【平均年収548万円】高見澤 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収548万円】高見澤 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

高見澤は、建設関連、電設資材、カーライフ関連事業を主軸に、グループ各社とともに地域社会のインフラと人々の生活を支える多角的な事業を展開しています。連結従業員数は1,000名を超え、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社高見澤 の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、建設関連事業、電設資材事業、カーライフ関連事業を主軸に多角的な事業を展開しています。地域社会のインフラを支えるとともに、人々の生活に密着したサービスを提供しています。

単体従業員数は551名、連結従業員数は1,054名です。セグメントは建設関連事業、電設資材事業、カーライフ関連事業、その他事業の4つです。

主な国内グループ会社は、高見澤 <提出会社>、直江津臨港生コン <連結子会社>、(会社総数 4社)、昭和電機産業 <連結子会社>などです。

なお、従来報告セグメントであった「住宅・生活関連事業」は、当連結会計年度より「その他事業」として記載されています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社高見澤は、建設関連、電設資材、カーライフ関連など多岐にわたる事業を展開しています。同社グループの働き方は、多様な事業領域を持つ企業ならではの特性が見られます。人材の育成と活躍を重視する方針が示されており、長期的なキャリア形成を支援する環境が整っていると考えられます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も10年を超えています。このことから、比較的落ち着いた年齢構成で、従業員が長期的にキャリアを築いている傾向が見られます。多様な事業領域において、経験を積んだ人材が安定して活躍している環境がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,485,000円
平均勤続年数 10.1年
平均年齢 41.8歳
単体従業員数 551人
連結従業員数 1,054人
単体のグループ内比率 52.3%


同社グループは、退職給付制度として確定拠出年金制度と退職一時金制度を採用しています。確定拠出年金制度は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度であり、退職一時金制度は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度です。これらの制度は、同社および一部の連結子会社に適用されています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、確定給付制度における退職給付債務は9.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、持続的な成長に貢献できる人材を確保するため、「多様性を尊重し、いきいきと活躍できる職場環境の整備」を重要課題としています。安全と健康の確保、全員参加・参画、ワークライフバランスとエンゲージメントの向上、そして多様な人材の育成・登用と活躍の推進に取り組んでいます。

特に、多種多様な事業を営む同社にとって、人材の定着と適性に応じた職場への配属は極めて重要な課題と位置付けられています。経営戦略と連動した人材育成と能力形成を図るため、セグメント制の特性を活かした人材の最適再配置や循環を継続的に行い、組織の活性化を図っています。

また、事業環境の変化に対応できるビジネススキルを従業員が習得できるよう、戦略的な研修プログラムを設計し、人材育成に力を入れています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


「女性管理職に占める女性労働者の割合」および「労働者の男女の賃金の差異」は女性活躍推進法に基づき、「男性労働者の育児休業取得率」は育児介護休業法に基づき算出された、提出会社単体のデータです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.4%
男性労働者の育児休業取得率 33.3%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 81.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 72.8%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ 昭和電機産業㈱

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 -
男性労働者の育児休業取得率 40.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 69.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 69.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 63.4%

人的資本

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.4%
男性労働者の育児休業取得率 33.3%
労働者の男女の賃金の差異 70.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


高見澤グループは、建設関連、電設資材、カーライフ関連、そしてフードやエステートを含むその他事業といった多岐にわたるビジネスを展開しています。それぞれの事業が異なる顧客層と収益モデルを持ち、グループ全体で幅広いニーズに応えています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、建設資材の製造販売から、電設資材の販売、自動車関連サービス、さらには食品加工や不動産事業まで、幅広い領域で事業を展開しています。国内市場を中心に事業活動を行っており、特定の顧客に収益が集中することなく、多様な顧客基盤を築いています。

建設関連事業

この事業では、主にコンクリート二次製品、生コンクリート、砂利・砂の製造販売を手掛けています。請負工事や建設に関連した資材の販売も行っています。収益は、公共工事や民間工事向けの資材販売、および工事請負から得ています。

電設資材事業

電設資材、産業機器、空調システム等の販売を主な事業内容としています。収益は、公共向けおよび民間向けの設備投資案件への販売から得ています。省エネ・省力化や環境負荷低減に関わる需要が収益を支えています。

カーライフ関連事業

石油製品の販売と自動車の販売・整備を行っています。収益は、燃料油の法人向け販売や、自動車の車両販売、整備サービスから得ています。オート部門では車両販売の増加と整備売上の堅調さが特徴です。

その他事業

フード関連事業とエステート関連事業などが含まれます。フード関連では農産物取扱やきのこ培地販売、飲食料品部門での家庭内消費向け販売、エステート関連では不動産部門での住宅販売などを手掛けています。収益は、これらの多角的なサービス提供から得ています。

セグメント 売上高(2024年6月期) 売上高(2025年6月期)
電設資材 376億円 383億円
カーライフ関連 172億円 180億円
建設関連 86.5億円 90.1億円
その他事業 79.5億円 82.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。当連結会計年度の売上高は前期から増加となりました。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度において前期から減少しています。

当連結会計年度の利益減少は、人件費や輸送費、販売経費の増加が主な要因となっています。また、中国の持分法適用会社に対する出資金の評価損や、国内事業における固定資産の減損損失も影響しています。

項目 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期
売上高 633億円 634億円 689億円 714億円 736億円
経常利益 16.9億円 13.2億円 18.9億円 21.1億円 16.7億円
経常利益率 2.7% 2.1% 2.7% 3.0% 2.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.1億円 6.2億円 12.4億円 7.6億円 6.7億円
1株当たり当期純利益(円) 603.79 370.04 739.44 454.00 402.36

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、当連結会計年度において前期から増加しています。これは、売上高の増加が従業員数の増加を上回ったことを示しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しており、コスト増加が影響していることがうかがえます。

これらの指標は、同社グループが売上を伸ばしつつも、利益面での課題に取り組んでいる状況を示しています。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) 69.2百万円 69.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.7百万円 1.4百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性は、企業の持続可能性と従業員の雇用・給与の安定性に直結する重要な要素です。同社グループの財務基盤と資金の流れから、現在の経営状況を確認します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から増加し、手元資金も増加傾向にあります。当期の自己資本比率は37.4%であり、前期の35.6%から増加しています。ROE(自己資本利益率)は4.7%となっています。

現金及び預金は当期末で43.8億円となり、前期末の33.9億円から増加しています。これらの数値は、同社グループが財務の健全性を維持していることを示しています。安定した財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 142億円 147億円
自己資本比率 35.6% 37.4%
ROE(自己資本利益率) 5.6% 4.7%
現金及び預金 33.9億円 43.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の営業活動で安定的に資金を獲得していることがわかります。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは37.5億円のプラスとなり、主に税金等調整前当期純利益と売上債権の減少が要因です。投資活動によるキャッシュフローは△31.1億円のマイナスで、主に有形固定資産の取得による支出が増加しています。これは将来に向けた設備投資を積極的に行っていることを示しています。

結果として、フリーキャッシュフローは6.4億円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回る状況です。財務活動によるキャッシュフローは3.5億円のプラスで、長期借入による収入が返済を上回っています。これらの資金の流れから、同社グループは本業で安定して資金を生み出し、成長投資を行いながらも資金の余力を確保している状況がうかがえます。これは、入社後の雇用や給与の安定性、そして会社の持続的な成長を期待できる要素です。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF 14.8億円 37.5億円
投資CF △11.9億円 △31.1億円
財務CF △2.5億円 3.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 2.9億円 6.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの建設関連事業および電設資材事業は、売上高に占める公共工事の割合が高いため、公共工事関連予算の大幅な削減が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、カーライフ関連事業では、自動車燃料油販売が一般消費者の需要動向に影響を受けます。ハイブリッド車などの環境配慮型自動車の増加や人口減少により、販売数量の減少が予想されています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


「顧客、社員、株主、地域社会」に必要とされ、貢献することを最重要項目と捉え、存在感のある企業を目指す高見澤。同社グループは、社員全員が目標を共有し、持てる力を最大限発揮する「全員参加の経営」を基本としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


高見澤グループは、「顧客、社員、株主、地域社会」に必要とされ、貢献することを企業経営の最重要項目と捉えています。存在感のある企業を目指して経営に当たることが、同社グループの経営方針です。

今後ますます変化が進む時代に対応すべく、グループ各社の経営力強化や収益基盤の拡充、新しい事業の開発を模索しています。事業再構築により、スリムで筋肉質な企業体質への脱却を図ることも目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


高見澤グループは、社員全員が目標を共有化し、持てる力を最大限発揮する「全員参加の経営」を基本としています。グループ会社の「智慧」を集め、この時代を生き抜くための人材育成を行うことを重視しています。

サステナビリティ経営においては、「健全で透明性の高い経営基盤の構築」を重要課題としています。また、人財面では「多様性を尊重し、いきいきと活躍できる職場環境の整備」を重要課題と認識しています。安全と健康の確保、全員参加・参画、ワークライフバランスとエンゲージメントの向上、多様な人材育成・登用と活躍の推進を進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


高見澤グループは、持続的な成長のため、旧来の収益構造と事業組織を見直し、企業文化の改革に取り組んでいます。

重点目標として、労働生産性・資本生産性の向上や人的資本への投資を掲げています。人材確保・育成、新たな人事制度の活用、マネジメント人材と専門人材の育成強化を進めています。

サステナビリティ経営と社会的責任の遂行、ステークホルダー価値の向上も重要なテーマです。コンプライアンス経営を重視し、内部統制体制の強化を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


高見澤は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を軸としたガバナンス体制を構築しています。経営の透明性、効率性、健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


高見澤の筆頭株主は代表取締役社長の髙見澤秀茂氏です。上位株主には、髙見澤尊昭氏、取締役副社長の髙見澤雅人氏、取締役の髙見澤秀毅氏など、創業家関係者が複数名を占めています。これにより、創業家が同社の経営に一定の影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
髙見澤 秀茂 11.36%
髙見澤 尊昭 8.17%
夢葉 5.45%
八十二銀行 5.01%
内藤 征吾 3.17%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性11名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は髙見澤秀茂氏が務めています。社外取締役比率は12.5%です。

氏名 役職 主な経歴
髙見澤 秀茂 代表取締役社長 1979年兼松江商株式会社入社、1984年同社入社。取締役、常務取締役、専務取締役を経て、2001年より同社代表取締役社長。オギワラ精機株式会社など複数子会社の代表取締役会長も兼任し現職。
髙見澤 雅人 取締役副社長 経営統括 兼総括安全管理担当 1983年同社入社。特産事業部長、取締役経営企画室長、常務取締役、専務取締役を経て、2023年より同社取締役副社長経営統括兼経営企画室長、2024年より現職。
佐藤 倫正 専務取締役 事業統括 1982年同社入社。コンクリート事業部長、取締役、常務取締役を経て、2023年より同社専務取締役事業統括。コンクリート事業部、環境エンジニアリング事業部を担当し現職。
米山 剛 常務取締役 海外事業本部長 1982年同社入社。特産事業部長、中国事業部長、取締役を経て、2013年より同社常務取締役海外事業本部長。中国事業部長、上越支店担当などを経て、2024年より現職。
小林 茂勝 常務取締役 管理本部長 兼経営企画室長 1985年同社入社。コンクリート事業部本部営業部長、取締役営業推進部長を経て、2023年より同社常務取締役管理本部長兼経営企画室副室長、2024年より現職。
髙見澤 秀毅 取締役 副事業統括 兼フードセグメント長 2010年東芝テック株式会社入社、2013年同社入社。特産事業部直販課長、コンクリート事業部小布施工場課長、営業開発事業部新規プロジェクト次長を経て、2023年より同社取締役副事業統括。2024年より現職。
松峯 信夫 取締役 1980年昭和電機産業株式会社入社。同社長野支店長、執行役員、取締役執行役員、常務取締役、専務取締役を経て、2019年より同社代表取締役社長。2021年より同社取締役。


社外取締役は、松本清氏(長野運送代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役は経営者の見地から意見を述べ、意思決定の妥当性・適正性を確保する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


高見澤の役員報酬は、原則として毎月定額の固定給である基本報酬と、退職後に支払われる退職慰労金で構成されています。報酬額は、経済情勢や経営環境、市場水準、従業員給与とのバランスに加え、業績や職責、貢献度を総合的に勘案して決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 2.3億円 33.0百万円
監査役(社外除く) 1名 14百万円 14.0百万円
社外役員 3名 9百万円 3.0百万円


なお、「退職慰労金」の金額は役員退職慰労引当金繰入額です。また、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。