【平均年収483万円】やまみ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収483万円】やまみ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

やまみは、豆腐や厚揚げ、油揚げなどの豆腐等製造販売事業を、九州から関東までの広域で展開しています。直近期は売上高が増加したものの、原材料価格の高騰により営業利益と経常利益は減少しました。生産性向上に向けた取り組みも進めています。


目次

※本記事は、株式会社やまみ の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


やまみは、豆腐や厚揚げ、油揚げなどの豆腐等製造販売事業を主軸としています。本社工場、関西工場、富士山麓工場で製品を製造し、九州から関東までの広域で小売業や卸売業に販売しています。

単体従業員数は256名です。

同社は、大豆や副資材を仕入れ、本社工場、関西工場、富士山麓工場の各工場で豆腐や厚揚げ、油揚げなどを製造し、小売業や卸売業に直接販売しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


やまみは、食品製造業を営む企業として、従業員の働きがい向上と多様な人材の活躍を重視する姿勢が見られます。働き方改革への取り組みを通じて、より良い職場環境の実現を目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が30代後半であり、比較的若い世代が中心となって活躍している傾向が見られます。平均勤続年数からは、一定の期間にわたってキャリアを築いている従業員が多いことがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,834,000円
平均勤続年数 5.13年
平均年齢 38.47歳
単体従業員数 256人


なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は企業理念に基づき、中長期的な企業価値向上と持続的な社会実現に貢献するため、事業変化に対応できる人材の確保・育成を重視しています。サステナビリティ基本方針のもと、サステナビリティ委員会で方針や目標設定、実行計画を審議し、取締役会へ報告する体制を構築しています。

具体的な取り組みとして、キャリア採用の推進、女性活躍と管理職への登用、高年齢者・外国人人材・障がい者雇用の推進など、多様な人材の活用に取り組んでいます。従業員の働きがい向上のため、残業時間の短縮や年間休日の増加も計画されています。年齢、性別、国籍等に関わらず、意欲と能力のある従業員を管理職に登用する方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
女性管理職比率 5.3%
男性育児休業取得率 25.0%
男女賃金差異(全労働者) 71.2%
男女賃金差異(正規雇用) 78.4%
男女賃金差異(非正規雇用) 89.2%

多様性・登用

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合(実績) 5.3%
管理職に占める女性労働者の割合(目標) 8.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


やまみは、豆腐およびその関連製品である厚揚げ、油揚げなどの製造・販売を主たる事業としています。同社は、機械化による高い衛生管理と短時間での大量生産体制を強みとし、価格競争力のある製品を提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


やまみは、大豆や副資材を仕入れ、本社工場、関西工場、富士山麓工場の各ラインで様々なサイズの豆腐、厚揚げ、油揚げなどを製造しています。これらの製品は、主に小売業や卸売業に対して販売されています。販売地域は九州地方から関東地方まで広範囲にわたりますが、本社工場のある中国地方での販売量が多く、近年は富士山麓工場を活用して関東地方での販売に注力しています。

同社は、加工技術を要するカット済み豆腐などを高い時間当たり製造能力で生産することで、販売単価の向上と原価低減を両立し、収益を確保しています。また、外食業やコンビニエンスストアなどの企業向けに業務用豆腐の販売も開始し、事業領域と売上の拡大を図っています。海外の外部顧客への売上高はありません。特定の取引先への販売実績が一定の割合を占めている状況です。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


当事業年度の売上高は増加傾向を示しています。一方で、営業利益と経常利益は減少傾向にあります。これは原材料価格の高騰が主な要因となっています。当期純利益は、補助金収入があったことにより増加しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


やまみは、生産能力と生産効率の向上に努めるとともに、事業拡大を図る方針です。その前提として、食品安全衛生への継続的な取り組みや、業容拡大に合わせた人材の確保・育成を重要視しています。同社は、IoT導入による製造進捗の見える化や基幹システムのモダン化による業務簡素化を進めており、これらの取り組みは生産性向上への意識を示しています。従業員数は256名であり、組織全体の効率化と人材育成が今後の成長の鍵となります。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) - -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、自己資本比率やROE、手元資金の厚みといった指標から、その安定性を判断できます。これらの指標は、入社後の雇用や給与の安定性にも関わる重要な要素です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本や手元資金の状況からその安定性を確認できます。自己資本比率やROEといった指標は、企業の健全性を示すものです。手元資金の厚みは、不況時における企業の耐性を示す傾向があります。これらの財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 - -
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動における資金の流れを示しています。営業活動によるキャッシュフローは、本業でどれだけ資金を生み出しているかを表します。投資活動によるキャッシュフローは、将来の成長に向けた投資の状況を示しています。財務活動によるキャッシュフローは、借入や返済、配当などによる資金の動きを表します。これらの資金の流れは、企業の安定性や成長性、ひいては雇用や給与の安定性にも関わる重要な情報です。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社は豆腐、厚揚げ、油揚げ等の製造販売を主力事業としており、競合他社との価格競争や豆腐関連産業全体の市場停滞が業績に影響を与える可能性があります。

また、豆腐等製造販売事業の単一セグメントであるため、需要の大幅な変動が生じた場合、他の事業分野で挽回することが困難となるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社は継続的な事業拡大を計画しており、それに伴う人材の確保と育成が重要な課題です。事業拡大に合わせた人材の確保・育成が困難となった場合、同社の業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


やまみは、豆腐や厚揚げなどの大豆食品を通じて、人々の健康と社会に貢献することを目指しています。食の安全とおいしさを追求し、全てのステークホルダーの満足と社員の成長を大切にする企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


やまみは、食品事業、特に大豆食品の提供を通じて、人々の健康と社会に貢献することを企業理念としています。消費者へ食の安全とおいしさをお届けすることを目指し、全てのステークホルダーの満足を追求しています。社員一人ひとりが能力を高め、創造的で闊達な仕事を通じてより良い生活を送れるよう努め、投資価値のある企業として企業価値の向上を目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


やまみは、企業理念として「人々の健康と社会への貢献」「全てのステークホルダーの満足」「社員一人ひとりの能力向上と創造的で闊達な仕事」を掲げています。食の安全衛生管理を最重要項目と捉え、FSSC22000の国際規格取得など徹底した品質管理に取り組む企業風土です。事業規模拡大のため、トップクラスの設備投資で価格競争力を保持し、営業・製造部門の連携強化を図りながら、サステナビリティを重要な経営課題として持続可能な社会の実現に貢献しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


やまみは、豆腐製造事業における大手企業への淘汰が進む経営環境において、複数の課題に取り組んでいます。食の安全衛生管理を最重要項目とし、FSSC22000の国際規格取得など徹底した品質管理を継続しています。事業規模の拡大に向けては、設備投資による価格競争力の保持と、営業・製造部門の連携強化を図っています。

価値ある製品の販売を通じて販売単価の上昇を目指しています。また、重要な経営課題である人材の確保・育成については、新卒・中途採用の強化によるマネジメント力の向上、職場環境の改善、人事制度を通じた従業員のモチベーション向上と定着率向上に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営の意思決定と監視を担っています。社外役員が公正かつ客観的な立場で経営を監視する体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主はやまみホールディングスであり、代表取締役社長の山名徹氏も上位株主として名を連ねています。創業家が関連会社を通じて上位に位置しており、経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
やまみホールディングス 34.48%
日本カストディ銀行(信託口) 13.97%
山名 徹 12.16%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は山名徹氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
山名 清 代表取締役会長 1979年4月㈲三協青果入社取締役、1993年1月同社入社代表取締役専務、2000年2月同社代表取締役社長、2021年9月同社代表取締役会長より現職。
山名 徹 代表取締役社長 2007年7月同社入社、2012年6月同社関西工場長、2013年8月同社常務取締役関西工場長、2021年9月同社代表取締役社長より現職。
池田 隆幸 常務取締役営業本部長 2005年7月同社入社、2008年4月同社取締役営業本部長、2014年7月同社常務取締役営業本部長兼本社営業部長、2016年7月同社常務取締役営業本部長より現職。


社外取締役は、七川雅仁氏(七川公認会計士税理士事務所代表)、後藤和之氏(㈱住創代表取締役)、佐々木公江氏(佐々木社会保険労務士事務所代表)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役は企業会計、会社経営、社会保障・労働に関する専門知識や経験に基づき、客観的な助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、各人の職責や能力、功績を考慮し、社外役員が出席する取締役会で決定されています。業務執行取締役には固定報酬の基本報酬に加え、業績向上へのインセンティブとして非金銭報酬等が支給されます。一方、代表取締役および社外役員には基本報酬のみが支払われる体系です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 42百万円 10.6百万円
監査役(社外除く) 1名 6百万円 5.9百万円
社外役員 5名 5百万円 1.0百万円


報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示はありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。