【平均年収532万円】JMホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収532万円】JMホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

JMホールディングスは、ジャパンミート、ジャパンデリカなどを傘下に持つ持株会社です。スーパーマーケット事業を中心に、外食や施設運営管理なども手掛けています。グループ連結従業員数は1,525名で、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社JMホールディングス の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月30日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


JMホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は51名、グループ連結従業員数は1,525名です。

同社グループは、連結子会社10社を中心にスーパーマーケット事業とその他の事業を展開しています。精肉専門店として創業し、青果・鮮魚・惣菜の専門子会社を合併することで業容を拡大してきました。関東圏において都心部から郊外にわたる店舗網を有し、外食やイベント関連、アウトソーシング、施設運営管理なども手掛けています。

主な国内グループ会社は、ジャパンミート(スーパー・マーケット事業)、ジャパンデリカ(その他)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


JMホールディングスグループは、食を通じた社会貢献と環境保全を推進し、持続的な成長を目指しています。人材を経営の「要」と捉え、従業員一人ひとりが成長を実感し、働きがいを感じられる職場環境の構築に注力しています。多様な人材が活躍できる環境整備にも積極的に取り組んでいます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


JMホールディングスは、平均年齢が30代後半であり、比較的若年層から中堅層が中心となって活躍している傾向が見られます。平均勤続年数は6年程度となっており、一定の定着感がある一方で、新たな人材も加わりやすい環境であると考えられます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,323,000円
平均勤続年数 6.1年
平均年齢 38.5歳
単体従業員数 51人
連結従業員数 1,525人
単体のグループ内比率 3.3%


JMホールディングスは、従業員の退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を採用しています。この制度は同社及び連結子会社に適用されており、非積立型の退職一時金制度が含まれます。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は6.5億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


JMホールディングスグループは、「食を守り、ひとを育む」という経営理念に基づき、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。特に人材を経営の「要」と認識し、「真のプロフェッショナル」の育成を使命としています。従業員一人ひとりが「夢をカタチにできる」企業であるため、各店舗・部署でのOJTを通じた人材育成システムを構築しています。

人事政策では、適材適所、公平な能力評価、そして働きがいや活気のある職場づくりに重点を置いています。多様性確保も重視しており、女性やシニア人材が活躍できる職場づくりに努めています。

具体的には、人事評価制度、育児支援制度、再雇用制度などの環境整備を促進し、多様な人材が長く働き続けられるよう支援しています。これらの取り組みを通じて、今後の店舗展開に必要な中核人材の確保を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、育児休業取得対象者が不在のため「-」と記載されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 14.3%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 64.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 65.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 54.9%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱ジャパンミート

男女賃金差異(全労働者)は、女性活躍推進法に基づく公表をしていないため記載を省略しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 3.8%
男性労働者の育児休業取得率 20.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 80.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 85.7%


▼ ㈱花正

男女賃金差異(全労働者)は、女性活躍推進法に基づく公表をしていないため記載を省略しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 66.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 85.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 77.2%


▼ ㈱ジャパンデリカ

男女賃金差異(全労働者)は、女性活躍推進法に基づく公表をしていないため記載を省略しています。男性労働者の育児休業取得率は、育児休業取得対象者が不在のため「-」と記載されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 17.7%
男性労働者の育児休業取得率 -
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 92.4%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 116.5%

多様性・登用

指標 数値
女性比率(全社員) 19.8%
女性比率(管理職) 7.5%
中途採用者比率(全社員) 80.2%
中途採用者比率(管理職) 92.1%
外国人比率(全社員) 1.9%
外国人比率(管理職) 0.4%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


JMホールディングスは、スーパーマーケット事業を主軸に、外食やイベント関連など多角的な事業を展開しています。消費者の食生活を豊かにする幅広いサービスを提供し、安定した収益基盤を構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、スーパーマーケット事業を主要な柱とし、その他に外食事業、イベント関連事業、アウトソーシング事業、施設運営管理事業を展開しています。精肉専門店として創業した強みを活かし、各店舗で専門性を強調した品揃えと販売戦略を構築しています。商品の大量陳列による「異常値販売」や、加工物流センターと店舗内での効率的な精肉加工により、販売機会の損失を削減しています。また、大量備蓄機能を活用した仕入体制により、食材価格変動の影響を受けにくい安定した採算を確保しています。海外での売上高はなく、特定の顧客への収益集中も見られません。

スーパーマーケット事業

この事業では、精肉を核とした食品スーパーマーケットを展開し、青果、鮮魚、惣菜の販売も行っています。顧客に幅広く支持される商品を展開し、ファミリー層を中心に楽しく買い物ができる売場づくりに努めています。収益は、生鮮食品や加工食品の販売から得ています。運営は、ジャパンミート、花正、スーパーみらべる、JM青果、柳田商店が行っています。

その他の事業セグメント

この事業セグメントは、外食事業、イベント関連事業、アウトソーシング事業、施設運営管理事業で構成されています。外食事業では精肉の調達力とノウハウを活かした焼肉店などを運営し、イベント関連事業では「肉フェス」などの食に関わるイベントを展開しています。アウトソーシング事業ではスーパーマーケットのレジ業務受託を行い、施設運営管理事業ではショッピングセンターの運営管理を行っています。収益は、各事業におけるサービス提供や商品販売から得ています。運営は、ジャパンデリカ、AATJ、アクティブマーケティングシステム、ニコモールが行っています。

セグメント 売上高(2024年7月期) 売上高(2025年7月期)
スーパーマーケット事業 1,670億円 1,806億円
その他の事業セグメント 53.4億円 56.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。特に直近の連結会計年度では、スーパーマーケット事業や外食事業の既存店が順調に推移したことに加え、新規出店が売上に寄与し、売上高、各利益ともに前連結会計年度から大きく伸びています。

項目 2021年7月期 2022年7月期 2023年7月期 2024年7月期 2025年7月期
売上高 1,298億円 1,408億円 1,548億円 1,723億円 1,862億円
経常利益 66.9億円 69.2億円 74.2億円 93.2億円 101億円
経常利益率 5.2% 4.9% 4.8% 5.4% 5.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 42.5億円 42.7億円 44.2億円 54.6億円 64.6億円
1株当たり当期純利益(円) 159.28 159.90 165.56 204.86 252.05

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加し、生産性が向上している傾向が見られます。従業員1人あたりの営業利益も同様に増加しており、組織全体の効率化が進んでいることを示しています。

指標 2024年7月期 2025年7月期
従業員1人あたり売上高(連結) 119.3百万円 122.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 6.3百万円 6.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


JMホールディングスグループの財務状況は、安定した基盤を築いていることを示しています。本業で得た資金を元手に、将来に向けた投資も行われています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


JMホールディングスグループの財務基盤は、高い自己資本比率とROE(自己資本利益率)によって安定性を示しています。これは、事業活動を通じて得た利益を効率的に活用し、健全な財務体質を維持していることを意味します。手元資金も十分に確保されており、事業の継続性や将来の成長に向けた投資余力がある状態です。このような財務状況は、従業員の雇用や給与の安定性にもつながる要素となります。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 438億円 453億円
自己資本比率 61.1% 62.1%
ROE(自己資本利益率) 13.2% 14.6%
現金及び預金 224億円 183億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


JMホールディングスグループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、法人税等の支払いや棚卸資産の増加があったものの、税金等調整前当期純利益の計上により資金が増加しています。しかし、前期と比較すると減少しています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出や定期預金の支出により、資金の減少幅が拡大しています。これは、将来の成長に向けた積極的な投資が行われていることを示しています。財務活動によるキャッシュフローは、自己株式の取得や配当金の支払い、長期借入金の返済により、資金の減少幅が拡大しています。結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスを維持しているものの、前期からは大きく減少しています。これは、本業で得た資金を成長投資に充てつつ、株主還元も行っている状況であり、事業の継続性と成長性への期待が持てる状態です。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 96.6億円 66.4億円
投資CF △53.4億円 △64.2億円
財務CF △22.4億円 △57.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 43.2億円 2.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、景気や個人消費の低迷、競合他社の進出等による競争激化によって、業績確保が難しくなるリスクを認識しています。また、株式会社ジョイフル本田が開発運営するホームセンター敷地内での店舗売上が同社グループの売上高の約27.3%を占めており、特定のホームセンターの集客力や店舗政策の動向が業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、生産年齢人口の減少や雇用形態の変化により、正社員及びパート労働者の採用が難しい状況にあることをリスクとして挙げています。人材の確保と育成が計画通りに進捗しない場合、人材確保や教育にかかる費用、時間給単価の上昇が業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


JMホールディングスは、「食を守り、ひとを育む」を経営理念に掲げ、お客様第一主義と人材育成を重視する企業です。食の安全とプロフェッショナルなサービスを通じて、お客様に支持される店舗づくりを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


JMホールディングスは、「食を守り、ひとを育む」を経営理念に掲げています。同社グループは、人材育成、お客様第一主義、変化対応、そして本物の商品開発と技術の修得を経営の基本方針としています。安心・安全で安価な商品の提供、楽しく買い物ができる売場の提供、食に関するプロフェッショナルの育成を通じて、お客様に支持される店舗づくりを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


JMホールディングスでは、従業員の心がまえとして「JMグループスピリッツ」を掲げています。これは、安心・安全な商品の提供、楽しい空間の提供、プロフェッショナルの育成を意味します。
同社グループの人事政策では、優秀な人材の確保と能力開発・育成を重視し、適材適所、公平な能力評価、働き甲斐のある職場づくりに重点を置いています。
また、サステナビリティ基本方針として、食を通じた社会貢献や環境保全、品質管理の強化、人権尊重と多様性確保、ガバナンス体制の確立、ステークホルダーとの対話を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


JMホールディングスが優先的に対処すべき課題として、食の安全性の確保を挙げています。ISO9001認証取得や信頼できる仕入先との取引を通じて、安心・安全な商品提供を追求しています。
また、経営方針の一つである人材育成を重視し、真のプロフェッショナルを育成することを同社グループの使命と捉え、店舗展開に必要な人材確保に努めています。
さらに、店舗と本部の連携強化と効率化を推進し、グループ全体での経費適正化を図っています。ESG・CSRを重視した経営として、環境問題への対応や地域社会への貢献、内部管理体制の充実とコンプライアンス・リスクマネジメントの強化に取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


JMホールディングスは持株会社であり、監査役会制度を採用しています。経営の効率化と意思決定の迅速性を維持しつつ、公正性及び透明性の確保を図る体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


JMホールディングスの株主構成を見ると、代表取締役社長である境正博氏が筆頭株主となっています。また、取締役会長の境弘治氏、取締役副会長の境和弘氏も上位株主に名を連ねており、創業家が主要な株主として同社グループを支えていることがうかがえます。複数の創業家関係者が上位に位置することで、経営に対する影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
境  正博 20.12%
境  和弘 9.72%
境  弘治 8.68%


なお、前事業年度末に主要株主であった日本カストディ銀行(信託口)は当事業年度末では主要株主ではなくなり、BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZAT ION FUND 620065が新たに主要株主となりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は13名(男性11名・女性2名)で構成され、女性役員比率は15.4%です。代表取締役社長は境正博氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
境 正博 代表取締役社長 1996年4月ダイリキ㈱入社、1999年11月同社入社、2009年9月同社代表取締役社長より現職。
境 弘治 取締役会長 1970年4月家業(丸八肉店)に従事、1978年8月同社設立、代表取締役、2009年9月同社取締役会長より現職。
境 和弘 取締役副会長 1975年4月家業(丸八肉店)に従事、1978年8月同社専務取締役、2009年9月同社取締役副会長より現職。
藤原 克朗 常務取締役 1979年4月国家公務員(労働事務官)採用、1983年4月同社入社、2012年9月同社常務取締役より現職。
前田 香織 常務取締役管理本部長 2014年8月同社入社、2020年12月同社経理部長、2023年10月同社常務取締役管理本部長より現職。
阿部 耕生 取締役総務部長 2001年4月㈱ハナマサ入社、2016年7月同社入社、2019年10月同社取締役総務部長より現職。


社外取締役は、緑川清春氏(フェルムコンサルティング代表取締役)、大瀧敦子氏(石本哲敏法律事務所パートナー弁護士・メディキット社外取締役)、松井繁忠氏(松井公認会計士事務所代表)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名を含む取締役会と監査役会が経営を監督する体制です。社外役員は専門性と経験に基づき、経営の公正性及び透明性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


JMホールディングスの役員報酬は、固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は採用していません。報酬額は株主総会で決議された限度額の範囲内で、各役員の職務や責任、貢献度を総合的に勘案して算出されています。取締役の個人別報酬は、代表取締役社長が起案し、指名・報酬委員会の審議を経て取締役会で決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 2.4億円 40.0百万円
監査役(社外除く) 1名 9百万円 9.0百万円
社外役員 6名 23百万円 3.8百万円


同社グループの役員報酬総額は272百万円であり、報酬の支給対象となった役員は合計13名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。