※本記事は、株式会社ハンズマン の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ハンズマンは、DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品の販売を手掛けるホームセンター事業を展開しています。単一セグメントで、商品区分別に事業を運営しています。
単体従業員数は184名です。同社は単一セグメントで事業を展開しています。
ハンズマンは関係会社を有しておらず、DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品の販売を行うホームセンター事業を単独で運営しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ハンズマンはホームセンター事業を展開しており、地域社会への貢献や自然環境への配慮、労働環境の改善に積極的に取り組む姿勢が見られます。従業員の定着を重視し、多様な人材が長く活躍できる環境づくりに力を入れている点が特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員が長く安心して働ける環境が整っている傾向が見られます。平均勤続年数と平均年齢から、経験豊富な従業員が多く在籍し、安定したキャリアを築いていることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,796,000円 |
| 平均勤続年数 | 17.5年 |
| 平均年齢 | 47.4歳 |
| 単体従業員数 | 184人 |
| 連結従業員数 | - |
| 単体のグループ内比率 | - |
同社には確定拠出型の退職給付制度があります。これは会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。適用範囲は国内グループ会社です。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
ハンズマンは、人材の多様性を中長期的な企業価値向上に不可欠な要素と位置付けています。特に接客を重視しており、従業員の質の向上がお客様へのサービス提供に直結すると考えています。
そのため、高齢者雇用を含め、老若男女問わず多様な人材が活躍できる環境を重視しています。従業員が幸せや誇りを感じ、安心してより長く働けるよう、処遇や福利厚生の改善にも積極的に取り組んでいます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
管理職に占める女性労働者の割合及び労働者の男女の賃金の格差は、女性活躍推進法に基づき算出されています。男性労働者の育児休業取得率は、育児介護休業法に基づき算出されています。正規雇用労働者には正社員及び地域限定正社員を含み、パート・有期労働者には嘱託社員及びパート、アルバイトを含めており、人員数は労働時間を基に換算し算出されています。賃金制度や体系において、労働者の性別による処遇差はありません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 10.4% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 87.5% |
| 労働者の男女の賃金の格差(全労働者) | 81.3% |
| 労働者の男女の賃金の格差(正規雇用労働者) | 81.4% |
| 労働者の男女の賃金の格差(パート・有期労働者) | 91.8% |
人的資本に関する指標
同社は、全従業員における女性の占める割合が約6割に達している状況であり、女性幹部の登用と女性が働きやすい職場環境の整備を進めています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率(2025年6月期実績) | 10.4% |
| 女性管理職比率(2026年6月期目標) | 15.0% |
| 男性育児休業取得率(2025年6月期実績) | 87.5% |
| 男性育児休業取得率(2026年6月期目標) | 90.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ハンズマンは、DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品の販売を主軸とするホームセンター事業を展開しています。これらの商品を通じて、顧客の生活を豊かにする多様なニーズに応えています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
ハンズマンは、DIY用品、家庭用品、カー・レジャー用品の販売を行うホームセンター事業に従事しています。同社は単一セグメントで事業を展開しており、商品区分別に売上構成が示されています。
主力事業はDIY用品の販売であり、売上高の過半数を占めています。これに家庭用品、カー・レジャー用品が続いています。各商品区分ともに前期と比較して売上を伸ばしており、堅調な事業活動を示しています。
同社は、DIYアドバイザー資格取得者を大幅に増員することで、店舗での接客におけるコンサルティング販売能力の向上に注力しています。これにより、より多くのお客様の役に立つ店づくりに努め、収益を上げています。海外への売上高はなく、事業は国内市場に集中しています。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
ハンズマンの直近の業績は、全店売上高が前期比で増加傾向を示しています。利益面では、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期と比較して大きく増加しました。
売上総利益率はわずかに低下しましたが、売上高の増加が売上総利益の増加につながっています。販売費及び一般管理費が減少したことも、利益の増加に貢献しています。これらの結果、同社の収益性は前期から改善傾向にあります。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
ハンズマンは、財務の安定性を示す自己資本比率や手元資金の厚み、そしてキャッシュフローの状況から、現在の経営状態を把握できます。これらの情報から、同社の財務基盤がどの位置にあるのか、また将来に向けた資金の流れがどのような傾向にあるのかを読み取ることができます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤は、自己資本比率が高く、安定した状態を示しています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較しても高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っていますが、収益性改善への取り組みが期待されます。手元資金は一定の残高を維持しており、不測の事態への耐性があると考えられます。
| 指標 | 2024年6月期(前期) | 2025年6月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 178.7億円 | 181.0億円 |
| 自己資本比率 | 68.2% | 70.5% |
| ROE(自己資本利益率) | - | 5.7% |
| 現金及び預金等 | 16.3億円 | 15.4億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社の当事業年度における営業活動によるキャッシュフローは、税引前当期純利益や減価償却費の計上により、資金の増加を示しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出があったものの、投資不動産の賃貸による収入もあり、資金の使用は限定的でした。財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の純減額や長期借入金の返済、配当金の支払額、自己株式の取得による支出により、資金の使用を示しています。
これらの結果、本業で得た資金が投資活動による資金の使用を上回り、自由に使える資金が増加している状況です。これは、同社が本業で安定的に資金を生み出し、財務的な健全性を維持しながら事業を運営していることを示しています。
| 項目 | 2024年6月期(前期) | 2025年6月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 12.3億円 | 18.3億円 |
| 投資CF | △19.4億円 | △1.8億円 |
| 財務CF | 4.5億円 | △17.5億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △7.1億円 | 16.5億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社はホームセンターの多店舗展開を行っており、店舗の新規出店や既存店の増床に関して、大規模小売店舗立地法や都市計画法などの法的規制を受けています。これにより、出店に要する時間の長期化やコスト増加の影響を受ける可能性があります。
また、DIY用品を中心に屋外での作業を伴う商品の販売ウェイトが高いため、降雨量の増加や低気温といった気象条件の悪化が来店客数や商品購入点数の減少につながり、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ハンズマンは、お客様の暮らしを豊かにすることを使命とし、持続可能な社会の実現にも貢献しながら成長を目指す企業です。お客様と従業員双方の満足度向上を重視し、企業価値を高めていくことを目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社の企業理念は「お客様第一主義」です。ホームセンター事業を通じて「住まいと暮らしに関するお客様の要望をすべて満たす」ことを経営の基本方針としています。
この使命を果たすことでお客様に喜ばれ、それが同社の安定的な成長につながると考えています。株主、取引先、従業員を含むすべてのステークホルダーに喜ばれる企業価値の向上に資すると確信しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社は、お客様満足度の向上を重視し、品揃えの拡充や従業員の商品知識向上のための研修会、DIY体験会を積極的に開催しています。これにより、コンサルティング販売能力の向上を図っています。
また、従業員満足度の向上にも注力しており、接客力や販売管理能力を人事考課に反映し、継続的な年収向上を目指しています。年間休日数の増加や子育て支援制度の拡充など、働きやすさ改革を進め、ワークライフバランスの向上を図る方針です。
人材の多様性を中長期的な企業価値向上に不可欠な要素と捉え、高齢者雇用を含め、老若男女問わず多様な人材を重視しています。従業員が幸せや誇りを感じ、安心して長く働けるよう、処遇や福利厚生の改善に積極的に取り組んでいます。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社は、お客様満足度の向上と従業員満足度の向上を重要な課題としています。これらを推進するため、店舗運営業務の見直しとさらなるデジタル化による業務効率の改善に取り組んでいます。
また、今後の成長に向けて、大都市圏への出店を目指し、優良新規物件の開発を厳選して進めています。サステナビリティへの対応にも注力し、地域社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。
地球環境問題への配慮として、将来的なCO2排出量実質ゼロに向けた各種施策に取り組む方針です。人的資本に関する方針では、全従業員における女性の割合が約6割であることから、女性幹部の登用と女性が働きやすい職場環境の整備を進めています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は、経営の健全性、透明性を高め、経営環境の変化に迅速に対応できる組織運営を重要課題としています。取締役会設置会社であり、監査役会設置会社として、経営上の意思決定、執行、監督に係る体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、有限会社ガーデンビルが筆頭株主となっています。次いでハンズマン社員持株会が上位に位置しており、従業員による株式保有が進んでいることがうかがえます。また、野村信託銀行などの金融機関も主要株主として名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 有限会社ガーデンビル | 14.09% |
| ハンズマン社員持株会 | 11.25% |
| 野村信託銀行 | 6.46% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長兼内部監査室長は大薗誠司氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 大薗 誠司 | 代表取締役社長兼内部監査室長 | 1993年4月 株式会社三和銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。1995年4月 同社入社。2006年7月 代表取締役社長兼内部監査室長より現職。 |
| 大薗 正忠 | 専務取締役兼人事部長 | 1991年4月 ドイト株式会社(現株式会社スカイグリーン)入社。1994年8月 同社入社。2004年9月 取締役商品部長。2025年3月 専務取締役人事部長より現職。 |
| 田上 秀樹 | 常務取締役経営企画室長兼経理部長 | 1994年4月 株式会社東海銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入行。2011年7月 同社入社。2013年9月 取締役経営企画室長兼経理部長。2016年7月 常務取締役経営企画室長兼経理部長より現職。 |
| 戸田 勝久 | 常務取締役総務部長兼店舗開発部長 | 1990年4月 三菱信託銀行株式会社(現三菱UFJ信託銀行株式会社)入社。2017年10月 同社入社。2019年9月 取締役店舗開発部長兼総務部次長。2023年7月 常務取締役総務部長兼店舗開発部長より現職。 |
社外取締役は、土持寿翁氏(土持産業代表取締役会長)、加納昭氏(元南日本酪農協同代表取締役社長)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による経営意思決定と業務執行の監督を行っています。社外取締役は企業経営の知識と幅広い視野、豊富な経験に基づき、経営上の監督機能を果たしています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、固定報酬である月額報酬と、毎期の業績に応じて支給される業績連動報酬(賞与)で構成されています。社外取締役の報酬は固定報酬のみであり、業績連動報酬は支給されません。業績連動報酬の指標には、営業利益と経常利益の実績値の達成度合いが用いられています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 5名 | 1.7億円 | 34.8百万円 |
| 社外役員 | 6名 | 18百万円 | 3.0百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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