【平均年収562万円】グリーンモンスター 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収562万円】グリーンモンスター 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

グリーンモンスターは、投資や資産形成を支援するプロダクト開発を手がけ、体験型投資学習アプリの運営やファイナンシャルプランニングサービスなどをグループ各社とともに展開しています。直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、グリーンモンスター株式会社 の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


グリーンモンスターグループは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションに、投資や資産形成を支援するプロダクト開発に取り組んでいます。体験型投資学習アプリの開発・運営を主軸に、ファイナンシャルプランニングサービスや投資スクール運営もグループ各社とともに展開しています。

単体従業員数は35名、連結従業員数は43名です。同社グループの報告セグメントは「投資学習支援事業」の1つとなっています。

主な国内グループ会社は、FPコンサルティング(ファイナンシャル・プランニング)、ファイナンシャルインテリジェンス(投資スクールの運営)、ブラックモンスター(BPO及びDX支援事業)などです。

2024年8月には、投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営するファイナンシャルインテリジェンスの全株式を取得し、子会社化しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


グリーンモンスターは、投資学習支援事業を展開する企業です。同社では、従業員の平均年齢が比較的若く、勤続年数も短めであることから、活発な組織であることがうかがえます。働き方については、柔軟な働き方を実現するための制度整備に力を入れている傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が30代前半であり、平均勤続年数も比較的短い傾向が見られます。これは、若手社員が中心となって活躍している組織構成を示していると考えられます。新しい環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、参考となる情報です。

項目 数値
平均年間給与 5,615,000円
平均勤続年数 2.7年
平均年齢 34.0歳
単体従業員数 35人
連結従業員数 43人
単体のグループ内比率 81.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションに掲げ、人的資本を価値創造の源泉と位置付けています。持続的な成長のためには人材の多様性確保が重要であると考えており、中途採用が中心である現状を踏まえ、多様な人材が活躍できる環境整備に注力しています。

具体的には、能力評価とそのフィードバック、キャリアアップ支援を通じて人材育成に取り組んでいます。また、役職員の柔軟な働き方を実現するため、リモートワーク制度や育児介護のための休暇制度、ボランティア活動等の課外活動支援も実施しています。これらの取り組みにより、継続的な能力開発と能力を活かせる環境を整備し、企業価値向上を目指す方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社グループは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


グリーンモンスターは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションに掲げ、投資や資産形成に関する体験型学習アプリの開発・運営、およびファイナンシャルプランニングサービスを提供しています。人々の社会との関わり方を変えていくことを後押しするプロダクト開発に取り組んでいます。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に体験型投資学習アプリの開発・運営と、資産形成支援事業を展開しています。投資未経験者が抱える知識不足や心理的不安を解消し、投資家デビューを後押しするサービスを提供しています。

主要な事業として、FX、株式投資、資産形成について、ゲーム感覚のデモトレードやシミュレーションを通して体験型で学習できるスマートフォン向けアプリを開発・運営しています。具体的には、FX取引体験型学習アプリ「FXなび」、株取引体験型学習アプリ「株たす」、株&積立投資シミュレーションアプリ「トウシカ」などがあります。これらのアプリは無料で提供され、同社グループはアプリを介して証券会社やFX会社の口座開設がなされた場合に、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)を介して成功報酬を得るビジネスモデルです。

また、資産形成支援事業として、投資スクール「投資の学校プレミアム」を運営しています。ここでは、実践的な投資スキルと多様な金融商品の知識を体系的に提供しており、主な収益は有料講座や各種セミナー等の役務提供に対する対価から得ています。運営は、ファイナンシャルインテリジェンスが行っています。

さらに、法人・個人向けに金融教育やライフプランニングの提案、住宅購入、相続対策のアドバイス等のファイナンシャルプランニングサービスも提供しています。顧問契約に基づく役務提供やセミナー開催、個人向けサービス対価、保険代理店や不動産仲介業者の紹介手数料が主な収益源です。運営は、FPコンサルティングが行っています。

同社グループの売上高は、体験型投資学習アプリが最も大きく、これに投資スクールとファイナンシャルプランニングサービスが続きます。前期と比較すると、体験型投資学習アプリの売上高は減少した一方で、投資スクールとファイナンシャルプランニングサービスの売上高は増加しています。同社グループは本邦以外の外部顧客への売上がなく、海外比率や為替リスクは発生していません。主要な顧客としては、株式会社ロンバードへの販売実績が全体の6割以上を占めており、特定の顧客への収益集中が見られます。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近3期にわたって増加傾向を示しています。一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に増加したものの、当期は減少に転じています。これは、広告施策の強化に伴う広告出稿や広告制作コストの発生、事業拡大に伴う人件費の増加、および特別損失の計上が主な要因となっています。

項目 2021年6月期 2022年6月期 2023年6月期 2024年6月期 2025年6月期
売上高 - - 17.1億円 19.6億円 20.1億円
経常利益 - - 1.7億円 2.3億円 1.3億円
経常利益率 - - 9.9% 11.8% 6.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 1.2億円 1.6億円 33百万円
1株当たり当期純利益(円) - - 49.83 59.33 10.37

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して減少しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から減少しています。これは、売上高の伸びが緩やかである一方で、事業拡大に伴うコストが増加したことが影響していると考えられます。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) 48.9百万円 46.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.8百万円 2.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、将来に向けた投資を積極的に行っている状況がうかがえます。財務基盤の状況と資金の流れから、現在の経営状態を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は前期79.6%から当期78.5%と推移しており、プライム市場平均(製造業46.8%・非製造業24.2%)と比較して高い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は前期14.8%から当期2.2%に減少しています。手元資金を示す現金及び預金は、前期14.9億円から当期11.9億円となっています。これらの財務状況は、同社グループの事業運営における安定性を示す指標となります。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
純資産 14.7億円 14.3億円
自己資本比率 79.6% 78.5%
ROE(自己資本利益率) 14.8% 2.2%
現金及び預金 14.9億円 11.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上や法人税等の支払額により、6百万円の使用となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、株式取得及び吸収分割によるのれんの増加、連結の範囲の変更を伴う子会社取得による支出、事業譲受による支出などにより、2.2億円の使用となっています。これにより、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュ・フローは2.2億円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや自己株式の取得による支出などにより、8千3百万円の使用となっています。これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大のための投資を積極的に行っている状況を示しており、今後の成長に向けた動きが見られます。手元資金は十分な流動性を確保しており、一時的な資金不足に備えた当座貸越枠も設定されていることから、事業運営の安定性も考慮されています。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF 1.7億円 △6百万円
投資CF △7千4百万円 △2.2億円
財務CF 6.6億円 △8千3百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 9千4百万円 △2.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、主力アプリである「FXなび」への売上依存度が高い状況です。そのため、広告主のプロモーション縮小・停止や為替のボラティリティによるユーザーの口座開設意向低下などにより、当該アプリの売上が減少した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。また、特定のASP数社との取引が売上高の大きな割合を占めており、ASPまたは広告主の方針変更や関係性変化も経営成績に影響を与えるリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの継続的な成長には、優秀な人材の確保、育成、定着が重要であると認識されています。雇用情勢の動向により優秀な人材の獲得が困難になった場合や、人材育成が計画通りに進まない場合、または人材の社外流出が生じた場合には、経営成績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


グリーンモンスターは、金融教育を通じて人々の「おかね」に対する意識と行動を変革することを目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


グリーンモンスターは、「おかねに対する意識と行動を変える。」をミッションとして掲げています。
このミッションに基づき、投資や資産形成を通じて、人々が消費者から支援者へと社会との関わり方を変えることを後押しするプロダクト開発に取り組んでいます。
このミッションの達成を経営の基本方針として事業を展開しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「おかねに対する意識と行動を変える。」というミッションのもと、金融教育の発展を通じて社会と経済の健全な成長に貢献することを目指しています。
持続的な成長のためには、人材の多様性を確保することが重要であると考えています。
多様な人材がエントリーしやすく、活躍できる環境を整えることを重視しており、人的資本を価値創造の源泉と位置づけています。

また、役職員の柔軟な働き方を実現するため、リモートワーク制度や育児介護のための休暇制度、ボランティア活動等の課外活動支援を実施しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、優先的に対処すべき課題として、人材確保と組織体制の整備を挙げています。
プランナー人材や事業開発人材等を中心に優秀な人材を採用し、教育を推進しています。
従業員が中長期で活躍しやすい環境整備、企業カルチャーの醸成、人事制度の構築を通じて組織力の強化に取り組んでいます。

また、内部管理体制の強化も重要な課題です。
事業規模拡大に伴う管理系人材の採用・確保を進めています。
定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化や、コーポレート・ガバナンスの充実を図っていく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


グリーンモンスターは、株主総会、取締役会、監査役会、リスク・コンプライアンス委員会、会計監査人を設置し、これらの機関が連携して企業価値向上とガバナンス体制の有効な機能を目指しています。監査役会設置会社として、取締役会が迅速な経営判断を行い、全員が社外監査役で構成される監査役会が独立した立場で職務執行を監査する体制を採用しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は代表取締役の小川亮氏であり、取締役の豊田亜理沙氏も上位株主として名を連ねています。創業者が上位株主として経営を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
小川 亮 36.70%
豊田 亜理沙 9.70%
WMグロース4号投資事業有限責任組合 9.57%
久保 ひふみ 3.51%
楽天証券 1.54%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役は小川亮氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
小川 亮 代表取締役 2005年11月 株式会社インデックス(現 イグジット株式会社)入社。2014年3月 同社入社。2014年3月 同社代表取締役より現職。
藤沢 亜理沙(戸籍名:豊田 亜理沙) 取締役 2008年4月 株式会社リクルート入社。2009年1月 比較.com株式会社(現 手間いらず株式会社)入社。2010年1月 株式会社インデックス(現 イグジット株式会社)入社。2013年7月 同社入社。2014年3月 同社取締役就任より現職。
開原 信一 取締役CFO 2007年12月 有限責任あずさ監査法人入所。2014年1月 株式会社ポケラボ入社。2018年5月 ウェルスナビ株式会社入社。2019年11月 開原公認会計士事務所。2020年7月 同社入社 経営企画室長。2020年9月 同社取締役CFOより現職。


社外取締役は、中島真志氏(麗澤大学 経済学部 教授)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役が客観的な視点から経営への助言や監督機能を果たしています。また、監査役会は全員が社外監査役で構成されており、独立した立場から取締役の職務執行を監査する体制が整っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、株主総会で承認された報酬限度額の範囲内で、役位や経営責任の度合いに基づき決定されています。現在は固定報酬のみで、業績連動報酬は導入されていません。監査役の報酬は、監査役会で決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 51百万円 17.0百万円
社外役員 4名 15百万円 3.9百万円


同社の役員報酬総額は66百万円であり、報酬の支給対象となった役員は合計7名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。