【平均年収648万円】タウンニュース社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収648万円】タウンニュース社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

タウンニュース社は、神奈川県内全域と東京都の一部地域で地域情報紙「タウンニュース」を発行し、広告枠販売を主業務としています。デジタル媒体や非紙面事業も展開し、地域情報紙も発行する総合情報企業への転換を進めています。直近の業績は減収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社タウンニュース社 の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


タウンニュース社は、購読料無料の地域情報紙「タウンニュース」の発行と広告枠販売を主業務としています。神奈川県内全域と東京都の一部地域で計36地区36版を発行し、地域の政治・経済・社会・文化・スポーツなどの身近な情報を継続的に提供しています。

単体従業員数は191名です。同社は単一セグメントで事業を展開しています。

タウンニュース社は、地域情報紙「タウンニュース」の発行と広告枠販売を自社で手掛けています。Web版やLINE版などのデジタル媒体も展開し、地域に密着した情報提供を行っています。

タウンニュース社は、第2次中期経営計画に基づき「地域情報紙も発行する総合情報企業」への転換を進めています。非紙面事業として、小田原市民ホールの指定管理業務を受託するなど、事業領域の拡大を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社は地域に密着した情報発信を基盤としつつ、総合情報企業への転換を目指し、多様な事業を展開しています。持続的な成長のため、人的資本の拡充やダイバーシティの推進、働き方・ワークライフバランスの強化を経営の要と位置づけています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も比較的長く、人材が定着しやすい傾向が見られます。これは、地域に根差した事業展開の中で、安定したキャリアを築ける環境があることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 6,480,349円
平均勤続年数 13.8年
平均年齢 39.8歳
単体従業員数 191人


同社は、従業員の退職給付に充てるため、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出年金制度を採用しています。これらの制度は国内の従業員を対象としています。

退職一時金制度も存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は6.4億円、年金資産は5.2億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、人的資本の拡充、ダイバーシティの推進、働き方・ワークライフバランスの強化を持続可能な経営の要と位置づけ、一体的に推進しています。これにより、人材の流動や定着に関するリスクに対応しつつ、多様な人材の創造力や組織の強靱性を高める機会の獲得を目指しています。

この方針に基づき、経営企画室と人事機能を統合した「未来戦略HR室」を新設し、予算・事業戦略の立案・推進と人的資本の創造・育成推進に向けた組織の一元化を図っています。具体的な施策としては、新入社員研修・OJT・フォローアップ研修の強化、評価を成長と改善に結びつける仕組みの導入を進めています。

また、育児・介護支援制度の整備、有給休暇取得の促進、時短勤務など柔軟な働き方の導入、女性、若手、シニア層など多様な人材が能力を発揮できる職場環境の整備にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、質の高い人的資本と柔軟な働き方を両立させ、持続的な企業成長を支える基盤を構築していく方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 15.0%
女性労働者の育児休業取得率 100.0%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%

多様性・登用

指標 数値
管理職(課長以上)に占める女性社員の割合(目標) 20.0%以上

育児・介護支援

指標 数値
女性育児休業取得率(目標) 100.0%
男性育児休業取得者数(目標) 1名以上

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


タウンニュース社は、地域情報紙「タウンニュース」の発行を主軸に、地域の情報発信と広告事業を展開しています。購読料無料のフリーペーパーとして、地域の政治、経済、社会、文化、スポーツなど身近な情報を掲載し、継続的に発行しています。

主たる収益源は、紙面の広告枠販売であり、クライアントへの直接販売と広告代理店経由での販売を行っています。発行エリアは神奈川県内全域と東京都の一部地域で、地域に根ざした情報提供と課題解決に貢献しています。

デジタル分野では、Web版タウンニュースの広告販売、政治家データベース「政治の村」、ご近所情報サイト「RareA(レアリア)」、メール版タウンニュース、タウンニュースfor LINEなど、多角的な情報発信と広告販売を強化しています。また、自治体との連携によるPPP(公民連携)関連事業やプロポーザル案件、指定管理業務の受託、記念誌・自費出版物、各種グッズの開発・販売、ホームページ・動画制作なども手掛けています。本邦以外の外部顧客への売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前事業年度を下回る結果となりました。売上高は減少傾向を示し、利益面も同様に減少しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業を継続していく上での基盤となります。キャッシュフローの動きは、事業の成長性や資金の使われ方を示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、事業活動を支える上で重要な要素です。自己資本比率や手元資金の状況は、企業の安定性を示す指標となります。これらの指標は、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動における資金の流れを示しています。これらの資金の流れは、企業の成長性や安定性を判断する上で重要な情報です。キャッシュフローの状況は、将来的な事業展開や従業員の処遇にも影響を与える可能性があります。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、景況の悪化や大口顧客の方針転換等による広告収入の減少をリスクとして認識しています。また、デジタルメディアの拡大が紙媒体に与える影響もリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、事業の成長性や競争上の優位性が編集記者の確保に大きく依存すると認識しています。かかる能力を有する人材の確保に支障をきたす恐れや、優秀な人材が流出する可能性をリスクとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社タウンニュース社は、地域に根差した情報発信を通じて社会貢献を目指す企業です。持続的な成長のため、人材とガバナンスを重視する企業文化を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、『地域に密着したアドコミ(アドバタイジング+コミュニケーション)を確立する』ことを基幹事業であるタウンニュースの事業コンセプトとしています。広告を通じて地域とのコミュニケーションをはかり、地域社会に貢献し、地域とともに発展していくことを経営の基本方針としています。

今後は、地域の「総合情報企業」として事業規模の拡大と業績の向上を図っていく方針です。第2次中期経営計画では、「地域情報紙も発行する総合情報企業へ」という基本ビジョンを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は創業以来、地域に密着した情報発信を通じて、地域社会の利便性向上や企業・団体の発展に貢献してきました。持続的な成長と企業価値向上の実現には、良質なガバナンス、人的資本の最大化、環境対応への着実な取組が不可欠であると認識しています。

そのため、ESG要素を踏まえた経営基盤の強化に努めています。人的資本の拡充、ダイバーシティの推進、働き方・ワークライフバランスの強化を持続可能な経営の要と位置付け、一体的に推進している会社です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、有能な人材の確保・育成を優先的に対処すべき課題の一つとしています。質の高い新卒社員や即戦力となる中途採用者を確保するため、幅広い採用活動を展開し、教育・研修にも力を入れています。

また、「未来戦略HR室」を設置し、人材の確保・育成に資する各種施策の拡充に努めています。総労働時間の抑制をはじめとする働き方改革を恒常的に進め、求職者に選ばれる企業づくりを目指しています。地域社会と連動した社会課題解決への取組や健康経営の推進も重点テーマです。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


タウンニュース社は、地域情報紙の発行を通じて社会的な信用を高め、企業価値の最大化を目指しています。経営の効率性、透明性、健全性の向上を図るための経営管理組織を構築し、運営することをコーポレート・ガバナンスの基本的な方針としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


タウンニュース社の筆頭株主はカネマスです。上位株主には、大津勝美氏や代表取締役会長兼社長の宇山知成氏など、創業家とみられる個人株主が複数名を占めています。また、光通信も主要な株主の一つとして名を連ねています。

株主名 持株比率
カネマス 40.21%
大津 勝美 10.08%
光通信 7.52%


上記のほか、自己株式が54,697株(0.98%)あります。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.0%です。代表取締役会長兼社長は宇山知成氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
宇山 知成 代表取締役会長兼社長 1995年12月株式会社国宣社入社、1996年8月株式会社カネマス取締役就任、1999年1月同社入社、2003年9月同社取締役就任、2006年9月同社代表取締役社長就任、2023年4月同社代表取締役会長兼社長より現職。
小野 淳 取締役執行役員統括監理役員兼未来戦略HR室室長 1992年4月同社入社、2009年9月同社執行役員横浜中央支社支社長、2011年9月同社取締役執行役員横浜中央支社支社長就任、2025年4月同社取締役執行役員統括監理役員兼未来戦略HR室室長より現職。
露木 敏博 取締役執行役員プロモーション事業部門監理役員 1991年3月同社入社、2011年9月同社執行役員秦野支社支社長、2015年9月同社取締役執行役員タウンニュース西エリア監理役員秦野支社支社長就任、2024年7月同社取締役執行役員プロモーション事業部門監理役員より現職。
北原 健祐 取締役執行役員タウンニュース事業部門監理役員横浜中央支社支社長 2000年2月同社入社、2008年2月同社経営企画室室長兼事業開発室室長、2015年2月同社横浜中央支社支社長、2021年9月同社取締役執行役員タウンニュース編集室監理役員横浜中央支社支社長兼事業開発室室長、2023年4月同社取締役執行役員タウンニュース事業部門監理役員横浜中央支社支社長より現職。


社外取締役は、秋山純夫氏(有限会社一の家代表取締役社長)、岸井幸生氏(公認会計士・税理士)です。

同社は監査役制度を採用しており、監査役3名のうち2名が社外監査役です。社外取締役および社外監査役は、それぞれの経験と見識に基づき、経営の監督機能や監査機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、取締役の報酬について、各職責を踏まえた適正な水準とすることを基本方針としています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬としての基本報酬と業績連動報酬等で構成されています。監督機能を担う社外取締役には、その職務に鑑み、基本報酬のみを支払うこととしています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 94百万円 23.5百万円
監査役(社外除く) 1名 6百万円 6.4百万円
社外役員 4名 5百万円 1.2百万円


取締役の報酬額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。2008年9月24日開催の第28期定時株主総会で「役員退職慰労金制度廃止に伴う打ち切り支給の件」が承認され、打ち切り支給の対象となる取締役1名に対し総額13,500千円が、退職時に支払われる予定であります。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。