【平均年収509万円】ダイブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

【平均年収509万円】ダイブ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年6月期)

ダイブは、リゾートバイトに特化した観光HR事業とグランピング施設運営などの地方創生事業を展開する持株会社です。単体従業員数は159名で、直近の業績は主力事業の堅調な推移と地方創生事業の売上伸長により増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ダイブ の有価証券報告書(2025年6月期、2024年7月1日 ~ 2025年6月30日、2025年9月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ダイブは持株会社であり、単体従業員数は159名です。

同社グループは、観光HR事業と地方創生事業を展開しています。観光HR事業ではリゾートバイトに特化した人材サービスを提供し、地方創生事業ではグランピング施設などの宿泊施設を運営しています。

同社グループには、連結子会社は存在しません。

当事業年度より報告セグメントの区分を変更しており、情報システム事業は「その他」に含めて記載されています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは「誰もがジブンの人生を愛せる世界へ」「一生モノの『あの日』を創り出す」というビジョン・ミッションのもと、人材と観光を主軸とした事業を展開しています。従業員一人ひとりの成長と多様な働き方を重視し、能力を最大限に発揮できる環境づくりに注力していることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は比較的若い年齢層で構成されており、活発な組織であることがうかがえます。従業員の平均勤続年数も短めであり、新しい人材が継続的に加わっている傾向が見られます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,089,000円
平均勤続年数 3.7年
平均年齢 30.7歳
単体従業員数 159人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は「誰もがジブンの人生を愛する世界へ」というビジョンのもと、人材と観光を主軸としたビジネスモデルを展開しており、取引先や派遣スタッフ等の成功を願い寄り添い続ける価値観、多様なニーズに対応できる柔軟な思考、そして成長志向を持ち合わせた人材の確保を重視しています。採用においては、ビジョン・ミッションへの共感と、入社後に進化し続ける資質を特に重視する方針です。

人材育成においては、全従業員が創造力を発揮し、能力を最大化できる成長環境が必要であると考えています。職種に応じたスキル向上に加え、AI人材の育成や新規事業を牽引できる責任者の育成に注力しています。具体的には、全従業員が参加可能な新規事業コンテスト「New-1グランプリ」を毎年開催し、創造性を育む場としています。

マネージャー層の成長と組織力強化のため、10か月にわたるビジネス実践力向上プログラムを実施しています。また、生成AI活用の推進を目的とした社内横断型の推進チームを組成し、AI活用スキルを高める活動を行っています。従業員が個々の能力を最大限発揮できるよう、部署異動を希望する従業員情報や希望内容を把握するジョブチェンジ制度も運用されています。

社内環境整備では、優秀な人材がエンゲージメント高く定着し続けるため、年齢や所属部署、立場に縛られず気兼ねなく提案や発言ができる風土の醸成を目指しています。毎週金曜日のオンライン全社朝礼や年末の全社共有会、年1回の全社総会を通じて信頼関係構築を促進しています。新入社員にはメンター制度を設け、上長との1on1ミーティングや他部署との交流機会も積極的に設けることで、フラットな組織文化を醸成しています。

人事評価システムには360度評価を採用しており、上司だけでなく同僚や部下も評価に参加します。社内外の関係者に対する関係性構築能力や組織内での行動特性が評価され、その結果に応じて抜擢人事も行われています。多様な働き方の構築にも取り組み、出産や育児といったライフイベントを経験しながら従業員が活躍できるよう、リモートワーク環境整備や時短勤務制度を導入しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合および労働者の男女の賃金の差異は女性活躍推進法に基づき、男性労働者の育児休業取得率は育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 14.3%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 94.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 64.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 100.4%

多様性・登用

指標 目標 実績
従業員の男女比率(女性比率) 2030年6月期までに50% 45.2%(2025年6月期)
管理職に占める女性労働者の割合 2027年6月期までに20% 14.3%(2025年6月期)

育児・介護支援

指標 目標 実績
男性労働者の配偶者出産休暇取得率 2025年6月期までに100% 100.0%(2025年6月期)

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ダイブは、観光HR事業と地方創生事業を主軸に、日本の観光産業と地域活性化に貢献しています。リゾートバイトに特化した人材サービスと、グランピング施設等の宿泊施設運営を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、リゾートバイトに特化した人材サービスと、グランピング施設などの宿泊施設運営を通じて事業を展開しています。主力事業である観光HR事業では、全国の観光施設に人材を供給し、地方創生事業では非観光地の魅力を発掘・発信することで、地域の活性化に貢献しています。観光HR事業における人材派遣業は、同社売上高の大部分を占める収益源となっています。

観光HR事業

リゾートバイトに特化した人材派遣業及び有料職業紹介業を行っています。日本全国のリゾートホテルや旅館、飲食店、テーマパーク、レジャー施設、スキー場等の観光施設に人材を供給し、主に都市部の若手人材と地方圏の観光施設等の人材マッチングをサポートしています。収益は、人材派遣と有料職業紹介から得ています。

地方創生事業

全国8ヶ所でグランピング施設やホテル施設等の宿泊施設を運営しています。グランピング施設のブランド名は「ザランタン」であり、新業態として滞在型アウトドアホテルも展開しています。主に地方公共団体が所有管理する公共施設や、観光地としての開発がまだなされていない非観光地の遊休施設及び遊休地を活用し、企画開発・経営・運営を一貫して行っています。収益は、パートナー決済の場合の業務提携料、同社決済の場合の宿泊料金、そして自社運営メディア「GLAMPICKS」への掲載料等から得ています。

その他

情報システム事業等で構成されています。


■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から増加しています。特に、主力である観光HR事業が堅調に推移し、地方創生事業も売上高が大きく伸びたことが全体の業績を牽引しました。一方で、地方創生事業においては、一部の宿泊施設で減損損失を計上しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員1人あたり売上高および従業員1人あたり当期純利益については、データが提供されていません。単体の従業員数は159名であり、平均年齢は30.7歳、平均勤続年数は3.7年となっています。平均年間給与は5,089千円です。これらの情報からは、若手人材が中心となって活躍しており、人材サービスと宿泊施設運営という事業特性上、従業員一人ひとりの貢献が重要である状況がうかがえます。

指標 2024年6月期 2025年6月期
従業員1人あたり売上高(連結) - -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性の観点から、同社の現在の財務状況と資金の流れを見ていきます。事業拡大に向けた投資と本業で生み出す資金のバランスが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は当期51.2%であり、プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)も当期21.8%と、プライム市場平均(9.4%)を上回る水準となっています。手元資金である現金及び預金等は当期20.7億円と、前期から増加しています。

これらの財務指標は、同社の安定した経営基盤と収益性を反映しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素と言えます。

指標 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
自己資本比率 43.9% 51.2%
ROE(自己資本利益率) - 21.8%
現金及び預金等 20.4億円 20.7億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが2.7億円のプラスとなっています。これは主に税引前当期純利益の計上によるものです。投資活動によるキャッシュフローは△2.1億円のマイナスとなっており、地方創生事業における宿泊施設の新規開業や増設、システム開発に伴う有形・無形固定資産の取得に資金を投じていることが示されています。

財務活動によるキャッシュフローは△30百万円のマイナスであり、長期借入金の返済や自己株式の取得による支出が主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは58百万円のプラスとなっており、本業で生み出した資金で投資を賄い、なお余剰資金がある状態です。これは、同社が事業拡大に向けた投資を進めつつも、安定した資金繰りを維持していることを示しており、入社後の成長性や安定性を考える上で重要な点となります。

項目 2024年6月期(前期) 2025年6月期(当期)
営業CF - 2.7億円
投資CF - △2.1億円
財務CF - △30百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) - 58百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社が事業を展開している観光HR事業、地方創生事業の分野において、競合企業が複数存在しており、一定の競争環境があるものと認識されています。競合他社が同社より低い価格で同水準のサービスを展開した場合や、ユーザーを取り込む斬新なサービスを提供した場合は、同社のシェア率が下がり、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、同社の事業は景気動向や雇用情勢等の影響を受けやすいものであり、これらが悪化した場合、同社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は事業展開において派遣スタッフ等の確保が非常に重要であると認識しています。雇用情勢や労働需要の変化により、人材確保が同社の意図通りに進まなかった場合、同社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ダイブは、挑戦を重んじ、人と地域に好転のきっかけを創り出すことを目指す企業です。社会課題の解決と経済価値の創造を両立させ、持続可能な社会の実現に貢献する企業文化を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ダイブは「一生モノの『あの日』を創り出す」というミッションと、「誰もがジブンの人生を愛せる世界へ」というビジョンを掲げています。同社は、これらのミッションとビジョンに紐づいた事業を展開しています。

リゾートバイト体験を通じて新しい世界へ飛び込む若者を支援し、自分の人生を愛せるきっかけとなる「あの日」を多く創り出すことを目指しています。また、地方創生事業を拡大させ、地域の経済活性化と、そこで生活する人々が地域の魅力を誇りに感じられる地方創生にも貢献したいと考えています。

同社はチャレンジャーであり続け、ビジョンの実現と社会への貢献を通して企業価値の最大化を目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ダイブは、未知の領域に果敢に挑戦(ダイブ)し続けることを大切にし、常にチャレンジャーであり続ける企業風土を持っています。同社は「人と地域が好転するターニングポイントを創り出す企業」として、社会課題の解決と経済価値の創造の双方の実現を重視し、ESG経営とSDGsの推進に取り組んでいます。

取引先や派遣スタッフ等の成功を願い寄り添い続ける価値観や、多様なニーズに対応できる柔軟な思考、成長志向を持つ人材を重視しています。採用においては、ビジョン・ミッションへの共感と、入社後に進化し続ける資質を特に重視する方針です。

従業員が年齢や所属部署、立場に縛られず気兼ねなく提案や発言ができるフラットな組織文化の醸成を目指しています。顧客に価値を届け続けるための考え方や価値観を人事ポリシーとして設定し、これに沿った行動を評価の対象としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ダイブは、人材業界における人手不足の状況が続くと認識しており、派遣スタッフ等の継続的な獲得を重要な課題としています。また、派遣スタッフ等の就業期間の長期化(LTMの向上)も課題の一つです。

同社は、観光HR事業と地方創生事業における認知度の向上とブランドの確立に取り組んでいます。収益力向上に向けては、IT技術を用いた業務の自動化やAI導入による生産性向上、ビジネスモデルの再構築や組織の再編成を進めています。

さらに、優秀な人材の確保と育成・開発、特に新規事業立ち上げやM&A後の統合(PMI)を主導できる高度専門人材の採用・育成を推進しています。持続的な成長と企業価値向上のため、持分会社体制への移行や役職員のコンプライアンス意識向上、内部管理体制の強化を通じて経営体制の更なる強化を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、取締役による監督と監査役による適法性監査の二重のチェック機能を持つ体制を採用しています。経営の健全性・透明性・迅速性を実現する業務執行体制の確立と、適正な監督・監視体制の整備に継続的に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は代表取締役社長の庄子潔氏であり、その資産管理会社である合同会社なかなかと合わせて主要な株主となっています。これにより、経営陣が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成であると言えます。

株主名 持株比率
庄子 潔 41.02%
合同会社なかなか 25.56%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.69%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は庄子潔氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
庄子 潔 代表取締役社長 1999年10月テクノサービス入社、2001年11月ヒューマニック入社、2003年3月同社入社、2007年8月同社取締役東日本エリアマネージャー就任、2012年5月同社代表取締役社長就任より現職。
山本 拓嗣 取締役プロジェクト推進担当 1997年4月帝国ホテル入社、2005年1月同社入社、2007年8月同社取締役西日本エリアマネージャー就任、2012年5月同社取締役リゾート人材サービス事業部長就任、2024年7月同社取締役プロジェクト推進担当就任より現職。
野方 慎太郎 取締役営業本部長 2003年4月ゲオ入社、2007年3月同社入社、2017年4月同社執行役員リゾート人材サービス事業部長就任、2018年2月同社取締役営業本部長就任より現職。
山中 哲男 取締役事業開発・アライアンス担当 2001年4月赤堀製作所入社、2008年5月インプレス(現、トイトマ)代表取締役就任、2020年2月同社取締役就任、2024年11月同社取締役事業開発・アライアンス担当就任より現職。


社外取締役は、山口豪志氏(㈱54設立 代表取締役社長)、岩井裕之氏(かっこ㈱代表取締役・指名報酬委員会委員長)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役および社外監査役は、独立した客観的な立場で職務を遂行し、経営の監督・監査機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を採用しています。固定報酬としての基本報酬と、業績連動報酬としての役員賞与により構成されています。業績連動報酬は、各事業年度の営業利益を指標とし、その目標値に対する達成度合いに応じて支給の可否を検討しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 77百万円 19.3百万円
社外役員 6名 21百万円 3.5百万円


なお、当事業年度中に社外取締役から取締役に異動した1名については、社外取締役在任期間分は社外役員として、取締役在任期間分は取締役として記載されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。