【平均年収530万円】シルバーライフ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収530万円】シルバーライフ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

シルバーライフは、高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部運営と、食材製造販売を主な事業としています。直近の業績は、売上高、利益ともに増加傾向にあり、従業員数も増加し業容を拡大しています。


目次

※本記事は、株式会社シルバーライフ の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


シルバーライフは、高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部運営と、FC加盟店等への調理済み食材の販売を主な事業としています。高齢者の食事ニーズに応え、自社工場や仕入先で製造した食材を取引先に販売しています。

単体従業員数は336名です。セグメントは食材製造販売事業の1つです。

シルバーライフは、「まごころ弁当」「配食のふれ愛」「宅食ライフ」の3つのブランドによる配食店舗をフランチャイズ方式によりチェーン展開しています。FC加盟店への食材販売のほか、高齢者施設や障がい者施設等への食材販売、ECを主体とした冷凍弁当の直接販売(BtoC)、OEM受託製造品の販売(BtoB)、倉庫業の運営も行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


シルバーライフは、高齢者向け配食サービスを主軸とする食材製造販売事業を展開しており、社会貢献性の高いビジネスモデルを特徴としています。従業員の平均年齢は34.8歳と若く、事業拡大に伴う積極的な人材採用がうかがえます。多様な人材の確保と育成に力を入れ、働きやすい環境づくりにも取り組んでいることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均勤続年数は2.7年と比較的短く、平均年齢も34.8歳と若い傾向が見られます。これは、同社が事業拡大に伴い積極的に人材を採用している状況を反映していると考えられます。若手社員がキャリアを築きやすい環境である可能性を示しています。

項目 数値
平均年間給与 5,301,000円
平均勤続年数 2.7年
平均年齢 34.8歳
単体従業員数 336人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


シルバーライフは、「食の観点から誰もが安心して歳を重ねていける社会を作ります」という経営理念に基づき、高齢者向け配食サービスを提供しています。安定的な成長を達成するためには、優秀な人材の確保が不可欠であると考えています。

同社はダイバーシティ&インクルージョンの推進を重点テーマとしています。新卒採用だけでなく、パート・アルバイトからの社員登用、中途採用、海外実習生の活用など、多様な経路で人材を獲得しています。人材教育においては、実践的な技術指導のほか、社外研修も利用して育成を行っており、多様性のある組織づくりの一環として障がい者雇用も推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 21.2%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 64.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 77.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 79.6%

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

指標 数値
女性管理職比率実績 21.2%
平均残業時間実績 16時間51分
障がい者雇用率実績 3.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


シルバーライフは、高齢者向け配食サービスを主軸に、食を通じて誰もが安心して歳を重ねていける社会の実現を目指す企業です。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は「食の観点から誰もが安心して歳を重ねていける社会を作ります」という経営理念のもと、高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部運営と、FC加盟店や高齢者施設等への調理済み食材の販売を主な事業としています。一人暮らしや要介護の高齢者が抱える「手間をかけずに毎日の食事を用意したい」というニーズに応えることをミッションとしています。

収益は主に、FC加盟店への食材販売とロイヤリティ、高齢者施設や障がい者施設等への食材販売、そしてECを主体とした冷凍弁当の直接販売から得ています。FC加盟店は「まごころ弁当」「配食のふれ愛」「宅食ライフ」の3ブランドを展開し、同社は食材供給と経営指導を行っています。高齢者施設等向けには冷凍食材を中心とした営業を強化し、直販ではWEBプロモーションやSNSを活用した販売促進活動を展開しています。

海外への売上高はなく、国内市場に特化した事業展開を行っています。販売実績ではFC加盟店向けの売上が最も大きい傾向にあります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。事業活動が順調に推移していることがうかがえます。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員数は前事業年度末に比べて増加しており、業容の拡大に伴う期中採用が主な理由です。これにより、組織全体の規模が拡大していることがうかがえます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は本業で安定的に資金を獲得し、将来に向けた投資も行っています。財務基盤の健全性を確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率が高く、手元資金も確保されている状況です。これにより、安定した事業運営と雇用環境が期待できます。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 64.3億円 69.7億円
自己資本比率 65.1% 66.7%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 12.7億円 16.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社は本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュ・フローが前期、当期ともにプラスで推移しています。当期は税引前当期純利益や減価償却費の計上により、資金を獲得しました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産や無形固定資産の取得による支出があり、前期、当期ともに資金を使用しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入があったものの、長期借入金の返済や配当金の支払により、前期、当期ともに資金を使用しました。

これらの結果、フリーキャッシュ・フローは前期、当期ともにプラスとなっており、本業で安定した資金を創出し、将来への投資も継続しつつ、余剰資金も生み出している状況です。このことから、事業の成長性と安定した雇用環境が期待できます。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF 13.2億円 15.2億円
投資CF △11.6億円 △10.0億円
財務CF △4.0億円 △1.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.6億円 5.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社が属する高齢者向け配食サービス市場は拡大が見込まれる一方で、大手企業の参入や他業界・同業他社との競争激化により、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、FC加盟店は独自の経営をしており、同社の管理が細部まで行き届かない可能性や、財務基盤が必ずしも安定していない個人事業者が多いため、経済状況等により経営状況が悪化するリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社が安定的な成長を達成するためには、優秀な人材の確保が重要です。必要な人員の確保が計画通り進まなかった場合や、人員の流出が生じた場合、または人材の育成が想定通り進まなかった場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因となり、事業および経営内容・業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


シルバーライフは、「食の観点から誰もが安心して歳を重ねていける社会を作る」という経営理念のもと、高齢者向け配食サービスを通じて社会貢献を目指しています。高齢化社会における食の課題解決に注力し、持続的な成長と企業価値向上を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


シルバーライフは、「我々シルバーライフは、食の観点から誰もが安心して歳を重ねていける社会を作ります」という経営理念を掲げています。この理念に基づき、主に高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部運営と、フランチャイズ加盟店への調理済み食材の販売を事業としています。

同社は、経営理念の実現に向けて競争優位性を強化する成長戦略を推進し、さらなる業績拡大と企業価値の向上を目指しています。急速な高齢化が進む社会において、高齢者向け配食サービス市場でのシェア拡大と競争優位性の進化を重要な課題と捉えています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


シルバーライフは、「食の観点から誰もが安心して歳を重ねていける社会を作る」という経営理念と、「手間をかけず、安心して食事ができる弁当を手ごろな価格で毎日自宅に届ける」というミッションに基づき、事業活動を行っています。同社は、サステナビリティ・ESGの観点を重視し、気候変動への対応や人的資本への投資、ガバナンス強化とリスクマネジメント力の向上に取り組んでいます。

多様な人材の確保と育成にも注力しており、新卒採用、中途採用、パート・アルバイトからの社員登用、海外実習生の活用などを通じて、多様性のある組織づくりを進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


シルバーライフは、中長期的な課題として、サステナビリティ・ESGの観点をより一層重視しています。具体的には、気候変動への対応や人的資本への投資、ガバナンス強化とリスクマネジメント力の向上に取り組む方針です。

これらの活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みに注力し、企業価値の向上を目指しています。また、食材製造や保管、発送の一部内製化を進めることで、体制強化とコスト面での競争優位性を高めることも重要なテーマです。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


シルバーライフは、公正で透明性の高い経営と企業価値の継続的な向上を目指し、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。取締役会と監査等委員会を中心に、経営の監督と監査を効率的に行える体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


シルバーライフの株主構成を見ると、筆頭株主は株式会社近江屋であり、代表取締役社長である清水貴久氏も上位株主として名を連ねています。このことから、創業家およびその関連会社が経営に強い影響力を持つ資本構成であることがうかがえます。

株主名 持株比率
近江屋 36.67%
清水 貴久 18.12%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 6.37%
中村 剛 2.50%
日本カストディ銀行(信託口) 2.12%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は清水貴久氏が務めています。社外取締役比率は37.5%です。

氏名 役職 主な経歴
清水 貴久 代表取締役社長 1998年4月 警視庁入庁。1999年9月 株式会社ベンチャーリンク入社。2002年2月 有限会社マーケット・イン設立 代表取締役。2009年9月 同社入社 FC開発部長。2012年9月 同社代表取締役社長より現職。
横田 啓 取締役副社長兼生産部長 2013年4月 同社入社。2020年12月 同社生産部長。2021年10月 同社取締役生産部長。2024年10月 同社取締役副社長より現職。
戸井 丈嗣 取締役営業部長 2001年4月 株式会社ガイア入社。2002年6月 有限会社マーケット・イン入社。2007年10月 同社設立 代表取締役。2012年9月 同社取締役営業部長より現職。
増山 弘和 取締役管理部長 1990年4月 天馬株式会社入社。2002年9月 日東工業株式会社(現シンジーテック株式会社)入社。2006年9月 野村貿易株式会社入社。2020年10月 同社取締役管理部長より現職。


社外取締役は、橋元秀行氏(橋元公認会計士事務所所長・公認会計士・税理士)、長谷川直哉氏(法政大学人間環境学部教授)、清水光氏(清水法律事務所弁護士・弁理士)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、業務執行機能と監督・監査機能のバランスを効率的に発揮する体制を採用しています。社外取締役は、豊富な経験と幅広い知見から、経営陣から独立した中立的な立場で助言・提言を行い、企業経営の透明性を高める役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


シルバーライフの取締役報酬は、経営目標達成と持続的成長を支える原動力となることを基本方針としています。報酬の決定プロセスは客観性、透明性の高いものであることを重視し、原則として確定額報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 59百万円 14.7百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 4.0百万円
社外役員 4名 10百万円 2.5百万円


報酬の決定にあたっては、社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会で各取締役の報酬案の妥当性が審議され、最終的に決定される仕組みとなっています。これにより、手続きの公正性、客観性、透明性が確保されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。