【平均年収417万円】ビューティカダンホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収417万円】ビューティカダンホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

ビューティカダンホールディングスは、ビューティ花壇東日本、ビューティ花壇西日本などを傘下に持つ持株会社です。グループ連結で冠婚葬祭に関する幅広いサービスを展開しており、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ビューティカダンホールディングス の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ビューティカダンホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は15名、グループ連結従業員数は221名です。

同社グループは、生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業などを展開しています。連結子会社10社を中心に、冠婚葬祭に関する幅広いサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、ビューティ花壇東日本(生花祭壇事業)、ビューティ花壇西日本、マイ・サクセス(生花卸売事業)、セレモニーサービス(その他)などです。

ビューティカダンホールディングスは2024年1月に会社分割により持株会社体制へ移行し、2025年6月にはシステム開発事業を担う子会社の全株式を譲渡しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ビューティカダンホールディングスは、持株会社としてグループ全体の経営を統括しています。同社グループは、多様性の確保や従業員エンゲージメントの向上を重視し、働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいます。リモートワークやフレックスタイム制度の導入など、柔軟な働き方を推進している点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ビューティカダンホールディングス単体の従業員は、平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も比較的長い傾向が見られます。これは、一定の経験を積んだ人材が定着していることを示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 4,171,000円
平均勤続年数 7.8年
平均年齢 40.2歳
単体従業員数 15人
連結従業員数 221人
単体のグループ内比率 6.8%


同社グループは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を併用しています。この制度は国内の同社および一部の連結子会社に適用されています。退職一時金制度も存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、中長期的な成長のために多様性の確保が有益であると認識し、人的資本への取り組みを強化しています。特に、生花祭壇事業やブライダル装花事業において女性の視点や感性が重要であることから、女性の積極的な採用と教育、そして女性が働きやすい職場づくりや女性管理職候補者の育成に注力しています。

従業員エンゲージメントの向上も重視しており、2023年3月にはベースアップを実施しました。働き方においては、リモートワークや一部フレックスタイム制度を導入し、チャットツールを活用したコミュニケーションで生産性向上を図っています。今後は、経営戦略と連動した人材戦略を策定し、体制を構築していく方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ビューティカダンホールディングスは、持株会社として同社グループ全体の経営戦略を統括しています。主に冠婚葬祭における生花関連事業を展開し、多角的なサービスを提供することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、冠婚葬祭における生花関連事業を主軸に、幅広いサービスを提供しています。生花祭壇の制作・設営から生花の卸売、ブライダル装花まで、生花に関する多様なニーズに対応する事業を展開しています。また、葬儀コンサルタント事業や就労継続支援事業、農業、レストラン事業など、多角的な事業も手掛けています。

収益は主に各事業における商品・サービスの販売から得られており、特に生花祭壇事業と生花卸売事業が同社グループの主要な収益源となっています。

生花祭壇事業

葬儀関連会社に対し、生花祭壇や供花といった葬儀における主要商品を制作し、その設営まで含めた販売を行っています。収益は、生花祭壇及び供花の販売から得ています。運営は、ビューティ花壇東日本、ビューティ花壇西日本、花時が行っています。この事業は前期から収益が増加しています。

生花卸売事業

国内外の生産者、卸売市場、仲卸業者等から得た情報を生かし、顧客ニーズに沿った生花を仕入れ、生花小売店や葬儀関連会社に販売しています。収益は、生花の販売から得ています。運営は、マイ・サクセスが行っています。この事業は前期から収益が増加しています。

ブライダル装花事業

結婚式場に対し、卓上花、ブーケ等の婚礼における主要商品を制作し、その設営まで含めた販売を行っています。収益は、婚礼用生花商品の販売から得ています。運営は、ビューティ花壇西日本が行っています。この事業は前期から収益が減少しています。

その他の事業セグメント

冠婚葬祭に関する企画及びコンサルタント業務を行う葬儀コンサルタント事業、就労継続支援事業、農業、レストラン事業、肥料の製造・販売を行っています。収益は、各事業におけるサービスや商品の提供から得ています。運営は、セレモニーサービス、キャリアライフサポート、アグリフラワー、THE MOMENT、南産業が行っています。この事業は前期から収益が増加しています。

セグメント 売上高(2024年6月期) 売上高(2025年6月期)
生花祭壇事業 38.6億円 40.8億円
生花卸売事業 22.4億円 25.5億円
その他の事業セグメント 5.3億円 6.3億円
ブライダル装花事業 3.5億円 3.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5期にわたり増加傾向を示しています。しかし、直近の連結会計年度では営業利益が損失に転じ、経常利益も大幅に減少しました。これは主に、生花祭壇事業やブライダル装花事業、その他事業における減益が影響しています。一方で、親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社株式の譲渡に伴う特別利益の計上により増加しています。営業活動によるキャッシュ・フローは使用に転じていますが、現金及び預金残高は増加しており、当面の運転資金は十分に賄える状況です。

項目 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期
売上高 53.5億円 58.6億円 64.1億円 69.8億円 76.0億円
経常利益 1.0億円 1.3億円 1.4億円 100百万円 5百万円
経常利益率 1.9% 2.2% 2.1% 1.4% 0.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 82百万円 86百万円 89百万円 29百万円 43百万円
1株当たり当期純利益(円) 20.20 21.32 21.93 7.04 10.53

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から増加しており、生産性の向上が見られます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から減少しており、直近では損失となっています。これは、売上高の増加にもかかわらず、営業利益が損失に転じたことが影響しています。入社を検討する際には、売上規模の拡大と利益創出能力のバランスを注視することが重要です。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 29.3百万円 34.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.4百万円 △0.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況と資金の流れから、現在の経営状態と今後の方向性を確認します。資金の動きを見ると、本業での資金使用が見られる一方で、投資活動では資金を獲得しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が非製造業のプライム市場平均を下回る水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を下回っています。一方で、手元資金は増加しており、当面の運転資金は十分に賄える状況にあるとされています。これらの状況は、入社後の雇用や給与の安定性を検討する上で確認すべき点です。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 5.4億円 6.1億円
自己資本比率 20.0% 21.1%
ROE(自己資本利益率) 5.2% 7.4%
現金及び預金 10.7億円 12.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、当期は本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが資金の使用となりました。これは主に税金等調整前当期純利益と法人税等の支払額によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、子会社株式の売却による収入が主な要因となり、資金を獲得しています。財務活動によるキャッシュフローは、借入金の増加により資金を獲得する状況です。結果として、フリーキャッシュフローはプラスとなっています。この資金の流れは、本業での資金使用を投資活動での資金獲得と財務活動での資金調達で補い、全体として資金を確保している状況を示しており、今後の事業展開や雇用・給与の安定性を検討する上で注目すべき点です。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF 98百万円 △33百万円
投資CF △72百万円 70百万円
財務CF 90百万円 1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 26百万円 37百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループの主力事業である生花祭壇事業では、葬儀の簡素化に伴う施行価格の低下傾向がリスクとして挙げられています。また、ブライダル装花事業においては、婚姻件数の減少や「ナシ婚」の広がりによる市場縮小傾向が示されています。さらに、生花の市況相場が極端に高騰した場合や為替相場が円安傾向となった場合、仕入価格が増加し業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社グループでは、生花祭壇事業における技術者の養成に長時間を要することがリスクとして挙げられています。事業の急展開に技術者の養成が追いつかない場合や、附帯業務のための人員が不足した場合、技術の優位性を維持することが困難となる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ビューティカダンホールディングスは、花と儀礼の文化をテクノロジーで進化させ、人々のくらしと心を豊かにすることを目指しています。ホールディングス体制のもと、グループ全体の収益力強化とサステナビリティ経営を推進し、企業価値向上に取り組む会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ビューティカダンホールディングスは、「花咲く未来を創造する」をグループミッションとして掲げています。グループ理念としては、花と儀礼の文化をテクノロジーの活用により進化させ、継承し、人々のくらしと心をより豊かにすることに貢献することを目指しています。

新体制であるホールディングス体制のもと、グループ全体の収益力強化とサステナビリティ経営を推進し、企業価値向上へつなげることを中期経営計画の基本方針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、人的資本の価値向上に向けた取り組みを強化しており、ダイバーシティ推進と人材育成に注力しています。特に、女性の活躍促進を含む多様性の確保を中長期的な成長に有益と捉え、女性の積極的な採用と教育を実施しています。

女性が働きやすい職場づくりや女性管理職候補者の教育に注力する方針です。従業員エンゲージメント向上を目的としたベースアップの実施や、リモートワーク、一部フレックスタイム制度の導入、チャットツール活用による生産性向上にも取り組んでいます。

また、DX推進による業務効率化や、環境配慮型商品の提案、廃棄花材の利活用研究、CO2削減に向けた取り組みなど、サステナビリティ経営を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、中期経営計画において複数の重点目標を掲げています。経営基盤の強化として、新体制であるホールディングス機能の強化とM&Aによる事業多角化を進めています。

人的資本の価値向上に向けた取り組み強化も課題の一つであり、人事制度の再構築によるモチベーション向上やキャリア開発支援、新卒・中途採用の強化を目指しています。

DX推進による業務効率化も重点テーマであり、Web受注システム開発やCRM連携による情報集約・分析を進めています。また、サステナビリティ経営の推進と企業価値向上を目指し、環境配慮型商品や脱炭素化などSDGsの取り組みを推進しています。デジタル技術の活用による社会問題解決への貢献として、葬儀関連サービスの拡充やアプリ展開も行っています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社グループは、取締役会と監査役会によるガバナンス体制を構築しています。業務執行における迅速な意思決定と、それらの監査・監督の実効性を高める体制の整備に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主はMMCであり、代表取締役会長である三島美佐夫氏が代表を務める会社です。また、三島美佐夫氏個人も第2位の大株主となっています。このように、同社グループは創業家およびその関連会社が上位株主を占める資本構成となっています。

株主名 持株比率
MMC 22.22%
三 島  美 佐 夫 12.73%
謝 花  斉 1.94%
河野メリクロン 1.68%
畑  美 智 子 1.38%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は舛田正一氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
舛 田 正 一 代表取締役社長 1990年同社入社、2007年取締役流通統括部長、2020年代表取締役社長事業本部長を経て、2024年より現職。
三 島 美 佐 夫 代表取締役会長 1974年ビューティ花壇創業、2000年同社代表取締役社長、2012年MMC代表取締役社長、2020年より現職。
三 島 まりこ 専務取締役経営管理本部長兼財務経理部長 2004年同社入社、2013年取締役役員秘書室長、2020年専務取締役経営管理本部長を経て、2024年より現職。
田 口 絹 子 取締役総務人事部長 2006年同社入社、2013年取締役コーポレート部長、2020年より現職。
栁 田 晋 介 取締役 経営・IT企画部長 2013年同社入社、2014年総務人事部長、2020年取締役経営企画部長を経て、2023年より現職。


社外取締役は、新改敬英氏(熊本学園大学大学院会計専門職研究科教授)です。社外監査役は、加藤研一氏(徳島大学客員教授)、宮田房之氏(宮田総合法律事務所開設)、吉永賢一郎氏(税理士法人ユース会計社代表社員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名と社外監査役3名が経営の意思決定と業務執行の監視機能を担っています。独立的な視点から経営監視への寄与と適切なアドバイスが期待されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、固定報酬である基本報酬と、業務執行取締役を対象とした中長期インセンティブ報酬としての譲渡制限付株式報酬で構成されています。業績連動報酬は採用されていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 79百万円 13.2百万円
監査役(社外除く) 1名 2百万円 1.6百万円
社外役員 4名 9百万円 2.2百万円


報酬の総額は89.7百万円であり、報酬の支給対象となった役員は合計11名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

💬キャリコネで会社の実態を確認する

決算資料で業績や財務の状況を把握することは、転職の準備として非常に有効です。数字は会社の今の実力と方向性を正直に示しています。

ただ、数字だけでは見えてこないこともあります。職場の雰囲気、上司との関係、実際の残業の実態、昇給のリアル——こうした情報は、現役社員やOB・OGの声から得られます。

企業口コミサイト「キャリコネ」では、社員のリアルな口コミや給与明細、求人情報をまとめて確認できます。決算データと合わせてチェックすることで、応募判断の精度が上がります。


この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。