貢献する企業文化を築いています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人“の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとしています。集客後に不動産会社が消費者に対して行う「追客」を自動化・効率化するサービスを提供する企業としてのポジション確立を目指しています。
サービス開発においては、一般的なオフィスワーカーの方をはじめとして、どんな職種の方でも親しみやすいUI(ユーザインターフェース)や、高度なITスキルをもたない方でもシンプルで使いやすい操作性・機能性を追求しています。具体的には、KASIKAのオプション機能の拡充や、サービス付き高齢者住宅の提供会社、リフォーム等の不動産購入後の領域への提供にも注力しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社は「リスク・コンプライアンス規程」に基づき、リスク・コンプライアンス委員会を設置しています。同委員会では、事業活動に関連する潜在的なリスクの把握と、各部門における対応状況について協議及び共有が行われています。
中長期的な成長のためには、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えており、従業員が能力を最大限発揮できる体制構築を進めています。また、生成AIの社内導入等による業務効率化を強力に推進し、テクノロジーの活用によって業務負担を軽減する方針です。顧客の個人情報を含む様々な情報を預かるため、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム(JIS Q 27001:2023))を取得するなど、情報管理体制の継続的な強化にも取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社は、顧客に対する提供価値の向上と販路の拡大を重要な課題としています。特に近年の生成AI技術の急速な進展を背景に、同技術をプロダクトへ積極的に組み込むことで、付加価値の創出と顧客の生産性向上(AIトランスフォーメーション)を推進しています。
優秀な人材の継続的な採用・育成と業務効率化の推進も重点テーマです。生成AIの社内導入等による業務効率化を強力に推進し、組織全体の適正人員数を見定めていくことで、事業の成長スピードに見合った機動的かつ持続可能な組織運営を目指しています。情報管理体制の強化も優先的に対処すべき課題であり、日々高度化するサイバーセキュリティ脅威や生成AIの利活用等における情報漏洩リスクに対応するため、防御・検知システムの高度化や社内教育・研修の実施を継続しています。
システムの安定性の確保も不可欠であり、顧客の増加に合わせたサーバーの処理能力増強に加え、生成AI等の高度な機能実装に伴うデータ処理負荷への対応など、安定性とパフォーマンスの確保に向けた施策を継続的に実施しています。さらに、内部管理体制の強化として、コーポレート・ガバナンスの強化と経営管理体制の強化を推進し、経営の健全化に努めています。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による監督と監査役による適法性監査を通じて、経営の透明性・公正性・効率性を確保する体制をとっています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、代表取締役である山本考伸氏が筆頭株主となっており、取締役の富田祐司氏も上位に名を連ねています。事業会社であるエアトリも主要株主の一つです。経営陣が上位株主を占める資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 山本考伸 | 43.22% |
| 富田祐司 | 8.29% |
| エアトリ | 7.42% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 2.96% |
| SBI証券 | 2.65% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役は山本考伸氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 山本 考伸 | 代表取締役 | 1999年NTTドコモ入社、トリップアドバイザー代表取締役、楽天グループ執行役員などを経て、2017年1月より同社代表取締役現職。 |
| 富田 祐司 | 取締役 新規プロダクト部門長 | 2002年日本生命保険相互会社入社、エクスペディアホールディングス、トリップアドバイザーなどを経て、2017年1月より同社取締役現職。 |
| 木場田 貴彦 | 取締役CFO 管理部門長 | 2009年有限責任監査法人トーマツ入社、公認会計士登録。2025年7月同社入社、執行役員管理部長を経て、2025年8月より同社取締役CFO現職。 |
社外取締役は、石川智哉氏(アーキテクト代表取締役)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の決定と監督、監査役による適法性監査を行う体制をとっています。社外取締役1名と3名の社外監査役が、客観的な視点から経営監視機能を果たしています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、株主総会で定められた上限額の範囲内で決定されています。取締役の報酬は月額固定報酬が基本であり、社外取締役を除く取締役にはストック・オプションによる非金銭報酬も支給されています。監査役の報酬は監査役会の決議により決定されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 45百万円 | 11.2百万円 |
| 社外取締役 | 1名 | 3百万円 | 3.5百万円 |
| 社外監査役 | 3名 | 13百万円 | 4.2百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
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