【平均年収456万円】ファインズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収456万円】ファインズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

ファインズは、「すべての中小企業のDXをサポートする」をミッションに、中小企業や個人事業主のデジタル化を支援するVideoクラウド事業を主軸に展開しています。直近の業績は、売上高は減少しましたが、営業利益と経常利益は増加しました。一方で、当期純利益は減少しました。


目次

※本記事は、株式会社ファインズ の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ファインズは、中小企業や個人事業主向けのデジタル化推進サービスを提供しています。「すべての中小企業のDXをサポートする」をミッションに、「Videoクラウド」と「Raise」を軸に事業を展開しています。

単体従業員数は256名です。事業セグメントはVideoクラウド事業の単一です。

ファインズは、創業以来、中小企業事業者や個人事業主向けのデジタル化推進サービスを提供しており、動画を起点としたマーケティングDXを支援するVideoクラウド事業を主軸としています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ファインズは、若手社員が多く活躍する活気ある環境が特徴です。社員一人ひとりの成長を重視し、働きがいのある職場づくりに力を入れている同社は、キャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は平均年齢が若く、平均勤続年数も比較的短い傾向にあります。これは、新しい人材が積極的に加わり、組織が常に変化・成長していることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 4,560,747円
平均勤続年数 2.9年
平均年齢 28.8歳
単体従業員数 256人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、中長期的な企業価値向上に向け、サステナビリティに関する課題への対応を経営の重要課題と認識しており、人材の育成と社内環境整備もその一環と位置付けています。待遇や業務内容において男女の区別なく機会の平等を確保し、能力や職責に基づき適切に評価する方針です。

組織や人事制度の刷新を目標に掲げ、採用プログラムにおける基準とプロセスの見直しを進めています。また、従業員の個々の生産性を向上させるための研修制度を導入し、従業員のエンゲージメントを高めることで自己成長を促進させるサイクルを構築できるよう努めています。労働安全衛生面においても取り組みを強化し、社内美化の徹底やストレスチェックの実施を通じて、社員の心身の健康維持と労働環境の改善・向上を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
労働者の一月当たりの平均残業時間 20.2時間
有給休暇取得率 75.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ファインズは、中小企業や個人事業主のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するサービスを提供しています。特に動画を活用したマーケティング支援を主力としており、企業の経営課題解決に貢献しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


ファインズは、中小企業事業者や個人事業主(SMB)を対象に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービスを提供しています。特に、動画を活用したマーケティング支援を主力事業として展開しています。同社は「企業と地域社会の未来に、テクノロジーの追い風を。」というパーパスを掲げ、顧客のニーズに応じた価値ある商品やサービスの提供を目指しています。

同社の事業は、動画を起点に企業のマーケティングDXを支援するVideoクラウド事業の単一セグメントで構成されています。この事業は、同社の売上構成比の大部分を占めています。Videoクラウドは、動画内の視聴データや行動データを詳細に計測・分析できる動画活用マーケティング支援サービスです。

また、同社はマーケティングプラットフォーム「Raise」も提供しており、中小企業が抱えるDXの課題解決をサポートしています。さらに、営業支援ツール「SFAクラウド」や顧客管理ツール「QuickBill」、IT人材不足を解決する研修管理ツール「F-Learning」など、幅広いソリューションを展開しています。AIを活用したウェブサイト運用管理支援やGoogleビジネスプロフィール更新管理ツール「MEOナビ」も提供を開始し、多様な角度から顧客のDX推進を支援しています。

同社は、VideoクラウドとRaiseから抽出されるデータを活用したDXコンサルティングサービスも提供しており、顧客の課題可視化と最適なソリューション提案を強みとしています。海外の外部顧客への売上高はないため、事業は国内に集中しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


ファインズの直近の業績は、売上高が前期と比較して減少しました。一方で、営業利益と経常利益は前期から増加しています。当期純利益は前期と比較して減少する結果となりました。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ファインズは、事業活動を通じて資金を生み出し、財務基盤を構築しています。これにより、事業の継続的な成長と安定性が支えられています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ファインズの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営状況を示しています。手元資金も十分に確保されており、事業運営における資金の安定性がうかがえます。このような財務の健全性は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる要素となります。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 20.1億円 21.9億円
自己資本比率 78.0% 80.0%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 17.6億円 19.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ファインズのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは当期に279百万円の獲得となりました。これは主に税引前当期純利益の計上や減価償却費の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは当期に△18百万円の使用となっており、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは当期に△61百万円の使用となり、自己株式の取得による支出が影響しています。結果として、フリーキャッシュフローは当期に260百万円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回る状況を示しています。この資金の流れは、事業の安定的な成長と、従業員の雇用・給与の安定性につながる基盤を形成していると言えます。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF 151百万円 279百万円
投資CF △141百万円 △18百万円
財務CF 16百万円 △61百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10百万円 260百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

ファインズは、売上高の大部分をVideoクラウド事業が占めており、特定の事業への依存度が高い状況です。また、競合他社の新規参入により市場シェアの獲得競争が激化し、競争優位性が低下する可能性もリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

ファインズは、今後の事業展開のために優秀な人材の採用・確保を重要視しています。しかし、DXコンサルティングやソリューション提案ができる人材の争奪により、採用や教育が困難になったり、人材が外部に流出したりするリスクがあるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ファインズは、テクノロジーを通じて社会に貢献することを目指し、従業員の成長と働きがいを重視する企業です。
ここでは、同社がどのような価値観を大切にし、どのような組織を目指しているのかをご紹介します。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ファインズは、「企業と地域社会の未来に、テクノロジーの追い風を。」というパーパスを掲げています。
「地域社会との共創」の実現を目標とし、テクノロジーを活用した支援を通じて、企業や地域社会の挑戦を後押しすることを目指しています。
これにより、笑顔あふれる地域社会の実現に貢献していくことを目指している会社です。
具体的には、顧客の生産性改善のため、「付加価値の向上」と「業務の効率化」の両輪をサポートし、企業のDXを推進する事業活動を行っています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ファインズは、中長期的な企業価値の向上のため、サステナビリティを巡る課題への対応を経営の重要課題と認識しています。
人材の育成と社内環境整備においては、待遇や業務内容において男女の区別なく機会の平等を確保し、能力や職責に基づき適切に評価する方針です。
労働安全衛生面も強化し、社内美化の徹底やストレスチェックの実施を通じて、社員の心身の健康維持に努めています。
また、組織や人事制度の刷新、採用プログラムの見直し、研修制度の導入により、従業員のエンゲージメントを高め、自己成長を促進するサイクルを構築することを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ファインズは、優先的に対処すべき課題として、優秀な人材の確保と育成を挙げています。
各分野で専門性の高い人材獲得のための中途採用や積極的な新卒採用を継続的に行い、特にDXコンサルティングができる人材の確保と育成を重要視しています。
組織や人事制度の刷新、採用プログラムの見直し、研修制度の導入を通じて、従業員のエンゲージメントを高め、自己成長を促進するサイクルを構築することを目指しています。
また、事業拡大に伴う内部管理体制の強化、コンプライアンスの徹底、情報セキュリティ体制の確立と維持・強化にも注力しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ファインズでは、取締役会と監査役会が設置されており、経営の意思決定と監督を担う体制が構築されています。この体制を通じて、経営の透明性と公正性を高め、持続的な成長を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ファインズの株主構成を見ると、筆頭株主は同社の代表取締役社長である三輪幸将氏です。その他、光通信やSBI証券といった事業会社や証券会社が上位株主として名を連ねています。これにより、特定の株主グループが経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
三輪 幸将 47.34%
光通信 7.58%
SBI証券 5.50%
UH Partners 2 4.48%
白木 政宏 4.42%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は三輪幸将氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
三輪 幸将 代表取締役社長 2008年6月 株式会社フリーセル(現 ブランディングテクノロジー株式会社)入社。2011年4月 株式会社ファインズ(旧 株式会社ファインズ)入社。2019年3月 株式会社エスピーシー(現 同社)代表取締役社長就任より現職。
赤池 直樹 取締役 執行役員 2011年4月 株式会社ワイズビジョン(現 株式会社ytv Nextry)入社。2013年10月 株式会社ファインズ(旧 株式会社ファインズ)入社。2022年3月 同社取締役就任より現職。
佐藤 翔太 取締役 執行役員 2012年7月 株式会社ファインズ(旧 株式会社ファインズ)入社。2024年9月 同社取締役就任より現職。
土屋 政紀 取締役 執行役員 1991年4月 株式会社富士通ビジネスシステム(現 富士通Japan株式会社)入社。2025年9月 同社取締役就任より現職。


社外取締役は、市野澤剛士氏(市野澤法律事務所入所)、白木政宏氏(エヌディー代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社です。取締役会は6名の取締役で構成され、うち2名が社外取締役であり、経営上の意思決定と業務執行の監督を担っています。監査役会は3名の社外監査役で構成され、取締役の職務執行を監査する体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ファインズの役員報酬は、固定報酬とストックオプションで構成されています。非常勤を除く取締役の報酬は、前年度および今年度の業績や中期計画の進捗率などを考慮して決定されます。監査役の報酬は、株主総会で承認された範囲内で監査役会の決議により決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 62百万円 20.6百万円
監査役(社外除く) 1名 8百万円 8.4百万円
社外取締役 2名 8百万円 4.2百万円
社外監査役 2名 5百万円 2.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。