【平均年収614万円】ニッソウ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

【平均年収614万円】ニッソウ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年7月期)

ニッソウは、リフォーム事業、不動産流通事業、不動産建設事業をグループ各社とともに展開しています。直近期の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ニッソウ の有価証券報告書(2025年7月期、2024年8月1日 ~ 2025年7月31日、2025年10月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ニッソウグループは、リフォーム事業、不動産流通事業、不動産建設事業を主軸に展開しています。首都圏での住宅リフォーム工事、神奈川県湘南エリアでの不動産売買・仲介、関東地方での注文住宅・建売住宅の提供を手掛けています。

単体従業員数は70名、連結従業員数は104名です。セグメントはリフォーム事業、不動産流通事業、不動産建設事業の3つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)日本リゾートバンク(不動産流通事業)、ヤナ・コーポレーション(リフォーム事業)、平成ハウジング(不動産建設事業)などです。

ニッソウグループは当連結会計年度に株式会社平成ハウジングを子会社化し、これに伴い報告セグメントを「リフォーム事業」「不動産流通事業」「不動産建設事業」の3区分に変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ニッソウはリフォーム事業を主軸とし、不動産流通事業や不動産建設事業も展開する企業です。同社グループは人的資本を重要な課題と認識しており、多様な人材が活躍できる働きやすい環境の整備に力を入れています。給与水準や働き方の特徴について、詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ニッソウの単体従業員は、平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数は5年程度となっています。これは、比較的バランスの取れた年齢構成と、一定の定着傾向が見られることを示しています。

項目 数値
平均年間給与 6,140,697円
平均勤続年数 5.2年
平均年齢 40.2歳
単体従業員数 70人
連結従業員数 104人
単体のグループ内比率 67.3%


ニッソウグループでは、確定拠出型の退職給付制度を採用しています。これは、会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。

この制度は国内グループ会社を対象としています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ニッソウグループは、人的資本への投資の重要性を認識しており、従業員の身体的・精神的・社会的な健康を実現することで、中長期的な企業価値向上に寄与すると考えています。事業の推進力となる従業員を増やし、能力を向上させることが不可欠であると認識しています。

人材育成においては、多様なスキルとバックグラウンドを持つ人材が継続的に成長し、自らの価値を高めることを重視しています。そのため、性別、年齢、国籍、学歴などにとらわれない採用活動に取り組み、多様性の確保に努めています。

また、能力や適性、実績を重視した管理職への登用や公正な人事評価を行い、従業員が専門性を高め、付加価値の高い人材となるための育成に努めることを基本方針としています。社内環境の整備では、社員一人ひとりがモチベーションを高め、能力や個性を十分に引き出し、パフォーマンスを発揮できる制度の実現を目指しています。一人ひとりに合わせた指導、育成プログラムを実施し、公正・透明な評価制度や成長と挑戦をサポートするための制度の充実を図り、働きやすい環境整備に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ニッソウグループは、リフォーム事業を主軸に、不動産流通事業、不動産建設事業を展開しています。住宅に関する幅広いサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応える事業構造となっています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、リフォーム工事の請負・施工管理、不動産の売買・仲介・買取再販、そして注文住宅・建売住宅・住宅用土地の提供を通じて収益を上げています。主に首都圏や神奈川県の湘南エリア、栃木県を中心に事業を展開しています。

リフォーム事業

一戸建てや集合住宅、賃貸住宅の退去に伴う原状回復工事やリノベーション工事、ハウスクリーニング、入居中メンテナンス工事など、住宅に関するリフォーム工事の請負・施工管理を行っています。収益は、これらの工事の完成工事高から得ています。運営は、ニッソウ、ヤナ・コーポレーション、ささきが行っています。

不動産流通事業

不動産の売買、仲介、買取再販などを手掛けています。収益は、不動産取引における仲介手数料や売買益から得ています。運営は、日本リゾートバンクが行っています。

不動産建設事業

注文住宅や建売住宅、住宅用土地の提供を行っています。収益は、住宅や土地の販売から得ています。運営は、平成ハウジングが行っています。

同社グループの売上高は、リフォーム事業が最も大きな割合を占めています。リフォーム事業においては、株式会社リプライスが主要な顧客の一つとなっています。海外の外部顧客への売上高はなく、事業は国内に集中しています。

セグメント 売上高(2024年7月期) 売上高(2025年7月期)
リフォーム事業 44.0億円 47.9億円
不動産建設事業 - 2.9億円
不動産流通事業 2.7億円 2.0億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近3期にわたり増加傾向にあります。経常利益は前期から増加し、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅に増加しました。この親会社株主に帰属する当期純利益の大幅な増加は、関係会社売却益を特別利益として計上したことが主な要因となっています。

項目 2021年7月期 2022年7月期 2023年7月期 2024年7月期 2025年7月期
売上高 - - 41.7億円 46.8億円 52.8億円
経常利益 - - 1.4億円 63百万円 70百万円
経常利益率 - - 3.4% 1.4% 1.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 69百万円 25百万円 2.0億円
1株当たり当期純利益(円) - - 63.92 23.12 186.42

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期からほぼ横ばいの水準で推移しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から増加しており、従業員一人あたりの利益創出能力が向上している傾向が見られます。これらの指標は、同社グループの事業運営における効率性や収益体質を測る上で参考となります。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 50.9百万円 50.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.6百万円 0.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ニッソウグループの財務状況は、自己資本比率やROE、手元資金の厚みからその基盤を把握できます。また、キャッシュフローの動きからは、事業活動や投資活動における資金の流れが読み取れます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ニッソウグループの自己資本比率は、当期で49.3%となっており、前期の54.2%から減少しています。これはプライム市場の製造業平均46.8%と比較して高い水準を示しています。

ROE(自己資本利益率)は当期で12.6%となり、前期の1.7%から大きく上昇しており、プライム市場平均の9.4%を上回っています。手元資金である現金及び預金は当期末で19.3億円と、前期末の13.8億円から増加しており、一定の資金的な余裕がある状態です。これらの財務指標は、同社グループの事業活動を支える基盤の状況を示しています。

指標 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
純資産 15.0億円 17.0億円
自己資本比率 54.2% 49.3%
ROE(自己資本利益率) 1.7% 12.6%
現金及び預金 13.8億円 19.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ニッソウグループのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動により△60百万円の資金を使用しています。これは主に棚卸資産の増加や仕入債務の減少などが要因となっています。

一方で、投資活動では5.7億円の資金を獲得しており、関係会社株式の売却による収入が主な要因です。その結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは5.1億円のプラスとなっています。

財務活動では33百万円の資金を獲得しており、長期借入れによる収入が長期借入金の返済を上回っています。全体として、営業活動で資金を使用しつつも、投資活動による資金獲得により、自由に使える資金を確保している状況です。これは、同社グループが事業再編や資産売却を通じて資金を確保し、事業運営を継続していることを示しており、今後の事業戦略や雇用・給与の安定性を見極める上で注目すべき点です。

項目 2024年7月期(前期) 2025年7月期(当期)
営業CF △68百万円 △60百万円
投資CF 20百万円 5.7億円
財務CF 2.3億円 33百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △48百万円 5.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

ニッソウグループの事業は不動産業界に高く依存しており、業界の悪評や景気悪化に伴う入退去の減少により、売上高が減少する可能性があります。

また、リフォーム事業は参入障壁が低く競合他社が多数存在するため、優位性を上回る競合が出現した場合には、顧客からの受注が減少し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

ニッソウグループは事業拡大のため、優秀な人材の適切な確保と育成に努める必要があります。雇用情勢や経済環境によっては計画通りの人材確保・育成ができず、事業運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ニッソウグループは、リフォーム事業を通じて社会に貢献する企業として、どのような価値観を大切にし、どのような組織を目指しているのでしょうか。ここでは、同社グループの経営理念や企業風土、そして今後の重点テーマについてご紹介します。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ニッソウグループは、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。」という経営理念を掲げています。顧客である不動産会社の良きパートナーとして、市場のニーズに適応した質の高いサービスを提供し、持続的な企業価値の向上に努めることを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、リフォーム事業をサービス業と位置づけ、社員へのマナー教育と施工品質管理を徹底しています。人材を重要な経営資源と考え、高いスキルと専門知識を持つ優秀な人材の確保と育成に注力しています。社員の能力に合わせたキャリアアップを推進し、若手のリーダーや管理職登用を積極的に行っています。働きやすい職場環境の実現のため、コミュニケーション活性化にも取り組んでおり、多様な人材を積極的に登用し、ダイバーシティを活かした経営により企業価値向上を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ニッソウグループは、サービス向上として社員へのマナー教育徹底や施工品質管理、勉強会を通じた品質向上に努めています。人材の確保と育成では、事業拡大に向けた優秀な人材の増強、次世代経営者層の育成を課題とし、採用強化やスキルアップ、キャリアアップ推進に取り組んでいます。また、内部管理体制とコーポレート・ガバナンスの強化も重点テーマであり、コンプライアンスを重視した経営管理体制の整備を進めています。施工ネットワークの拡充も不可欠と認識し、理念共有と安全・品質管理の徹底を図っています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ニッソウは、経営の効率性、健全性、透明性を高めることを重視し、コーポレート・ガバナンスの拡充・徹底を最優先課題の一つとしています。取締役会による監督と監査等委員会による監査を通じて、透明性の高い経営体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は代表取締役社長の前田浩氏であり、同氏とその親族が上位株主として名を連ねています。これにより、創業家が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
前田 浩 51.20%
前田 供子 5.34%
遠藤 裕三 0.60%


(注)発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.2%です。代表取締役社長は前田浩氏が務めています。社外取締役比率は45.5%です。

氏名 役職 主な経歴
前田 浩 代表取締役社長 1980年2月 カナエプロダクション株式会社所属、1987年1月 クリエイティブリフォームオフィスマエダ創業、1988年9月 同社設立、代表取締役社長より現職。2025年9月 株式会社ささき代表取締役会長より現職。
高松 重之 取締役副社長 1978年4月 岡三証券株式会社(現株式会社岡三証券グループ)入社、2018年6月 岡三証券株式会社代表取締役兼専務執行役員、2020年8月 同社入社、2020年10月 同社取締役副社長より現職。
木村 孝史 常務取締役 リフォーム部長 1987年10月 株式会社国本入社、2004年10月 同社入社、2019年10月 同社常務取締役営業本部長、2025年8月 同社常務取締役リフォーム部長より現職。
湯浅 一彦 取締役 リフォーム部担当 2006年4月 株式会社アールインテリア入社、2011年10月 同社入社、2017年7月 同社取締役リフォーム部長就任、2025年8月 同社取締役リフォーム部担当より現職。
北村 知之 取締役管理部長 1999年10月 合資会社ティスクロージャー入社、2012年12月 同社入社、2020年10月 同社取締役管理部長より現職。
能美 文弥 取締役経理部長 1990年4月 有限会社ヴォートル(現株式会社ヴォートル)入社、2013年4月 同社入社、2023年10月 同社取締役経理部長より現職。


社外取締役は、市川圭介氏(インターメディカル代表取締役)、船津丸隆氏(元岡三証券在籍・常勤監査等委員)、水島孝生氏(元日本アクア代表取締役副社長・監査等委員)、木村康之氏(経堂綜合法律事務所開設・監査等委員)、小林仁子氏(小林仁子公認会計士事務所開設・監査等委員)です。

ニッソウは監査等委員会設置会社であり、取締役会による監督と監査等委員会による監査を通じて業務執行の適正性を確保しています。5名の社外取締役が客観的かつ中立的な立場から助言・提言を行い、監視・監督機能の強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ニッソウの役員報酬は、役位や職責に応じた固定報酬である基本報酬(金銭報酬)と、譲渡制限付株式報酬で構成されています。取締役(社外取締役を除く)の報酬は取締役会で決定され、監査等委員である取締役の報酬は監査等委員間の協議により決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 52百万円 8.6百万円
社外役員 7名 13百万円 1.8百万円


なお、取締役の報酬等の額には、使用人兼取締役の使用人給与及び賞与は含まれていません。また、上表の人数には、事業年度中に退任した社外取締役2名が含まれています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。